2011/09/08

vol.113

<Today's news>
1. 「全面禁煙か分煙」義務 厚労省、法案提出へ 職場の受動喫煙対策強化
2. 鉄分摂取制御 九大チーム解明、肝がん予防に道
3. ジェネリック(5)高額な薬ほど節減効果
4. 古川さんを地上から問診 宇宙基地で健康診断
おまけ. 母と子の健康と命守る 戦時中に前身、海外へ 「にっぽん発明発見伝」「母子手帳」

「全面禁煙か分煙」義務 厚労省、法案提出へ 職場の受動喫煙対策強化
毎日新聞 2011年9月7日 東京朝刊

[要訳]
職場の受動喫煙対策を強化するため、一般の事業所や工場では全面禁煙か、一定の条件を満たす喫煙室以外での喫煙を認めない「空間分煙」を事業者に義務付ける方針を固めた。客が喫煙する飲食店やホテルなどで対応が困難な場合は、換気設備の設置で浮遊粉じん濃度を基準(1立方メートルあたり0・15ミリグラム)以下にするなどの代替措置を認める。

*comment*
地方自治体での動きは見られていたが、国単位で始動することは予想していなかった。パチンコ店や居酒屋などではどのような対応が見られるのだろうか。


鉄分摂取制御 九大チーム解明、肝がん予防に道
2011年9月7日 読売新聞

[要訳]
鉄分は酸素を運ぶ働きを持ち、不足すると貧血になる。逆に増えすぎるとDNAやたんぱく質などを酸化し、肝障害や神経障害を引き起こす恐れもある。人などの細胞で鉄分の過剰蓄積を防ぐことによって肝がんの発症を防ぐ薬などの開発につながるという。

鉄分は主に女性が積極的に摂取している栄養素の一つであるが、過剰摂取による過剰蓄積が癌の原因になりうるということを覚えておかなければならない。健康食品の摂取も、あくまで制限の範囲内で使用することが健康を維持する秘訣であろう。


ジェネリック(5)高額な薬ほど節減効果
2011年9月5日 読売新聞

[要訳]
バイオ医薬品と呼ばれる高額な薬が近年相次いで登場し、患者の経済的負担が問題になるなかで、その後発(ジェネリック)医薬品であるバイオシミラーに注目が集まっている。
バイオ医薬品は、複雑な構造を持つ体内のホルモンやたんぱく質などを人工的に合成したものだ。抗がん剤や関節リウマチ治療薬、ホルモン剤など、幅広く使われている。開発、製造に手間がかかり、価格が高いのが難点だ。

※バイオシミラー
一般のジェネリックは先発品と有効成分が同じだが、バイオ医薬品の場合、技術的理由から全く同じではないため、「似ている」を意味する英語で「シミラー」と呼ばれる。開発費が抑えられ、薬価を安くできる基本的な仕組みは同じことから、ジェネリックとほぼ同様に扱われる。

*comment*
バイオシミラーという言葉は初めて聞いた。糖尿病などの一般的な医療用医薬品に比べバイオ医薬品は高額であるため、薬の値段に関する利点は大きくなると考えられる。糖尿病などのように、自分で予防したり改善することが難しいので、このような疾患の薬に光が当たるのは個人的にはうれしいことである。


古川さんを地上から問診 宇宙基地で健康診断
2011年9月7日 提供:共同通信社 m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
宇宙医学実験の一環で、宇宙機構が開発したシステムを医師の資格を持つ古川さんにチェックしてもらう目的。ステーションと地上の双方からデータを共有できるのが特長。
ステーションで分析、結果が分かる血液検査やエックス線撮影機器があるといいと指摘した。

*comment*
宇宙空間に適応する医療とは?宇宙と地上とではどのような違いや弊害があるのだろうか。


母と子の健康と命守る 戦時中に前身、海外へ 「にっぽん発明発見伝」「母子手帳」
2011年9月7日 提供:共同通信社 m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
この母子手帳の制度は日本で始まりました。前身は太平洋戦争中の1942(昭和17)年に、妊娠した女性の登録をうながした「妊産婦手帳」でした。
戦後、出産前後の女性や生後間もない赤ちゃんの死亡が急減。医療技術の発達などとともに、定期健診や予防接種をうながした母子手帳が役だったと言われています。

*comment*
母子手帳の原点、みなさんご存知でしたか?今では母子手帳は母親と子供の日記のようになっていますね☆公衆衛生にこのようなメリットをもたらしていたとは。新たな発見です。

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