2009/01/10

Saya's 薬学ニュース vol.53-避妊用ピルが環境を汚染?!/緑内障の新発売/医薬品・医療機器等安全性情報12月/全国初禁煙条例?!/BMIも測れるトイレ

2009年01月05日 17:05-AFPBB News

[要約&コメント]
ローマ法王庁が発行する日刊紙に3日、「経口避妊薬は環境を汚染し、男性不妊の原因ともなっている」との見解を示した報告書が掲載された。、「ここ数年で、経口避妊薬を服用した女性の尿を通じて、数10トンものホルモンが自然界に放出され、環境に壊滅的なダメージを与えている」と警告。
しかし、ある避妊薬の研究機関は、「経口避妊薬として服用し体内に取り込まれたホルモンは、再び女性ホルモンの特性を持つことはない」、イタリア薬理学協会も、「ピル(経口避妊薬)に含まれるエストロゲンなどのホルモンは、プラスチックや消毒剤、食肉など、身の回りのあらゆる所に存在するものだ」との見解を示している。

タイトルを見て、驚きも交えながら記事を見に来てみたが、どうやら避妊用ピルが環境を汚染している、というのは過大表現である可能性もある。妊娠中絶に反対する教会として、皆にピルの悪いイメージを伝えたかったのか、それともそのエビデンスを示す研究結果が出たのか。この記事からは確かな情報はつかめなかった。

2008/12/16-参天製薬(株)

[要約&コメント]
商品の説明+副作用なども載せておきます。同系の点眼薬は第一もしくは第二選択薬として頻繁に処方されるようになっているので、確認が必要でしょう。
商品名:タプロス点眼液0 .0 0 1 5%
一般名:タフルプロスト(プロスタグランジンF2α誘導体)
薬効:ブドウ膜強膜流出路からの房水流出量増加
剤形:点眼薬2 . 5 m L
副作用:目の充血、まれに角膜障害、虹彩色素沈着

12月版-厚生労働省

[要約&コメント]
使用上の注意の改訂について(その202)
塩酸アマンタジン:本剤の投与を急に中止した場合,パーキンソン症状の悪化,悪性症候群,カタトニー(緊張病),錯乱,失見当識,精神状態の悪化,せん妄があらわれることがあるので,本剤の投与を中止する場合には,徐々に減量すること。
エベロリムス:心嚢液貯留:心嚢液貯留があらわれることがあるので,使用に際しては心電図,心エコー,胸部X線検査を行うなど,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
シクロスポリン(経口剤,注射剤):血圧上昇があらわれることがあり,可逆性後白質脳症症候群,高血圧性脳症に至ることがあるので,定期的に血圧測定を行い,血圧上昇があらわれた場合には,降圧剤治療を行うなど適切な処置を行うこと。可逆性後白質脳症症候群,高血圧性脳症等の中枢神経系障害があらわれることがあるため、本剤を減量又は中止し,血圧のコントロール,抗痙攣薬の投与等適切な処置を行うこと。
本剤はJIS T 3226-2に準拠したA型専用注射針を用いて使用すること。

薬の知識のアップデートにご利用ください。詳細は、各ページに飛んで確認してください。

2009年1月6日-m3.com 提供:共同通信社

[要約&コメント]
神奈川県の松沢成文(まつざわ・しげふみ)知事が2月県議会で成立を目指している全国初の禁煙条例。知事は当初、全面禁煙の方針だったが、反発を受け一部分煙の容認や猶予の対象拡大など"妥協"を重ねている。だが飲食などの業界や県議会の反対は依然根強く、成立には暗雲が垂れ込めている。県議会は経済情勢の悪化などを理由に挙げ「2月議会は予算案審議が最優先」「パチンコ店や飲食店の経営悪化につながりかねない」と慎重姿勢を崩していない。

全国初にこだわる知事。以前Saya's 薬学ニュース vol.33でタバコのアンケート結果を紹介したが、タバコで不快な思いをしている人は70%近い数字を出していた。タバコによる害はこれほどまでに明らかになっているのに、経済的な理由によりそれが阻められている。今年の1月から、カナダのアルバータ州でも、ついに薬局でのたばこの販売が中止された。これは2年近く前から議論されていた内容との事だ。日本でもこの程度かかってしまうのだろうか。

おまけ...
2008年12月25日-日経トレンディネット

[要約&コメント]
健康チェックシステムを搭載した住宅用トイレ「インテリジェンストイレ II」が発売された。2005年4月発売の初代は「尿糖値」「血圧」「体脂肪」「体重」の測定機能を搭載していたが、「インテリジェンストイレ II」では新たに、「尿温度」の測定機能を追加。「体脂肪」については「BMI値」(肥満度を表す体格指数)を表示するようにした。 「尿温度」測定は、深部体温の指標になり、測定を習慣化すれば女性特有のホルモンバランスを確認して、月経の時期、排卵日を予測できるという。「BMI値」測定は、子どもから大人までの肥満やメタボリックシンドロームの予防・健康管理につながる。

こんなトイレがあったのか!!とびっくりした記事。BMIはメタボリックが騒がれている今最も気になる値なのではないだろうか。でも、これおいくら?

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