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2011/09/13

vol.121

<Today's news>
1. 文科省、チーム医療推進事業に8大学病院を選定
2. 受診時定額負担に反対続出
3. 【厚労省】第三次補正案まとまる‐復興のロードマップも
4. 小宮山洋子厚生労働相インタビュー- 介護労働者の4万円賃上げ「容易でない」
おまけ. 自転車は長く乗るより速く走る方が死亡や冠動脈性心疾患死のリスク低減に効果大

文科省、チーム医療推進事業に8大学病院を選定
2011. 9. 9 日経MD ※会員登録が必要です

[要訳]
「チーム医療推進のための大学病院職員の人材養成システムの確立」は、大学病院人材養成機能強化事業の一環として、大学病院における専門職種の積極的な活用、多職種間の協働の推進、効率的なサービスの向上を目ざすもの。文科省は2011年度より、チーム医療の推進ならびに、医療従事者の人材養成のための教育プログラムを開発・実践する大学病院を支援するため、同事業を開始。選定された施設ならびに取り組み内容は以下の通り。
 ・東北大(国立)  高度専門医療チーム活性化システムの開発
 ・筑波大(国立)  患者中心の医療を実践する人材養成の体系化
 ・昭和大(私立)  多職種協働の救急チーム人材養成システム
 ・近畿大(私立)  救急災害医療のためのチーム医療推進
 ・岡山大(国立)  岡山大学病院ペリオ人材育成研修センター
 ・広島大(国立)  高度急性期医療を支援する医療人教育モデル
 ・九州大(国立)  先進的チーム医療の推進とその安全性確立
 ・産業医大(私立) 医療連携アドバイザー養成プログラム
事業の実施期間は、2011年9月下旬~10月上旬から2013年3月末まで。実施先に指定された施設は、毎年度末に、文科省に報告書を提出し、事業の成果・実績については、各大学のホームページ上で公開する。

*comment*
このチーム医療には薬剤師は含まれているのだろうか。取り組みなどに興味あり。報告や実績等の発表を確認してみよう。


2011. 9. 13  日経MD ※会員登録が必要です

[要訳]
高額な医療費がかかる癌患者などの負担軽減のため、高額療養費制度で定めた月額負担の上限を下げる一方で、外来患者の窓口負担を増やす考えが示された。
これに対し、「100円とはいえ受診するたびに負担を強いられれば、患者の反発は強まるはず。国民全体で(高額療養費見直しの費用を)負担する制度にすべきではないか」。
「受診回数の多い高齢者の重荷になるほか、当初は定額100円だとしても、将来、額が引き上げられるのは明らかで受診抑制が起こる」。
「公費、保険料、患者の自己負担の3つを調整して医療費増をどう補うかを議論した上で、ベストな方法として定額負担を提案するのであればまだいいが、今回はその議論が全くされていない」などの反対意見が出ている。

*comment*
受診抑制に関しての懸念が見られるが、ある程度受診抑制があったほうがいいのではないかと思う。日本は少し病院にかかりすぎているイメージがある。その受け皿として、薬局などがプライマリケアとして機能するようにならなければならない。


2011年9月12日 (月) 薬事日報

[要訳]
三次補正では、東北発の革新的医療機器創出・開発促進事業として43億円を計上した。地域医療体制提供体制の再構築には720億円を充て、これも再生基金を積み増す。被災3県が策定する医療の復興計画に基づいて、病院の機能分化、診療所の在宅当番医制への参加、在宅療養支援病院・診療所の整備などを進める。医療機関相互の情報連携の基盤整備や医師・看護師ら人材の確保にも取り組む。

*comment*
問題となっている福島の医療従事者人員不足にどの程度この資金が費やされるのだろうか。早急な対応が必要である。


2011年09月09日 20:59 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
効率化すべきところはしっかり効率化する、高額所得者には今まで以上にご負担いただく、というように、社会的な公平や公正の面から、切り込むべきところには切り込む考えです。
国民が安心できるような医療や介護、年金、子育ての青写真を示したいと思っています。それを見ていただければ、消費税率を10%まで引き上げることに理解が得られるのではないでしょうか。こうして税をご負担いただきながら、安心できるレベルの医療、介護、年金、子育てを確保していきたいです。
政府が策定した復興の基本方針では、被災地を元に戻すだけでなく、これからの日本を先取りする新しい地域づくりのモデルにすることを目指しています。介護では地域包括ケアのモデルをつくったり、医療では大学と連携したり、日本が国際的にも力を持って発信していけるような医薬品を開発したりと、特区制度などを活用しながら先端的な取り組みをしていきたいと思います。
マニフェストの実現が難しい部分に関しては、しっかりと理由を説明した上で、「できません」とか「実現しますが、期限を延ばします」などと、現実的に修正していく必要があると思っています。

*comment*
特に興味深い点としては、被災地の医療の取り組みである。壊滅的である状態から、お金を投入して新しいモデルを作っていくという部分に魅力を感じる医療者達が、新しい医療を展開していけるような仕組みづくりができれば面白いかもしれない。

2011. 9. 2 日経MD ※会員登録が必要です

[要訳]
例えば、1日30分未満、ゆっくりした速度で自転車に乗るよりも、速い速度で乗った方が、生存期間の期待値は男性で5.3年、女性で3.9年増加するという。

*comment*
1時間以上乗った場合に死亡率が高くなるなどの結果より、タイトルの内容が必ずしもあてはまるとは言えないかもしれないが、激しい運動のほうが心血管疾患のリスクが高くなると思い込んでいた筆者にとっては興味深い記事であった。

vol.120

<Today's news>
1. 福祉分野は「経済成長につながる」- 小宮山厚労相
2. 次期改定で「薬剤師の病棟配置」の評価を- 日病薬が要望書
3. “介護職員の医行為”検討した日医・三上氏- 「たん吸引、医行為から外して実施すべき」
4. 高血圧診断の指標にすべきは24時間自由行動下血圧
5. 医薬品ネット販売で改正省令を施行- 第2類移行後も継続使用者にはネット販売可
6. 医療・福祉業界の7月分給与は32万7426円 厚労省・毎月勤労統計調査
おまけ.  人材不足に資金難、入院再開なお見通せず- 震災半年・福島(1)
おまけ. 仮設住宅での「健康カフェ」~お茶っこ健康相談~

福祉分野は「経済成長につながる」- 小宮山厚労相
 2011年09月12日 19:01 キャリアブレイン ※会員登録が必要です
[要訳]
小宮山洋子厚生労働相は、福祉分野について「介護の処遇を含め、これからしっかり処遇すれば、そこで雇用が生まれて(経済)成長につながる」との考えを示した。「削れるところは効率化するとか、(国民に)ご負担していただくところは負担していただくとか、痛みの伴うこともしっかり説明して実行していかないと、どんどん膨れる一方だと思う」と指摘した。
*comment*
この処遇をどのようにするかが今後の課題なのでは?


次期改定で「薬剤師の病棟配置」の評価を- 日病薬が要望書
 2011年09月09日 14:41 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
「薬剤師の病棟配置に関する評価」をめぐっては、「現状では病棟で勤務する薬剤師が少なく、評価が難しい」ことを理由に見送られた。日病薬は、薬剤師の病棟配置の実態などについて調査した結果、薬剤師の病院配置(病床当たり人数)が多いほど病棟業務時間が長くなり、これが増えるほど、診療報酬上では評価されていない病棟業務(薬剤管理指導業務以外の薬剤業務)にも積極的に取り組む施設割合が増加することが明らかになったと指摘。その上で、次期改定で「薬剤師の病棟勤務により、医療の安全と質のさらなる向上に努める医療機関の体制を『入院基本料の加算』として評価するよう強く要望する」とした。
また、「後発医薬品使用体制加算の算定要件の緩和」にいて、「医薬品の採用品目数の多い施設で、後発品の使用を推進するためのインセンティブになっていない傾向にある」と指摘。算定要件を「採用品目の割合」から「使用数量の割合(すべての医薬品の使用数量に占める後発品の使用数量の割合)」に変更するよう要望した。

*comment*
病棟活動が患者にとってのメリットになり、金銭的な利益をうむようになれば、病院としても薬剤師の価値を評価するようになる。ただし、利益を生むようになるまでには、誰かの無償の努力が強いられる。今はその時期なのかもしれない。誰かの努力が無駄にならないよう、連盟などはうったえ続けてほしい。


“介護職員の医行為”検討した日医・三上氏- 「たん吸引、医行為から外して実施すべき」
2011年09月10日 10:00 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
6月に成立した「改正社会福祉士及び介護福祉士法」により、来年度から、一定の研修を受けた介護福祉士やホームヘルパーなどの介護職員にたん吸引などの医行為を認める新たな制度が始まる。
現在医行為とされているもので、リスクの少ない医行為について介護職員に認めるならば、まずは医行為から外すべきです。医行為を行う場合、介護職員には50時間の講義を含む基本研修と、実地研修が義務付けられます。しかし、リスクの高い鼻腔内や気管カニューレ内部のたん吸引に関しては、その程度の研修で認めるべきではありません。
医行為をばらばらにして、1つずつ片付けていくような考え方は全くおかしいです。本来は医学を体系的に学び、全身のことを理解してさまざまな判断を下すための知識が必要です。そうすることで高齢者の安全が守られるのです。
今回できる制度の下で事故が起これば、制度を修正することが必要だと考えています。


高血圧診断の指標にすべきは24時間自由行動下血圧
2011. 9. 12 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
高血圧の診断は長らく、複数回測定した外来血圧値を指標に行われてきた。だが、家庭で測定された血圧や、24時間自由行動下血圧測定(Ambulatory blood-pressure monitoring;ABPM)の値の方が、心血管リスクとの相関が強いことが示されている。
外来で1回測定した血圧が高かった広範な年齢の男女の高血圧診断において、ABPMは、誤診を減らし、QALYsを延長し、生涯コストを抑えることが明らかになった。

*comment*
A&D Medicalによると、睡眠時に血圧が下降しない場合や起床後急激に血圧が上昇するケースなど、様々な疾患との相関性が高いという。睡眠中などは自分で測ることはできないため、こういった理由からも、家庭で測定した結果よりも24時間自由行動下血圧測定のほうが有効であるといえるのであろう。診療報酬点数の適用(※1)もあるため、これらを利用して始めるきっかけにはなるかもしれない。
ただし、24時間血圧計を付けていなければならないというのは患者にとっても負担が大きいという欠点もある。

※1【D225-3 24時間自由行動下血圧測定】
24時間自由行動下血圧測定は、日本循環器学会、日本心臓病学会及び日本高血圧学会の承認を得た「24時間血圧計の使用(ABPM)基準」に関するガイドライン」に沿って行われた場合に、1月に1回に限り算定する。 厚生労働省 2008年3月5日発表
参考:A&D Medical HP:http://www.aandd.co.jp/adhome/products/me/ambulatory/index.html
 
 
医薬品ネット販売で改正省令を施行- 第2類移行後も継続使用者にはネット販売可
2011年09月09日 18:47 キャリアブレイン

[要訳]
09年6月に施行された「薬事法施行規則等の一部を改正する省令」では、副作用のリスクが最も低い第3類を除き、一般用医薬品のネット販売などを禁止。一般用医薬品のリスク区分の見直しで、第3類から第2類に移行する「リスク区分変更医薬品」について、2013年5月31日までに限り、継続使用者へのインターネット販売などを認める改正省令を公布、即日施行された。

医療・福祉業界の7月分給与は32万7426円 厚労省・毎月勤労統計調査
2011/09/12(月) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
7月分の毎月勤労統計調査の結果速報によると、医療・福祉業界の1人当たり現金給与総額は前年同月比1.9%減の32万7426円だった。全産業平均は0.1%減の36万7738円。医療・福祉業界の現金給与総額の内訳は、所定内給与が23万5497円(同0.3%増)、所定外給与が1万3751円(同2.4%減)で、特別に支払われた給与が7万8178円(同8.3%減)。

人材不足に資金難、入院再開なお見通せず- 震災半年・福島(1)
2011年09月11日 09:00 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
常勤医の数は、従来の10人から3人にまで減った。 「常勤医3人では宿直に対応できない。入院診療の再開は無理だ」とのこと。本来なら新卒看護師を4月に迎え、診療報酬がより高くなる「10対1」の看護配置を敷くはずだったが、それも不可能に。渡辺病院では、月に2億円あった売り上げが事故後は2000万円程度に落ち込んだ。10月からは、スタッフの給与3割カットに切り込むほかない。

