2008/11/11

Saya's 薬学ニュース vol.6-新型抗HIV薬の臨床試験、結果はより効果的/WHO「エイズによる死者は2012年をピークに減少」/佐藤製薬、ウルソデオキシコール酸など配合の総合胃腸薬「ハイウルソグリーンS」を発売

AFPBB News新型抗HIV薬の臨床試験、結果はより効果的
2008年10月28日 04:36-AFPBB News(c)AFP/Ronaldo Schemidt

米医薬品大手メルク(Merck)の研究チームは26日、新型抗エイズウイルス(HIV)薬アイセントレス(Isentress)が、未治療患者の間でHIV感染が拡大するのをよりよく抑制できるとする臨床試験の結果を発表した。 ...

[要訳&コメント]
新型の抗HIVウィルス薬が最終臨床試験段階での有効性の有無を発表した。まだ承認までに至っていないが、この薬が承認されることでHIVウィルスの蔓延を防ぐ新たな可能性が出てくる。また、同社が出した他の抗HIVウィルス薬に比べ、副作用発現率が少なかった(77%→44%)ことも報告されている。
一般名:アイセントレス(Isentress)
企業:メルク
臨床試験段階での効果:アイセントレスは被験者の86%において、HIVの量を検出不可能な水準まで減少させた。
先進国の中でエイズ感染者数が増加している国は、日本だけだと言われている。
従来の性教育に対する抵抗から、教育課程で学ぶ機会が少ないこともあり、無知な若者の中でコンドームの不使用、容易な考えからの性行為が増加し、同時に感染者数も増加を続けている。
また、日本では「エイズ感染=恥ずかしいこと」 という見方も未だに強く、周りに相談できなかったり、身内にばれることを恐れて保険証を使用する上での治療を拒むケースも多いという。保険適応なしでの治療は高額を有し、若者の収入だけでは治療を継続していくことも難しのが現状だ。
エイズ感染の場合、自覚症状として現れないことが多いため、感染していることに気付いていない人も多い。その人たちが性行為を続けたらどうなるだろうか…
自分の身を守るためにも、コンドームの使用は徹底し、保健所などで受けられる無料の検査にも積極的に参加してほしい。早めに発見できれば回復も早い。自分の身を守れるのは自分だけであることを、再認識していただきたい。

2008年10月28日 01:02-AFPBB News(c)AFP/Ronaldo Schemidt

[要訳&コメント]
WHOは、HIV/AIDSによる死者数が今後5年で過去最高となるとの見通しを示す一方で、2030年までには現在の水準より減少するだろう」と予測している。08年の死者数は220万人、ピークの12年には240万人、30年には120万人に減少する。これは、以前WHOが予測した値よりも低くなるとの事だ。これは、新たな薬の開発により死者数を減少させている事も手伝っているのだろうか。
2008年10月27日-マイライフ手帳@ニュース (プレスリリース)

[要訳&コメント]
ウルソデオキシコール酸などをバランスよく配合した総合胃腸薬「ハイウルソグリーンS」が佐藤製薬からOTC医薬品として発売開始された。
製品名:「ハイウルソグリーンS」
成分名:ウルソデオキシコール酸、ビオヂアスターゼ1000、プロザイム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、ウコン末、ロートエキス 等
包装単位と金額(税込):12包 840円/30包 1,575円
会社:佐藤製薬
【ハイウルソグリーンSの特徴】
・ウコン末など7種類の健胃生薬を配合。
・ウルソデオキシコール酸と2つの消化酵素が消化を促進します。
・胃酸の分泌を抑制するロートエキスと2つの制酸剤が胃の痛みをやわらげます。

胃もたれや胃痛、消化不良にも広い範囲で服用できる総合胃腸薬ではあるが、H2ブロッカーなどは配合されていないので胃痛への作用はH2ブロッカー配合薬よりも弱いと考えられる。ウルソデオキシコール酸が配合されていることもあり、胃痛よりも消化不良の患者さんにお勧めできる内容である。

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