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2011/09/14

vol.123

<Today's news>
1. 後発品加算、引き上げなら過半数が上目指す- 保険薬局協会調査
2. 国による賠償仮払い、医療機関は当面対象外- 原発事故
3. 熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載100回記念 コメントが多かった記事Best10
4.  フィブラートの薬理作用上の特徴
5. フィブラートの薬物動態と副作用の特徴
おまけ. 20歳代の乳癌患者への検査はマンモグラフィよりも乳房超音波検査が有効である可能性【乳癌学会2011】

後発品加算、引き上げなら過半数が上目指す- 保険薬局協会調査
2011年09月13日 17:59 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
次回改定で算定基準が引き上げられた場合、何%の取得を目標とするかを聞いたところ、「現行より5%上の基準」が40.4%、「現行より10%上の基準」が10.7%で、現行よりも上の算定基準を目指す薬局は計51.1%だった。「現行どおり」は45.1%、「その他」は3.7%だった。
※「後発医薬品調剤体制加算」の算定
 直近3か月の医薬品の調剤数量に占める後発品の割合に応じて、20%以上で6点、25%以上で13点、30%以上で17点が加算される。

*comment*
現行通りという回答が45%というのも気になる。今の点数で満足しているということだろうか。過半数といっても51%という低い値なので、加算基準の引き上げだけが大きなインシデントにはならないかもしれない。


国による賠償仮払い、医療機関は当面対象外- 原発事故
2011年09月12日 20:39 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
「東京電力による本補償支払いまでの長期化が見込まれる観光業などが当面の対象。医療機関は当面、仮払いの対象にせず、東電による本補償の進ちょく状況を見極める」という。
損害賠償の国による仮払いは、7月29日に成立した「原子力事故被害緊急措置法」(仮払い法)に基づくもので東電に代わり国が損害賠償を立て替える。

*comment*
国による仮払いの見込みがなくなったことでますます医療従事者の確保が難しくなりそうである。


熊谷信の「薬剤師的にどうでしょう」連載100回記念 コメントが多かった記事Best10
2011. 9. 14 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[抜粋]
1位 2011.8.23 埼玉の調剤過誤は“ただ事”じゃない(コメント数52件)
2位 2011.1.25 いつまで続く? ポイント茶番劇(コメント数51件)
3位 2011.7.26 情けない!「OTC情報提供不要カード」(コメント数47件)
4位 2010.6.8 「返金」ってどう対応していますか(コメント数46件)
5位 2010.11.9 調剤の支払いでポイントがたまる!? (コメント数35件)
6位 2009.11.11 薬剤師を「先生」と呼ぶことについて(コメント数33件)
7位 2009.9.8 「期限切れ処方せん」への対応、どうしてます? (コメント数33件)
8位 2011.7.7 事務スタッフさんと仲良くする(コメント数26件)
9位 2011.2.8 「生活保護受給者に後発品」報道に思う(コメント数26件)
10位 2010.11.17 ポイントカード問題で考えた「営利追求」(コメント数24件)

*comment*
このベスト10を見ていると歴史を感じます。それぞれの時期にいろんなことを考えていたなぁと。でも、薬剤師の話題はあまり目立たない気がするので、もっと声を出していくべきだなぁとも感じます。


フィブラートの薬理作用上の特徴
2011. 8. 30 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
フィブラート系薬剤は、トリグリセリド(中性脂肪)を低下させ、HDLコレステロールを増加させるのが特徴です。その他、抗炎症作用や直接的な血管への作用により、抗動脈硬化作用があるとも言われます。
スタチン系薬剤とフィブラート系薬剤が併用されていると、無条件で疑義照会をかける薬剤師を見かけますが、併用が原則禁忌なのは、あくまで「腎機能に関する臨床検査値に異常の認められる人」のみです。
これら以外の組み合わせでも、併用によって横紋筋融解症の発症リスクが高まるのは事実ですが、一方で併用によるメリットも多く、あえて併用している医師がいることも忘れてはいけません。

*comment*
フィブラート系薬剤の復習。疑義紹介に関しては、確かにルーチン化している部分があるかもしれません。Drの意図をできる限り理解し、このように復習することで次の機会につなげられましょう。

フィブラートの薬物動態と副作用の特徴
2011. 9. 10 日経MD  ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
クリノフィブラート(リポクリン)を除き、すべて腎排泄型の薬剤です。腎機能低下が起きていると、横紋筋融解症発症リスクが高まります。、ベザフィブラート(商品名:ベザトールSR、ベザリップほか)は血清クレアチニン2.0mg/dL以上の患者(透析患者を含む)、フェノフィブラート(商品名:トライコア、リピディルほか)は血清クレアチニン2.5mg/dL以上の患者が、投与禁忌となっています。
横紋筋融解症は、投与開始初期に現れることが多いので、初期の体調変化に注意が必要です。
クリノフィブラートがあえて処方されている患者は、「腎機能障害があるのではないか」と考えるようにしています。
ただし、クレアチニンは筋肉量が低下すると下がることから、単純にこの値だけを目安にはできません。患者の年齢、性別、体型も、考慮に入れてチェックするようにしましょう。

*comment*
薬物動態に関しては薬剤師の強みでもあるため、副作用の早期発見および処方解析などで医師の力になれるように頑張りたいものです。


20歳代の乳癌患者への検査はマンモグラフィよりも乳房超音波検査が有効である可能性【乳癌学会2011】
2011. 9. 8 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
浸潤癌の描出率は、マンモグラフィが43%、乳房超音波検査が86%だった。病変描出率は、マンモグラフィが52%、乳房超音波検査が94%だった。これらの結果から、20歳代の乳癌患者にとっては、超音波検査のほうがマンモグラフィよりも有用な検査である可能性が示唆された。また、マンモグラフィでの描出が困難な理由としては、高濃度乳腺が多いため、描出率が腫瘤径によること、20歳代に多く認められる非浸潤性乳管癌は石灰化で検出されることが多いが、その広がりが小さいと高濃度乳腺では検出されにくいことを挙げた。

