ラベル 骨粗鬆症 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 骨粗鬆症 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2009/04/26

Saya's 薬学ニュース vol.89-骨粗鬆症治療剤リカルボンとボノテオが新発売/女性は記憶障害に強い?/「デブは病気がち」の真偽を検証する/BMI最適値が判明/緑茶やオリーブ油の抗酸化作用は保存期間の長さに伴って消失

<Today's news>
1. 骨粗鬆症治療剤リカルボンとボノテオが新発売
2. 女性は記憶障害に強い? ホルモンが脳血流改善
3. 「デブは病気がち」の真偽を検証する
4. BMI最適値が判明、90万人の解析から

おまけ. 緑茶やオリーブ油の抗酸化作用は保存期間の長さに伴って消失

骨粗鬆症治療剤リカルボンとボノテオが新発売
2009/04/09-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です


[要約]
小野薬品工業株式会社とアステラス製薬株式会社は、両社が国内共同開発し、1月21日付で製造販売承認を取得した骨粗鬆症治療剤を、それぞれ「リカルボン錠1mg(小野薬品)」「ボノテオ錠1mg(アステラス製薬)」(一般名:ミノドロン酸水和物)の名で、4月7日に国内で新発売した。
日本人骨粗鬆症患者におけるプラセボ(偽薬)に対する骨折抑制効果の優越性を検証できた初めての薬剤である。

詳細:アステラス ニュースリリース
※参照:Saya's 薬学ニュース vol.84-ミノドロン酸:骨吸収を強力に抑制する日本発のビスホス製剤

女性は記憶障害に強い? ホルモンが脳血流改善
2009年4月10日-m3.com 提供:共同通信社

[要約&コメント]
脳梗塞(こうそく)や老化などによって生じる記憶障害に対し、女性ホルモンのエストロゲンが脳の血のめぐりを良くして記憶を改善するように働くことがマウスによる研究で明らかになった。エストロゲンが血管を広げて血流を増やすことで脳の働きを改善しているという。

「男性は記念日などを覚えていないことが多い」というのが持論であるが、これも、その持論をある意味証明する内容なのであろうか。男性と女性の脳の違いについては個人的に興味があったため、興味深い記事と思い載せることにした。ルームメイトの男性に話したら笑っていたので、男性にとっても理論で言い訳のできる研究結果なのではないだろうか。「本人が悪いのではなく、脳が悪いのだ」と。

「デブは病気がち」の真偽を検証する
2009. 4. 6-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
レセプトデータ及び健康診断の結果をもとに、BMIが25以上の人を肥満とし、受療動向(受療率/受診日数/医療費)や疾患の種類などをBMI25以下の人たちと比較調査した。
肥満群の人たちがBMIで25を切る=肥満を解消する)ためには、平均で14~18kgの減量が必要というデータも。


肥満は大病の元というように、肥満があらゆる疾患の原因になっている事は皆さんもすでにご存じのことと思いますが、このように1万人に以上の人たちのデータを比べてはっきりと結果が得られるものなのですね。この筆者が医療の専門家ではないため、肥満が生活習慣病の代表疾患以外のうつ病や不眠症、気管支喘息の下人になっている理由までは考察されておりませんが、データとしてみる分には興味深いように思います。

BMI最適値が判明、90万人の解析から
2009/04/09(木)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
BMIは単独で死亡の強力な予測因子であり、死亡率は22.5~25.0kg/m2で最も低く、この範囲以上でも以下でも死亡率が上昇することがわかった。BMIが5 kg/m2増加するごとに全死亡率が平均で約30%ずつ上昇したという。その他疾病等の危険率もすべて上昇していた。

