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1. 積極的な取り組み広がる 企業健保、国保、病院も 定期企画「社会保障 ここが知りたい」ジェネリックを賢く使う 【2】
2. 「異常行動との関連性なし」は変わらず タミフル・基礎WG
3. ジスロマックSR:1回の服用で効果が7日間持続
おまけ. 08年度から医学英語検定制度スタート グローバル化で問われる医学英語の実力
積極的な取り組み広がる 企業健保、国保、病院も 定期企画「社会保障 ここが知りたい」ジェネリックを賢く使う 【2】
2009年2月13日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
医療費を抑えるため、価格の安いジェネリック医薬品(後発薬)を積極的に使う取り組みがここ数年、病院や企業の健康保険組合、自治体などで広がっている。
2003年に入院患者に対する診療報酬の定額制を導入した聖マリアンナ医大病院(川崎市)では、変更可能な薬は後発薬に変えた。薬剤部長は「年間2、3億円、全体の5%の薬剤費を節減できた。後発薬による問題は全く起きていない」と話す。「受診者はあまり実感できないかもしれないが、全体での削減効果は大きい」という。
昨日に引き続き、ジェネリック医薬品使用に対する記事の第二弾。一般処方導入で有名になった聖マリアンナ医大病院が一例として取り上げられていた。薬剤費の削減に関しては、昨日の記事では患者
一人一人に対する費用の削減が取り上げられたが、もともと価格の安い薬に関しては差額があまりなく安く感じないものもある。しかし、このように全体を見て考えるとかなりの削減になっているのがわかる。自分のために後発医薬品を選択するか、国の今後のために選択するか。それは個人の自由であるがこの事実は見過ごせないものである。
「異常行動との関連性なし」は変わらず タミフル・基礎WG
2009年2月13日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会・安全対策調査会の「リン酸オセルタミビルの基礎的調査検討のためのワーキンググループ(基礎WG)」は、インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用と異常行動との因果関係を調べるために、国内外の研究者らが実施した非臨床試験などに関する文献5件について検証した。「異常行動との関連性は認められない」という結論を覆すような結果は得られなかった。
タミフルをめぐる異常行動に関する見解は今のところ因果関係なし、と言う認識でよいということだろうか。新型インフルエンザが叫ばれている中で、タミフルの使用が果たしてよいものかどうかの結論は未だに出ていないが、この結論らであれば、使用は推奨されるということであろうか。さらに見ていく必要がありそうである。
ジスロマックSR:1回の服用で効果が7日間持続
2009. 2. 5-日経DI
[要約&コメント]
アジスロマイシン*水和物の新剤形製剤である「ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g」が製造承認を取得した。これまでの製剤では、1日1回、3日間投与すると、7日間効果が持続するもので、今回承認されたジスロマックSRは、さらに服用回数を減らし、1回服用するだけでその効果が7日間効果が持続するように設計された、成人用ドライシロップ製剤である。本製剤では、「マイクロスフェア製剤」(ポリマーからなる粒子径が数μm程度の球状の製剤)という新しい技術を採用することで、高用量(1回2g)の服用を可能にしている。
食事の影響を受けやすく、空腹時の服用が基本となる。具体的には、「食後2時間以上経過してから服用し、服用後は2時間以上食事を控えること」と患者に指導する。
*アジスロマイシン
エリスロマイシンの基本骨格に窒素原子を導入することで、感染病巣への優れた薬剤移行性と長い半減期を実現し、軽症から中等症の急性呼吸器感染症に優れた臨床効果を発揮する抗菌薬である。
3回の服用で1週間作用が持続するという特徴でも十分であったのに、さらに1回の服用まで回数が提言されている。ここで問題になるのは、副作用の発言である。患者によっては1回だけの服用で1週間も悩まされる可能性があることは見逃せない内容である。服薬指導の例も参考にしてもらいたい。
おまけ…医学英語
08年度から医学英語検定制度スタート グローバル化で問われる医学英語の実力
2009年2月6日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
医学英語検定試験(医英検)は、日本の医療・医学の国際化を普遍的に推進することを目的として、日本医学英語教育学会が08年度から開始した医学・医療に特化した英語検定試験。グローバル化の加速で、今や日本の医療現場も英語での対応を迫られる機会が増えている。在日外国人も急増し、医療機関でも医療通訳の必要性が認識され始めている。「医師だけでなく、看護師などのコメディカルも簡単な問診ぐらいは英語でできないといけない。それ以外の病院の事務、福祉分野などのスタッフも、ある程度、医学英語を知っておく必要がある。医療に関係する人たちには、少なくとも3級は取ってほしい。世界で活躍したい人は将来、さらに上の2級、1級を目指してほしい」
薬剤師に対しては特に記載がないが、薬局に訪れる外国人も東京付近では多いのが事実である。日本のシステムでは、すべてが日本語で印刷・カウンセリングされ、日本が全く駄目な外国人にとっては理解する要素が見当たらない。これに挑戦する薬剤師はいったいどのくらいいるのだろうか?
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