2011/09/09

vol.116

<Today's news>
1. 【糖尿病網膜症】血管新生阻害薬が新たな選択肢に
2. 『ランセット』が日本特集発行
3. 1日に15分の運動でも死亡リスクが14%低下
4. 躁病の急性期治療に有効なのは、リスペリドン、オランザピン、ハロペリドール
5. 日本人の一次予防患者でも積極的LDL-C低下療法の優位性を実証
おまけ. “新型”の手足口病が大流行
おまけ. MRは、本当にやりがいのある仕事なのか

【糖尿病網膜症】血管新生阻害薬が新たな選択肢に
2011. 9. 6 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
 「糖尿病網膜症の治療法としては、網膜にレーザー光を照射する光凝固法と硝子体手術の2つが確立されているが、最近、血管新生阻害薬(抗VEGF薬)が登場。従来の治療方法としては、増殖前網膜症の時期に光凝固、増殖網膜症の時期になったら硝子体手術が標準で、単純網膜症に対しては、有効性が確認された治療手段はなかった。ステロイドの眼内注射は有効だが、眼圧上昇などの副作用もある。その点、抗VEGF薬は血管新生を抑えるだけでなく、血管の透過性亢進を抑える働きもあり、「浮腫に対しても効果が期待できる」


『ランセット』が日本特集発行
2011. 9. 1 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
英医学誌の『ランセット』は9月1日、日本の保健医療の現状をまとめた日本特集号を発刊した。副題は「Japan : Universal Health Care at 50 Years(日本:国民皆保険達成から50年)」。同特集号は、日本が戦後、短期間で長寿社会を実現した要因を探るととともに、国民皆保険制度の限界や、現行の保険医療システムの問題点を指摘。
特集号の論文は『ランセット』のウェブサイト(http://www.thelancet.com/japan)、日本国際交流センターのウェブサイト(http://www.jcie.or.jp/japan/csc/ghhs/lancetjapan/)で読むことができる。日本語版の出版物(1部1300円+税)は、日本国際交流センターのウェブサイトで購入可能。

*comment*
友人が購入しているので、帰国後さっそく読んでみたい内容である。日本の国民皆保険制度はどこまで持つのだろうか。そして、今後生き残るとしたらどのような変化を遂げていくのだろうか。日本国外からではあるが見守っていきたい。


1日に15分の運動でも死亡リスクが14%低下
2011. 9. 5 日経MD  ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
これまでに、週に150分以上の運動>の利益を示すエビデンスは蓄積されている。しかし、150分に満たない運動の健康への影響は明らかではなかった。
1日の運動量と全死因死亡の関係を調べたところ、15分から最長100分まで、15分伸びるごとに全死因死亡リスクは4%(2.5-7.0%)ずつ低下した。癌死亡のリスクも1%(0.3-4.5%)ずつ低下していた。
運動による全死因死亡リスク低減はあらゆる年齢の男女に見られること、心血管リスクが高いと考えられる人々にも同様に認められることが示された。毎日15分、または週に90分程度の運動が、多くの人々に生存利益をもたらすことが示された。

*comment*
この運動量であれば、私たちの生活にも大いにあてはまることがわかる。毎日15分間ウォーキング程度の運動であれば、通勤時間でもクリアできる内容であるし、日本人にもぜひ試してもらいたい内容である。しかし、この試験は台湾で行われたため、食事(日本食VS台湾食)による影響がどの程度あるかはわからないが、同じアジア人として似たようなデータになることが予想される。
さて、毎日15分間のウォーキング、初めてみませんか?


躁病の急性期治療に有効なのは、リスペリドン、オランザピン、ハロペリドール
2011. 9. 6 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
急性躁病治療に関するガイドラインであh、有効性に基づく治療薬の順位付けをしていなかった。
全体として、急性期の躁病治療においては気分安定薬に比べ抗精神病薬の方が有効で、現在の選択肢のうちのベスト3は、リスペリドン、オランザピン、ハロペリドールであることが示された。偽薬が最善の治療である確率は23%で、下から4番目だった。
偽薬より下位にあったのはラモトリギン(21%)、トピラマート(7%)、ガバペンチン(3%)だった。

*comment*
これらの研究により、一定の選択肢を提示するきっかけになったのでは?偽薬よりも下位であった医薬品に関しては、急性の躁病治療においては検討されなければならないかもしれない。


日本人の一次予防患者でも積極的LDL-C低下療法の優位性を実証
2011. 8. 29 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
血清LDL-C値は強化療法群では163.7mg/dLから84.4mg/dLに-47.0%、従来療法群では166.8mg/dLから119.1mg/dLに-27.4%、それぞれ低下し、低下率は強化療法群で有意に大きかった。他にも強化療法群では従来療法群に比べて、LDL-C/HDLコレステロール(HDL-C)比、non HDLコレステロール値、トリグリセリド値が有意に改善した。
「日本人の動脈硬化性疾患の一次予防においても、より強力なスタチンを用いた“the lower, the better”の意義を明らかにすることができた」と結論した。

*comment*
これらの内容は、患者への情報提供時にも有効に活用してもらいたい。「薬を飲まなければならないのか?」と悩んでいる患者さんに、効果のほどを伝えて説得してみては?


“新型”の手足口病が大流行
2011. 9. 1 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
今夏、手足口病が大流行した。例年とは異なり、高熱や大きな発疹が広範囲に現れるため、水痘などと誤診されるケースもある。「水痘の場合は発疹が体幹を中心に頭髪部にも現れるが、手足口病では四肢が中心となる」という。さらに、発症から1~2カ月後に爪甲が脱落する患児も報告されている。事前に、爪が剥がれても自然と生え替わることを説明しておくとよいだろう」と話す。

*comment*
同様のケースで水痘の診断で来た場合は注意すべき疾患である。

 
MRは、本当にやりがいのある仕事なのか
2011/09/07 05:00 ミクスOnline

[要訳]
MRには2つのことが求められている。その1つは、医薬品が適正に使用されるよう、医療関係者の診療活動に役立つ信頼性の高い情報を提供・収集・伝達するという社会的使命を果たすこと。MRが日々接するのは医療関係者だが、その背後には疾病と闘っている患者がいるということを忘れてはならない。
もう1つは、自社医薬品の普及を図ること、すなわち担当医療機関や担当エリアにおける営業目標を達成するという、製薬企業の営業担当者としての責任を果たすこと。

*comment*
将来MRになりたいと考えている学生さんたちも、一度目を通してみてはいかがだろうか?