*comment*
福島の医療従事者人材不足に資金難はしばらく続きそうであり、回復の見込みも見えない問題となりそうである。


仮設住宅での「健康カフェ」~お茶っこ健康相談~
2011. 9. 13 日経MD ※会員登録が必要です
[要訳]
健康相談が主な目的ではありますが、仮設住宅の中に引きこもりがちな人たちも引っ張り出す仕掛けとして「お茶っこ」、つまりお茶やハーブティーなどが無料で飲めるイベントにしよう、ということになりました。「お茶っこ」というのは、近所の方々と漬け物や煎餅でお茶を飲みながらおしゃべりを楽しむという東北地方の文化だそうです。
慢性疾患を抱える高齢者の方には、血圧を測りながら、どのようなことに不安を感じているかといったお話を伺いました。ほとんどの方は通院されていてお薬も内服されていましたが、やはり通院は不便であること、以前のように近くに医療機関がないことの不安などを語られました。医師、看護師、薬剤師、臨床心理士などの6人が参加しました。さらに法律相談もできるよう司法書士さんもお呼びしました。

*comment*
ボランティア活動の一つを紹介しました。このような一つ一つの活動が、東北の皆さんの心を少しずつ癒しているのかもしれませんね。

2011/09/10

vol.118

<Today's news>
1. 医療連携フォーラム:糖尿病患者減少へ 「地域疾病管理・最新動向」テーマ /香川
2. ネキシウム、オメプラール下回る薬価に
3. 医師・看護師の離職が深刻化する福島
4. 約9割がドラッグラグ解消の重要性を認識
5. 【厚労省】14日処方制限緩和など被災地措置を通知
6. うがい 医師の7割弱が感染予防や咽頭炎などの治療に意味あり メドピア調査
おまけ. 被曝事故医療の専門家が埼玉県で反省の集い


医療連携フォーラム:糖尿病患者減少へ 「地域疾病管理・最新動向」テーマ /香川
毎日新聞 2011年9月9日 地方版

[要訳]
糖尿病は完治しないが、症状は悪い時期と良い時期を繰り返す。このため、地域連携では、標準化された治療が、病院と診療所、専門医と非専門医の間で継続して行われなければならず、「何度も地域の診療所と勉強会を開き、技術移転が必要」とした。「こうした仕分けができれば、地域の中で、中核病院と診療所で役割分担ができ、結果的に、血糖コントロールの悪い患者などを減らすことができる」とした。

*comment*
カナダでも州の取り組みとして積極的に行われており、地域の連携が重要だと訴えている。このような取り組みが有効と認められれば、地域医療の活性化にもつながるかもしれない。


ネキシウム、オメプラール下回る薬価に
2011年09月08日 18:32 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
アストラゼネカの消化性潰瘍治療薬(プロトンポンプ阻害剤=PPI)のネキシウムは、同じPPIで、1991年3月に収載された同社のオメプラールの改良品にもかかわらず、その薬価を下回る結果となった。
既存PPI3成分の収載から10年以上経過していた。このため、通常のルールが適用できず、既存の成分のうち最も薬価の低いパリエットに合わせた。

*comment*
会社としては非常に残念な話だが、患者としてはありがたい結果に☆処方量も増える可能性がある。


医師・看護師の離職が深刻化する福島
2011. 9. 8 ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
医療従事者の退職は、やはり福島第一原発近くの地域で顕著です。原発事故による各病院への損害賠償はなかなか実行されず、警戒区域にある病院は全く収入のない状況が続いています。
福島病院協会では現在、厚生労働省に当面の施設基準の緩和を求めています。
医療従事者の退職を止めるために色々と考えてはいますが、なかなか改善策が見当たりま
せん。そもそも今後、放射性物質汚染がどれだけ続き、いつ収束するのか、警戒区域や緊急時避難準備区域などがいつまで設定されるのか―といったことがはっきりしない以上、医療現場では対策の打ちようがありません。国や原子力の専門家の間でしっかりと議論していってくれることを願います。

*comment*
自分が福島の医療機関で働いていたら、と思うとやはり同じ行動に出ていたと思います。医療者である限り、その場から去ることに罪悪感はあるものの、自分も生きていかなければならなない。家族のいる立場であれば仕方のないこと。安心して仕事が続けられる環境にどうにか持っていかなければ、この状況も悪化してしまうのではないでしょうか。


約9割がドラッグラグ解消の重要性を認識
2011. 9. 6 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
ドラッグラグに対して「関心あり」との回答は88%、「解消が重要」は87%、「政府がドラッグラグ解消のために対策を強化すべき」は88%で、いずれも高い数値だった。
一方、新薬の研究開発の実態に関してはあまり理解されておらず、開発期間の長さ、開発費用の高さ、承認までに至る新薬の開発成功率の低さについてはそれぞれ、31%、55%、68%が「知らない」と答えた。

 *comment*
新薬の研究開発に関する回答はある程度予想していた通りであるが、ドラッグラグに関する回答には少し驚いた。日本は医薬品承認に関して少し厳しすぎるイメージがある。このアンケートの結果をみたところで政府の意向は変わらないのだろうが。。


【厚労省】14日処方制限緩和など被災地措置を通知
2011年9月8日 (木) 薬事日報
[要訳]
患者の周囲にあった医療機関が全て機能していなかったり、最寄りの医療機関までの交通手段のない仮設住宅に入居して、頻繁に医療機関を受診できない場合、薬価収載後1年以内の新薬であっても、14日を超えた処方を認めることを盛り込んだ。
 対象は岩手、宮城、福島の3県の医療機関で、期間は当面2011年度末まで。
そのほか、看護師不足の件を考慮た入院診療の計算方法の提示や入院期間の延長認可、特別なケースの保険診療の認可などが盛り込まれている。
*comment*
少しずつ政府も対応方法を決めてきているようである。他の内容ももう少しスピーディに決定していってほしいものである。

うがい 医師の7割弱が感染予防や咽頭炎などの治療に意味あり メドピア調査
2011/09/08 05:01 ミクスOnline
[要訳]
回答医師の7割弱が、「感染予防としても、咽頭炎等疾患罹患時の治療としても、うがいには意味がある」と考えていることがわかった。
その内訳としては、「イソジンうがい液の処方よりも、水道水によるうがい指導やアズノールうがい液の処方を多く行っている」が42.0%、「イソジンうがい液を中心に処方している」が24.8%だった。
*comment*
日常の調剤では、圧倒的にアズノールよりもイソジンが多いのだが、水道水とアズノール液を優先しているDrがこんなにいることに正直驚いた。個人的にはアズノールが好みではあったが。イソジンによる粘膜障害を懸念したものか?


被曝事故医療の専門家が埼玉県で反省の集い
2011. 9. 9 ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
初期被曝医療機関に指定されている5つの病院が、地震、津波でほとんどの医療機関が診療を行うことができず、避難区域が「原発から20km圏内」へと拡大された結果、3つの初期被曝医療機関がこの避難区域に入ってしまった。
災害発生時に設置されるはずだった現地対策本部(オフサイトセンター;OFC)は、停電と断水のため職員を確保できなかった。
緊急被曝医療への日ごろの訓練が限られた地域で実施されていたことがあだとなり、患者の受け入れを拒否されるなど搬送先の確保が難しかった。
「体表面スクリーニングレベル10,000cpm以上なら安定ヨウ素剤を投与すべき」との助言を2度にわたり経済産業省緊急時対応センター(ERC)に送ったが、情報が市町村に共有された形跡がない。
とりわけ大きな問題として「OFCの現地対策本部で行政や防災関係者、事業者や原子力の専門家が情報を共有し、意志決定し、情報発信するという仕組みが機能しなかったこと」と指摘した。
、「被曝医療だけではなく、今回のオペレーションで何ができて、何ができなかったかを今後も検証を続ける必要がある」と総括している。

*comment*
今なお続いている放射線問題。今回の被爆事故の内容を振り返っている。今回の災害が想定外であったことは皆が承知していることではあるが、連携の取れなささと情報公開の遅さにはあきれるものがあった。今回の失敗から学び、今何ができるのかを全力で考えていただきたい。

2011/09/08

vol.113

<Today's news>
1. 「全面禁煙か分煙」義務 厚労省、法案提出へ 職場の受動喫煙対策強化
2. 鉄分摂取制御 九大チーム解明、肝がん予防に道
3. ジェネリック(5)高額な薬ほど節減効果
4. 古川さんを地上から問診 宇宙基地で健康診断
おまけ. 母と子の健康と命守る 戦時中に前身、海外へ 「にっぽん発明発見伝」「母子手帳」

「全面禁煙か分煙」義務 厚労省、法案提出へ 職場の受動喫煙対策強化
毎日新聞 2011年9月7日 東京朝刊

[要訳]
職場の受動喫煙対策を強化するため、一般の事業所や工場では全面禁煙か、一定の条件を満たす喫煙室以外での喫煙を認めない「空間分煙」を事業者に義務付ける方針を固めた。客が喫煙する飲食店やホテルなどで対応が困難な場合は、換気設備の設置で浮遊粉じん濃度を基準(1立方メートルあたり0・15ミリグラム)以下にするなどの代替措置を認める。

*comment*
地方自治体での動きは見られていたが、国単位で始動することは予想していなかった。パチンコ店や居酒屋などではどのような対応が見られるのだろうか。


鉄分摂取制御 九大チーム解明、肝がん予防に道
2011年9月7日 読売新聞

[要訳]
鉄分は酸素を運ぶ働きを持ち、不足すると貧血になる。逆に増えすぎるとDNAやたんぱく質などを酸化し、肝障害や神経障害を引き起こす恐れもある。人などの細胞で鉄分の過剰蓄積を防ぐことによって肝がんの発症を防ぐ薬などの開発につながるという。

鉄分は主に女性が積極的に摂取している栄養素の一つであるが、過剰摂取による過剰蓄積が癌の原因になりうるということを覚えておかなければならない。健康食品の摂取も、あくまで制限の範囲内で使用することが健康を維持する秘訣であろう。


ジェネリック(5)高額な薬ほど節減効果
2011年9月5日 読売新聞

[要訳]
バイオ医薬品と呼ばれる高額な薬が近年相次いで登場し、患者の経済的負担が問題になるなかで、その後発(ジェネリック)医薬品であるバイオシミラーに注目が集まっている。
バイオ医薬品は、複雑な構造を持つ体内のホルモンやたんぱく質などを人工的に合成したものだ。抗がん剤や関節リウマチ治療薬、ホルモン剤など、幅広く使われている。開発、製造に手間がかかり、価格が高いのが難点だ。

※バイオシミラー
一般のジェネリックは先発品と有効成分が同じだが、バイオ医薬品の場合、技術的理由から全く同じではないため、「似ている」を意味する英語で「シミラー」と呼ばれる。開発費が抑えられ、薬価を安くできる基本的な仕組みは同じことから、ジェネリックとほぼ同様に扱われる。

*comment*
バイオシミラーという言葉は初めて聞いた。糖尿病などの一般的な医療用医薬品に比べバイオ医薬品は高額であるため、薬の値段に関する利点は大きくなると考えられる。糖尿病などのように、自分で予防したり改善することが難しいので、このような疾患の薬に光が当たるのは個人的にはうれしいことである。


古川さんを地上から問診 宇宙基地で健康診断
2011年9月7日 提供:共同通信社 m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
宇宙医学実験の一環で、宇宙機構が開発したシステムを医師の資格を持つ古川さんにチェックしてもらう目的。ステーションと地上の双方からデータを共有できるのが特長。
ステーションで分析、結果が分かる血液検査やエックス線撮影機器があるといいと指摘した。

*comment*
宇宙空間に適応する医療とは?宇宙と地上とではどのような違いや弊害があるのだろうか。


母と子の健康と命守る 戦時中に前身、海外へ 「にっぽん発明発見伝」「母子手帳」
2011年9月7日 提供:共同通信社 m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
この母子手帳の制度は日本で始まりました。前身は太平洋戦争中の1942(昭和17)年に、妊娠した女性の登録をうながした「妊産婦手帳」でした。
戦後、出産前後の女性や生後間もない赤ちゃんの死亡が急減。医療技術の発達などとともに、定期健診や予防接種をうながした母子手帳が役だったと言われています。

*comment*
母子手帳の原点、みなさんご存知でしたか?今では母子手帳は母親と子供の日記のようになっていますね☆公衆衛生にこのようなメリットをもたらしていたとは。新たな発見です。

2011/09/01

vol.111

<Today's news>
1. 日本の保険制度、英医学誌ランセットが特集
2. 厚労省、後発薬普及へ承認データ活用、科学的根拠など官学共同で公開
3. アストリム、軟骨成分摂取サプリ発売
4. ユニ・チャーム、9月からピンクリボン活動、中国でも実施
5. 「医療費にも消費税を課税すべき」 日本病院会・堺会長
おまけ. “世界で百人”の青年医師が特別講演へ、今は…

日本の保険制度、英医学誌ランセットが特集
2011年8月31日14時35分 読売新聞

[要訳]
国際的に見れば低い医療費で公平な保険制度を構築できた要因として、並行して進めた公衆衛生政策のほか、経済成長、高い識字率、教育水準、伝統的な食習慣と運動などをあげた。
ただ、現状は人口の高齢化、政治停滞、景気低迷などで、「日本の保険医療制度は大きな課題に直面している」と指摘した。「過去の成功は必ずしも将来のトップレベルの成果を保証しない」と警告している。

*comment*
日本の保険制度はまさに破たん寸前、過去には誇っていた時期もあったかもしれないが、逆にこの失敗から学ぶところがあれば、と思う。機会があれば特集を読んでみたい。


厚労省、後発薬普及へ承認データ活用、科学的根拠など官学共同で公開
2011/09/01(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
後発薬の使用は増加傾向だが、すんなりと普及が進まない実態もある。その理由の1つが医師が抱く後発薬品質への不安だ。同省ではこれを払拭するために、後発薬を承認した科学的根拠を広く示す構えで、審査機構や関連学会の協力を得て、ホームページなどを通じ、早ければ今年度中に公開する。

*comment*
最も有効な後発医薬品を選定する際、比較する材料(資料)の確保がまず大変であり、情報源も様々である。ある一定の比較できる文献やサイトなどが出来れば、普及にもつながるのでは?