上記肥満の記事に続き、BMIの最適値に関する記事を紹介した。やはり25以上が肥満とするガイドラインはエビデンスに基づいているように思う。

おまけ...カテキン

緑茶やオリーブ油の抗酸化作用は保存期間の長さに伴って消失
2009/04/10(金)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
抗酸化物質が豊富に含まれる食品の健康面での有益性は、食品の保存期間に伴って減少していくことが2つの新しい研究で示された。長期保存によるカテキンの持続性を検証するため、米国、韓国および日本で市販されている8種類のティーバッグの緑茶を元の包装のまま1週間~6カ月にわたり保存したところ、保存期間の早い段階から抗酸化物質の減少がみられ、6カ月後には8種類の緑茶のいずれもカテキン濃度が急激に減少した(平均32%)。
オリーブ油についても、6カ月後には40%低下することがわかった。

今研究は、封を開けたものではなく元の包装のまま行ったものなので、封を開けてしまったらこの低下率は格段に速いものと予想できる。いいお茶だからとっておく、のではなくいいお茶だからこそ早めに飲んだほうがよいのだそうだ。同様に、カテキンを使用している製品(ハンドクリームなど)も、製造に方法によっても変わってくるだろうが、長く使わずにとっておくよりも使用することで効果が得られる事を忘れてはならない。

2009/03/20

Saya's 薬学ニュース vol.84-ミノドロン酸:骨吸収を強力に抑制する日本発のビスホス製剤/「ラシックス1ミリ」? 口頭指示で薬剤量間違え/医薬品ネット販売、厚労省のパブコメ結果に波紋/日本初のエストロゲンと黄体ホルモンの配合剤ウェ-ルナラ配合錠が発売/エイズ報告08年も過去最多

<Today's news>
1. ミノドロン酸:骨吸収を強力に抑制する日本発のビスホス製剤
2. 「ラシックス1ミリ」? 口頭指示で薬剤量間違え
3. 医薬品ネット販売、厚労省のパブコメ結果に波紋
4. 日本初のエストロゲンと黄体ホルモンの配合剤ウェ-ルナラ配合錠が発売

おまけ. エイズ報告08年も過去最多 6年連続、1545人 「医療ニッポン」

ミノドロン酸:骨吸収を強力に抑制する日本発のビスホス製剤
2009. 2. 19-日経DI

[要約&コメント]
骨粗鬆症治療薬のミノドロン酸水和物(商品名:リカルボン錠1mg、ボノテオ錠1mg)が製造承認を取得した。ミノドロン酸は、骨粗鬆症に適応のある経口ビスホスホネート製剤としては、国内4成分目となる。
今回承認されたミノドロン酸は、日本で創製された初めての経口ビスホスホネート製剤である。
*他の経口ビスホスホネート製剤3成分
●エチドロン酸二ナトリウム(商品名:ダイドロネル錠)
●アレンドロン酸ナトリウム水和物(商品名:ボナロン錠、フォサマック錠)
●リセドロン酸ナトリウム水和物(商品名:アクトネル錠、ベネット錠)

経口ビスホスホネート製剤は、世界でも多く用いられている薬である。週に1度だけの服用を可能にしたことから、飲み忘れることなく効果を維持させることができ、重宝されている。他の3成分が親しまれている中、日本ではじめて創製された経口ビスホスホネート製剤として、どこまでシェアを伸ばせるのか。副作用なども同じことから、難航することも予想される。


「ラシックス1ミリ」? 口頭指示で薬剤量間違え
2009/02/17 22:08-キャリアブレイン

[要約]
医師が薬剤の投与を口頭で指示する際、薬剤の単位などを明確に伝えなかったため、薬剤量を間違えた事例が報告されたことから、財団法人・日本医療機能評価機構は「やむを得ず口頭指示を行う際は、薬剤の単位を省略せず、明確に量や条件を伝える」よう注意を呼び掛けている。
事例としては、医師Aが新生児に「ラシックス1mg」を静脈注射することを意図して、医師Bに「ラシックスを1ミリ投与してください」と口頭で指示したところ、医師Bは「ラシックス1mL(10mg)」を投与したものと、医師Cが「生理食塩水9mLで10倍に希釈したエフェドリン2mL」(エフェドリンとして8mg)を投与することを意図して、医師Dに「エフェドリン2ミリ投与してください」と口頭で指示したところ、医師Dが「希釈していないエフェドリン2mL(80mg)」を患者に投与したものなどがある。