vol.115

<Today's news>
1. 治癒B型肝炎、新薬治療で劇症化…18人死亡
2. HIV発症が早期化…ウイルス変異大規模調査へ
3. 「エピペン」を保険適用 アレルギーの自己注射薬
4. AZのクレストール、主要評価でリピトールとの統計的有意差示せず
5. ファイザー、脂質異常症薬「リピトール」、11年秋にも日米で後発品

治癒B型肝炎、新薬治療で劇症化…18人死亡
2011年9月8日03時02分 読売新聞

[要訳]
いったん完治したと考えられていたB型肝炎が、リウマチや血液がんなどの治療薬で体の免疫が低下したことをきっかけに再発し、劇症肝炎を起こして死亡する例もあることがわかった。B型肝炎は治ってもウイルスの遺伝子は体内に潜み続ける。近年、免疫抑制効果の高い薬が相次いで登場し、治療をきっかけに再発する例が出てきた。

*comment*
B型肝炎の発症は、自分で気づかないうちに起こって治癒することもあるとのことで、既往歴として認識されない部分が怖いところである。



HIV発症が早期化…ウイルス変異大規模調査へ
2011年9月8日14時35分 読売新聞
[要訳]
エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)が変異することで、感染後短期間で発症するケースが増えていることがわかった。HIV感染後でも、治療薬で発症を大幅に遅らせることができるようになっているが、短期で発症するケースが増えると、こうした治療は難しくなる。







「エピペン」を保険適用 アレルギーの自己注射薬
2011年9月8日 提供:共同通信社  m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
アレルギー患者の救命手段として普及しているが、高価なため、患者側から保険適用を求める声が上がっていた。エピペンは、ハチ毒や食物、薬物などによる急性アレルギー反応で、呼吸困難や血圧低下などの全身症状がみられる「アナフィラキシーショック」の補助治療用。過去に症状を起こした人や、発症する危険性の高い人が対象で、ショック症状が出る前に使用する。

AZのクレストール、主要評価でリピトールとの統計的有意差示せず
2011/09/08(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
クレストールは同薬でリピトールに次ぐ売り上げ規模。リピトールを上回る有効性を示すことで、年内にも米国発売される後発薬へのシェア流出を防ぐ狙いもあったとみられる。主要評価項目はアテローム体積率(PAV)のベースラインからの変化量で、クレストール投与群の変化量はリピトール群を上回ったが、統計的有意差は得られなかった。

*comment*
リピトールとコレステロールはほぼ同等の効果が得られるものとして認識できるが、副作用発現率に関してはどうなのだろうか?有用性を示すのに、メリットの部分だけでなく、デメリットの減少が見られれば使用を促進するインシデントにはなると思うのだが。


ファイザー、脂質異常症薬「リピトール」、11年秋にも日米で後発品
2011/09/08(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
米国では印ランバクシーの後発薬が先陣を切り、世界売上高トップを独走してきた同剤のシェア奪取を目指す。
日本でもリピトールは今年6月に物質特許が満了し、翌7月には沢井製薬、東和薬品、サンドなど5社の後発薬申請が承認された。

2008/12/29

Saya's 薬学ニュース vol.43-薬の過剰投与で死亡/C型肝炎の助成/ネット販売どう決着つける?!/癌の治療薬一歩前進/献血で糖尿病チェック

<Today's news>
1. 「薬の過剰投与で死亡」 東北大に5000万円賠償命令
2. C型肝炎「1a型」の助成期間延長も
3. 利便性か、対面販売か 業者と厚労省の対立深刻
4. 発がん抑制分子「有効」 予防新薬に道 筑波大、マウスで実証

おまけ. 献血で糖尿病もチェック 日赤、来年3月から 無料検査項目に追加

「薬の過剰投与で死亡」 東北大に5000万円賠償命令  
2008年12月17日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳&コメント]
胸水(きょうすい)の治療のため2004年、東北大病院に転院した男性=当時(64)=が死亡したのは不整脈治療剤の過剰投与が原因として、遺族が東北大に計約6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は16日、計約5080万円の賠償を命じた。

薬の過量摂取による死亡。このような記事を見ると、薬の恐ろしさを再認識させられます。薬局に来る患者さんは入院患者に比べれば薬の注射などがない分、このようなケースは起きにくいと考えられる。しかし、睡眠薬など、多量服用することで自殺に用いられるなど、改めて医療従事者としての責任の重さを感じさせられる記事である。

C型肝炎「1a型」の助成期間延長も
2008/12/18 22:58-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
C型慢性肝炎「1b」型で「高ウイルス」の患者に限り、来年度から治療費の助成期間を延長する厚生労働省の方針に関連して、同省は海外の文献などで72週のインターフェロン治療に有効性や安全性が認められれば、「1a」型も助成の延長対象とする考えを示した。 前回の同本部の会合では、薬害肝炎原告の福田衣里子さんが、「わたしは1aだったが、1年半投与して陰性になった。1a、2a、2bにも、48週で足りない人もいると思う」と発言し、厚労省に延長対象の拡大を訴えた。専門家からのヒアリングを行い、72週のインターフェロン治療の有効性と安全性が認められた場合、来年度からの助成の延長対象に1aも入れる考えを示した。2a、2b、3型については、延長の必要はないとの方針で進めている。

Saya's 薬学ニュース vol.25で紹介した時は、「1b」型だけの対象であったが、その時の訴えもあり「1a」型も今回追加検討されるまでに至った。このように、市民からの訴えというのはとても重要であり、この訴えがなければ検討さえもされなかったかもしれない。日本は、他国に比べ国に対する訴えや意思表示が少ないとみられている。フランスでは、国民が立ち上がり、全国でデモを起こし、多くの権利を獲得してきた。医療保険が良い例であろう。国を動かしているのはまさに国民なのである。政治不安が続く日本に、国民は何ができるだろうか。
参考記事:「1b型」限定の助成期間延長に、薬害肝炎原告が異議(キャリアブレイン)

