2011/09/01

vol.111

<Today's news>
1. 日本の保険制度、英医学誌ランセットが特集
2. 厚労省、後発薬普及へ承認データ活用、科学的根拠など官学共同で公開
3. アストリム、軟骨成分摂取サプリ発売
4. ユニ・チャーム、9月からピンクリボン活動、中国でも実施
5. 「医療費にも消費税を課税すべき」 日本病院会・堺会長
おまけ. “世界で百人”の青年医師が特別講演へ、今は…

日本の保険制度、英医学誌ランセットが特集
2011年8月31日14時35分 読売新聞

[要訳]
国際的に見れば低い医療費で公平な保険制度を構築できた要因として、並行して進めた公衆衛生政策のほか、経済成長、高い識字率、教育水準、伝統的な食習慣と運動などをあげた。
ただ、現状は人口の高齢化、政治停滞、景気低迷などで、「日本の保険医療制度は大きな課題に直面している」と指摘した。「過去の成功は必ずしも将来のトップレベルの成果を保証しない」と警告している。

*comment*
日本の保険制度はまさに破たん寸前、過去には誇っていた時期もあったかもしれないが、逆にこの失敗から学ぶところがあれば、と思う。機会があれば特集を読んでみたい。


厚労省、後発薬普及へ承認データ活用、科学的根拠など官学共同で公開
2011/09/01(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
後発薬の使用は増加傾向だが、すんなりと普及が進まない実態もある。その理由の1つが医師が抱く後発薬品質への不安だ。同省ではこれを払拭するために、後発薬を承認した科学的根拠を広く示す構えで、審査機構や関連学会の協力を得て、ホームページなどを通じ、早ければ今年度中に公開する。

*comment*
最も有効な後発医薬品を選定する際、比較する材料(資料)の確保がまず大変であり、情報源も様々である。ある一定の比較できる文献やサイトなどが出来れば、普及にもつながるのでは?


アストリム、軟骨成分摂取サプリ発売
2011/09/01(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
プロテオグリカンをはじめ、2,型コラーゲンやヒアルロン酸、N-アセチルグルコサミンを配合し、バランス良く軟骨成分を摂取することができる。
関節痛やロコモティブシンドローム(運動器症候群)に対応した商品として初年度1万個以上の販売を目指す。

*comment*
コンドロイチンやグルコサミンなどは、実際にどの程度軟膏成分として取り込まれているかは、定かにはなっていない。ヒアルロン酸なども分子量が大きいため吸収できないと考えられているが、その辺はどのような取り組みがなされているのだろうか?


ユニ・チャーム、9月からピンクリボン活動、中国でも実施
2011/09/01(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
ピンクリボン活動(乳がん早期発見啓発活動)を9月1日から10月31日まで実施すると発表した。同活動は4年目を迎えるが、今年からは中国にも拡大。

*comment*
中国の乳がん罹患率などは日本と比較してどのようになっているのだろうか??


「医療費にも消費税を課税すべき」 日本病院会・堺会長
2011/08/31(水) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
社会保障と税の一体改革の中で消費税増税が検討されていることについて、医療費にも課税すべきとの見解を示した。「あきらかに不平等な税制で医療機関の負担は増大した。」と主張している。

*comment*
医療費に税金がかからないのは当たり前のことのように思っていたが、果たして課税すべきなのか、すべきでないのか??
他の国民皆保険制度が無料で医療を提供している中で、医療費に課税というのは個人的にあ抵抗のある話であるが、他の課税であまかない切れない今の日本にとっては仕方のないことなのだろうか。


“世界で百人”の青年医師が特別講演へ、今は…
2011年8月31日 読売新聞

[要訳]
東日本大震災が起きた3月11日、4階まで津波が押し寄せた宮城県南三陸町の病院で患者の避難・治療にあたった医師の菅野武さん(32)が9月2日、出身の自治医科大(栃木県下野市)に招かれ、特別講演を行う。
菅野さんは4月、勇気ある行動で米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれた。講演では、47都道府県に地域医療を支える医師約3200人を送り出している同医大の教員や学生に、「絶望的な状況でもあきらめず、自分にできることを考えてほしい」とメッセージを送る。

2 件のコメント:

Yoko Gocho さんのコメント...

ランセット日本特集号の記念シンポジウムに参加してきたよ。ランセットが先進国で特集を組むのは今回が初めて。日本の医療制度に関して、日本からの発信が少ない、と言う声が海外の学者から終始指摘された。また、日本の高度医療化の一方でのプライマリケアの脆弱さも話し合われた。今後の対策としての制度を構造から見直すこと、教育の見直しなど、興味深い内容でした。ちなみに、特集号はうちにあります。来たときぜひ読んで!

Saya さんのコメント...

Yokoさんコメントありがとうございます。
この記事に関してブログで掲載したあと、Twitterで陽子がシンポジウムに参加してることを知ってビックリ!!
シンポジウムで話されていたことは、まさに「その通り!!!」と言わざるを得ないことだらけだね。もっと日本の政治にも影響を与えてほしいわ。。。
特集号、ぜひ読ませて♪♪