2011/09/13

vol.121

<Today's news>
1. 文科省、チーム医療推進事業に8大学病院を選定
2. 受診時定額負担に反対続出
3. 【厚労省】第三次補正案まとまる‐復興のロードマップも
4. 小宮山洋子厚生労働相インタビュー- 介護労働者の4万円賃上げ「容易でない」
おまけ. 自転車は長く乗るより速く走る方が死亡や冠動脈性心疾患死のリスク低減に効果大

文科省、チーム医療推進事業に8大学病院を選定
2011. 9. 9 日経MD ※会員登録が必要です

[要訳]
「チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立」は、大学病院人材養成機能強化事業の一環として、大学病院における専門職種の積極的な活用、多職種間の協働の推進、効率的なサービスの向上を目ざすもの。文科省は2011年度より、チーム医療の推進ならびに、医療従事者の人材養成のための教育プログラムを開発・実践する大学病院を支援するため、同事業を開始。選定された施設ならびに取り組み内容は以下の通り。
 ・東北大(国立)  高度専門医療チーム活性化システムの開発
 ・筑波大(国立)  患者中心の医療を実践する人材養成の体系化
 ・昭和大(私立)  多職種協働の救急チーム人材養成システム
 ・近畿大(私立)  救急災害医療のためのチーム医療推進
 ・岡山大(国立)  岡山大学病院ペリオ人材育成研修センター
 ・広島大(国立)  高度急性期医療を支援する医療人教育モデル
 ・九州大(国立)  先進的チーム医療の推進とその安全性確立
 ・産業医大(私立) 医療連携アドバイザー養成プログラム
事業の実施期間は、2011年9月下旬~10月上旬から2013年3月末まで。実施先に指定された施設は、毎年度末に、文科省に報告書を提出し、事業の成果・実績については、各大学のホームページ上で公開する。

*comment*
このチーム医療には薬剤師は含まれているのだろうか。取り組みなどに興味あり。報告や実績等の発表を確認してみよう。


2011. 9. 13  日経MD ※会員登録が必要です

[要訳]
高額な医療費がかかる癌患者などの負担軽減のため、高額療養費制度で定めた月額負担の上限を下げる一方で、外来患者の窓口負担を増やす考えが示された。
これに対し、「100円とはいえ受診するたびに負担を強いられれば、患者の反発は強まるはず。国民全体で(高額療養費見直しの費用を)負担する制度にすべきではないか」。
「受診回数の多い高齢者の重荷になるほか、当初は定額100円だとしても、将来、額が引き上げられるのは明らかで受診抑制が起こる」。
「公費、保険料、患者の自己負担の3つを調整して医療費増をどう補うかを議論した上で、ベストな方法として定額負担を提案するのであればまだいいが、今回はその議論が全くされていない」などの反対意見が出ている。

*comment*
受診抑制に関しての懸念が見られるが、ある程度受診抑制があったほうがいいのではないかと思う。日本は少し病院にかかりすぎているイメージがある。その受け皿として、薬局などがプライマリケアとして機能するようにならなければならない。


2011年9月12日 (月) 薬事日報

[要訳]
三次補正では、東北発の革新的医療機器創出・開発促進事業として43億円を計上した。地域医療体制提供体制の再構築には720億円を充て、これも再生基金を積み増す。被災3県が策定する医療の復興計画に基づいて、病院の機能分化、診療所の在宅当番医制への参加、在宅療養支援病院・診療所の整備などを進める。医療機関相互の情報連携の基盤整備や医師・看護師ら人材の確保にも取り組む。

*comment*
問題となっている福島の医療従事者人員不足にどの程度この資金が費やされるのだろうか。早急な対応が必要である。


2011年09月09日 20:59 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
効率化すべきところはしっかり効率化する、高額所得者には今まで以上にご負担いただく、というように、社会的な公平や公正の面から、切り込むべきところには切り込む考えです。
国民が安心できるような医療や介護、年金、子育ての青写真を示したいと思っています。それを見ていただければ、消費税率を10%まで引き上げることに理解が得られるのではないでしょうか。こうして税をご負担いただきながら、安心できるレベルの医療、介護、年金、子育てを確保していきたいです。
政府が策定した復興の基本方針では、被災地を元に戻すだけでなく、これからの日本を先取りする新しい地域づくりのモデルにすることを目指しています。介護では地域包括ケアのモデルをつくったり、医療では大学と連携したり、日本が国際的にも力を持って発信していけるような医薬品を開発したりと、特区制度などを活用しながら先端的な取り組みをしていきたいと思います。
マニフェストの実現が難しい部分に関しては、しっかりと理由を説明した上で、「できません」とか「実現しますが、期限を延ばします」などと、現実的に修正していく必要があると思っています。

*comment*
特に興味深い点としては、被災地の医療の取り組みである。壊滅的である状態から、お金を投入して新しいモデルを作っていくという部分に魅力を感じる医療者達が、新しい医療を展開していけるような仕組みづくりができれば面白いかもしれない。

2011. 9. 2 日経MD ※会員登録が必要です

[要訳]
例えば、1日30分未満、ゆっくりした速度で自転車に乗るよりも、速い速度で乗った方が、生存期間の期待値は男性で5.3年、女性で3.9年増加するという。

*comment*
1時間以上乗った場合に死亡率が高くなるなどの結果より、タイトルの内容が必ずしもあてはまるとは言えないかもしれないが、激しい運動のほうが心血管疾患のリスクが高くなると思い込んでいた筆者にとっては興味深い記事であった。

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