利便性か、対面販売か 業者と厚労省の対立深刻
2008年12月18日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
以下の2点で論争が繰り広げられている。
▽「野放し」是正を
「適法なものを勝手に規制できるのか」
現行の薬事法には、ネット販売を規制する条文はない。厚労省は通知などで、販売はビタミン剤など副作用のリスクが低いものに限るよう求めてきたが守られていない。これらの「野放し」を今回の法改正と同時に規制していこうというのである。
▽死活問題
ネット販売売り上げの約6割は、改正法では禁止される風邪薬など「第2類」医薬品。店頭よりネットの売り上げが多い社もあった。だが厚労省の担当者は「ネットではその気になれば麻薬も買えるしニセ薬もはんらんしている。その中で薬のネット販売を公に認めるリスクは大きい」と反論する。

発がん抑制分子「有効」 予防新薬に道 筑波大、マウスで実証 
2008年12月18日-m3.com 提供:毎日新聞社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳&コメント]
がんが発症するのを未然に防ぐ仕組みを、渋谷彰筑波大教授らの研究チームが解明し、17日発表した。がんにかかりにくい体質にする薬の開発につながるという。
研究チームは、「キラーT細胞」などの免疫細胞の表面にできる分子「DNAM1」が、がん細胞上の別の分子と結合する性質に注目。DNAM1ががん細胞を殺す上で重要な役割を担うことは実験で推測されていたが、生物でその作用があるのかは不明だった。渋谷教授は「DNAM1の働きを高めることで、がん治療だけでなく予防にもつながるのでは」と話す。

高齢化社会(日本はすでに高齢社会だが)により、癌の罹患率も増え、薬の開発が不十分な中では死亡率が上昇する一方であった。死因No.1の癌。この薬の開発が重要視されている中、このような研究は治療薬を待ち望んでいる人たちにとって朗報となるであろう。

献血で糖尿病もチェック 日赤、来年3月から 無料検査項目に追加 
2008年12月18日-m3.com 提供:共同通信社

[要訳&コメント]
日赤は17日、街頭などで献血した人に無料で実施している血液検査に、糖尿病の疑いがあるかどうかを調べる項目を新たに加えると発表した。食生活の欧米化などで患者数が増え、国民的にも関心が高くなっている糖尿病を検査対象とすることで、深刻化する献血者の減少に歯止めをかけるのが狙い。
日赤は健康増進を目的とした献血時の無料検査を1982年から実施。肝機能障害の指標となるガンマGTPやコレステロールなどの値を約2週間後に献血者に知らせている。

皆さんは献血していますか?私は実はあまり経験がありません。というのも、小さい頃病院で血液検査を何度か経験したことがあり、その際にとんでもない看護師さんに非常に痛い思いをさせられてから、血液検査には悪いイメージが…とは言っていられませんね。
献血では、エイズ(AIDS/HIV)やコレステロール、肝機能などの検査に比べて、糖尿病の検査できるようになるのですね。これは身近な健康診断所としてよいかも知れませんね。忙しくて検査に行けない…そういう人は血液を提供する代わりに自分の健康を管理する、というのも近代的な方法かも知れません。

2008/12/20

Saya's 薬学ニュース vol.34-薬学生卒後の就職先No.1は?/花粉症に塗る薬/EDと生活習慣病の関係

<Today's news>
1. 「薬局」3割超す‐卒業生は1万人を突破
2. 花粉、ハウスダストを防ぐ。ネイザルガード 塗るマスク 3gを発売
3. 男性の7割、「EDが命に関わる疾患の前兆と知っていたら、もっと早く受診した」

「薬局」3割超す‐卒業生は1万人を突破
2008年12月9日-薬事日報

[要訳&コメント]
全国薬系大学・学部卒業生の就職先は1999年以来、薬局(勤務・開設等)がトップとなっているが、2008年3月卒業生では30・7%と、進路としても「進学」を抑えトップとなった。 卒業生の主な進路は、[1]薬局(勤務、開設等)30・7%(前年28・1%)[2]進学28・9%(31・3%)[3]病院診療所薬局14・8%(15・0%)[4]企業8・6%(7・1%)[5]一般販売業4・7%(5・1%)[6]病院診療所研究生1・8%(2・3%)[7]衛生行政1・5%(1・1%)[8]卸売販売業0・9%(0・6%)[9]大学0・3%(0・6%)

去年や一昨年は、六年制が出てくるときに備えて、同じ量修業する、という意味では進学が多くみられた気がしたが、ここへきて薬局が巻き返すとは…六年制の学生が出てくる前に経験を積んで勝負するといった感じだろうか。六年制の導入で空く2年間のブランクでいかに従業員を獲得するか、で頭を抱えている薬局業には喜ばしい傾向なのではないだろうか。

花粉、ハウスダストを防ぐ。ネイザルガード 塗るマスク 3gを発売
2008年12月9日-ValuePress! (プレスリリース)

[要訳&コメント]
花粉、ハウスダストを防ぐ。ネイザルガード 塗るマスク 3gを発売開始 -鼻の周りに塗るだけ。静電気の層を生じさせ、反発・吸着で鼻への流入を防ぐ新発想。Amazon.comでも販売されているようです。

花粉症で悩む人にはうれしいお知らせですが、今までの塗るタイプと本当に効果に違いがあるのだろうか・・・・塗るタイプ使ってみたことはあるけれど、鼻が詰まってる感があって使用感はそこまで…
どうにかしてもらいたい花粉症…Amazon.comで売ってるとの事ですが、ネット販売の規制がかかりそうなこの時期、これはいったいどの分類に含まれるのかな?第三類な気がするけれど。

男性の7割、「EDが命に関わる疾患の前兆と知っていたら、もっと早く受診した」
2008年12月9日-バイエル薬品株式会社

[要訳&コメント]
ED(勃起不全)治療を希望する男性、または治療中の男性の実生活をより正しく把握するために調査が行われ、EDは糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満など他の疾患を合併している 事も考慮に入れる必要があることを示した。現在、世界で1億5000万人以上の男性がEDに悩まされているという。
基礎疾患を治療することで、EDの治療効果も高めていく上で、重要な発表である。

EDの話を女性の私がするのは少し難しいことだが、あえて今回紹介したのは、EDは本人だけでなくパートナーの女性としても無視できない話あるということ。パートナーが抱える不安を共有したいと思っている女性は意外に多く、記事になっているのを見たことがある。基礎疾患と因果関係があるとするならば、生活習慣病が増え続ければこの問題も大きくなる一方である。性生活を含めて生活を豊かにするには、健康が一番ということである。