医薬品ネット販売、厚労省のパブコメ結果に波紋
2009/02/17 21:18-キャリアブレイン

[要約&コメント]
厚労省が募集した「薬事法施行規則等の一部を改正する省令案」に関するパブコメに対し、2353件が寄せられたとしているが、同社が厚労省側に問い合わせたところ、このうち反対意見は2303件と全体の97%に上った。これに対し、反対する意見を一切反映することなく、省令案とほぼ同一内容の省令を公布した」という批判の声が上がっている。

確かに、今までずっとネット販売の規制に関して追ってきたが、規制することだけを推し進め、反対意見に対する対策などが見られなかったのが私としての見解でもあった。なので、このような批判はあってしかるべきであると思うし、これに対する厚労省の対応が気になるところである。

日本初のエストロゲンと黄体ホルモンの配合剤ウェ-ルナラ配合錠が発売
2009/02/19(木)-日経DI

[要約&コメント]
バイエル薬品株式会社は17日、エストロゲンと黄体ホルモンの配合剤として日本初となる閉経後骨粗鬆症治療薬「ウェールナラ配合錠」を発売した。副作用としては、乳房不快感(23.6%)、乳房痛(10.0%)、性器分泌物(9.7%)などが挙げられた。
閉経後骨粗鬆症は、閉経に伴うエストロゲンの欠乏に基づく骨吸収亢進が原因で骨量減少をきたすとされており、この治療にはエストロゲンの補充が有効であることが知られているが、子宮を有する女性にエストロゲンを単独で長期投与する場合、子宮内膜肥厚・過形成のリスクをもたらすことから、子宮内膜保護を目的とし、黄体ホルモン製剤を併用することが一般的とされている。

ホルモン療法に対し抵抗のある人たちにも、副作用の心配を低減させられる薬が開発されたようである。ただし、副作用は57.9%に認められたことから、服用後使用感に対する配慮が必要になりそうである。

おまけ…AIDS

エイズ報告08年も過去最多 6年連続、1545人 「医療ニッポン」
2009年2月19日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
厚生労働省のエイズ動向委員会は18日、国内で2008年に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)感染者は1113人、エイズ患者は432人で、計1545人(大半は男性(1442人))に上るとの速報値を発表した。感染者・患者の合計報告数は03年以降、6年連続で過去最多を更新した。
感染経路は、同性間の性的接触が最も多く、感染者・患者で計964人。

感染者1545人中、男性感染者が1442人という数に非常に驚きました。異性間性交渉によって感染しやすいのは女性なのに、それ以上に同性間での性的接触が感染の原因になっていることがあるなんて。どなたか、なぜ同性間の性的接触が最も感染率が高いか、ご存じな方いらっしゃいますか?基本的な知識だと思いますが、ご存知の方がいらしたら教えてください。

*匿名さんより、HIV感染に関して勉強になるサイトをご紹介いただきました。
『HIV感染のメカニズム』 http://www.living-together.net/hivaidsguide/2/2.htm
同性間のフェラチオやアナルセックスが感染率上昇の原因だったのですね。コメントの投稿ありがとうございました。

2009/01/29

Saya's 薬学ニュース vol.68-血糖値測定器、指定外の試薬でも作動、注意!/糖尿病治療薬で女性患者の骨折リスクが倍増/健康食品会社が効能を記載し薬事法違反/死への恐怖、がん患者より医師の方が強い

<Today's news>
1. 血糖測定器、指定外の試薬でも作動
2. 糖尿病治療薬で女性患者の骨折リスクが倍増
3. 医薬品の効能うたい無許可販売、健康食品会社を書類送検

