2011/09/13

vol.122

<Today's news>
1. 【改正エイズ予防指針】薬物乱用防止対策盛り込む‐チーム医療の重要性指摘
2. 「正確な発信で混乱防げ」 被ばく影響、初の国際会議
3. チョコレートが心疾患、糖尿病リスクを低下させる-メタ分析研究
4. 癌(がん)を撃退するウイルス療法の有望性が認められる
5. 心停止患者に長時間の心肺蘇生法は逆効果の可能性
おまけ. 腹部脂肪減少にはウェイトリフティングよりジョギングが効果的

2011年9月12日 (月) 薬事日報
[要訳]
改正指針では、青少年や男性間の同性愛者を中心に、依然として増加傾向にあるエイズを防止し、エイズ治療の進歩による長期・在宅療養など、新たに生じた課題に対応する視点を盛り込んだ。改正指針は、▽「検査・相談体制の充実」の位置づけ強化▽個別施策層に対する検査について、目標設定の必要性を明記▽地域における総合的な医療提供体制の充実▽NGO等との連携の重要性を明記--が4本柱。
総合的な医療提供体制では、高度化したHIV診療においては、医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、メディカルソーシャルワーカーなど多職種によるチーム医療が重要で、国は外来診療におけるチーム医療のあり方について指針や手引きを作成し、良質な医療の確保を図ることが重要と指摘した。


2011年9月12日 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
東京電力福島第1原発事故の現状や被ばくの影響について、世界14カ国・2国際機関の放射線医学や放射線防護学の専門家が初めて一堂に会した国際会議が開かれた。原発事故による健康への影響を正しく評価し、福島県が8月から本格化させた全県民約200万人対象の健康管理調査の支援などが目的。会議は最終日の12日に提言をまとめる。


2011/09/12(月) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
チョコレートを週1回以上摂取する人では、それ以下の人に比べ、心疾患リスクが37%、糖尿病リスクが31%、脳卒中リスクが29%低下していることが分かった。ただし心不全には影響がなかった。
「カカオ製品に含まれる多量のフラボノイド系ポリフェノールには、抗酸化作用、抗炎症作用、抗血栓効果のほか血管をリラックスさせる効果、インスリン感受性を改善させ、糖尿病リスクを減少させる効果が示唆されている。心血管系や代謝系に好影響を与える可能性についてはエビデンス(科学的根拠)が蓄積されつつある」
「多量のポリフェノールを含む食物には野菜や果物、豆製品もあり、これらは繊維質やビタミン、ミネラルも含んでいる。摂取量に注意しながらたまにダークチョコレートを 食べるのは構わないが、ポリフェノールの大半は野菜や果物から摂取すべきである」と述べている。

*comment*
チョコレート好きの筆者にとってはうれしい内容である。と能天気に喜んではいられない。ポリフェノールの摂取は有効ではあるが、チョコレートよりも野菜や果物などからの摂取のほうが適しているというのはもっともである。


2011/09/09(金) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
正常な細胞を傷つけずに腫瘍細胞に感染して破壊するウイルスを用いる新しいタイプの癌(がん)治療について、早期臨床試験で有望性が認められた。ウイルスが正常な細胞を避けて腫瘍細胞に感染しただけでなく、複製が認められることもわかった。これは、ウイルスが直接注入された場所の腫瘍細胞だけでなく、周囲の癌細胞にも感染することを意味する。副作用は軽微であり、短期間の軽いインフルエンザ様症状が主であった。
このウイルスは、血流によって移動し、隠れた腫瘍細胞を見つけて死滅させる。JX-594は天然痘ウイルスの遠縁にあたり、天然痘に対する生ワクチンとして使用されてきたワクシニアウイルスのある株に由来するもので、今回の研究では、全被験者が小児期のワクチン接種により同ウイルスに曝露していたにもかかわらず、ウイルスの腫瘍細胞への感染が認められた。被験者は肺癌、大腸(結腸直腸)癌、メラノーマ(黒色腫)、甲状腺癌、卵巣癌などのさまざまな手術が不可能な進行癌であったが、このウイルスは消化器、生殖器、呼吸器、泌尿器系にみられるいかなるタイプの表皮細胞にも感染することが可能である。

*comment*
先日TVで見たこのウイルス療法。気になっていたところでこの記事を見つけた。ウイルスを注入するというイメージから、危険度は高いが、今のところ副作用も軽微であり、他の抗がん剤のような副作用が見られないのが良い点である。今後大規模な臨床試験が行われた際の経過を見守っていきたい。


2011/09/09(金) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
心停止患者に対して、救命救急士が心臓への電気ショックを与える前に心肺蘇生法(CPR)を行う場合、やりすぎるのは必ずしもよくないことが新しい研究で明らかにされた。長時間CPRを行うと、一部の患者には逆に有害である可能性もあるという。
「ただし、今回の研究は、バイスタンダー(救急現場に居合わせた発見者や同伴者など)が行うCPRに向けたものではなく、バイスタンダーはこれまでどおり直ちにCRPを開始すべきである」と述べている。

*comment*
この記事が述べているように、私たち素人は躊躇せずに救助活動を行うことだけ考えたほうがいいのだろう。どこまでが短時間でどこからが長時間かは素人には判別ができないし、その躊躇が生存の可能性を下げてしまう可能性もある。この記事に書かれていることはあくまで可能性であるが、興味のある人には読んでもらいたい記事である。


腹部脂肪減少にはウェイトリフティングよりジョギングが効果的
2011/09/09(金) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
健康に深刻な危険をもたらす腹部脂肪(belly fat)を減らすには、抵抗性運動(resistance training)よりも有酸素運動(aerobic exercise)が勝ることが明らかになった。
有酸素運動は内臓および肝臓脂肪を有意に減少し、心疾患やインスリン抵抗性、肝臓の酵素、トリグリセリド(中性脂肪)など糖尿病のリスクファクター(危険因子)を改善したが、抵抗性運動ではこのようなベネフィット(便益)はもたらされなかった。また有酸素運動は、抵抗性運動よりも67%多くのカロリーを燃焼することもわかった。

*comment*
カナダに住んでいると、多くの人がエクササイズを日常生活に取り入れていて、鍛えられた体つきをしているのを見かける。それにも関わらず肥満が多いのはやはりエクササイズの方法に問題があるのかもしれない。脂肪減少や減量などの目的にはあくまで有酸素運動がお勧めということである。

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