<Today's news>
1. 消費者が求める販売方法は?―医薬品販売検討会
2. 【規制改革会議】ネット販売容認を提案
3. カンデサルタンとアムロジピンの配合剤が製造承認申請
4. ピオグリタゾンとインスリン製剤が併用可能に
おまけ. 経口接種できるヨーグルトワクチンに可能性
消費者が求める販売方法は?―医薬品販売検討会
2009/04/03 12:00-キャリアブレイン
[要約&コメント]
医薬品のインターネット販売の規制賛成派と反対派の議論が平行線をたどり、「第1回から何も進んでいない」「検討会の閉会を提議する」などの声が上がる中、規制反対派が主張する消費者からのヒアリングを行うことがついに了承された。
厚生労働省は昨年9月17日から10月16日にかけて、「薬事法施行規則等の一部を改正する省令案」に関するパブリックコメントを募集した。その結果、2353件が寄せられた内、全体の97%に当たる2303件が規制に反対する意見だったという。楽天が行った規制に反対する署名も107万件に達したことを明らかにしている。
消費者からのヒアリングが了承され、一歩前進といったところだろうか。楽天が主張している107万件に及ぶ反対署名も、実際のところ署名をした人達が法改正の意図を理解した上で行っているとは思いがたい。反対署名を集めている時の文章を拝見したが、法改正の意図などの詳細記載はなく、「ネット通販が規制されれば消費者の利便性は奪われる!といった、消費者を脅迫するかのような説明文のようにさえ感じた。これでは反対署名としての効力があるといえるだろうか。
ヒアリングを行う対象となる消費者の選出がキーとなるかもしれない。
【規制改革会議】ネット販売容認を提案
2009年04月06日-薬事日報
[要約&コメント]
インターネットを含む通信販売による一般薬の販売を第3類薬に限定した改正薬事法の施行日が6月1日に迫る中、政府の規制改革会議は、施行期日までに「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」での結論が得られなかった場合、「現在認められている販売対象範囲を継続して容認する」ことを提案した。
消費者からのヒアリングを行うことが決定した今、規制改革会議からの意見も含め、6月1日までにどのように展開していくかが見守っていきたい。
カンデサルタンとアムロジピンの配合剤が製造承認申請
2009. 4. 1-日経DI
[要約]
武田薬品工業は3月30日、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(ARB)のカンデサルタンシレキセチル(商品名:ブロプレス)と、カルシウム拮抗剤のアムロジピンベシル酸塩(アムロジン、ノルバスクほか)の配合剤について、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表した。ARBとカルシウム拮抗剤の配合剤が承認申請されるのは、2008年12月の第一三共による申請に続き2剤目。
併用する2剤を別々に処方するよりも配合剤を1剤処方する方が、剤数を増やさず、飲み忘れを防げるというメリットがある。
ピオグリタゾンとインスリン製剤が併用可能に
2009. 3. 31-日経DI
[要約]
2型糖尿病治療薬のピオグリタゾン塩酸塩(商品名:アクトス)とインスリン製剤との併用療法に関する効能追加が承認された。インスリン製剤との併用投与においては、低血糖症状や浮腫が多く発現することが報告されている。
〈追加された用法・用量〉
成人の2型糖尿病患者で、食事療法、運動療法に加えてインスリン製剤を使用している場合に、ピオグリタゾン15mgを1日1回朝食前または朝食後に経口投与する。ただし、30mgを上限とする。
おまけ...
経口接種できるヨーグルトワクチンに可能性
2009年3月25日/HealthDay News
[要約&コメント]
プロバイオティクス(ヨーグルトやチーズなどの乳製品含まれる体内で有益な働きをする細菌の活用)を利用した新しい経口ワクチンが開発された。いずれは注射の代わりにヨーグルトドリンクを飲むことにより、ワクチンを接種できるようになる可能性もあるという。
この接種法の利点は、注射針による痛みを避けられることはもちろんのこと、ワクチンを直接腸に届けることにより小腸に存在する主要な免疫細胞の力を最大限に活用できることにあるという。
参考:原文
すでに炭疽菌による研究で有効性が確認されていることから、他の感染症における効果も期待されている。注射ではなくドリンク剤での服用が可能になれば、患者の負担も減り、コスト面でも削減が可能となるので期待ができるのではないだろうか。
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