2009/01/05

Saya's 薬学ニュース vol.49-あなたは大丈夫?糖尿病疑い2000万人突破!/病院薬剤師研修のお知らせ/睡魔とホルモンの関係/募金先からささやかなクリスマスプレゼント

<Today's news>
1. 今後10年以上、患者増加か 糖尿病なりやすい日本人
2. 国民健康・栄養調査:あなたは大丈夫? 糖尿病疑い2000万人突破--07年  
3. 病院薬剤師研修のお知らせ : 神奈川県
4. 睡魔とホルモンの関係

おまけ. 途上国の子供からXマスカード=うれしい、元気もらった-NPO支援で協力者に

今後10年以上、患者増加か 糖尿病なりやすい日本人  
2008/12/26 00:00-共同通信社

[要約]
急増する糖尿病患者とその予備軍。日本人は体質的に糖尿病になりやすいうえ、高齢化も大きな要因となり、患者は今後10年以上にわたり増え続ける恐れがあるという。日本人などアジア人は一般に欧米人に比べ、血糖値を下げるホルモンのインスリンの分泌が少なく、少し太った程度でも糖尿病になりやすいとのこと。


国民健康・栄養調査:あなたは大丈夫? 糖尿病疑い2000万人突破--07年  
2008/12/26 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
糖尿病が疑われる人は予備軍も含めて2210万人と初めて2000万人を超えたことが、厚生労働省が25日に公表した07年の国民健康・栄養調査で分かった。前年より340万人増え、10年前の1・6倍に達した。
成人男性の29%、成人女性の23%が該当するが、実際に治療を受けているのは男女合わせて5%に過ぎなかった。年齢別では、40代の15%、50代の27%、60代以上では3割以上が当てはまる。
日本人のカロリー摂取量は10年前よりむしろ減る傾向にあり、厚労省生活習慣病対策室は「運動不足やバランスの悪い食生活が、糖尿病増加につながっているのではないか」とみている。

糖尿病は自覚症状はあまりなく、気づいたころには症状がかなり悪化している状態なことが多い。そのために、このような結果が出ているように思う。しかし、糖尿病は悪化してしまうと全身を病魔にさらすことにもなり得る怖い病気である。症状は出ていないから、と安心せずに検診により定期的にチェックしておくことが生涯健康でいられる秘訣であろう。
この他にも、睡眠時に酒や薬の助けを借りていると答えた割合も掲載されており、とても興味深い結果となっていた。

病院薬剤師研修のお知らせ : 神奈川県
2008年12月25日-かながわの薬事情報

[要約&コメント]
〈対象〉神奈川県内の病院・診療所に勤務している薬剤師
〈日時〉平成21年2月12日(木曜)午後1時30分から午後5時まで(受付:午後1時から)
〈会場〉かながわ県民センター 2階 ホール
※会場へのアクセスについては下記の案内ページをご覧ください。(かながわ県民センター 交通アクセス

申込方法はWebを参照:http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/yakumu/yakuan/kensyuu.html

睡魔とホルモンの関係
2008年12月26日-毎日新聞

[要約&コメント]
質問内容:生理前から生理中にかけて、強度の眠気に襲われ頭がもうろうとします。最初は、寝不足や疲れによるものかと思っていましたが、いつも月の決まった時期(生理前後1週間ぐらい)に起こる周期的なものだと最近気づきました。周囲からは「居眠りが多い」と非難されることも多々ありますが、どうしようもありません。何か改善する方法はありますか? また、生理と眠気は関係あるのでしょうか? ホルモンの分泌とも関連しているのか、最近特にひどくなったように感じます。特に不眠などの睡眠障害はありません。平均睡眠時間は約5時間です。(47歳、女性)

女性の睡眠の質は女性ホルモンの月の分泌リズムや、更年期の女性ホルモンの変動にしたがって影響されます。多角的な検討が必要です。
月経前症候群(Premenstrual Syndrome, PMS)が考えられる一つ目の影響。不眠より過剰睡眠や日中の眠気を訴える人のほうが多く認められます。睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome, SAS)も可能性があります。SASは夜間に気道閉塞などの呼吸障害で睡眠が妨げられ、日中著しい眠気に襲われる疾患です。(閉経前女性には一般にSASは少ない)
睡眠障害以外にPMSや更年期症状があれば、漢方薬や一部の抗うつ薬、低用量避妊薬、ホルモン補充療法などが適応になります。まずは婦人科を訪れてみるとよいでしょう。

ホルモンと睡眠に関しては、多少なりとも悩んでいる女性はいるのではないでしょうか。これに日本の多忙な生活がプラスされて、睡眠不足や日中の眠気に悩まされることは多かった気がします。この、ホルモンと睡眠のメカニズムを知っているだけでも、生理期間前後は睡眠を多くとったり、ピルの服用なども検討したり、と対策が立てられるので、悩んでいらっしゃる方は参考にしてみてはいかがでしょうか?

おまけ...途上国支援

途上国の子供からXマスカード=うれしい、元気もらった-NPO支援で協力者に
2008年12月23日 14:50-IBTimes

[要約&コメント]
特定非営利活動法人(NPO法人)ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)を通じ、海外の貧困地域に住む子供に募金をした支援者には今年も、海を越えて子供たちからクリスマスカードが届いた。数年前は現地に色鉛筆が無いためか黒一色だった絵は、カラフルな色使いに変わったという。
この活動は「チャイルド・スポンサーシップ」と呼ばれ、日本では4万人以上が参加。毎月4500円の支援金を海外の子供に送り、教育費や居住地域のインフラ整備に充てる。

心温まる記事だったので紹介した。ちょうど友人がガーナで青年海外協力隊として頑張っていることを思い出した。4万人以上の人が参加していることに驚いたが、同時にうれしくなった。私もクリック募金で毎日1円ずつ募金をしているが、1日に訪れる人も多さに正直驚かされる。一人1日1回しか訪れられないことになっているが、毎日のように何千人の人がクリック募金をしているのである。その全体金額も、2憶2千万を超えている。1秒1円以上の割合で募金が行われているから、相当な人数が募金をしていることになる。50クリックで、4カップ分の食糧が子供に支給される。この50クリックを少ないと感じるか、多く感じるかは人それぞれだろう。毎日募金をしても、4カップ分に相当する募金が完了するまで、ほぼ2か月近くかかるのである。今の募金金額に満足せず、さらに多くの人が1日1円クリック募金に参加してくれることを願っている。

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