アストリム、軟骨成分摂取サプリ発売
2011/09/01(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
プロテオグリカンをはじめ、2,型コラーゲンやヒアルロン酸、N-アセチルグルコサミンを配合し、バランス良く軟骨成分を摂取することができる。
関節痛やロコモティブシンドローム(運動器症候群)に対応した商品として初年度1万個以上の販売を目指す。

*comment*
コンドロイチンやグルコサミンなどは、実際にどの程度軟膏成分として取り込まれているかは、定かにはなっていない。ヒアルロン酸なども分子量が大きいため吸収できないと考えられているが、その辺はどのような取り組みがなされているのだろうか?


ユニ・チャーム、9月からピンクリボン活動、中国でも実施
2011/09/01(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
ピンクリボン活動(乳がん早期発見啓発活動)を9月1日から10月31日まで実施すると発表した。同活動は4年目を迎えるが、今年からは中国にも拡大。

*comment*
中国の乳がん罹患率などは日本と比較してどのようになっているのだろうか??


「医療費にも消費税を課税すべき」 日本病院会・堺会長
2011/08/31(水) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
社会保障と税の一体改革の中で消費税増税が検討されていることについて、医療費にも課税すべきとの見解を示した。「あきらかに不平等な税制で医療機関の負担は増大した。」と主張している。

*comment*
医療費に税金がかからないのは当たり前のことのように思っていたが、果たして課税すべきなのか、すべきでないのか??
他の国民皆保険制度が無料で医療を提供している中で、医療費に課税というのは個人的にあ抵抗のある話であるが、他の課税であまかない切れない今の日本にとっては仕方のないことなのだろうか。


“世界で百人”の青年医師が特別講演へ、今は…
2011年8月31日 読売新聞

[要訳]
東日本大震災が起きた3月11日、4階まで津波が押し寄せた宮城県南三陸町の病院で患者の避難・治療にあたった医師の菅野武さん(32)が9月2日、出身の自治医科大(栃木県下野市)に招かれ、特別講演を行う。
菅野さんは4月、勇気ある行動で米誌タイムの「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれた。講演では、47都道府県に地域医療を支える医師約3200人を送り出している同医大の教員や学生に、「絶望的な状況でもあきらめず、自分にできることを考えてほしい」とメッセージを送る。

2011/08/30

vol.107

<Today's news>
1. 初の経口多発性硬化症治療薬の承認を了承- 薬食審・医薬品第一部会
2. 専門医から見たアルツハイマー新薬
3. 【10年度概算医療費】36.6兆円と過去最高‐薬価引下げで調剤の伸び鈍化
4. 禁煙したい市民を支援 岐阜市、補助剤無料配布
5. 深酒以上にアルコールの年間摂取量と頻度が高血圧と強く関係
おまけ.  接待の自主規制強化 医師の51%が一定の理解示す 本誌調査

2011年08月26日 21:01 キャリアブレイン
[要訳]
イムセラ/ジレニアは「多発性硬化症の再発予防および身体的障害の進行抑制」の適応で、新規作用機序(スフィンゴシン1-リン酸受容体調節薬)を持つ。多発性硬化症の国内患者数は約1万人で、希少疾病用医薬品に指定されている。
関連記事: 【医薬品第一部会】新たなMS治療薬が登場‐2品目の適応拡大も了承 (2011年8月29日 (月) 薬事日報)


2011年08月27日 10:00 キャリアブレイン
[要訳]
今年に入り、アルツハイマー型認知症治療に用いる新薬が相次いで発売された。ようやく国内でも海外で標準治療薬と呼ばれている4製剤が使用できる環境が整った。
国内のアルツハイマー型認知症治療薬4製剤は、「コリンエステラーゼ阻害薬」と「NMDA受容体拮抗薬」の2種類に分けられます。
同じコリンエステラーゼ阻害薬でも、新たに登場したガランタミン、リバスチグミンは、それぞれドネペジルとは異なる特長を持っています。またリバスチグミンは、唯一パッチ剤であることも大きな特長です。メマンチン(製品名=メマリー)は「NMDA受容体拮抗薬」です。
海外ではいずれの薬から治療を開始してもよく、効果がなければ切り替え、またはメマンチンと併用するといった治療薬のアルゴリズムがあります。

*comment*
ドネペジル(アリセプト)による単剤体制が続いたことで、アリセプトが国内売上トップになった大きな要因かもしれない。ただ、気になった部分は、「効かない患者さんにもドネペジルを使い続けるしか手段がありませんでした。」という部分。日本の医療をそのまま語った言葉のように感じる。効かない薬でも、それしかなければ使い続けるしかない・・・それが今の日本の医療費に反映しているのではないだろうか?このような現象ではカナダではありえない。随時効果の診断が下され、有効性が見られなかったり、症状が重度になった場合は十分な有効性が示されていないため服用の継続はできないようになっている。
上記のような内容が「悪」とみなされる日が来なければ、日本の医療費に明るい未来は来ないだろう。

2011年8月29日 (月) 薬事日報
[要訳]
調剤は6兆0822億円で、薬価引き下げを反映して伸び率は3・6%と前年度を4・3ポイント下回り、処方箋1枚当たり調剤医療費は4年ぶりに落ち込んだ。処方箋枚数が7・6億枚で4・3%増加したものの、1枚当たり医療費が7985円に0・6%低下した。電算処理分ベースで処方箋1枚当たり医療費の内訳を見ると、技術料が4・7%増の2104円、薬剤料が2・4%減の5867円、特定保険医療材料料が1・3%増の13円で、薬剤費比率が73・5%へ前年度から1・3ポイント縮小した。
医療費の増加は8年連続。
関連記事:概算医療費36・6兆円 10年度、8年連続最高(2011年8月29日 提供:共同通信社 m3.com)  


2011年8月29日 提供:共同通信社 m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
岐阜市は9月から、市薬剤師会と共同で、希望する市民に禁煙補助剤のパッチを無料で配布し、薬局の指導を受けながら禁煙に取り組んでもらう事業を始める。
禁煙に挑戦したい20歳以上の市民100人を募集。参加者は提携する市内の薬局で2週間分の補助剤をもらい、指導を受ける。3週目以降は自分で補助剤を購入する必要があるが、指導は引き続き無料。3カ月で禁煙達成を目指す。

*comment*
市での禁煙対策として、公共施設の禁煙化などが多く見受けられたが、直接治療に対して介入するケースは初めて見た。確かに禁煙補助剤は金額も高く、ちょっと初めて見るということが出来ない。ただし、この禁煙補助剤は身体的な症状は軽くするものの、手がさみしいからたばこがほしい、暇になるとたばこを吸いたくなるという精神的な部分は補助できないため、軽い気持ちで初めても続かないことが多い。薬剤師によるしっかりとした説明と指導が重要になるだろう。この取り組みの結果が気になる。


2011. 8. 29 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
アルコール摂取量と飲酒の頻度は、ともに男性において血圧と強い関係が認められた。「深酒そのものの血圧への影響は中程度であり、アルコール摂取量の血圧に及ぼす影響を変化させるほどのものではなかった」とした。その上で、「高血圧はアルコールの年間摂取量や摂取頻度に深く関係しており、特に男性において強い関連性が認められた」と強調した。
なお、女性における年間アルコール摂取量と飲酒頻度の血圧への影響は、男性に比べて明確ではなかった。

*comment*
日本では塩を使う料理が多く、ただでさえ高血圧になりやすい人種である。これに加えてアルコールを常時摂取する人は特に気を付けたほうがいいとのこと。精神を落ち着かせ、ストレス解消の助けになるとしても限度をわきまえて。


2011/08/29 05:02 ミクスOnline 

[要訳]
製薬業界が2012年4月から「接待」に関する自主規制を強化するが、接待を受ける側の医師はどのように受け止めているのだろうか。
数値データだけ見ると、一定の理解を示した医師が約51%、不満を持っている医師が約25%となるが、医師の自由コメントを読むと違った側面が見えてくる。それは不満を示した医師のコメントの中に、「MRとの接点が少なくなりそう」「他の医師との接点が少なくなりそう」という内容が少なくないこと。企業のカネで飲食ができなくなることへの不満を示しているのではなく、ゆっくりと有益な情報交換ができる場がなくなることへの不満を示していると読み取れる。

*comment*
驚いたのは最後の部分。MRとして働いたことがないので実態は分からないが。。。

2011/08/28

vol.105

<Today's news>
1. 調剤ミスの疑い、女性死亡 薬剤師2人を書類送検
2. 【ピジョン】妊娠期の便秘に向けた飲料でトクホ参入-オリゴ糖が腸内環境を改善
3. 【日本ジェネリック医薬品学会】公知申請で要望書-先発ヒント同一時期に
4. [社会保障] 難治性の長期治療に備え、40%が民間の医療・介護保険に加入
5. C型慢性肝炎の新薬承認へ
6. (富山)県が医薬品卸支店に業務停止処分

調剤ミスの疑い、女性死亡 薬剤師2人を書類送検
2011年8月19日 提供:共同通信社 (MSN産経ニュース)
[要訳]
男性薬剤師が昨年3月25日、胃酸中和剤を調剤しなければいけなかったのに、別の薬剤を調剤し、女性管理薬剤師は4月1日、調剤ミスの報告を受けたのに服用中止の指示や薬剤の回収をせず、7日に女性を死亡させた疑いで薬局経営者の男性薬剤師(76)と、女性管理薬剤師(65)をそれぞれ書類送検した。
関連記事:
調剤ミスで75歳死亡、薬剤師2人を書類送検(2011年8月19日 読売新聞)
調剤ミス:2薬剤師、書類送検 患者らに不安「信用していたのに」 /埼玉(毎日新聞 2011年8月20日 地方版)
*comment*
友人薬剤師が教えてくれた記事。調剤ミスの報告があったにもかかわらず薬剤回収をせずに死亡させた。。。報告の時点で止めていれば救われた命かもしれないのに。。。
怒られることを恐れて報告をしない、というケースはおそらく他の薬剤師の中にも経験があるのかもしれない。筆者が以前務めていた薬局の長も調剤過誤に関してはひどく叱る傾向にあり、それを恐れた部下たちは本部への調剤ミスの報告を怠っていた。今回の事件と同じ事が起きても不思議ではない現状である。
過誤が起きた時に部下を叱りつけるだけでなく、どのように改善していったら過誤が起きにくくなるのかを一緒に考えられるような環境作りが薬局には求められるのではないだろうか。


【ピジョン】妊娠期の便秘に向けた飲料でトクホ参入-オリゴ糖が腸内環境を改善
2011年8月26日 (金) 薬事日報

[要訳]
育児用品・マタニティ用品のピジョンは、妊娠期特有の便通の悩みにも最適な、水感覚の飲料「お願いオリゴ」(特定保健用食品)を新発売した。高純度タイプの乳果オリゴ糖がビフィズス菌を増やして、腸内の環境を改善し、お通じを良好にする。
一般女性に比べて、妊婦が便通に悩みやすい理由としては、
▽妊娠により黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えることで、大腸の運動が鈍くなり、体内に滞留した便から水分が吸収され、硬い便になりやすい
▽子宮が徐々に大きくなって腸を圧迫し、腸の動きが低下する
‐‐などが挙げられている。また、つわり期の食事量の減少や、運動不足も要因になっている。
税込み希望小売価格は500mLペットボトルが189円、2Lペットボトルが630円。

*comment*
妊婦の便秘薬では酸化マグネシウムなどのマイルドな成分などしか使用できないため、このようにあ便秘になりにくい環境を作ることができるのは、セルフメディケーションの観点からも有効であると考えられる。とりすぎも良くないので、一日の用量を守って!

【日本ジェネリック医薬品学会】公知申請で要望書-先発ヒント同一時期に
 2011年8月26日 (金) 薬事日報
[要訳]
医療関係者がGE薬を使いづらい理由の一つとして、「先発品とGE薬の適応症、用法・用量の不一致がある」と指摘した上で、「公知申請は、ある一つの銘柄について行われるのでなく、特許の切れた同じ成分を主成分とするGE薬においても同じ時期に実施し、同一タイミングで新規の効能・効果等を追加すべきである」との見解を表明。

*comment*
確かに、先発品とGE薬の適応症や用法・用量の不一致が現場の薬剤師を混乱させているのは確かである。患者さんはこんなことが起きていることなど知りもしないだろうが。。。果たして厚労省の返答は?


