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2011/09/13

vol.120

<Today's news>
1. 福祉分野は「経済成長につながる」- 小宮山厚労相
2. 次期改定で「薬剤師の病棟配置」の評価を- 日病薬が要望書
3. “介護職員の医行為”検討した日医・三上氏- 「たん吸引、医行為から外して実施すべき」
4. 高血圧診断の指標にすべきは24時間自由行動下血圧
5. 医薬品ネット販売で改正省令を施行- 第2類移行後も継続使用者にはネット販売可
6. 医療・福祉業界の7月分給与は32万7426円 厚労省・毎月勤労統計調査
おまけ.  人材不足に資金難、入院再開なお見通せず- 震災半年・福島(1)
おまけ. 仮設住宅での「健康カフェ」~お茶っこ健康相談~

福祉分野は「経済成長につながる」- 小宮山厚労相
 2011年09月12日 19:01 キャリアブレイン ※会員登録が必要です
[要訳]
小宮山洋子厚生労働相は、福祉分野について「介護の処遇を含め、これからしっかり処遇すれば、そこで雇用が生まれて(経済)成長につながる」との考えを示した。「削れるところは効率化するとか、(国民に)ご負担していただくところは負担していただくとか、痛みの伴うこともしっかり説明して実行していかないと、どんどん膨れる一方だと思う」と指摘した。
*comment*
この処遇をどのようにするかが今後の課題なのでは?


次期改定で「薬剤師の病棟配置」の評価を- 日病薬が要望書
 2011年09月09日 14:41 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
「薬剤師の病棟配置に関する評価」をめぐっては、「現状では病棟で勤務する薬剤師が少なく、評価が難しい」ことを理由に見送られた。日病薬は、薬剤師の病棟配置の実態などについて調査した結果、薬剤師の病院配置(病床当たり人数)が多いほど病棟業務時間が長くなり、これが増えるほど、診療報酬上では評価されていない病棟業務(薬剤管理指導業務以外の薬剤業務)にも積極的に取り組む施設割合が増加することが明らかになったと指摘。その上で、次期改定で「薬剤師の病棟勤務により、医療の安全と質のさらなる向上に努める医療機関の体制を『入院基本料の加算』として評価するよう強く要望する」とした。
また、「後発医薬品使用体制加算の算定要件の緩和」にいて、「医薬品の採用品目数の多い施設で、後発品の使用を推進するためのインセンティブになっていない傾向にある」と指摘。算定要件を「採用品目の割合」から「使用数量の割合(すべての医薬品の使用数量に占める後発品の使用数量の割合)」に変更するよう要望した。

*comment*
病棟活動が患者にとってのメリットになり、金銭的な利益をうむようになれば、病院としても薬剤師の価値を評価するようになる。ただし、利益を生むようになるまでには、誰かの無償の努力が強いられる。今はその時期なのかもしれない。誰かの努力が無駄にならないよう、連盟などはうったえ続けてほしい。


“介護職員の医行為”検討した日医・三上氏- 「たん吸引、医行為から外して実施すべき」
2011年09月10日 10:00 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
6月に成立した「改正社会福祉士及び介護福祉士法」により、来年度から、一定の研修を受けた介護福祉士やホームヘルパーなどの介護職員にたん吸引などの医行為を認める新たな制度が始まる。
現在医行為とされているもので、リスクの少ない医行為について介護職員に認めるならば、まずは医行為から外すべきです。医行為を行う場合、介護職員には50時間の講義を含む基本研修と、実地研修が義務付けられます。しかし、リスクの高い鼻腔内や気管カニューレ内部のたん吸引に関しては、その程度の研修で認めるべきではありません。
医行為をばらばらにして、1つずつ片付けていくような考え方は全くおかしいです。本来は医学を体系的に学び、全身のことを理解してさまざまな判断を下すための知識が必要です。そうすることで高齢者の安全が守られるのです。
今回できる制度の下で事故が起これば、制度を修正することが必要だと考えています。


高血圧診断の指標にすべきは24時間自由行動下血圧
2011. 9. 12 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
高血圧の診断は長らく、複数回測定した外来血圧値を指標に行われてきた。だが、家庭で測定された血圧や、24時間自由行動下血圧測定(Ambulatory blood-pressure monitoring;ABPM)の値の方が、心血管リスクとの相関が強いことが示されている。
外来で1回測定した血圧が高かった広範な年齢の男女の高血圧診断において、ABPMは、誤診を減らし、QALYsを延長し、生涯コストを抑えることが明らかになった。