おまけ. 死への恐怖、がん患者より医師の方が強い

血糖測定器、指定外の試薬でも作動
2009/01/16 09:30   キャリアブレイン

[要約&コメント]看護師が血糖測定器に指定外の試薬を取り付けたために、誤った血糖値に気付かないで薬剤を投与したという。試薬の取り付け間違いで計測した血糖値(67mg/dL)を元にブドウ糖を投与したが、実際の血糖値は192mg/dLだっという。
今回は、「プレシジョンエクシード」に「LFSクイックセンサー」を取り付けて起こった事例である。「指定されていない試薬を取り付けても作動し、誤った値を表示する機器があることを周知する。血糖測定器が指定する試薬がわかるよう表示する」よう注意を呼び掛けている。詳細(財団法人・日本医療機能評価機構HP) http://jcqhc.or.jp/html/accident.htm#med-safe

           <血糖測定器への指定外の試薬の取り付け>

機械が違うのに作動してしまうのは怖いことである。血糖値が3倍近くも変わってしまうのであるから。。。この財団法人に関しては、Saya's 薬学ニュース vol.37のコメントで“ここから来たDMはゴミ箱直行”と記載してあったことを思い出し、ぞっとした。今回のこの記事も各病院に配布されていても、読まれていないのではないだろうか。普段の情報提供を怠ると、こういった重要な情報も重要としてとらえられない可能性もあるので、非常に怖いことである。

糖尿病治療薬で女性患者の骨折リスクが倍増
2009/01/16-ケアネット.com 提供:HealthDayNews

[要約&コメント]
2型糖尿病治療薬rosiglitazoneロシグリタゾン(商品名:Avandia、日本国内では未承認)あるいはピオグリタゾン(アクトス)*を服用する女性患者では骨密度が低下し、骨折リスクが2倍に上昇するとのことだ。一方、男性の服用患者では骨密度には影響は見られなかった。
「2型糖尿病には多くの治療選択肢があり、骨折の原因になるような薬剤を服用し続けることが最善とは思わない。可能性のあるすべての人はこれら2剤を避けるべきと警告する必要がある」と指摘している。

アクトスは、最近添付文書の改訂で「ビグアナイド系薬剤」との併用について新たに追記されたばかりの薬である。ホルモンの関係で骨粗鬆症にかかりやすくなる女性にとって、さらに骨折のリスクを増加させるような薬を服用するのは確かに避けるべき項目と考える。
*アクトス
商品名:アクトス
一般名:ピオグリタゾン
規格:15mg,30mg
薬効:糖尿病薬(インスリン抵抗性改善)
副作用:浮腫(むくみ),心不全,急激な体重増加,息苦しさetc

医薬品の効能うたい無許可販売、健康食品会社を書類送検
2009/01/19(月)-ケアネット.com 提供:読売新聞

[要約&コメント]
健康食品を耳鳴り改善などの効能をうたって販売したとして、東京都武蔵野市の健康食品販売会社「縄文健康研究所」と社長を薬事法違反(無許可販売、貯蔵)の疑いで横浜地検川崎支部に書類送検した。「ハチの子ミミン」「鮑凄六(あわびすごろく)」を、「耳鳴り・難聴が改善する人もいる」などと効能を示し、販売した疑いがある。

特定保健用食品の記載がないもので、効能をうたっているものは注意が必要である。効能が書いてある物の場合は、必ずトクホのマークを探してください。マークの記載がなく効能の記載があれば、承認を受けずに販売している可能性が高いです。

おまけ...癌患者

死への恐怖、がん患者より医師の方が強い
2009/01/14 23:00-キャリアブレイン

[要約&コメント]
医師はがん患者よりも死への恐怖感を強く抱いていることなどが、東大医学部附属病院のアンケート調査で分かった。
「死後の世界に対する見方」の項目では、がん患者と一般市民に比べ、看護師は死後の世界を肯定し、逆に医師は否定する傾向が見られた。
がん患者の死生観について「『伝統的死生観』には頼らず、死を思い、死を恐れず、充実した今を生きている、と言えるのではないだろうか」と指摘し、医師の死生観については「医師は科学的死生観を持っている。未来を希望する一方で、死を思うことは少なく、死への恐怖も強い」とし、がん患者の生き方に学び、歩み寄る必要がある」と話している。

