2009/01/17

Saya's 薬学ニュース vol.57-便秘で困る友人にベイスンを譲渡/「安全な薬の」落とし穴/海外のフィジシャンアシスタンって?

<Today's news>
1. ベイスン錠を「便秘にいい」と友人に渡した患者
2. 「安全な薬」の落とし穴
おまけ. フィジシャン・アシスタントって何?

ベイスン錠を「便秘にいい」と友人に渡した患者
2008. 11. 26-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
患者Aはベイスン錠(一般名:ボグリボース)を、同じ薬局で投薬を受けている友人B(高血圧で降圧剤を処方されている)に分け与え、Bがそれを服用していることが明らかとなった。Aは「私が今飲んでいるベイスンという薬は便も軟らかくなって、おならもよく出るし、あなたの症状にちょうどいいわ」と話したという。
発覚後処方医に問い合わせたところ、「特に問題なければ、処方された薬をきちんと服用するように、またベイスンの服用は中止させ、今後も一切譲り受けないよう指導してもらいたい」とのコメントを得た。

薬剤師から見れば、恐ろしいことをしてくれるものだ、という印象を受けるだろうが、患者にとってはどの薬がどんな内容の薬なのか、自分の薬でなければ尚更分からないものである。この患者にとっての常識を忘れてはいけない。それを知った上で、(他の人には譲渡しないだろう、と勝手に決め付けず)行うべき投薬について考える必要があるのではないだろうか。それにしても、何の健康被害も出ずよかった、というべきであろうか。

「安全な薬」の落とし穴
2009. 1. 8-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
2008年9月19日に厚労省から酸化マグネシウム*の添付文書の改訂が行われ、世間をにぎわせたのを覚えているだろうか。その記事に関して少し詳しく載っていたので紹介する。
製造・販売会社の推計によると、現在の酸化マグネシウムの処方せんの延べ発行枚数は年間おおよそ4500万枚に上る。約60年間にわたって使われてきた薬でもある。
*酸化マグネシウム
腸内の浸透圧を高めて体内から水分を引き出し、便を出しやすくする。その過程でマグネシウムイオンが体内に取り込まれるので、腎機能が低下していれば、電解質異常は起こり得る。

酸化マグネシウムの添付文書改訂に関しては、以前他の日にニュースで取り上げたが、薬剤師にとっては一種の衝撃だったのでは?副作用のない薬はない。酸化マグネシウムであっても他の薬であっても、何かしらの副作用が起こることを知らせておくことは大切である。

おまけ...海外の医療スタッフ

フィジシャン・アシスタントって何?
2008. 12. 22-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
physician assistant(PA)やnursepractitioner(NP)は、日本では医師にしか認められていないレベルの医療行為が行える米国のコメディカル資格である。医師不足解消の方策として、現在、日本でもにわかに注目が集まっているが、その実態については医療関係者にもまだよく知られていないようだ。
PAは、医師の監督の下に医療行為を行うことができる資格で、医師が行う医療行為の8割方をカバーするといわれている。専門学校で24~32カ月間のカリキュラムを履修して、国家試験を経て資格を得た後に州免許を取得する。英国にもPAの制度があるほか、カナダやオーストラリアなどでも実現しつつあるという。
PAはベトナム戦争から帰ってきた衛生兵を再教育したのがその起源とのことだ。

皆さんはこの資格についてご存知でしたでしょうか。私はカナダに在住しているにもかかわらず知りませんでした。アメリカなどが主流のようですね。戦争の衛生兵を再教育したことが起源、というのも納得です。今の日本の医師不足にも、もしかしたらうまく利用できるかも知れない、と思いませんか?

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