2009/04/30

Saya's 薬学ニュース vol.91-ジフェンヒドラミンが睡眠時間を有意に延長 /インターネットでの医薬品販売規制へ/性的不能治療薬の長期服用でも視力障害出ず/尿検査で不健康な食生活がわかる-尿中カリウム量で判定

<Today's news>
1. ジフェンヒドラミンが睡眠時間を有意に延長
2. インターネットでの医薬品販売規制へ
3. 性的不能治療薬の長期服用でも視力障害出ず=米研究

おまけ. 尿検査で不健康な食生活がわかる-尿中カリウム量で判定

ジフェンヒドラミンが睡眠時間を有意に延長
2009. 4. 10-日経DI

[要約&コメント]
ジフェンヒドラミン塩酸塩*が、stage2と呼ばれる比較的浅い睡眠を有意に増加させることが明らかになった。服用翌日に精神身体活動に影響が残る「持ち越し効果」についても認められなかった。
関連サイト(エスエス製薬):睡眠ポリグラフィによる「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響
*ジフェンヒドラミン塩酸塩
商品名:レスタミン

抗ヒスタミン薬第一世代であるジフェンヒドラミン塩酸塩は、市販の催眠鎮静薬としても市販されており、グ・スリーやドリエルなどの名前でおなじみではないだろうか。睡眠障害で悩む方が、処方せん薬の睡眠薬と同じなのでは?と勘違いされていることも多いので注意が必要であるが、これでエビデンスとしても催眠効果が認められたことになる。ただし、排尿困難・緑内障の患者に対しては注意が必要である。

インターネットでの医薬品販売規制へ
2009年4月14日-日経パソコン

[要約&コメント]
厚労省と医薬品ネット販売会社との間の対立は、薬事法改正間近に迫っていながらも、いまだに続いている。OTC医薬品分類とその内容なども含め、様々な情報が記載されているため、今回載せることとした。


性的不能治療薬の長期服用でも視力障害出ず=米研究
2009年4月14日 13時19分-毎日新聞

[要約]
「バイアグラ」や「シアリス」は、これまでに服用後に視力低下や視界が青くなるなどの変調を訴える人が出ていた。しかし、その後の研究で視覚機能や眼球圧について各グループに大きな差異は見られなかったという。

おまけ…食生活

尿検査で不健康な食生活がわかる-尿中カリウム量で判定
2009/04/03(金)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です


[要約&コメント]
尿中のカリウム量と全般的な栄養摂取との間には密接な関連があるという。患者本人に尋ねれば果物、野菜、乳製品の摂取に関する大まかな食事内容はわかるが、自己申告の不正確さは周知のことだという。
尿中カリウム量が多いほど、果物、野菜、全粒穀物、低脂肪乳製品などの健康的な食品の摂取量が多く、カリウム量が少ないほど、赤身の肉、ファストフードおよび糖分が多く高カロリーの飲料摂取が多いことが判明。

食生活に関しては、深い部分まで説明できないことが多い。患者自身自分でよいと思っていた食事方法も、医学的には適さない事もある。これを尿の検査で確認できるという意味は大きいように思う。

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