2011/09/08

vol.114

<Today's news>
1. 認知症が「新薬が必要と思う疾患」のトップ- 一般生活者意識調査
2. 認知症患者の退院の「目標値」概ね了承- 厚労省検討チーム
3. 日本新薬、ネット書き込みで調査結果を公表
4. 後発品のブランド名に見直し求める声も- ヒヤリ・ハット防止策で
5. 消費税10%で福祉充実 被災地で包括ケア先取り


認知症が「新薬が必要と思う疾患」のトップ- 一般生活者意識調査
2011年09月06日 19:02 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
米国研究製薬工業協会(PhRMA)が7月にインターネットを通じて全国の35歳以上の男女3267人を対象に実施した意識調査で明らかになった。認知症(48%)に続いて多かったのは、インフルエンザ(36%)、胃がん(36%)、大腸がん(35%)、子宮頸がん(35%)、肺がん(34%)、糖尿病(34%)などだった。    

*comment*
人々が年を取った時に最も恐れているのは、病気で死ぬことよりも認知症になって周りに迷惑をかけることなのだろうか。


認知症患者の退院の「目標値」概ね了承- 厚労省検討チーム
2011年09月05日 23:29 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
 
認知症患者への入院を前提とした精神科医療から、地域での生活を支えるための精神科医療にするために厚労省が提案した退院に関する「目標値」を概ね了承した。
同じ月に入院した患者の50%が退院するまでに約半年かかっていることから、これを「1か月後」から「5か月後」までの期間で退院するように短縮するとしていた。
当面は現状の半年間よりも短くすることを目標としつつ、最終的な目標値として2か月とすることを提案した。

*comment*
最近痴呆に関する記事を多く見かける。入院期間を短くする理由として、長すぎると退院後の家族や地域の受け入れが困難になるとの見方もあるようだ。しかし、退院期間を短くすることで、万全でない患者が家族および地域に受け入れられず衰退してしまうケースも考えられるので、同時に受け皿となる地域の環境などを整備していかなければならない。


介護職医行為、「安易な範囲拡大防ぐべき」- 介護福祉学会の井上学会長
 2011年09月05日 12:12 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
来年度から一定の研修を受けた介護職員に認める医行為について、「とめどなく広げられるのではないか懸念している。安易に拡大することは防がねばならない」と述べた。
介護の本質は生活を支えることだと指摘した上で、「たん吸引などの行為そのものに振り回されてはいけない」と注意を促した。さらに、「生活支援をする上で、たんが出ないように環境を良くするにはどうすればいいか考えていく必要がある」と述べ、それにより介護職の専門性が発揮されると訴えた。

*comment*
「介護の本質は生活を支えることであり、医療行為を積極的に行うことではない。」というのが介護職の考え方、では薬剤師の本質は??他との差別化はなんなのだろうか。再度考えさせられた記事である。


日本新薬、ネット書き込みで調査結果を公表
2011年09月05日 23:09 キャリアブレイン

[要訳]
男性社員が宴席で睡眠導入剤を酒に入れて、ほかの男性社員2人に飲ませた事実を認めた上で、「業務外の場面とはいえ、医薬品を使って不適切かつ不謹慎な行為を行ったことを、衷心より深くお詫び申し上げる」とした。
この問題をめぐっては、同社の女性社員が簡易ブログ「Twitter」に書き込み、インターネット上で物議を醸していた。Twitterに書き込んだ女性社員は旅行に参加していたが、「帰りの車中で(宴席に参加していた)男性社員が話していた内容を聞いて書き込んだもので、本人が直接、目撃・体験したものではない」とした。
関連記事:日本新薬 社員がハルシオン後発品を不適正使用 私的な宴席で 不正入手は否定(2011/09/06 05:02 ミクスOnline)

*comment*
Twitterへの安易の書き込みから明るみになった事件。Twitterを使用している人の中には、友人などの仲間内で使っているというイメージを持っている人も少なくないだろう。しかし、Twitterのユーザーは全国、全世界へ広がり、今や誰もがアクセスできる状況であることを忘れてはいけない。


後発品のブランド名に見直し求める声も- ヒヤリ・ハット防止策で
2011年08月31日 19:00 キャリアブレイン

[要訳]
現在独自の製品名(ブランド名)が付いている後発品の名称を、「一般名・剤型・含量・会社名(屋号)」の形式に改めることで、名称の類似した医薬品の取り違えを防止すべき、などの意見が出された。
「医薬品ヒヤリ・ハット事例」のうち、降圧剤ノルバスク(5mg)1錠を処方しようとした医師が、抗がん剤ノルバデックス(20mg)1錠をノルバスクの後発品だと思い込んで処方した事例を「製造販売業者等による対策が必要または可能」と判断した。

*comment*
ノルバデックスに慣れていない新入社員の中には、同じような経験をしたことのある人もいるかもしれない。索引などを利用してただ単にノルバスクとノルバデックスを取り間違えるケースも少なくない。後発医薬品のみでも名称を統一してもらえれば、このリスクはかなり軽減されるのではないだろうか。個人的に大いに賛成である。尚、すでに海外(カナダ)では上記の内容で統一されているので、取り間違いのリスクも少なかった。


消費税10%で福祉充実 被災地で包括ケア先取り
2011年9月6日 提供:共同通信社  m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[一部抜粋]
-社会保障と税の一体改革をどう進めるか。
 「来年の通常国会への法案提出に向けてスピード感を持って取り組む。高齢者だけでなく現役世代にも納得してもらえるよう、子育て支援にも力を入れる。2010年代半ばに消費税率を10%まで引き上げ、財源を確保する。福祉が充実するなら、ある程度の負担は構わないと言う人は多い」
-東日本大震災への対応は。
 「被災者生活支援や原発事故の対応、雇用確保を急ぎたい。11年度3次補正予算では元に戻すだけの復旧でなく、地域包括ケアの先取りなど、超少子高齢社会に向けてのモデル事業を被災3県で形作りたい。食の安全の問題ではしっかりした基準をつくり、安全を確保しながら、現実の中で対応できるような制度にしたい」

*comment*
消費税10%に増税することで達成できるのは、他の分野を充実させることではなく負債を解消することだけで手一杯なのでは?増税するための建前としての発言なのか、負債を拡大させてでも政策を優先さえるつもりなのか、本当にどうしたいのかがあまりよく見えてこない。


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