[社会保障] 難治性の長期治療に備え、40%が民間の医療・介護保険に加入
2011年8月26日 提供:WIC REPORT(厚生政策情報センター)

[要訳]
主な調査事項は、民間の医療保険や介護保険加入状況、および加入理由、重要と考える社会保障の分野、社会保障の給付と負担のあり方など。、民間の医療保険や介護保険へは61.3%の者が加入していた。30歳代から50歳代では70%を超えていることがわかった。
加入理由では、「公的医療保険や公的介護保険の自己負担分を補うため」が45.3%と最も多く、次に「治りにくい病気にかかり治療が長期化することに備えて」が40.0%となっている。
関連記事:【厚労省調査】6割が民間保険に加入‐自己負担分を補填 (2011年8月31日 (水) 薬事日報)

*comment*
国民皆保険制度という制度がありながらも、民間保険の需要が高くなっている要因としては、公的保険への不信感もあるのではないだろうか。老後国から十分な補助が得られないことへの不安がこのような保険への加入につながっているようにも感じる。


C型慢性肝炎の新薬承認へ
2011年8月26日 提供:共同通信社  m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
厚生労働省薬事・食品衛生審議会の部会は25日、C型慢性肝炎の新しい治療薬「テラビック」(一般名テラプレビル、田辺三菱製薬)の製造販売を承認してよいとする意見をまとめた。
経口投与の抗ウイルス薬で、C型慢性肝炎ウイルスの複製に関係する酵素を阻害し、ウイルスの増殖を抑える。現在標準的に行われているペグインターフェロンと抗ウイルス薬リバビリンの併用治療が効かない患者にも、効果を期待できるという。

*comment*
C型肝炎治療にお困りの方には朗報か?!副作用などの詳しい情報が必要である。

(富山)県が医薬品卸支店に業務停止処分
2011年8月26日 提供:読売新聞
[要訳]
医師の処方せんを必要とする医薬品を、支店社員5人が不正に購入・販売していた。5人は2006年から5年以上にわたり、向精神薬や糖尿病薬、勃起(ぼっき)不全治療薬、脱毛症薬など計797箱(約240万円相当)を購入、または知人など24人に販売した。

*comment*
やっと卸に対する信用が回復してきたという時にこのニュース、残念である。人間である以上このようなことは今後も起こりうるので、不正ができないようなシステムづくりの徹底が必要である。

2009/08/21

Saya's 薬学ニュース vol.100-SU薬が見直されている理由/どの党に投票?マニフェスト徹底比較/薬局から劇薬相次ぎ盗難/薬剤師の配置適合率は93%/タミフルが無料に

<Today's news>
1. 糖尿病治療でSU薬が見直されている理由
2. どの党に投票?マニフェスト徹底比較
3. 薬局から劇薬相次ぎ盗難 愛知・大府市
4. 薬剤師の配置適合率は93%

おまけ. タミフルが無料に
[要約&コメント]
肥満を伴う軽症2型糖尿病および肥満を伴わない軽症2型糖尿病のそれぞれについて、第1選択薬を選択してもらうアンケートにおいて、以下のような結果がでた。
肥満を伴う軽症2型糖尿病ではBG薬を選んだ人が最も多く(35.9%)、次いでSU薬(19.9%)。
一方、肥満を伴わない軽症2型糖尿病では、SU薬が35.6%と最も多く、次いでαGI。
SU薬は膵β細胞を疲弊させる可能性があるとして使用は控えられていたが、その常識が変わりつつあるという。その理由として、「確実な血糖降下作用、副作用が少ない点が評価されているほか、グリメピリドが持つインスリン抵抗性改善作用に期待する医師が増えているようだ」「インスリンとの相性がよい」というのももう一つの理由である。
2009年08月04日-m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
両党が言及した項目は、結構一致しています。(1)後期高齢者医療制度、(2)診療報酬改定、(3)大学病院のあり方、(4)救急・産科医療等の体制、(5)医学部定員、(6)臨床研修制度のあり方、(7)社会保険病院・厚生年金病院の存続問題、(8)新型インフルエンザ・難病・肝炎・がん対策など。
真っ向から意見が対立する施策は見当たりませんが、それぞれの内容は異なります。

衆院選に向けてマニュフェストが公表されたが、その内容の比較を行っている記事。項目は似ているものの、内容については相違点が大きくみられる。相違点を比較するのに一読してみるのもよいだろう。

[要約&コメント]
愛知県大府市柊山町の「スター薬局」で、店内が荒らされ向精神薬と降圧剤(劇薬を含む)などが盗まれているのを出勤してきた店長が見つけた。同市内で同じようなケースがみられたことから、同一犯による連続窃盗事件とみて調べている。

盗難ニュース。自分の周りでは起こらないと思っていたのに、カナダの研修先の薬局で盗難が入ったことがある。結局麻薬等のありかを突き止めら得ず、現金1万円程度盗まれただけの被害で済んだが、ドアのかぎの修理などで出費があった様子。薬が盗まれなかっただけ良かったと思ったほうがよいのだろうか。オープンして4ヶ月間ですでに2件の盗難...一度入られた薬局は二度やられるんだとか?

2009年8月3日 (月)-薬事日報

[要約&コメント]
医療法に基づく病院への立入検査の2007年度結果を公表した。それによると、医療法等に定める薬剤師配置の標準数に適合する病院の比率は92・8%で、前年から0・9ポイント上昇したことが分かった。ただ、北海道・東北や中国では90%に達しておらず、依然として地域差がみられた。
薬剤師数の適合率は改善傾向にあるが、他の項目と比べると、医師数の86・9%、職員の健康管理の87・1%、患者相談体制の92・6%に次いで低い。
近畿が97・4%、次いで関東が95・3%、北陸・甲信越と四国が94・3%、東海が94・0%と、9割台半ばの水準となっているのに対し、北海道・東北は87・8%、中国は89・8%

薬剤師不足は採用率をみていると明らかであるが、近畿地方が最も多いのは少し驚いた。関東がトップと思っていたが…北海道や東北では、医師不足の割合に近い割合を示している。これをもとに就職先を考えることもできるのではないだろうか。

おまけ...

2009/08/03 Mon 09:23-オランダニュース

[全文]
本日付AD紙によれば、早ければ来週からインフルエンザの治療薬といわれる「タミフル」が無料で薬局で入手できる。ただしホームドクターか保健所(GGD)の処方箋が必要。 今のところ保健所からの処方箋を持っていけば無料で入手できるが、ホームドクターの処方箋では数10ユーロ支払わねばならない。 現在オランダでは500万回分のタミフルが在庫にあるという。

2009/06/23

Saya's 薬学ニュース vol.98-新型インフルエンザに関する情報サイト/後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1/医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置/OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ

<Today's news>
1. 新型インフルエンザに関する情報サイト
2. 後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1
3. 医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置
4. OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ


新型インフルエンザに関する情報サイト
2009/04/28(火)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
豚インフルエンザに関する情報サイトのリンクです。

●日本感染症学会緊急提言「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」http://www.kansensho.or.jp/ 
●日本予防医学リスクマネージメント学会「新型インフルエンザ A(N1H1) 情報」http://www.jsrmpm.org/JSwineinfo.html 
●国立感染症研究所感染症情報センター「国内医療機関における新型インフルエンザA(H1N1)診断の流れ Ver.1」http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/pdf09/090506_diagnosis.pdf 
●国立感染症研究所感染症情報センター「国内医療機関における新型インフルエンザA(H1N1)抗ウイルス薬による治療・予防投薬の流れ Ver.1」http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/pdf09/090506_treatment-chemoprophylaxis.pdf 
その他リンク先は記事のリンクへ

後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1
2009年5月8日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
医師の処方せんで、先発薬から後発薬(ジェネリック医薬品)への変更を認めないものが34%あり、変更を認めた処方せんでも実際に後発薬が使用されたのはうち6%だったことが、厚生労働省の調査で7日分かった。変更可能な処方せんを持参した患者の9割以上に、後発品変更の説明をしている薬局はわずか10%。58%は患者の3割未満にしか説明していなかった。患者が変更を希望しない理由では「後発薬に不安がある」、「(自己負担額の)差額が小さい」などが目立った。

相変わらず後発品の普及には時間がかかっている様子である。医師の処方せんサイン方法を変更したところで、結局34%が変更を認めていない。たかがサインといっても医師、もしくは医療機関にとっては労力が費やされている事は間違いない。在庫などのこともあり、薬局が消極的であるのも変わらないようである。

医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置
2009/05/11 23:34   キャリアブレイン

[要約]
厚生労働省は5月11日、「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」の第6回会合を開き、6月1日の「薬事法施行規則等の一部を改正する省令」施行後も2年間に限り、離島居住者などに対して「第2類医薬品」など通信販売などで購入できるようにするなどとした経過措置を盛り込んだ省令案を提示した。

OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ
2009. 5. 25-日経DI

[要約]
厚生労働省が5月22日、同月11日に公表し意見募集(パブリックコメント)にかけていてた省令改正案を、内容変更せずに今週中にも公布する方針を明らかにした。
経過措置の有効期限は、2011年5月31日まで。離島居住者の場合、購入経験の有無を問わず薬局製剤と第2類医薬品を通販で購入できる。継続使用者は、今年5月以前に通販で購入した医薬品と同一の薬局製剤または第2類医薬品を、同じ店舗から購入する場合に限って通販が利用できる。

2009/05/25

Saya's 薬学ニュース vol.97-「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道/乳がんの新治療薬を承認/ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索/スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ/感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設/コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待

<Today's news>
1. 「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道
2. 乳がんの新治療薬を承認
3. ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索
4. スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ

5. 感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設
おまけ. コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待

「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道
2009年4月30日-m3.com 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
新型インフルエンザをめぐり、英紙デーリー・エクスプレスは、マスクを着用しても感染を防ぐ効果は乏しく、大量の使用済みマスクがかえって被害の拡大を招く恐れがあると報じた。「マスクはぬれるとウイルスが侵入しやすくなるので、1日に2度は交換する必要がある」と指摘。その上で「(ウイルス)感染の疑いがあるマスクの大量処分は、重大な公衆衛生上の危険を招く恐れがある」と警告している。

感染予防にはマスクというのが、いまや日本の常識となっているが、この見解も納得である。確かにマスクの扱い方をきちんと知っていなければ、せっかくの予防効果がかえって感染率を上げてしまう可能性もないわけではない。マスクマスク!という呼びかけではなく、医療機関で購入される方に対しては、きちんとした使い方も同時に説明が必要のように感じる。

乳がんの新治療薬を承認

2009年4月30日-読売新聞
[要約]
乳がんの新しい治療薬「タイケルブ」(一般名ラパチニブトシル酸塩水和物)が22日、承認された。乳がんのうち、2~3割の患者は、HER2(ハーツー)という遺伝子が過剰に働くことで、がんが増殖する。同様の効果がある抗がん剤ハーセプチンが効かなかったり、治療後に再発したりした患者が対象。6月には保険薬価に収載され、使えるようになる見通し。

ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索
~東京都足立区の「東京医療第一薬局」、業務上過失致死の疑いで~
2009. 5. 1-日経DI

[要約&コメント]
抗血栓剤のワーファリン(一般名:ワルファリンカリウム)の量を間違えて多く調剤し、同薬を過量服用した82歳の男性患者が死亡した疑いが持たれている。調剤過誤が起きたのは、2008年8月13日。
ワーファリンの1回量は1.5mgを誤って1mgの錠剤と5mgの錠剤を一包化してしまったのが過量投与の原因だ。

調剤過誤に関するニュース。薬局での仕事は、他の一般的な販売とは違い人の命を危める可能性のあるものであることを、改めて再確認させられる悲しいニュースである。同じミスで大切な命を失うことのないよう、この手のミスの改善方法を再検討していただきたい。薬により亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ
2009年5月1日 (金)-薬事日報

[要約&コメント]
厚生労働省は27日、スイッチOTC化を進める医療用医薬品の候補として、プロトンポンプ阻害薬のランソプラゾール、オメプラゾールなどを含む18成分を発表した。厚労省は、一般用への転用が適当と考えられる成分について、▽有効性▽安全性▽転用が適当と考えられる理由――などの概要の取りまとめを日本薬学会に委託。
今回、日本薬学会が選定した18成分は以下の通り。
▽フルルビプロフェン=抗炎症薬 
▽ナジフロキサシン=抗生物質含有製剤、経皮 
▽レバミピド=胃粘膜保護薬、内服 
▽コレスチミド=コレステロール吸収阻害薬、内服 
▽ベンダザック=抗炎症薬、経皮  
▽クロベタゾン酪酸エステル=副腎皮質ステロイド、経皮 
▽トラニラスト=抗アレルギー性点眼薬、点眼 
▽アンレキサノクス=アレルギー用鼻炎等用薬、内服 
▽オフロキサシン、ノルフロキサシン=抗菌薬含有製剤、点眼 
▽オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム、ランソプラゾール=プロトンポンプ阻害薬、内服 
▽デキサメタゾン=副腎皮質ステロイド、粘膜 
▽アルファカルシドール、カルシトリオール=ビタミンD3製剤 
▽ドンペリドン=消化管運動調整薬、内服 
▽フドステイン=去痰薬、内服

ビタミンD3などは、骨粗鬆症のためのセルフメディケーションとしてスイッチOTC移行されてもおかしくはない。実際に海外では1μgのビタミンD錠がサプリメントとして販売されている。また、カナダとオーストラリアではすでにニゾラール(ケトコナゾール)がOTC薬として販売されているのを見ているが、ここで出ているのはナジフロキサシンである。海外の状況は参考にされているのだろうか?

