1. 初の経口多発性硬化症治療薬の承認を了承- 薬食審・医薬品第一部会
2. 専門医から見たアルツハイマー新薬
3. 【10年度概算医療費】36.6兆円と過去最高‐薬価引下げで調剤の伸び鈍化
4. 禁煙したい市民を支援 岐阜市、補助剤無料配布
5. 深酒以上にアルコールの年間摂取量と頻度が高血圧と強く関係
おまけ. 接待の自主規制強化 医師の51%が一定の理解示す 本誌調査
2011年08月26日 21:01 キャリアブレイン
[要訳]
イムセラ/ジレニアは「多発性硬化症の再発予防および身体的障害の進行抑制」の適応で、新規作用機序(スフィンゴシン1-リン酸受容体調節薬)を持つ。多発性硬化症の国内患者数は約1万人で、希少疾病用医薬品に指定されている。
関連記事: 【医薬品第一部会】新たなMS治療薬が登場‐2品目の適応拡大も了承 (2011年8月29日 (月) 薬事日報)
2011年08月27日 10:00 キャリアブレイン
[要訳]
今年に入り、アルツハイマー型認知症治療に用いる新薬が相次いで発売された。ようやく国内でも海外で標準治療薬と呼ばれている4製剤が使用できる環境が整った。
国内のアルツハイマー型認知症治療薬4製剤は、「コリンエステラーゼ阻害薬」と「NMDA受容体拮抗薬」の2種類に分けられます。
同じコリンエステラーゼ阻害薬でも、新たに登場したガランタミン、リバスチグミンは、それぞれドネペジルとは異なる特長を持っています。またリバスチグミンは、唯一パッチ剤であることも大きな特長です。メマンチン(製品名=メマリー)は「NMDA受容体拮抗薬」です。
海外ではいずれの薬から治療を開始してもよく、効果がなければ切り替え、またはメマンチンと併用するといった治療薬のアルゴリズムがあります。
*comment*
ドネペジル(アリセプト)による単剤体制が続いたことで、アリセプトが国内売上トップになった大きな要因かもしれない。ただ、気になった部分は、「効かない患者さんにもドネペジルを使い続けるしか手段がありませんでした。」という部分。日本の医療をそのまま語った言葉のように感じる。効かない薬でも、それしかなければ使い続けるしかない・・・それが今の日本の医療費に反映しているのではないだろうか?このような現象ではカナダではありえない。随時効果の診断が下され、有効性が見られなかったり、症状が重度になった場合は十分な有効性が示されていないため服用の継続はできないようになっている。
上記のような内容が「悪」とみなされる日が来なければ、日本の医療費に明るい未来は来ないだろう。
2011年8月29日 (月) 薬事日報
[要訳]
調剤は6兆0822億円で、薬価引き下げを反映して伸び率は3・6%と前年度を4・3ポイント下回り、処方箋1枚当たり調剤医療費は4年ぶりに落ち込んだ。処方箋枚数が7・6億枚で4・3%増加したものの、1枚当たり医療費が7985円に0・6%低下した。電算処理分ベースで処方箋1枚当たり医療費の内訳を見ると、技術料が4・7%増の2104円、薬剤料が2・4%減の5867円、特定保険医療材料料が1・3%増の13円で、薬剤費比率が73・5%へ前年度から1・3ポイント縮小した。
医療費の増加は8年連続。
関連記事:概算医療費36・6兆円 10年度、8年連続最高(2011年8月29日 提供:共同通信社 m3.com)
2011年8月29日 提供:共同通信社 m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
岐阜市は9月から、市薬剤師会と共同で、希望する市民に禁煙補助剤のパッチを無料で配布し、薬局の指導を受けながら禁煙に取り組んでもらう事業を始める。
禁煙に挑戦したい20歳以上の市民100人を募集。参加者は提携する市内の薬局で2週間分の補助剤をもらい、指導を受ける。3週目以降は自分で補助剤を購入する必要があるが、指導は引き続き無料。3カ月で禁煙達成を目指す。
*comment*
市での禁煙対策として、公共施設の禁煙化などが多く見受けられたが、直接治療に対して介入するケースは初めて見た。確かに禁煙補助剤は金額も高く、ちょっと初めて見るということが出来ない。ただし、この禁煙補助剤は身体的な症状は軽くするものの、手がさみしいからたばこがほしい、暇になるとたばこを吸いたくなるという精神的な部分は補助できないため、軽い気持ちで初めても続かないことが多い。薬剤師によるしっかりとした説明と指導が重要になるだろう。この取り組みの結果が気になる。
2011. 8. 29 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
アルコール摂取量と飲酒の頻度は、ともに男性において血圧と強い関係が認められた。「深酒そのものの血圧への影響は中程度であり、アルコール摂取量の血圧に及ぼす影響を変化させるほどのものではなかった」とした。その上で、「高血圧はアルコールの年間摂取量や摂取頻度に深く関係しており、特に男性において強い関連性が認められた」と強調した。
なお、女性における年間アルコール摂取量と飲酒頻度の血圧への影響は、男性に比べて明確ではなかった。
*comment*
日本では塩を使う料理が多く、ただでさえ高血圧になりやすい人種である。これに加えてアルコールを常時摂取する人は特に気を付けたほうがいいとのこと。精神を落ち着かせ、ストレス解消の助けになるとしても限度をわきまえて。
2011/08/29 05:02 ミクスOnline
[要訳]
製薬業界が2012年4月から「接待」に関する自主規制を強化するが、接待を受ける側の医師はどのように受け止めているのだろうか。
数値データだけ見ると、一定の理解を示した医師が約51%、不満を持っている医師が約25%となるが、医師の自由コメントを読むと違った側面が見えてくる。それは不満を示した医師のコメントの中に、「MRとの接点が少なくなりそう」「他の医師との接点が少なくなりそう」という内容が少なくないこと。企業のカネで飲食ができなくなることへの不満を示しているのではなく、ゆっくりと有益な情報交換ができる場がなくなることへの不満を示していると読み取れる。
*comment*
驚いたのは最後の部分。MRとして働いたことがないので実態は分からないが。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