2008/12/11

Saya's 薬学ニュース vol.26-国民の信頼感、「医療機関」がトップ/インスリン治療50年、患者を表彰…日本イーライリリー/骨粗しょう症予防にホルモン補充療法を希望したが/医療崩壊の根本原因は医療費抑制(下)日本も見習う?弱者切り捨ての米病院会社

国民の信頼感、「医療機関」がトップ
2008/11/27 18:51-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
「議員、官僚、大企業、警察等の信頼感」に関する調査で、医療機関に対する国民の信頼感は自衛隊と並んで1位だった。医療機関に対する評価は、2004年調査で3位だったが、前回07年調査で2位に上昇、今回はさらに評価を上げた。(詳しくは、中央調査社のホームページで。 http://www.crs.or.jp/)
医療機関・自衛隊・裁判官は例年上位3位に浮上する3項目。毎年その順位に違いはあるものの、平均して信頼される項目であることがわかる。この他にも、「国民に信頼されるよう努力してほしい機関・団体」や「閉鎖的で、国民に対して情報公開が進んでいないと思う機関・団体」の順位も出ていて、現代の状況を反映しているアンケート結果であるため、非常に見ていて興味深い。下がり続ける首相への期待感。この点をどのように改善していくものか。
個人的に気になったので紹介したが、医療機関で働く職種は様々であり、医師・看護師・薬剤師など、細かい分類はどのようになっているのだろうか。そもそも、この医療機関と答えた人のイメージの中に"薬局"が含まれているかは疑問であるが。

インスリン治療50年、患者を表彰…日本イーライリリー
2008年11月28日 読売新聞

[要訳&コメント]
世界糖尿病デーの14日、製薬企業の日本イーライリリーは、インスリン治療を50年以上続けてきた患者を「リリー インスリン50年賞」として表彰した。
受賞者は、医師で糖尿病患者の中村和之さん(84)(東京)ら9人。中村さんは、多忙で不規則な生活を送っていた大学病院勤務時代に発症。自身でも血糖コントロールを行いながら、内科医として糖尿病教室の開催や患者会設立などに力を尽くしてきた。

経験から患者に対して指導ができるため、説得力も大いにあったのではないだろうか。医師と共に治療を行う。患者としては新しい間隔で医師と向き合っていたのではないかと思う。自分も病気を克服していくことで、患者に勇気を与えることができることは簡単なことではない。この賞はそんな意味で素敵だなぁと感じたので紹介した。血糖コントロールの重要性を、薬剤師の立場として伝えられるかが今後の課題である。

骨粗しょう症予防にホルモン補充療法を希望したが
2008年11月28日-毎日新聞

[要訳&コメント]
質問内容:58歳の女性。52歳で閉経しましたが、最近、卵巣の摘出手術を受けました。卵巣から出る女性ホルモンがなくなると骨粗しょう症になりやすいときき、ホルモン補充療法(HRT)を受けたいと婦人科の先生に相談しましたが、もうすぐ60歳なので必要ないと言われました。私のような場合、HRTは対象外なのでしょうか。

女性の場合、閉経して女性ホルモン・エストロゲンが減るのと合わせて、骨量も急速に減少していき、骨粗しょう症や骨折が増えるのが一般的に知られています。
ホルモン補充療法(HRT)には、足りなくなったエストロゲンを補充して骨粗しょう症を予防する効果が認められているのと合わせて、悪玉コレステロールの低下、血管が硬くなるのを防ぐ、皮膚や粘膜を乾燥から守る、記憶など脳の働きを改善するなどで、多くのデータがあります。
HRTで乳がんが増えるという不安についても、さらなる研究により、期間が5年以内なら乳がんは増えないことも明らかになっています。また、始めるタイミングについても閉経後なるべく早い時期に始めることがよい効果につながり、70歳を越すとリスクが高くなるというデータもあります。
こうしたことから、HRTはなるべく60歳までに始めるのが望ましいとされていますが、これを越えたあとでも、個々の患者さんの状態をチェックし、リスクとベネフィットを説明し納得を得た上で行うことがすすめられています。

特に医師から「何故必要ないのか」ということを説明されないと、やはり患者様というのは不安になるものなのですね。今後の服薬指導でも、自分の知っている知識のみで「NO」というのではなく、何故という部分を大切にしていかなければ、と考えさせられた記事でした。

おまけ... アメリカの医療制度続き。
医療崩壊の根本原因は医療費抑制(下)日本も見習う?弱者切り捨ての米病院会社
2008/11/21 -JanJanニュース

[要訳&コメント]
日米は同じ「小さな政府」だが、医療費を比べると米国は税金で1人当たり日本の3.5倍も負担している。日本政府が言う「公的負担は限界に達した」は誤りだ。医療保険を民間に依存する米国では貧乏人は加入できないのに加え、1人当たり医療費が日本の3倍近い。現在の日本が世界に誇る公的医療保険制度を崩壊させてはならない。
米国で民間医療保険の加入者は、総人口3億人のうちの約2億人にとどまる。高齢者や低所得者らを救済しようとする公的医療保険として、メディケア(高齢者・障害者)とメディケイド(低所得者)がある。各約4,000万人で、ほかに無保険者4,500万人がいる状態だ。
米国の保険会社は儲けを多くするため、病人を保険に入れない。自営業者の保険料が高く設定してあるのもそのためである。反対に大企業で働く人の保険料は安い。健康な人が多く、大口の顧客を獲得できるからである。そのため、公的保険に有病者が集中して加入者の負担が増すという悪循環に陥っている。医療費負債による個人破産は原因の第2位に上昇しているのも事実である。
その他混合診療のデメリットや株式会社の病院のぼったくり度合などに関しても述べている。

Saya's 薬学ニュース vol.24に引き続きアメリカの医療に関して紹介したが、これは、日本がアメリカ同様の医療に転換しつつあることへの警鐘である。みていてぞっとするような内容であり、これでは憲法第25条の『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。』を約束できるものとは思えない。
何度も繰り返すようだが、この記事やマイケルムーア監督の映画「Sicko(シッコ)は、はあくまでもアメリカの医療の一面であることには変わりないが、本質を知っているからこそ訴えるかけるものがあるようにも思える。はたしてこのまま突き進んでよいものなのだろうか。国民もこれらの情報は知っておくべきなのではないだろうか。