感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設
2009. 5. 3-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
国立感染症研究所感染症情報センターが4月27日、同センターのインターネットサイト内に、「新型インフルエンザ(豚インフルエンザA/H1N1)」の情報を集めたホームページを作成して立ち上げた。
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
新型インフルエンザの疫学情報、患者の発生情報、厚生労働省からの通知などを網羅的に掲載する。

情報が遅れてしまったが、サイトをご存じでない方のために念のために載せておきました。5/24の段階では感染者数は335人、うち死亡数は0人である。
日本では報道により多くの方が恐怖に陥っているとの話を聞きましたが、ここカナダでは全土で感染者数は805人。報道の過激度は日本に比べるとはるかに冷めている状態です。テキサス(メキシコと国境で隣り合わせの都市)に在住の薬学生いはく、メキシコで感染が始まった時は薬局のマスクが一気に売れてなくなったが、必死に大量のマスクを集めて再度売り出したころには、インフルエンザの熱も冷め一向に売れなくなってしまったとのことです。アメリカでは毎年インフルエンザで3000人近くの命を失っていますが、今回の豚インフルエンザでは今のところ20数名。死者に関しては数でははかりきれないものがありますが、その20数名だけの脅威のために世界中がパニックに陥っているのもどうなのだろう?というのが薬学生の見解です。感染者数などを考えた上で、日本と北米とのメディアの過激度は大きな差があるように感じますが、皆さんは日本の報道どう思われますか?

おまけ…アルツハイマー

コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待
2009/04/23(木)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
コーヒーやお茶などに含まれるカフェインに、アルツハイマー病*の予防効果があるとする研究結果を、森隆・埼玉医大准教授と米フロリダアルツハイマー病研究センターなどが動物実験からまとめた。記憶力の低下を改善させ、記憶にかかわる脳の海馬や大脳皮質では、Aβが蓄積した「老人斑」の形成が4~5割減少した。カフェインがAβを作る酵素の働きを抑えることも突き止めたという。

*アルツハイマー病
脳にたんぱく質のアミロイドベータ(Aβ)が異常に蓄積して、神経細胞が死んでしまう病気。

日本ではあまり聞かないが、ここカナダではデカフ(=カフェインフリー)を好んで服用する人が多いが、このカフェインにこのような作用が隠されていたということが判明されれば、カフェイン入りコーヒーを好んで飲む人が多くなるかもしれない。日中はカフェインありで、夜や寝る前はデカフで、というスタイルが流行るのでは?

2009/05/23

Saya's 薬学ニュース vol.96-「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ/WHO HbA1cを糖尿病の診断基準に/タミフルと異常行動に「有意な相関なし」/喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗

<Today's news>
1. 鎮痛薬「EVE」に外用薬が登場
2. 「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ
3. WHO 今年中にも新基準を公表へ HbA1cを糖尿病の診断基準に
4. タミフルと異常行動に「有意な相関なし」

5.10代にもタミフル、厚労省が例外容認
おまけ. 1年間で喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗

鎮痛薬「EVE」に外用薬が登場
2009/4/24-J-CASTニュース

[要約]
エスエス製薬は2009年5月1日、外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズ3商品を発売する.「ジクロフェナクナトリウム」のスイッチOTCである。エスエス製薬は、ジクロフェナクナトリウムの経皮吸収製剤化に国内で初めて成功した。
貼るタイプのテープ剤とパップ剤、塗り薬タイプのゲル剤。価格は630円~1890円。
※写真は左からパップ剤、テープ剤、ゲル剤。
参考記事:エスエス製薬、EVEブランドから外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズを発売(2009年04月25日 マイライフ手帳@ニュース (プレスリリース))、ジクロフェナク配合のスイッチOTC薬投入‐女性ターゲットに差別化(2009年4月27日 薬事日報)

「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ
2009. 4. 30-日経DI

[要約&コメント]
ノバルティスファーマが4月28日より医療用医薬品と同じ「ボルタレン」ブランドの製品を発売するほか、エスエス製薬が5月1日より「イブアウター」ブランドで、大正製薬も「ジクロテクト」ブランドで5月中の発売を予定する。また、消炎鎮痛剤「サロンパス」と「フェイタス」のブランドを持つ久光製薬も、他社と同時に承認を受けている。

他社からも続々と出ているようである。いずれもスイッチOTCということで第一類に属するため、薬剤師の腕が試される分野である。

WHO 今年中にも新基準を公表へ HbA1cを糖尿病の診断基準に
2009年4月17日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
世界保健機関(WHO)が糖尿病の診断基準に、空腹時血糖値をはじめとした従来の診断基準では、持続性高血糖を十分に示していないことからHbA1c値を導入する方向で議論を進めていることが明らかになった。しかし、「赤血球寿命が短縮している病態(溶血性貧血や肝硬変、出血があるケースなど)には使えない」と指摘する。
WHOがもともと1998年に定めた糖尿病の診断基準は、<1>空腹時血糖値≧126mg/dL<2>75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)2時間値≧200mg/dL<3>糖尿病の症状と随時血糖値≧200mg/dL-以上のいずれかの場合とされている。

すでに現場ではHbA1cによる血糖値の把握が主流となっていると思われるが、正式な診断基準もこれでHbA1cへ移行するようである。

タミフルと異常行動に「有意な相関なし」
2009. 4. 28-日経DI

[要約]
厚生労働省の「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」班は、オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル)の使用と異常行動・言動に有意な関連を認めるには至らないとする最終報告書をまとめた。しかし、調査自体の問題点(方法など)を指摘する声もあり、「これらの所見は、直ちに『オセルタミビル使用と異常行動・異常言動の間に関連がない』ことを意味するものではない」との文言も記されている。

10代にもタミフル、厚労省が例外容認
2009/05/04(月)-ケアネット.com 提供:読売新聞 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
新型インフルエンザが国内でも流行する可能性が高まっていることを受け、厚生労働省はインフルエンザ治療薬タミフルを、新型インフルエンザ感染が疑われる10歳代にも処方できるとする方針を明らかにした。有効性や安全性について十分に情報を提供し、同意を得た上で可能にする考えを示した。

上記でタミフルと異常行動との関係に有意差は見られないという見解を持ちながらも、やはり慎重な使用を推奨している。有意な差はないとしても、実際に起きている事の情報提供としては、確かに必要である。薬局からの指導も患者への注意喚起となるので是非続けていくべきであろう。

おまけ…タバコ

1年間で喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗
2009/04/23(木)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
禁煙に失敗した人のうち、約半数が1週間以内に挫折。主な理由は、「耐え難いイライラ」(37.9%)と「ストレス解消」(21.8%)で、ニコチン離脱症状が禁煙の失敗に深く関与している。しかし、禁煙に失敗した人の8割以上が、すぐにでも禁煙に再挑戦したいと回答した。
詳細:プレリリース

禁煙の難しさを表している調査といえよう。始まりはちょっとした好奇心。これがやめるのに人並ならぬ努力を必要とする。なんて皮肉なものであろうか。離脱症状が大きな壁(原因)となっているのがはっきりしているが、それを解消する解決策も未だにそろいきっていないのが現状である。禁煙には金銭的負担もあるため、くじけてしまった人はあきらめが早いであろうし、どうせ金を払うなら…と再度タバコの購入に走ってしまう事もある。国を挙げて禁煙を応援するのならば、その点の補助も検討してみてはどうだろうか?

2009/05/13

Saya's 薬学ニュース vol.95-胃の「キリキリ」痛みを緩和します!/インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承/療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得/メタボより高血圧対策が重要/米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か

<Today's news>
1. 胃の「キリキリ」痛みを緩和します!
2. インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承
3. ノバルティス、治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得
4. メタボより高血圧対策が重要

おまけ. 米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か

胃の「キリキリ」痛みを緩和します!
2009/4/22

[要約&コメント]
大正製薬は2009年4月21日、一般用鎮痛胃腸薬「ストパン」を発売した。「医療用医薬品」で使われている成分「チキジウム臭化物*」のスイッチOTCである。用法・用量は1回1カプセル、1日3回まで。
1カプセル中チキジウム臭化物…5mg
参考HP:ストパン公式HP(大正製薬)
参考記事:チキジウムのOTC薬、スイッチ化承認から3年経て発売 (5/7日経DI)
*チキジウム臭化物
商品名:チアトン
効能効果:副交感神経を抑制して,消化管などの筋肉(平滑筋)のけいれんを抑制する
副作用:排尿障害,視力の調節障害,動悸,肝機能障害等

HPを参照すると、15歳以上の服用に限定されている。また、1カプエセル中に5mg含有しているため、医療用医薬品のチアトンと比較すると半量であることがわかる。尚、チアトンの添付文書では1回5~10mgを1日3回経口投与する.との記載があるため、これらの違いも把握しておく必要がありそうだ。

インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承
2009/04/22(水)-ケアネット.com 提供:読売新聞 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
厚生労働省の新型インフルエンザ専門家会議は20日、大流行が起きる前に接種する「プレパンデミック(大流行前)ワクチン」の効果と安全性について、「大きな問題はない」として了承した。高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)から製造されたワクチンであるが、一部の試験者から副作用が出たため、どの程度をワクチンの対象にするか検討中である。

今話題の豚インフルエンザ。日本から私の無事を確かめるメールが相次いでいるが、正直日本と現地(カナダ・アメリカ)での温度差を感じる。問題が起きている現地では楽観的な人が多く、マスクをつける傾向もなく、マスクの仕入れも未だに整っていない状態である。薬局に1名だけマスクを購入しにきた客がいたが、その人は医療機関で働いており、エイズ患者の対応をしているため、とのこと。現地の人間の楽観さには呆れてしまうくらいであるが、被害者が一名も出ていない中で大騒ぎをしていた日本も少し問題であるように感じた。とうとう感染者が日本国内に入ったことから騒ぎは広がったことと思うが。現地の人間にも、自己予防として、手洗いうがいは徹底して行ってもらいたいものである。

ノバルティス、治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得
~治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル(R)錠25mg/100mg」の製造販売承認を取得~
2009/04/22-NIKKEI NET プレリリース

[要約]
「クロザリル」は、日本で初めて「治療抵抗性統合失調症」の適応症を認められた抗精神病薬です。すでに世界97カ国で承認されており、日本でも統合失調症で入院中の9%の患者さんが、本剤の適応となると見込まれている。他国で抗精神病薬として販売後死亡を含む無顆粒球症の発現が報告されたため、販売を中止する国もあったが、治療抵抗性の統合失調症に対しては効果があることが認められ、血液検査を義務付けた上で販売が承認されている。また、適正なモニタリンを可能とするため、登録を受けている医療機関でのみ処方及び調剤が行われている。
参考:ノバルティス ファーマ株式会社HP(ノバルティス ファーマ株式会社)

メタボより高血圧対策が重要
2009年4月23日-読売新聞

[要約&コメント]
脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の予防には、肥満に重点を置いたメタボリックシンドローム対策よりも高血圧対策が重要であることがわかった。
もし全員の血圧を正常にした場合、男性で48%、女性で45%の心筋梗塞や脳梗塞を減らせると推計された。一方、メタボを解消しても男性で12%、女性で8%の改善効果しかないと考えられるという。

メタボリックシンドロームという言葉が数年前から流行りだし、肥満が万病のもとであるというのが一般的な認識であろう。それよりも血圧のコントロールがより重要であるというのは、興味深い話であったので掲載した。

おまけ...豚インフルエンザ

米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か
2009年4月23日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
カリフォルニア州でインフルエンザの定期健診を受けた2人の子どもが豚インフルエンザに感染していたことが判明した。2人はメキシコと国境を接するカリフォルニア州南部のサンディエゴ郡とインペリア郡に在住する10歳の男児と9歳の女児(二人は回復済み。一人は一時40℃近くの熱を出したという。)。2人とも豚と接触したことはなく、これまでのところ感染源は特定できておらず、人から感染した可能性が強くなっている。

カナダのアルバータ州でも、初めて一人豚インフルエンザにより死亡者が出たと報じられたが、新聞を読んでみると、実はその前から喘息の治療で入退院をしており、死亡した時に病院へ行ったのもそのぜんそく症状のためだったという。死亡後検査をしてみると豚インフルエンザの型が検出されたということで、実際の死因が豚インフルエンザによるものなのか、喘息によるものなのかははっきりしないとのこと。For your information...

