慢性疾患患者にファクスでタミフル処方も
2008/11/20 20:08 キャリアブレイン
[要訳&コメント]
厚生労働省の新型インフルエンザ専門家会議が開かれ、検疫や感染の拡大防止など8分野のガイドライン改定案が大筋で了承された。改定案では、新型インフルエンザ発生前後の各都道府県の医療体制が明確化したほか、慢性疾患の患者を対象としたファクスでの抗ウイルス薬(タミフルなど)の処方なども盛り込まれた。
発熱外来を行う発生段階別の医療機関の明確化や、都道府県はごとの対策会議開催や対策本部の設置など、発生後の医療体制については言及されたが、未だシステムが明確化されていない段階である。その他に、慢性疾患の患者については、かかりつけ医師の了承と感染の有無の電話診断を条件に、ファクスでタミフルなどの抗ウイルス薬などの処方せん発行が可能になるとの事だ。
感染が現実のものとなれば、数十万の人が死亡する確率があると恐れられている、新型インフルエンザ。こればかりは予防接種などでの対応ができないので、以下に拡大を防げるかがKeyとなる。他の記事で、感染が発覚した場合、その地区の小中学校をすべて休校にするなどの措置が考案されているが、これらの内容は、皆が共通に把握していなければならない事である。自分が感染して、対応に関して無知であったために感染を拡大してしまった、となっては全く意味がないからである。全体にいきわたるように、学校への通知や自治体への通知など、早め早めに知らせる対応を期待する。
後発品に「積極的でない」薬局が3分の1超
2008/11/19 21:41-キャリアブレイン
[要訳&コメント]
今年9、10月に全国の保険薬局を対象に実施した後発医薬品の使用状況に関する調査の中間報告によると、全体の3分の1を超える薬局が「説明・調剤にはあまり積極的には取り組んでいない」と回答していることが判明した。
その理由としては、
「近隣の医療機関が後発医薬品の使用に消極的なため」
「後発医薬品の品質に疑問があるため」
「後発医薬品の効果に疑問があるため」 などであった。
その他の調査で、9月に扱った合わせて約55万枚のうち…
・「(後発品への)変更不可」欄に処方医の署名がない処方せんの割合:59.8%
・このうち1品目でも後発品に変更した薬局:77.5%
・後発品について説明した患者の割合が10%未満の薬局:38.2%
・「後発医薬品調剤体制加算*」を算定している薬局:83.6%
後発医薬品調剤体制加算を算定している薬局が8割以上であったことは、良い傾向とも見えるが、「説明・調剤にはあまり積極的には取り組んでいない」との回答をみると、"点数稼ぎ"のためともとれる。薬価の高い先発品から薬価の低い後発品に変更するということは、薬局の全体的な売上は勿論下がるわけではあるし、そういった現状に苦しんでいる薬局も多いのではないだろうか。そんな事情がこのアンケート結果からは見てとることができる。
*後発医薬品調剤体制加算
直近3か月の後発品の調剤率が30%以上だと加算できる
女性の性欲回復にテストステロンのパッチ剤が有効
Dr赤ひげ.com-2008/11/17
[要訳&コメント]
高齢女性の性欲減退の治療法はそう多くはないが、テストステロンのパッチ(貼付)剤が有効であることが新しい研究で示された。しかし、この治療には無駄毛(unwanted hair)が生えるなどの副作用があるほか、乳癌(がん)リスクが増大する可能性もあるという。
テストステロンパッチ剤は、ヨーロッパでは女性の性欲減退治療薬として利用されているが、米国食品医薬品局(FDA)は2004年12月に、長期的な安全性を示すデータがないことを理由に承認申請を棄却している。
乳がんのリスクが増大する可能性がある、という部分が気になったので読み進めてみると、どうやら4人(被験者800人中)の乳がん発症者のうち、2人は実験前に乳がんがあったとみられ、残りの2人も乳がんリスクの高い女性であったことを記していた。テストステロンのためであったかは不明であるようだが、使用においては定期的な検査が必要であると考えられる。
望む人がいるならば、男性に対するED治療があるように、女性に対する治療があってもよいのでは?と個人的には感じた。ただし、使用においてのリスクに関しても目をそむけずにしっかり向き合ってほしい。
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