2008/12/11

Saya's 薬学ニュース vol.26-国民の信頼感、「医療機関」がトップ/インスリン治療50年、患者を表彰…日本イーライリリー/骨粗しょう症予防にホルモン補充療法を希望したが/医療崩壊の根本原因は医療費抑制(下)日本も見習う?弱者切り捨ての米病院会社

国民の信頼感、「医療機関」がトップ
2008/11/27 18:51-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
「議員、官僚、大企業、警察等の信頼感」に関する調査で、医療機関に対する国民の信頼感は自衛隊と並んで1位だった。医療機関に対する評価は、2004年調査で3位だったが、前回07年調査で2位に上昇、今回はさらに評価を上げた。(詳しくは、中央調査社のホームページで。 http://www.crs.or.jp/)
医療機関・自衛隊・裁判官は例年上位3位に浮上する3項目。毎年その順位に違いはあるものの、平均して信頼される項目であることがわかる。この他にも、「国民に信頼されるよう努力してほしい機関・団体」や「閉鎖的で、国民に対して情報公開が進んでいないと思う機関・団体」の順位も出ていて、現代の状況を反映しているアンケート結果であるため、非常に見ていて興味深い。下がり続ける首相への期待感。この点をどのように改善していくものか。
個人的に気になったので紹介したが、医療機関で働く職種は様々であり、医師・看護師・薬剤師など、細かい分類はどのようになっているのだろうか。そもそも、この医療機関と答えた人のイメージの中に"薬局"が含まれているかは疑問であるが。

インスリン治療50年、患者を表彰…日本イーライリリー
2008年11月28日 読売新聞

[要訳&コメント]
世界糖尿病デーの14日、製薬企業の日本イーライリリーは、インスリン治療を50年以上続けてきた患者を「リリー インスリン50年賞」として表彰した。
受賞者は、医師で糖尿病患者の中村和之さん(84)(東京)ら9人。中村さんは、多忙で不規則な生活を送っていた大学病院勤務時代に発症。自身でも血糖コントロールを行いながら、内科医として糖尿病教室の開催や患者会設立などに力を尽くしてきた。

経験から患者に対して指導ができるため、説得力も大いにあったのではないだろうか。医師と共に治療を行う。患者としては新しい間隔で医師と向き合っていたのではないかと思う。自分も病気を克服していくことで、患者に勇気を与えることができることは簡単なことではない。この賞はそんな意味で素敵だなぁと感じたので紹介した。血糖コントロールの重要性を、薬剤師の立場として伝えられるかが今後の課題である。

骨粗しょう症予防にホルモン補充療法を希望したが
2008年11月28日-毎日新聞

[要訳&コメント]
質問内容:58歳の女性。52歳で閉経しましたが、最近、卵巣の摘出手術を受けました。卵巣から出る女性ホルモンがなくなると骨粗しょう症になりやすいときき、ホルモン補充療法(HRT)を受けたいと婦人科の先生に相談しましたが、もうすぐ60歳なので必要ないと言われました。私のような場合、HRTは対象外なのでしょうか。

女性の場合、閉経して女性ホルモン・エストロゲンが減るのと合わせて、骨量も急速に減少していき、骨粗しょう症や骨折が増えるのが一般的に知られています。
ホルモン補充療法(HRT)には、足りなくなったエストロゲンを補充して骨粗しょう症を予防する効果が認められているのと合わせて、悪玉コレステロールの低下、血管が硬くなるのを防ぐ、皮膚や粘膜を乾燥から守る、記憶など脳の働きを改善するなどで、多くのデータがあります。
HRTで乳がんが増えるという不安についても、さらなる研究により、期間が5年以内なら乳がんは増えないことも明らかになっています。また、始めるタイミングについても閉経後なるべく早い時期に始めることがよい効果につながり、70歳を越すとリスクが高くなるというデータもあります。
こうしたことから、HRTはなるべく60歳までに始めるのが望ましいとされていますが、これを越えたあとでも、個々の患者さんの状態をチェックし、リスクとベネフィットを説明し納得を得た上で行うことがすすめられています。