2009/05/05

Saya's 薬学ニュース vol.92-マイナーと呼ばれる「マイナー」でない薬:抗不安薬/ヒアリングで消費者の意見も割れる/小児への薬剤の過量投与続発で注意喚起/運動した後、筋肉痛になる?カフェインを摂りなさい

<Today's news>
1. マイナーと呼ばれる「マイナー」でない薬:抗不安薬
2. ヒアリングで消費者の意見も割れる―医薬品販売検討会
3. 小児への薬剤の過量投与続発で注意喚起
おまけ. 運動した後、筋肉痛になる?カフェインを摂りなさい

マイナーと呼ばれる「マイナー」でない薬:抗不安薬
2009/04/14(火)-ケアマネ.com ※ケアマネ.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
プライマリ医師に対し、抗不安薬の使用方法や薬の使い分け等に関し記載された記事。
①使い慣れている薬剤1-2剤もっておくだけでもよい。ただし、それらに関しては添付文書のすみずみまで読んで、理解していることが必要。
②患者が薬物治療を希望しているか確認。症状がの原因などを考えたり、病気のメカニズムを話すだけでも納得して症状が改善することも。
③「SSRIと抗不安薬、どちらが適当か」よりも「これらの薬剤が不適当な可能性のある症状はないか」という視点が重要。
④薬をやめる時は患者さんとの相談が一番大事。やめることとやめないで続けること両方のリスクとベネフィットを伝えることで、共に治療していく姿勢を。
⑤効かなければ早めに精神科専門医へ。効かないからと言って薬の量を極端に増量したり複数併用したりすることは最善ではない。うまく精神科医との連携を取り、患者に見合った対応を考えていくのが一番。

ここまでやってくれている医師はどのくらいいるのでしょうか。OKwaveの質問を見ていると、医師との会話時間が少なく、患者さんが治療に関われていないという不満を抱えている人が多くみられます。医師不足の問題は奥が深いようです。上記のような治療方針で行って頂ければ、患者の症状もよくなるのでしょうね。医師が忙しい分、薬剤師がフォローできるよう薬からの視点だけではなく、患者さんの気持ちに関してももっと勉強したほうが良いかもしれません。専門家からの言葉は、冷たいイメージをもたれることも多いようですから。。。

ヒアリングで消費者の意見も割れる―医薬品販売検討会
2009/04/16 22:15-キャリアブレイン

[要約&コメント]
厚生労働省は4月16日、「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」の第4回会合を開き、薬局などで医薬品の購入が困難とされる消費者などの実情を知ることを目的にヒアリングを実施した。
ある教授からは「薬局で医薬品を購入する際は、薬剤師に質問しても箱書き以上の情報はもらえない。ネットは規制して、対面販売はいいという理屈は理解できない」という意見があったり、視覚障害者からは「ネットを使った薬の販売は、わたしたち視覚障害者にとって非常に有意義なもの」との意見がでていた。医薬品の箱には点字記載はないが、パソコンを利用した場合音声により効能等を知ることができるという。
ネット通販による問題が発生した場合の責任の所在についても話し合われている。
関連記事:医薬品新販売制度、これまでの議論を踏まえた検討項目を示す(4/17 m3.com)
参考資料:第4回 医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会 議事録

薬剤師に質問しても十分な情報が得られない、という意見はとても悲しいことであるがこれが現状である。一人の意見でしかないとは言っても、このような意見が代表としてでているということを重く受け取らなければならない。視覚障害者の方がネットでの利便性に関して訴えているが、製薬会社のHPなどで引き続き薬に関する説明がインターネットで観れる状態であるし、対面販売となれば薬剤師からの説明が得られるわけであるため、以上の点は十分代替方法があるように考えられる。ただし、視覚障害者にとって外出はとても大変なことであるのは確かである。

小児への薬剤の過量投与続発で注意喚起
2009. 4. 17-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
日本医療機能評価機構は4月15日、小児に対し本来の10倍量の薬剤が投与された事例が昨年までの2年間に8件報告されたとして、注意を喚起する「医療安全情報」を公表した。生後3カ月の患児にジゴシン散「0.03mg」を処方すべきところ、医師がオーダリングシステムに「0.3mg」と誤入力したケースや、生後2カ月の患児にフルマリン静注用「25mg」を処方すべきところ「250mg」と勘違いしたケースを紹介している。いずれも薬剤師が過量投与を鑑査で見逃し、患児に10倍量が投与されていた
参考:(日本医療機能評価機構):医療安全情報
関連記事:小児の薬剤量を10倍間違えた事例、3年間で8件(4/16 キャリアブレイン)

最終監査役である薬剤師の見落とし。大量にある処方せんの中から間違いを見つけるのは難しいとは言っても、それが薬剤師の任務なのである。医薬分業の意義を再度確認し、失敗を適正な業務につなげていきましょう。
 
おまけ…カフェイン

運動した後、筋肉痛になる?カフェインを摂りなさい
2009年4月7日-m3.com 提供:WebMD ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
カフェインによって運動による筋肉痛が軽減されることが新規研究で明らかになり、コーヒーが文字通り健康を増進する一杯になる可能性があることを示唆している。( 平均して1日にコーヒー4杯に相当する量)
「少量のカフェインを摂取させ、感じられる疼痛を軽減することができれば、その運動を続けさせるのに役立つかもしれない」。

運動のあとはコーヒー!という感じにはなれないが、緑茶を飲むことは可能。筋肉痛の多い人にとっては朗報なのでは?

2009/04/15

Saya's 薬学ニュース vol.86-専門薬剤師に全国初の資格手当/論点提示も議論は平行線/薬剤師国家試験、10年間で2番目に低い合格率/1万1300人が合格、合格率は74.40%/腹痛の原因は薬だった?!

<Today's news>
1. 専門薬剤師に全国初の資格手当―岐阜大病院
2. 【医薬品新販売制度検討会】論点提示も議論は平行線‐消費者のヒアリング実施へ
3. 薬剤師国家試験、10年間で2番目に低い合格率
4. 薬剤師国試に1万1300人が合格、合格率は74.40%

5. 腹痛の原因は薬だった?!

専門薬剤師に全国初の資格手当―岐阜大病院
2009/04/02 16:02-キャリアブレイン

[要約&コメント]
岐阜大医学部附属病院は4月から、日本病院薬剤師会(日病薬)が認定する専門薬剤師の有資格者に対し、全国で初めて資格手当を支給する。日病薬では現在、「がん」「感染制御」「精神科」「妊婦・授乳婦」「HIV感染症」の各部で専門薬剤師を認定しているが、今回資格手当を支給されるのは、「がん」2人と「感染制御」1人の予定で、いずれも金額は5000円。認定看護師への資格手当支給に伴って、認定薬剤師への支給も開始されたとのこと。
参考:薬剤師認定制度認証機構HP



専門薬剤師が給与面で認められるのが全国初、ということを受けて今回記事を掲載しましたが、皆さんはどのように思われますか?私個人では、頑張っている人が給与面でも報われるという事実は素直に喜ばしいことだなと感じました。病院の給与は一般的に低いと言われているが、やりがいがあるからという理由で給与面は二の次にして働かれている人も多い。これが病院で働かれている方達の少しでも励みになればと思います。

【医薬品新販売制度検討会】論点提示も議論は平行線‐消費者のヒアリング実施へ
2009年04月02日-薬事日報

[要約&コメント]
厚生労働省は3月31日、「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」に議論すべき課題を整理した論点を提示した。会議では、三木谷浩史委員の要望に応じ、次回、薬局や店舗で医薬品の購入が困難な場合の実情を知るため、消費者からヒアリングを行うことは決まったが、対面販売原則派と規制撤廃派による従来からの主張の繰り返しに多くの時間が費やされ、論点に沿った議論は進まなかった。

貴重な時間を繰り返しの主張のみでなく、前向きに議論を進めていく形にして行って頂きたいものである。

薬剤師国家試験、10年間で2番目に低い合格率
2009/04/06 11:55-キャリアブレイン

[要約]
厚生労働省は4月3日、3月7、8の両日に実施した今年の薬剤師国家試験の合格発表を行った。合格率は74.40%で、前回より1.74%減少。過去10年間で2番目に低かった。今回の受験者数は1万5189人(男性6874人、女性8315人)、合格者数1万1300人(同4830人、同6470人)で、ともに過去10年間で最も多かった。

薬剤師国試に1万1300人が合格、合格率は74.40%
2009. 4. 7-日経DI

[要約&コメント]
合格率トップ5はすべて新設校
全大学を通しての合格率トップ5は、(1)愛知学院大学(96.21%)、(2)崇城大学(94.96%)、(3)九州保健福祉大学(94.78%)、(4)同志社女子大学(92.97%)、(5)広島国際大学(92.00%)。2003年以降に薬学部が設置された、いわゆる新設校が上位を占めた。

未だに気になる国家試験の結果。新設校が続々登場し、薬剤師過剰が懸念されていたが、やはり今年も最多の1万1300人。母体数が増えているため合格率は低下して難しくなっているとはいっても、この人数が毎年薬剤師として誕生していると考えると恐ろしい。歯科医師に続き薬剤師過剰になった暁には???
新設校が上位を占める結果となった今回の国家試験。どんな国家試験対策をしているのだろうか?この結果をみると、新設校では存続をかけて国家試験合格をメインに取り組んでいるようにもみえるが、その実際はいかに?

腹痛の原因は薬だった?!
2009. 3. 9-日経DI

[要約&コメント]
20年来透析を続けている73歳の男性が、透析後に腹痛を訴えて入院してきました。腹部所見は、へその周りに限定された腹膜炎。絶食と抗生物質の投与を1週間続けたところ、腹痛は軽減、CRPは3まで低下したところで突然の下血。開腹術により見ていくと、回腸末端部にPTPシートに入ったままの錠剤を発見。これが腹膜炎の原因となっていたという。

PTPシートの裏側を見ると、「必ずPTPシートから錠剤を取り出してから服用してください」という記載があるが、気にしている人は少ないのではないだろうか。お年寄りで目が見えない患者の場合は、十分あり得るケースである。たかがPTPシート。されどこのような重大な原因となり、患者も苦しみ医師の頭も悩ませる結果になることを改めて思いだしてもらいたい。

2009/03/20

Saya's 薬学ニュース vol.84-ミノドロン酸:骨吸収を強力に抑制する日本発のビスホス製剤/「ラシックス1ミリ」? 口頭指示で薬剤量間違え/医薬品ネット販売、厚労省のパブコメ結果に波紋/日本初のエストロゲンと黄体ホルモンの配合剤ウェ-ルナラ配合錠が発売/エイズ報告08年も過去最多

<Today's news>
1. ミノドロン酸:骨吸収を強力に抑制する日本発のビスホス製剤
2. 「ラシックス1ミリ」? 口頭指示で薬剤量間違え
3. 医薬品ネット販売、厚労省のパブコメ結果に波紋
4. 日本初のエストロゲンと黄体ホルモンの配合剤ウェ-ルナラ配合錠が発売

おまけ. エイズ報告08年も過去最多 6年連続、1545人 「医療ニッポン」

ミノドロン酸:骨吸収を強力に抑制する日本発のビスホス製剤
2009. 2. 19-日経DI

[要約&コメント]
骨粗鬆症治療薬のミノドロン酸水和物(商品名:リカルボン錠1mg、ボノテオ錠1mg)が製造承認を取得した。ミノドロン酸は、骨粗鬆症に適応のある経口ビスホスホネート製剤としては、国内4成分目となる。
今回承認されたミノドロン酸は、日本で創製された初めての経口ビスホスホネート製剤である。
*他の経口ビスホスホネート製剤3成分
●エチドロン酸二ナトリウム(商品名:ダイドロネル錠)
●アレンドロン酸ナトリウム水和物(商品名:ボナロン錠、フォサマック錠)
●リセドロン酸ナトリウム水和物(商品名:アクトネル錠、ベネット錠)

経口ビスホスホネート製剤は、世界でも多く用いられている薬である。週に1度だけの服用を可能にしたことから、飲み忘れることなく効果を維持させることができ、重宝されている。他の3成分が親しまれている中、日本ではじめて創製された経口ビスホスホネート製剤として、どこまでシェアを伸ばせるのか。副作用なども同じことから、難航することも予想される。


「ラシックス1ミリ」? 口頭指示で薬剤量間違え
2009/02/17 22:08-キャリアブレイン

[要約]
医師が薬剤の投与を口頭で指示する際、薬剤の単位などを明確に伝えなかったため、薬剤量を間違えた事例が報告されたことから、財団法人・日本医療機能評価機構は「やむを得ず口頭指示を行う際は、薬剤の単位を省略せず、明確に量や条件を伝える」よう注意を呼び掛けている。
事例としては、医師Aが新生児に「ラシックス1mg」を静脈注射することを意図して、医師Bに「ラシックスを1ミリ投与してください」と口頭で指示したところ、医師Bは「ラシックス1mL(10mg)」を投与したものと、医師Cが「生理食塩水9mLで10倍に希釈したエフェドリン2mL」(エフェドリンとして8mg)を投与することを意図して、医師Dに「エフェドリン2ミリ投与してください」と口頭で指示したところ、医師Dが「希釈していないエフェドリン2mL(80mg)」を患者に投与したものなどがある。