2008/12/04

Saya's 薬学ニュース vol.22-薬剤溶出ステントで生じる問題を回避できる新タイプのステント/肥満児の動脈は中年並みに老化している/自殺に使われた「ムトウハップ」製造中止

高脂血症関連のニュースが続きます。今日は生涯学習研修の通信教育で高脂血症をおさらいしたばかりなので、情報がとても身近に感じます。月経後の女性においては、LDLの値が急増し、平均値自体が既に抗コレステロールの値をオーバーしていて、2人に1人が高脂血症であるという事実には驚かされた。どのくらいの人がこの事実について知っているのだろう。

薬剤溶出ステントで生じる問題を回避できる新タイプのステント
2008/11/25-Dr 赤ひげ.com

[要訳&コメント]
新世代型のステント*によって、従来の薬剤溶出ステント(DES)にみられた遅発性の問題を回避できる可能性のあることが2つの研究で示された。
ステンとの第一世代:ベアメタルステントは、再狭窄を生じることが多かった。
第二世代の薬剤ステントは、遅発性ステント血栓症などの問題がみられた。
今回の新しいステントは第三世代で、「内皮前駆細胞(EPC)捕捉ステント」と呼ばれるもの。動脈壁内側の内皮前駆細胞がステントを覆うことを促す抗体でコーティングされており、治癒の速度を上げ、動脈を長期間開通させておくことができるという。
*ステント:狭窄した動脈を再開通させる血管形成術に利用される器具

動脈硬化などの治療に用いられるステント。副作用が軽減されたことが大きな進歩である。ステントの利用ということは、動脈硬化も進行し、薬での効果だけでは不十分という意味であるため、最終手段のような治療の進化は大きな意味を持つ。

肥満児の動脈は中年並みに老化している
2008/11/25-Dr 赤ひげ.com

[要訳&コメント]
肥満児の動脈は、実際の年齢よりも30歳以上老化していることが新しい研究で示された。(被験者は平均13歳で、ほとんどが白人であり、約半数が男児)肥満児および血液中のトリグリセリド(中性脂肪)濃度が高い小児ほど血管年齢が高い傾向があったという。
蔓延する肥満の問題を解消するには、出生前に両親を教育することから始める必要があると指摘している。「若い親の多くは子どもの栄養所要量について理解しておらず、カロリーの摂取量と消費量のバランスが取れていない。

実年齢よりも30歳以上老化している…ということは、例えば1歳の子であっても、血管年齢では私は優に抜かれてしまうということ…(究極な例だが)その子たちが私と同じ年齢になったら?!そう考えると怖い事実である。
海外に住んでいると感じるが、食べる量が尋常ではない。メニューを見てもこれを毎日食べれば、あれだけ大きなお尻になってしまうことも納得である。米や加の薬剤師は、薬剤師としての職能において高い信頼を得ているが、生活習慣病の予防や未病に関しては機能していないように感じた。親の教育ももちろんだが、義務教育での保健と栄養の教育も、食生活の見直しを考えさせるほどのものをしていくべきなのではないだろうか。

自殺に使われた「ムトウハップ」製造中止 「やめないで」存続望む声続々
2008/11/26-J-Cast ニュース

[要訳&コメント]
「硫化水素ガス」自殺の原料に使われた入浴剤の製造が中止されたことが明らかになったが、製造元には700人以上の愛用者から「やめないでほしい」という声が寄せられている。
入浴剤と洗浄剤を混ぜ合わせて「硫化水素ガス」を発生させ、これを吸って自殺に用いられたことから、製造を中止させられた「ムトウハップ」は、イオウなどを含む医薬品の入浴剤で、疲労改善、アトピーや皮膚病にも効果があるといわれ80年前から長い間利用されてきた。ある有名な温泉旅館も、温泉と偽って利用していたほど効果の高いものと考えられていたのであろう。
販売自粛要請により8割近くの薬局やドラッグストアが販売を停止させ、2ヶ月後に自粛要請が解除になった後でも、販売を再開させる薬局等は少なく、社員の退職を余儀なくされている状態である。

毒ガス自殺に使われる商品を取り除くということは、安全性の観点から一見正しい判断ともとれるが、それにより被害を被る人たちも多いということを考えさせられる。これは、報道により毒ガス(硫化水素)の作り方までも詳しい記載をしたために、それに続いて自殺が増えたという事実も見過ごしてはならない。過剰な報道は時として混乱を招き、新たな害を生んでしまうことも確かである。いくら良い商品、とはいっても安全上この商品を販売し続けることはできないし、愛用していた人たちには残念だが何かこれに代わる商品開発に励んでのしいものである。

2008/11/14

Saya's 薬学ニュース vol.9-米国、小児への治療薬処方が増加 糖尿病治療薬は4年で2倍に/ドリアンの皮から重金属排出薬開発に成功/パナソニック、医療現場のニーズに応えるヘルスケア向けTOUGHBOOK/それって病気?若者に流行の「プチうつ」

米国、小児への治療薬処方が増加 糖尿病治療薬は4年で2倍に
2008年11月04日 17:37-AFPBB News

[要訳&コメント]
米国では、慢性疾患にかかった小児における糖尿病治療薬の処方が2002-05年の間に倍増しているという。
5歳から19歳までの2型糖尿病患者に対する投薬治療では、上記の3年間の中で、特に女子が147%増と、男子の38.7%を大きく上回っている。その他ぜんそくや注意力欠如障害や多動性障害への処方も40%増となっており(高コレステロール治療も15%増)、これらの疾病では男子の患者が女子の3倍に上っている。
これらの要因として、「慢性疾患の危険因子の増加や小児への早期投薬治療に対する関心の高まりなどが挙げられる。