特に医師から「何故必要ないのか」ということを説明されないと、やはり患者様というのは不安になるものなのですね。今後の服薬指導でも、自分の知っている知識のみで「NO」というのではなく、何故という部分を大切にしていかなければ、と考えさせられた記事でした。

おまけ... アメリカの医療制度続き。
医療崩壊の根本原因は医療費抑制(下)日本も見習う?弱者切り捨ての米病院会社
2008/11/21 -JanJanニュース

[要訳&コメント]
日米は同じ「小さな政府」だが、医療費を比べると米国は税金で1人当たり日本の3.5倍も負担している。日本政府が言う「公的負担は限界に達した」は誤りだ。医療保険を民間に依存する米国では貧乏人は加入できないのに加え、1人当たり医療費が日本の3倍近い。現在の日本が世界に誇る公的医療保険制度を崩壊させてはならない。
米国で民間医療保険の加入者は、総人口3億人のうちの約2億人にとどまる。高齢者や低所得者らを救済しようとする公的医療保険として、メディケア(高齢者・障害者)とメディケイド(低所得者)がある。各約4,000万人で、ほかに無保険者4,500万人がいる状態だ。
米国の保険会社は儲けを多くするため、病人を保険に入れない。自営業者の保険料が高く設定してあるのもそのためである。反対に大企業で働く人の保険料は安い。健康な人が多く、大口の顧客を獲得できるからである。そのため、公的保険に有病者が集中して加入者の負担が増すという悪循環に陥っている。医療費負債による個人破産は原因の第2位に上昇しているのも事実である。
その他混合診療のデメリットや株式会社の病院のぼったくり度合などに関しても述べている。

Saya's 薬学ニュース vol.24に引き続きアメリカの医療に関して紹介したが、これは、日本がアメリカ同様の医療に転換しつつあることへの警鐘である。みていてぞっとするような内容であり、これでは憲法第25条の『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。』を約束できるものとは思えない。
何度も繰り返すようだが、この記事やマイケルムーア監督の映画「Sicko(シッコ)は、はあくまでもアメリカの医療の一面であることには変わりないが、本質を知っているからこそ訴えるかけるものがあるようにも思える。はたしてこのまま突き進んでよいものなのだろうか。国民もこれらの情報は知っておくべきなのではないだろうか。

2008/11/13

Saya's 薬学ニュース vol.8-30代男性のニオイ解明 ライオンが体臭抑える商品発売へ/FDAがうつ病治療用の磁気装置を認可/赤ワイン含有成分まねた薬、肥満などに効果ある可能性

カナダのエドモントンでは、地面一面が真っ白になる雪が降りました。
朝起きてみると外は銀色の世界★素敵ですね♪
まだ気温がマイナスでも1~5℃程度で、最高気温が0℃を超えるため、積もった雪はどんどん溶けていってしまいますが、これが冬本番を迎えると気温の低さのため(0℃をこえない)雪が氷になって解けなくなります。そうなると危険のようですので、万全な準備が必要です!

30代男性のニオイ解明 ライオンが体臭抑える商品発売へ
2008.11.13 23:22-産経ニュース

[要訳&コメント]
30代男性特有の体臭の原因は、使い古した食用油に似たにおいを発する「ペラルゴン酸」であることを解明したと発表した。来春をめどに、ライオンから新たなデオドラント商品が発売されるという。

男性にとっては朗報なのではないでしょうか?ネット販売でも体臭に効く石鹸などが販売されていますが、果たしてその効果は?原因の成分がわかれば、科学的に説明がつくので期待できそうですね。

FDAがうつ病治療用の磁気装置を認可
2008.11.4-Dr.赤ひげ.com

[要訳&コメント]
米食品医薬品局(FDA)は、うつ病の治療に用いる非侵襲性の脳刺激装置(noninvasive brain stimulator)を初めて認可した。
この装置は最初の抗うつ薬治療で軽減がみられなかった患者に対し、多剤併用以外の治療の選択肢を提供するものであるという。外科手術による電極の埋め込みや、最終手段とされるショック療法のようなリスクをもたらすこともないという。しかし、この治療は少し高価なのが難点。(治療回数によるが約59万~98万円)
装置商品名:「NeuroStar」
性質:頭蓋骨を通して磁気パルスを発することにより、脳細胞の興奮を促す微小な電荷を発生