医薬品ネット販売、厚労省のパブコメ結果に波紋
2009/02/17 21:18-キャリアブレイン

[要約&コメント]
厚労省が募集した「薬事法施行規則等の一部を改正する省令案」に関するパブコメに対し、2353件が寄せられたとしているが、同社が厚労省側に問い合わせたところ、このうち反対意見は2303件と全体の97%に上った。これに対し、反対する意見を一切反映することなく、省令案とほぼ同一内容の省令を公布した」という批判の声が上がっている。

確かに、今までずっとネット販売の規制に関して追ってきたが、規制することだけを推し進め、反対意見に対する対策などが見られなかったのが私としての見解でもあった。なので、このような批判はあってしかるべきであると思うし、これに対する厚労省の対応が気になるところである。

日本初のエストロゲンと黄体ホルモンの配合剤ウェ-ルナラ配合錠が発売
2009/02/19(木)-日経DI

[要約&コメント]
バイエル薬品株式会社は17日、エストロゲンと黄体ホルモンの配合剤として日本初となる閉経後骨粗鬆症治療薬「ウェールナラ配合錠」を発売した。副作用としては、乳房不快感(23.6%)、乳房痛(10.0%)、性器分泌物(9.7%)などが挙げられた。
閉経後骨粗鬆症は、閉経に伴うエストロゲンの欠乏に基づく骨吸収亢進が原因で骨量減少をきたすとされており、この治療にはエストロゲンの補充が有効であることが知られているが、子宮を有する女性にエストロゲンを単独で長期投与する場合、子宮内膜肥厚・過形成のリスクをもたらすことから、子宮内膜保護を目的とし、黄体ホルモン製剤を併用することが一般的とされている。

ホルモン療法に対し抵抗のある人たちにも、副作用の心配を低減させられる薬が開発されたようである。ただし、副作用は57.9%に認められたことから、服用後使用感に対する配慮が必要になりそうである。

おまけ…AIDS

エイズ報告08年も過去最多 6年連続、1545人 「医療ニッポン」
2009年2月19日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
厚生労働省のエイズ動向委員会は18日、国内で2008年に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は1113人、エイズ患者は432人で、計1545人(大半は男性(1442人))に上るとの速報値を発表した。感染者・患者の合計報告数は03年以降、6年連続で過去最多を更新した。
感染経路は、同性間の性的接触が最も多く、感染者・患者で計964人。

感染者1545人中、男性感染者が1442人という数に非常に驚きました。異性間性交渉によって感染しやすいのは女性なのに、それ以上に同性間での性的接触が感染の原因になっていることがあるなんて。どなたか、なぜ同性間の性的接触が最も感染率が高いか、ご存じな方いらっしゃいますか?基本的な知識だと思いますが、ご存知の方がいらしたら教えてください。

*匿名さんより、HIV感染に関して勉強になるサイトをご紹介いただきました。
『HIV感染のメカニズム』 http://www.living-together.net/hivaidsguide/2/2.htm
同性間のフェラチオやアナルセックスが感染率上昇の原因だったのですね。コメントの投稿ありがとうございました。

2009/03/14

Saya's 薬学ニュース vol.83-3割の病院で薬剤師が剤形・処方変更などに関与/「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響を確認/クラビット後発品 保険収載にたどり着くのは?/6年制での大学院議論開始

<Today's news>
1. 3割の病院で薬剤師が剤形・処方変更などに関与
2. 睡眠ポリグラフィで「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響を確認
3. クラビット後発品 保険収載にたどり着くのは?
4. 6年制での大学院議論開始‐薬学系人材養成の検討会が初会合


3割の病院で薬剤師が剤形・処方変更などに関与
2009. 2. 10-日経DI

[要約&コメント]
約3割の病院で薬剤師が、剤形変更や処方変更、投与量、投薬・注射の提案を行うなど、幅広い業務に携わっている実態が明らかになった。(日本病院薬剤師会による調査)
回答があった項目な中では、「処方薬の剤形変更の処方を提案している」が最も多く、33.1%に達した。以下に、「薬物療法中の状態を定期的にモニターし、処方変更、投与量の変更、投薬・注射の中止の提案」(29.3%)、「医師が指定した慢性期の患者さんについて、定期処方のdo処方を行っている」(13.6%)、「保険薬局で後発医薬品に変更した処方薬を診療録に反映させるための代行入力を行っている」(9.4%)、「ワーファリンなど手術前中止薬をチェックし、処方削除のオーダー入力をしている」(5.7%)などが続いた。

これらのほとんどが、医師の同意の上で行っている業務であるというが、法律上ではグレーゾーンに入るものもあるという。法律を守ることはもちろん大切なことであるが、法律にがんじがらめにされて何もしなければ、新たな職能の獲得にはつながらない。グレーゾーンがあるからこそ、新たな職能開拓につなげられるのである。

睡眠ポリグラフィで「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響を確認
2009/02/12(木)-日経DI

[要約&コメント]
エスエス製薬株式会社は、ジフェンヒドラミン塩酸塩*の睡眠構築と、翌日のQOL(Quality of Life:生活の質)に及ぼす影響を確認し発表した。
徐波睡眠(Stage3+4)及びREM睡眠の出現量を抑制せず、Stage2を有意に増加させることがわかり、また、実睡眠時間(就寝時間-覚醒時間)および睡眠効率(実睡眠時間/観察時間×100)を有意に改善することで、翌日の身体的疲労及び集中力をも改善し、日中のQOLの改善にも有用であることが示唆されたという。
*ジフェンヒドラミン塩酸塩
ヒスタミンH1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン剤)の中でも、とくに催眠鎮静作用の強いことが知られている。欧米でも睡眠導入を目的としたOTC医薬品として利用されている。

抗ヒスタミン薬の睡眠効果は、花粉症の薬を試したことのある人であれば体験している人も多いのではないだろうか。その効果からOTC医薬品で睡眠改善薬として販売されるようになり、睡眠で悩む人の中では喜んだ人も少なくないだろう。エスエス製薬株式会社の睡眠改善薬といえば「ドリ〇ル(ジフェンヒドラミン50mg含有)」であるが、正直効果は疑っていた。
患者さんの中には、処方せん薬で服用しているような睡眠薬と同じもの、と勘違いしている人も多いので、異なることを説明した上で、今回の結果をお伝えするのもよいかもしれない。

クラビット後発品 保険収載にたどり着くのは?
2009/02/12 17:35-キャリアブレイン

[要約&コメント]
昨年の後発品業界の話題は、血圧降下剤「アムロジピン」一色だった。これに対し、今年の目玉となる後発品の一つが、抗菌剤「レボフロキサシン」(第一三共のクラビット)だ。承認を得た会社数は32社に上る。このうち何社が保険収載にたどり着くかが今後、注目すべきポイントとなる。安定供給や先発品との特許係争といった“不安要素”を抱える後発品は、厚労省の胸算用ひとつでふるいに掛けられるのが実情である。

後発品の承認、保険収載に関わる話をあまり耳にすることのなかった自分としては、興味深い内容であった。このようなバトルが繰り広げられていたとは。後発医薬品の普及を目指す厚労省、そしてその恩恵にあずかる後発医薬品メーカー。この両者の間にどのようなやりとりが繰り広げられるのであろうか。

6年制での大学院議論開始‐薬学系人材養成の検討会が初会合
2009年02月17日-薬事日報

[要約&コメント]
会合で文科省は、薬学系大学院のあり方に関して、
●6年制と4年制で異なる薬学系大学院の人材養成の目的をどう明確化するか
●薬学系大学院に必要な教育研究内容
●教育内容に応じた設置基準上の専任教員数  等について検討が必要とした。
癌専門薬剤師やトランスレーショナルリサーチを推進する研究者の育成など、臨床現場でより高度な医療を提供するための人材を養成する場とする点について委員間の賛同が得られたものの、学部で6年間、大学院で4年間学んだ学生の「就職先」を懸念する声があがった。

3年前から、6年制及び4年制大学を同時並行させていくことになり、いくつかの大学では2種類の募集をかけたが、実際のところ4年制への入学希望者は少ない、という結果となった。その大きな理由としてはやはり就職の面であろう。4年制へ進んでも薬剤師の免許は取れない。研究をしたい、と思って入学しても、4年間もあれば将来を考え直すこともあり、高校生の時点では選択肢の広がる6年制を選ぶのも無理はない。果たしてどのような見解を示すのであろうか。

2009/02/24

Saya's 薬学ニュース vol.79-慢性不眠の非薬物療法とは?/ノロウイルスによる嘔吐・下痢に五苓散が効く/冷えたタリビッド耳科用液を点耳し目まいを起こした患者/薬局での後発品の選定マニュアルを公開/験談データベースで、がん患者の不安解消

<Today's news>
1. 慢性不眠の非薬物療法のレビュー
2. ノロウイルスによる嘔吐・下痢に五苓散が効く
3. 冷えたタリビッド耳科用液を点耳し目まいを起こした患者
4. 後発品は製剤的同等性とメーカーの信頼性を重視

おまけ. 体験談データベースで、がん患者の不安解消

慢性不眠の非薬物療法のレビュー
慢性不眠の治療のための非薬物療法について述べた家庭医向けレビュー論文
2009年1月28日-m3.com 提供:Medscape  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]

慢性不眠*を治療するための非薬物療法について家庭医向けにレビューした論文が『American Family Physician』1月15日号に掲載された。不眠患者において、非薬物療法によって睡眠パターンの確実な持続的改善がみられ、薬物療法に頼る必要がないことが、研究で認められている。
認知行動療法(CBT)では通常、週1回60-90分間の治療を4-8回行う。不眠に対するCBTの複合的要素には、認知心理療法、睡眠衛生、刺激制限、睡眠制限、逆説志向、および弛緩療法が含まれる。
具体的には:
・特に遅い時間帯にはカフェインおよびニコチンの摂取を避ける。
・就寝前4時間は運動を避ける。毎日の運動は良好な睡眠を促進するが、就寝直前の運動は睡眠を妨害することがある。
・夕食を大量に食べることを避ける。
・昼寝を避ける。
・毎日、規則正しい就寝時刻と起床時刻を維持する。
・寝室を快適な室温に保つ。
・寝室をできる限り暗く保つ。
・リラクゼーション法を用いて、就寝前に規則正しく予定したリラクゼーション時間をもつ。
・騒音が問題になる場合には耳栓を使用する。
・朝、少なくとも30分間は日光を浴びる。      等があげられる
*慢性不眠
睡眠の導入もしくは持続が困難であること、または非回復性の睡眠を経験することが1カ月以上持続し、重大な日中の障害を引き起こしていることと定義される。原発性不眠は、別の睡眠障害、基礎となる精神的もしくは内科的症状、または薬物乱用障害によって引き起こされる続発性(もしくは共存性)不眠とは区別される。

不眠に関しては、症状の大小はあるにしても、薬局に通う多くの人に見られる症状であった。前に比べれば「睡眠薬」という悪いイメージを覆すような薬の開発により、薬により睡眠がきちんととれる状態であれば、薬の服用に抵抗なく服用を勧めるケースも多くなっているが、医療経済面で考えれば服用しないに越したことはない。未だに睡眠薬に対し抵抗感のある人には、上記のような指導により薬に頼らない睡眠の獲得法を一色に考えていくのも悪くはないのではないだろうか。

ノロウイルスによる嘔吐・下痢に五苓散が効く
2008. 12. 25-日経DI

[要約&コメント]
噴水様嘔吐と数回の水様性下痢、軽度の腹痛が出現したノロウィルスの患者に対し、五苓散(ツムラTJ-17)3パック(分3)を3日分処方した。五苓散は水代謝の異常(水毒)に対して処方する薬剤。ノロウイルスによって起こされる嘔吐や水様性下痢などの症状は、まさに水代謝異常そのものだという。
西洋薬との違いにおいては、フロセミド(代表的な商品名:ラシックス)などの利尿剤は、人体が脱水になっている場合でも、投与すると尿量を増やし、脱水を助長するが、五苓散などの利水剤は、人体が脱水になっている時は尿量を減らし、脱水を緩和させる効果があるという。そのことから、五苓散は漢方薬理上、「利水剤」というジャンルに分類される方剤である。五苓散は小児や高齢者に対しても安心して使えるという記載もあった。