2008/11/06 08:15-マレーシアナビ - クアラルンプール,クアラルンプール,Malaysia

[要訳&コメント]
マレーシアでは、ドリアンの皮から抽出した成分で体内の重金属を取り除くことのできる薬の開発に成功した、と発表した。この薬は「ドリアンペクチン変化物質(MDRP)」と名づけられており、体内に蓄積した鉛・水銀・ヒ素などの重金属と結びついて排出を促す機能があるという。粉末状になっており、水やジュースと混ぜて摂取することができる。
環境汚染が進み、体内への重金属の蓄積は▽腎臓▽生殖器▽肝臓▽脳▽神経系——などの疾患の原因になっていると指摘。癌細胞の変異を防ぐ効果についても研究をつづけているとのこと。

果物の王様、ドリアン。くさくておいしい果物と言ったら誰もが思い浮かべる果物ではないだろうか?この薬は、自然由来ということがまた良い点である。体にも自然にもやさしい薬と言えるのではないだろうか。
この記事を読んでいてふと思い出した友達から聞いた話の中で、検診などでたまたま医師に診てもらった時に、高値の水銀が体内に蓄積されていたことが発覚した人がいる。放っておけば腎臓の機能に影響を及ぼすほどの状態で、すぐに除去処置を行い、なんとか今は普段の生活に戻っている。原因まで詳しく聞かなかったが、このように重金属の蓄積が進んでいる人も中にはいるのではいだろうか?重金属の除去には高い治療費がかかるらしく、家計にも負担がかかるので、このような治療法が見つかったことは喜ばしいことのように思う。同時に、検診でしっかり自分の体をチェックすることも重要であることを学んだ。

2008/11/06 18:28 -Enterprise Watch

[要訳&コメント]
医療現場特有の使用環境やニーズに対応できるよう、耐衝撃/耐落下設計とファンレス設計による水やホコリの侵入を防ぐ防塵/防滴性に加え、アルコールや次亜塩素酸などの薬品に対する耐性を備えるパソコンが2009年3月10日にパナソニックから新たに販売される予定だ。
以上の利点を考えると、病院での活用は有効であるが、個人的に、薬局にとってはさほど魅力的と言えるような製品ではない。ただし、今回記事として取り上げたのは、「薬剤のチェック」などにも活用されていることを知ったからである。以前からも、薬剤の投与ミスで医療訴訟などが起きたりと、入院患者への投薬ミスなどはすでに起きていることである。どんなに努力をしてもゼロにすることができない、このヒューマンエラーを減らす方法として、このような機械が取り入れられることは、有効な手段の一つではないかと思う。現に、以下の数字が表れているので示しておく。
「患者の手首に巻いたバーコードや、薬剤自体に取り付けたRFIDなどを読み取ることが可能で、これにより米国の検証では投薬ミスが30%減少したという。」
3月からの販売開始に伴い、いかに病院内で有効に活用されるかが見ものである。
 
おまけ…
MSNヘルスケアライブラリ
[要訳&コメント]
今若者に多い「プチうつ」。職場で嫌なことがあったり仕事で挫折したりすると、「うつなので、診断書を書いてください」とやって来るそうです。しかし、こういったタイプは落ち込みの原因もはっきりしており、
「葛藤回避型うつ病」「逃避型うつ病」と呼ばれるもので、抗うつ薬などは効果がありません。もし、何人もの医師を受診し、すべての医師に「あなたは病気ではありませんよ」と言われたら、それはうつ病ではありません。病気に逃げず、現実をしっかり受け止め、乗り越える強さを持ってください。
うつの原因として現在有力なのは、「セロトニン仮説」(脳内神経伝達物質であるセロトニンの減少)だといわれています。セロトニンの前駆体は、トリプトファンというアミノ酸です。トリプトファンの形で脳内に入り、それが変化してセロトニンになるため、ネットで高額で販売しているセロトニンそのものを服用しても、うつにはまったく有効ではありません。
トリプトファン自体は、体内で作れないので食物から摂取する必要があります。(肉類)また、青魚に含まれるEPAやDHAなどもうつに効果があるという説もあります。
*うつ病治療が長引く人に朗報
自立支援医療(精神通院医療)を利用することで、自己負担を1割に抑えられます。申請には保健所などで1年に1度更新申請を行っていただき、その際医師の診断書が必要になります。
 
〈抗うつ薬分類〉 ※抗うつ薬を詳しく知りたいという人のために載せておきます。
【三環系・四環系の抗うつ剤】
うつ病治療の古典的な抗うつ薬です。三環系・四環系の違いは、薬の分子構造の違いです。古典的な薬代がもっとも安く、1日3~4回服用しても100円/1日程度です(健康保険ではその3割負担)。飲み始めてから効果が表れるまでに三環系が2~3週間かかるのに対し、四環系は1~2週間程度で効果が出ます。
●副作用(最も多い):口の渇き、吐き気、眠気、便秘〈抗コリン作用によるもの〉
●主な商品名
・トフラニール(三環系)・トリプタニール(三環系)・ルジオミール(四環系)・テトラミド(四環系)など
 
【SSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)】
選択的セロトニン再取り込み阻害薬。セロトニンだけを選び、再取り込みを抑制する抗うつ薬の一種です。シナプスのセロトニンの再吸収に働きかけることで、うつ症状の改善を目指す薬です。古典的な抗うつ薬に比べ、副作用が少ないメリットがあります。薬代は1日3~4回の服用で500円/1日程度(健康保険ではその3割負担)。
●適応外使用:PTSD、月経前不快気分障害、摂食障害、全般性障害、社会恐怖、疼痛、疼痛性障害など神経症疾患 と広い分野で利用されている。
●副作用(三環系・四環系より少ない):口の渇き、吐き気、眠気、便秘
●離脱症状注意*(パキシル):減らすときは少しずつの減量が必要!
●主な商品名
・パキシル・ジェイゾロフト・ルボックス など
*離脱症状:パキシルを急に中止したり減量することで起きる症状-めまい、ふらつき、嘔気・嘔吐、倦怠感、頭痛、不安定歩行、不眠、抑うつ感の増悪、焦燥など。
再度服用を開始することで、症状は軽減。
〈理論for Pharmacists〉SSRIは℃の薬剤も半減期が短く、特にパキシル(パロキセチン)のみが非線形の薬剤で、離脱症状(退薬症状)が現れやすい。高用量服用している患者さんほど、その症状は強く出ます。
【SNRI(Serotonin & Norepinephrine Reuptake Inhibitors)】
セロトニンとノルアドレナリン再取り込み阻害薬。SSRIと同じ世代の抗うつ薬です。興奮神経を刺激して、やる気や気分を向上させる効果を発揮します。薬代は、SSRIと同様、1日3~4回の服用で500円/1日程度(健康保険ではその3割負担)です。
●副作用(三環系・四環系より少ない。1~2週間で軽減):口の渇き、吐き気、眠気、便秘
●主な商品名
・トレドミン など
※これらの抗うつ薬は、聞いてくるまで2週間程度かかることがありますので、根気強く飲み続けてください。また、自分はもう大丈夫、と思って服用を中止すると、再度うつ病の症状が強く出てくることがあります。抗うつ薬とうまく付き合っていくことが、うつ病治療には欠かせないのです。
たいてい、服用継続期間は症状が改善してから6か月前後です。初めてうつ病にかかったか、再発のものかどうかによって多少前後します。早めにやめてしまうと、50%の確率で再発が起こる可能性があります。