高価であることが難点であるが、うつ病治療の新たな選択肢の提案としては、とても有効ではないだろうか。この治療を行うことで自殺企図率も減るというのだから、自殺者数に歯止めをかける手段としても期待ができるのではないだろうか。ただし、初めての試みであるため、今後治療対象者を増やしていく中で新たな問題が発見されていくこともあるだろう。非侵襲性であるとはいえ、脳に刺激を送るということは必要でない脳にも反応をきたす可能性もある。その部分を掘り下げて知らせてほしいものである。
 
2008年 11月 5日 13:31-ロイター
[要訳&コメント]
ブドウや赤ワインに豊富に含まれる成分[レスベラトロール]に、肥満や糖尿病対策として役立つ可能性があると、研究チームが4日明かした。この成分は、体内にある脂肪を燃焼したりするような酵素を活性化する効果があるとのこと。この酵素は、ジムに行って運動したりする際に活性化される酵素だという。
赤ワインですか…個人的には白ワインが好きで毎日飲んでいるから、できれば白ワインにその効果があってほしかった…と人生そううまくはいきません(笑)赤ワインやブドウには、老化を防止することで有名なポリフェノールを多く含んでいたり、と良い噂を聞くけれど、白ワインはどうなのでしょう?
そんな白ワイン愛好家にも朗報です★以下のような効果があるといわれています。
【白ワインの効果】
-殺菌効果:pH値が低いため抗菌作用をもつ。「魚料理と白ワイン」の由来でもあるように、赤痢菌、サルモ ネラ菌、大腸菌などの食中毒菌に有効。
-新陳代謝UP:カリウム(K)を多く含むことから、Kの利尿作用により、新陳代謝が活発になる。Kには、血圧の上昇を抑える効果も★
-骨粗鬆症予防:カルシウム(Ca)とマグネシュウム(Mg)をバランスよく含むことから、骨粗鬆症を防ぐ可能性も★
-痴呆防止:神経伝達物質や記憶に関係する物質を分解する酵素の働きを妨げる物質を持つ。
-ポリフェノール含有:ポリフェノールの量は赤ワインの方が多いが、長い期間飲んでいると白ワインでも効果に大差はないといわれている。
-「お酒は百薬の長」:ほどほどのお酒(1日1~2杯)であれば、お酒をたしなむ人のほうが長生きするとか♪(白ワインの効能ではありませんが・・・)

なので、お酒は楽しんで飲まなければ意味がない!何でも飲みすぎず、好きなものをほどほどに楽しむことで人生のQOLもUPするわけです♪ってこじつけ?
 
おまけ…「在宅介護」の動き
2008-11-5 12:30:00 -ケアマネジメント オンライン

[要訳&コメント]
社会保障国民会議では、医療・介護の社会保障機能強化について、医療の機能分化を進めて急性期医療に人的、物的資源を集中投入し、入院期間を短縮して早期の社会復帰を実現することが提案されている。同時に在宅における医療・介護を大幅に充実させ、地域での包括的なケアシステムを構築することにより、利用者のQOL(生活の質)の向上を目指すとしている。
一方で、以上の事を行っていく上で十数兆円という資金が必要になると見積もられているが、財源確保の具体的な施策は明記されていないのが現状だ。
 
 
 
 
【現状】
・在宅サービスメニュー、量の不足
・居住系整備不足
<人口5万人の場合>
 
 
  
 
  
【2025年の姿】
・できる限り住み慣れた地域で暮らし続ける
・自らの希望と選択でよりよいサービスを受けることができる
・施設・居住系サービスをスウェーデン並みに拡充
・24時間対応など多様な在宅サービス
・施設も地域に密着した小規模化、ユニットケア