ちょっと古い内容の記事であったが、まさに漢方の不思議、と思わされる内容であったので紹介した。

冷えたタリビッド耳科用液を点耳し目まいを起こした患者
2009. 1. 28-日経DI

[要約&コメント]
寒冷地に住んでいる患者が、冬場、自宅の机の引き出しの中に入れておいたタリビッド耳科用液(一般名:オフロキサシン)をそのまま点耳したところ、目まいを起こしてふらついた。薬剤師からは、本剤は室温保存であり、冷蔵庫に入れる必要はないとだけ言われており、点耳液の温度と、副作用としての目まいとの関係については一切説明がなかった。
・タリビッド耳科用液の適用上の注意として、使用する際の薬液の温度が低いと、目まいを起こす恐れがあるので、使用時には、できるだけ体温に近い状態で使用することとなっている。本剤に限らず、冷水を外耳道に注入すると目まいを起こす危険性があることは一般的に知られている。

果たして、新人の薬剤師さん達は薬液の温度まで注意して説明できているでしょうか?私の店舗で働いていた新人さん達の中では、聞いたことがないような…現在住んでいるエドモントンという年は、冬場-10~20℃になるのは当り前で、冷え込むときは-30以下になることも。地域などによっても説明の仕方は変わってきますね。今後の服薬説明のワンポイントとして是非記事を一読してみてください。

後発品は製剤的同等性とメーカーの信頼性を重視 2009. 1. 28-日経DI

[要約&コメント]
後発品選定の大原則は「薬価収載された後発品の全品目について、可能な限り情報を集めること」であるという。
<チェックポイント>
1.生物学的同等性、製剤的同等性、溶出試験の同等性
2.メーカーの信頼性と供給の安定性
3.薬剤に関する情報・資料の有無
4.薬価差
上記以外にも、患者が実際に使用した感想などもデータベース化し、評価の対象としている。
同等性の検討では、「厚生労働省の承認外基準である、製剤的同等性を重視している」
参考資料:「ジェネリック医薬品選定マニュアル」(PDF)、外用剤の「ジェネリック医薬品選定マニュアル」(PDF)、「メーカー別製品情報比較表」(PDF)、「ジェネリック医薬品使用患者からの製品の優劣等に関する情報」(PDF)

後発医薬品に対する薬剤師の評価は全体的に低い。しかし、その薬剤師達は果たしてここまでのことを行い、評価した上で言っているのだろうか。論文などにおいても、後発医薬品と先発医薬品を比較して後発医薬品の効果が低いことを述べているものも多いが、そのいくらかは見当違いな比較方法を行っており、それが結果的に知識不足による誤解を周りに与える事につながっている。厳しい目で見ることは重要である。しかし、先入観や周りの言動だけで判断してしまうのは、薬剤師として正しい判断をしているとは言えない。上記の記事のような努力をしている人たちが初めて、サポーターとして患者さんの役に立つことができ、そして医療経済など全般に貢献できるといえるのではないだろうか。

おまけ... がん患者

体験談データベースで、がん患者の不安解消
2009/01/22 20:14-キャリアブレイン

[要約&コメント]
がん患者の不安を取り除き、家族を支援しようと、厚生労働省から研究費助成を受けた研究班が、「がん患者の語り」データベースの作成に取り組んでいる。同データベースは、英オックスフォード大が作った「ディペックス」という映像データベースがモデルになっている。同じ病気の診断を受けた患者に病気と向き合うために必要な情報を、家族や友人、医療に携わる人々にはがん患者の体験を理解してもらうための情報を提供するのが目的。
質問項目は、
・最初に診断を聞いた時に考えたこと
・傷ついた言葉
・励まされた言葉
・生活の変化
・闘病中に困ったこと
・闘病を振り返って感じたこと   ―など。

癌患者さんにとって、自分の病気や運命を受け止めるためには、長いプロセスが必要となる。何で自分だけがこんな目に…誰もが通る道であるが、経験者の声をきくだけでも大きな助けとなるのではないだろうか。また、そのがん患者さんと向き合う医療者にとっても重要な意味があると考えられる。医療者の場合、なかなか患者の立場になって考えることが難しい。自分は患者でもなければその家族でもないからである。経験をしていない者にとってその気持ちを察することは非常に難しい。特に死に直面する経験は、人生の中で1度しか経験できない人のほうが多い。ただし、医療者にとって大事なことは、必ずしも患者の立場に立つことではない様に思う。患者とはまた違い、医療者の立場としてどのようの向き合うべきなのか、患者が何を求めているのかを知るきっかけをこのデータベースを用いることで、見いだせるかもしれない。

2009/02/14

Saya's 薬学ニュース vol.77-薬のネット販売で議論を

<Today's news>
薬のネット販売で議論を 厚労相、検討会の設置示唆
2009年1月23日-m3.com 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
舛添要一厚生労働相は、6月施行の改正薬事法について「検討会のようなものを考えている」と述べ、大臣直属の検討会を設置して議論する考えを示した。「両派(賛成派・反対派)の意見をよく聴き、国民的議論にしたい。検討会の結果、(ネット販売の結論が)変わることもあり得る」と話した。

一度決着がついたかのように思われる「ネット販売」の議論。これまで、反対派が訴えてきた「利便性への対応」に関し、予想外にもさらに議論が展開されることになりそうである。私が最も心配しているのは、体の不自由な人達やへき地に住む人たちへの薬の供給に関してである。医師不足やネット販売での購入が難しくなる一方、それを補完するような対策はあまり見受けられない。それらの人たちにとっては、セルフメディケーションにより未病や予防に専念することが重要となり、薬剤などの服用は必須な場合もある。デリバリーの充実や薬局へのアクセスなど、設備やアイディアが求められる。TV電話による薬局と患者とのやり取りなども、対面販売に値するほどの効果が得られるのではないだろうか?

2009/02/13

Saya's 薬学ニュース vol.76-後発品と「患者への通知」/FDAが皮膚局所麻酔薬の危険性を警告

<Today's news>
1. 後発品による自己負担減額幅‐「患者へ通知」が努力義務に
2. FDAが皮膚局所麻酔薬の危険性を警告


後発品による自己負担減額幅‐「患者へ通知」が努力義務に
2009年01月22日-薬事日報

[要約&コメント]
厚労省は、国民健康保険における後発品の普及促進策について説明。市町村国保が被保険者に対し、後発品に切り替えた場合の自己負担の減額幅について周知する取り組みを、努力義務とすることを明らかにした。「後発医薬品希望カード」を全ての被保険者に配ることも求めた。
、「医療の質を落とすことなく、医療費全体の適正化が図られ、保険財政のためになるという重要な取り組み」と協力を呼びかけた。

厚労省の動きも積極性が見受けられる。「後発医薬品希望カード」の内容に関しても概要が見えてきた分、納得できるものに思えてきた。今までは、制度に手を加えることで処方や調剤する側の体制が整えられてきたが、希望する側(患者)への啓蒙により新しい動きが生まれるかもしれない。

FDAが皮膚局所麻酔薬の危険性を警告
2009.1.16-薬事日報

FDAは消費者および医療従事者に対し、薬ともに皮膚に塗布する局所麻酔薬の不適切な使用により、生命にかかわるリスクが生じるとの警告を発した。該当する麻酔薬は、皮膚表面に近い神経末端の感覚を鈍らせる作用のあるリドカイン、テトラカイン、ベンゾカイン、プリロカインなどの麻酔成分を含有するもので、クリーム、軟膏およびゲル剤がある。

痛みを取り除いて、手術などをしやすくする。そんな役割を持つ麻酔薬も、あくまで薬であることを忘れてはならない。少し警告が遅いようにも感じたが・・・。気のせいだろうか

2009/02/03

Saya's 薬学ニュース vol.72-新型インフルエンザの対策(報道)/多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡/米ファイザーがワイス買収 6兆円/OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否/ダイエット食品で女性入院

<Today's news>
1. 新型インフルで、BCP策定と家庭での準備呼び掛け
2. 多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡、福岡大病院 呼吸器通じ拡大か
3. 米ファイザーがワイス買収 6兆円、製薬最大手固める 競争力強化で、業界再編も
4. OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否

5. ダイエット食品で女性入院 医薬品成分を検出

新型インフルで、BCP策定と家庭での準備呼び掛け
2009/01/26 12:24-キャリアブレイン

[要約&コメント]
新型インフルエンザのパンデミック(大流行)を想定し、BCP(事業継続計画)策定や家庭での準備を呼び掛けようと、東京都は1月24、25の両日、新宿西口広場イベントコーナーで、「新型インフルエンザ対策の現状と課題-先進事例に学ぶ事業活動のあり方」と題したシンポジウムを開いた。
NHK報道局では、放送機関としての責務を果たすためにパンデミック時でも放送を続けるという前提で、対策に取り組んでいる。
▽サージカルマスク36万枚、N95マスク3万6000枚を備蓄
▽PPE(個人防護具)と消毒薬の備蓄
▽PPEの脱着訓練
▽パンデミック時のシミュレーションVTRの作成  ―などの準備を済ませたという。

日本におけるインフルエンザ予防策はマスクに重点を置かれているが、ここカナダではマスクをしている人を見たことがない。薬局内で粉薬を混ぜる時に薬局用のマスクを着用したことがあるが、一般の人たちはどのように予防するつもりなのだろうか。国によってそれぞれ予防策は異なるだろうが、その点調べてみたら面白いかもしれない。

多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡、福岡大病院 呼吸器通じ拡大か
2009/01/27 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
福岡市の福岡大病院救命救急センターの集中治療室(ICU)に運ばれた患者23人(4人が死亡)が、ほとんどの抗菌薬が効かない多剤耐性のアシネトバクター菌*に院内感染していたことがわかった。感染が人工呼吸器の使用を通じて広がったとの見方を示した。韓国で肺炎を発症し、日本に帰国後の昨年10月に入院、その後死亡した男性へのアシネトバクター菌感染が確認されたのをはじめ、呼吸器の部品から同菌が検出された。
アシネトバクター菌による院内感染は、国内では極めて珍しいという。
*アシネトバクター菌
土壌や水などの自然界や、人間の皮膚などに広く存在する細菌。通常は健康な人への病原性は弱いが、手術後など免疫力が低下した状態で感染すると重症化し、死亡することもある。

ICUなど、特に免疫の低下した患者の多い患者が集中する場所であったことが感染を拡大させた大きな要因であろう。死亡者も出ていることから、今後も警戒が必要である。洗浄による消毒を行ったにもかかわらず感染が拡大していることから、より厳格な消毒方法の検討も行う必要もありそうだ。

米ファイザーがワイス買収 6兆円、製薬最大手固める 競争力強化で、業界再編も
2009/01/28 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
製薬業界で世界最大手の米ファイザーは26日、同業の米ワイスの買収で合意したと発表した。買収額は680億ドル(約6兆円)。両社の2007年の売上高を単純合計すると700億ドル規模に達し、最大手の地位を固める。 世界的な景気後退の影響で、米国では安価な後発医薬品が増加、経営を圧迫されているファイザーは規模拡大で競争力を高め、巻き返しを図る。製薬業界では新薬の開発費が高騰する一方、医療費抑制に向けて医療機関などが後発薬を積極的に使用。短期間で投資を回収しつつ、コンスタントに新薬を投入していく必要が強まり、規模拡大が課題となっている。

この景気後退が製薬企業にも大きな影響を与えているようだ。医療費の削減も大きな課題ではあるが、新薬の開発は求めている人がいる限り必要なことでもある。今後、ますます新薬の金額は上がりそうである。そんな中、日本は先発品を使い続けるのだろうか。もしくは、この不景気が功を奏して後発医薬品使用に拍車がかかるのか?!

OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否
2009/01/29 14:44-キャリアブレイン

[要約]
大正製薬が、グラクソ・スミスクライン(GSK)から、OTCである肥満改善薬「アリー」の国内製品化権を獲得した。「アリー」を医療用として開発するのか、それとも直接、OTCとしての商品化を目指すのかについても、今のところ明確な方針を示していない。(現段階ではOTCとしての商品化の可能性が高いと推測されている。)
米ではOTC薬として半年間で300億円近くを売り上げたヒット商品だが、今のところ、他の主要国での承認はなく、副作用(激しい下痢)も強いことから、日本でのOTC販売は難しいとも言われている。

ダイエット食品で女性入院 医薬品成分を検出
2009/02/03 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
30代の女性がインターネットで個人輸入したダイエット用食品から、国内で医薬品として承認されていない「シブトラミン」と、薬事法で劇薬に指定されている「フェノールフタレイン」の2種の医薬品成分が検出されたと発表した。女性は肝機能障害などで一時入院したが、食品の服用をやめると症状は改善したという。

せっかくなので大衆肥満薬の記事を2つ続けて紹介した。1つ目は、日本のOTC薬に画期的な事象を巻き起こす可能性のある記事であるが、2つ目の記事でそれを大きく覆されるような、マイナスの内容の記事である。同じ薬であるため比べることはできないが、この内容を見て厚労省が果たしてGoサインを出すのだろうか。4日後の記事であるとはいっても、タイミングが悪いとしか言いようがない…
しかし、日本でしっかりとした審査により承認した薬が販売されれば、逆にネットなどで海外の安全性が確保されていない薬に手を出すことを減らせるかもしれない。厚労省の判断はいかに?