2008/11/09

Saya's 薬学ニュース vol.5〈増刊号〉-海外で話題の「トランス・ファット」(=プラスチック食品、狂った油)って一体?

カナダのエドモントンでは冬本番ということで、零下は当り前となり少しずつ雪もぱらつき始めました。
冬支度ということで、今日は冬用のウォーキングブーツを購入しました。一冬だけのことだけれど、これも零下30~40になるエドモントンで冬を生き延びるための必需品ということで、持ってれば一安心です★

さて、今日はスーパーの表示で気になったある成分の実態について、増刊号として紹介します。
「トランス・ファット」って日本ではあまり見かけない言葉かもしれません。
そうです、日本では表示義務などの規制がとられていない成分なのです。でも、これを摂り続けていくと…思いもよらない障害がおこるという研究結果があり、アメリカやカナダ、その他ヨーロッパなどで規制や表示義務などの対応がなされています。
それでは、その実態についてみていきましょう。
※以下の文章は、あるWebサイトを簡単にまとめたもので、営利目的で使用するものではありません。
http://www.burgarine.com/transfat.html

-トランスファット=別名「プラスチック食品」「狂った油」
と呼ばれていて、体にはあまりよくない油のようです。
なんでよくないかというと、マーガリンを想像していただければ簡単です。
マーガリンが植物油からできてるのに、なんで固形なの?と思ったことはありませんか?
普通、動物油(ラード・バター等)は常温で固体ですが、
植物油(サラダ油・オリーブオイル等)は液体ですよね。
それを固体にするには何かが入ってるわけです。
それがトランスファットで、化学処理を(水素添加)して分子構造を変化することで固体にしてるそうです。
この化学処理をすることで、防腐剤を添加しなくても日持ちさせることができるとか。
防腐剤が入ってないからといって安心してはいけません!

-トランスファットが体に引き起こす影響
1)心臓病のリスク増加
①肝臓に悪影響を及ぼし
②血液中の悪玉コレステロールの増加
③血液中の善玉コレステロールの減少を促進
→2倍の確率で心臓病のリスクが高まるといわれています。

2)老齢化増進
①トランスファットの構造から
②体内で酸化が促進され
→早く年をとる。ボケやすくなる。老化現象は体内の酸化減少により組織が壊されていくものです。

3)発がん率増加
①自然にできたものではないので、体内で壊すこともできず蓄積。同時に酸化も引き起こすので
→発がん物質になり得る

4)クローン病罹患率の増加?
クローン病は腸の慢性炎症疾患の難病です。
腸管壁の細胞が壊れるために異物が腸から侵入、
炎症反応で腸壁に潰瘍ができる事が原因の一つと言われています。
原因不明とされていますが、トランスファットを疑う識者も少なくありません。

-日本で表示がないのは?
欧米に比べトランス油脂の摂取量が少なく(米の1/5程度)、
トランスファットの影響を低減させるリノール酸の摂取が多い(トランスファットの7倍)こともあり、
そこまで害はないと考えられているからだそうです。
しかし、海外から食品を輸入したり、食文化が欧米化している今
日本も完全に"大丈夫"とは言えない気がします。

-トランスファットを含む食品
・マーガリン
・ショートニング(パンや菓子の原料の練り込み用の固体化した植物油脂。無味無臭。ほぼ油脂100%))
・植物油 (一般的な精製する過程で高い熱を加える為、一部がトランスファットに変化)・コーヒーフレッシュ (固体化した植物油脂を乳化剤で水に溶かしたものがコーヒーフレッシュです)
・パン、菓子パン
・ケーキ
・クッキー、クラッカー、スナック菓子
・チョコレート菓子
・アイスクリーム
・コロッケ、天ぷらなどの揚げ物惣菜
・フライドチキン、フライドポテト
・ファーストフード、ファミリーレストランの調理
・カレー・シチューのルウ

※日本で表示名が「植物油」「植物油脂」「植物性油脂」「加工油脂」などの場合も、
現状ではほとんどがトランスファットを含むと考えるべきだそうです。
※「無添加マーガリン」「無添加ショートニング」として販売している商品は、
トランスファットではなく、酸化防止剤や香料を無添加、という意味なので注意が必要です。

※これらの用語はすべて同じものをさします。表示確認の参考にしてください。
「トランスファット」「トランス型脂肪酸」「Trans Fat Acid」「TFA」

-+α
["無添加"表示の落とし穴-"キャリーオーバー"って知ってますか?]
加工食品などの表示で、"無添加"という文字を見て安心するのは早いそうです。
加工する段階で添加物を使わなければ、その原料に使われている添加物に何が入っていようと
表示の義務はないようです。それを"キャリーオーバー"というそうです。
Webの中で紹介されていた例は、「だし醤油」で
原材料に記載する義務があるのは、しょうゆとカツオですが、
その使った醤油にもし添加物が含まれていても、
原材料に関する表示の義務がないので"無添加"と記載できるようです。

[面白い話]
ある人の話で、マーガリンの一かけらを常温で窓際に置いたところ、
2年間カビも雑菌も何も繁殖せずに、ただホコリをかぶっただけだった。。。
→これが意味することは、マーガリンがプラスチックと同じであるということ。
分子レベルで構造を見てみると、プラスチックの構造とほとんど同じだそうです。
フライドポテトでも同じ現象が起こったようです...恐ろしい。。。