*comment*
A&D Medicalによると、睡眠時に血圧が下降しない場合や起床後急激に血圧が上昇するケースなど、様々な疾患との相関性が高いという。睡眠中などは自分で測ることはできないため、こういった理由からも、家庭で測定した結果よりも24時間自由行動下血圧測定のほうが有効であるといえるのであろう。診療報酬点数の適用(※1)もあるため、これらを利用して始めるきっかけにはなるかもしれない。
ただし、24時間血圧計を付けていなければならないというのは患者にとっても負担が大きいという欠点もある。

※1【D225-3 24時間自由行動下血圧測定】
24時間自由行動下血圧測定は、日本循環器学会、日本心臓病学会及び日本高血圧学会の承認を得た「24時間血圧計の使用(ABPM)基準」に関するガイドライン」に沿って行われた場合に、1月に1回に限り算定する。 厚生労働省 2008年3月5日発表
参考:A&D Medical HP:http://www.aandd.co.jp/adhome/products/me/ambulatory/index.html
 
 
医薬品ネット販売で改正省令を施行- 第2類移行後も継続使用者にはネット販売可
2011年09月09日 18:47 キャリアブレイン

[要訳]
09年6月に施行された「薬事法施行規則等の一部を改正する省令」では、副作用のリスクが最も低い第3類を除き、一般用医薬品のネット販売などを禁止。一般用医薬品のリスク区分の見直しで、第3類から第2類に移行する「リスク区分変更医薬品」について、2013年5月31日までに限り、継続使用者へのインターネット販売などを認める改正省令を公布、即日施行された。

医療・福祉業界の7月分給与は32万7426円 厚労省・毎月勤労統計調査
2011/09/12(月) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
7月分の毎月勤労統計調査の結果速報によると、医療・福祉業界の1人当たり現金給与総額は前年同月比1.9%減の32万7426円だった。全産業平均は0.1%減の36万7738円。医療・福祉業界の現金給与総額の内訳は、所定内給与が23万5497円(同0.3%増)、所定外給与が1万3751円(同2.4%減)で、特別に支払われた給与が7万8178円(同8.3%減)。

人材不足に資金難、入院再開なお見通せず- 震災半年・福島(1)
2011年09月11日 09:00 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
常勤医の数は、従来の10人から3人にまで減った。 「常勤医3人では宿直に対応できない。入院診療の再開は無理だ」とのこと。本来なら新卒看護師を4月に迎え、診療報酬がより高くなる「10対1」の看護配置を敷くはずだったが、それも不可能に。渡辺病院では、月に2億円あった売り上げが事故後は2000万円程度に落ち込んだ。10月からは、スタッフの給与3割カットに切り込むほかない。

*comment*
福島の医療従事者人材不足に資金難はしばらく続きそうであり、回復の見込みも見えない問題となりそうである。


仮設住宅での「健康カフェ」~お茶っこ健康相談~
2011. 9. 13 日経MD ※会員登録が必要です
[要訳]
健康相談が主な目的ではありますが、仮設住宅の中に引きこもりがちな人たちも引っ張り出す仕掛けとして「お茶っこ」、つまりお茶やハーブティーなどが無料で飲めるイベントにしよう、ということになりました。「お茶っこ」というのは、近所の方々と漬け物や煎餅でお茶を飲みながらおしゃべりを楽しむという東北地方の文化だそうです。
慢性疾患を抱える高齢者の方には、血圧を測りながら、どのようなことに不安を感じているかといったお話を伺いました。ほとんどの方は通院されていてお薬も内服されていましたが、やはり通院は不便であること、以前のように近くに医療機関がないことの不安などを語られました。医師、看護師、薬剤師、臨床心理士などの6人が参加しました。さらに法律相談もできるよう司法書士さんもお呼びしました。

*comment*
ボランティア活動の一つを紹介しました。このような一つ一つの活動が、東北の皆さんの心を少しずつ癒しているのかもしれませんね。

2011/09/09

vol.116

<Today's news>
1. 【糖尿病網膜症】血管新生阻害薬が新たな選択肢に
2. 『ランセット』が日本特集発行
3. 1日に15分の運動でも死亡リスクが14%低下
4. 躁病の急性期治療に有効なのは、リスペリドン、オランザピン、ハロペリドール
5. 日本人の一次予防患者でも積極的LDL-C低下療法の優位性を実証
おまけ. “新型”の手足口病が大流行
おまけ. MRは、本当にやりがいのある仕事なのか

【糖尿病網膜症】血管新生阻害薬が新たな選択肢に
2011. 9. 6 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
 「糖尿病網膜症の治療法としては、網膜にレーザー光を照射する光凝固法と硝子体手術の2つが確立されているが、最近、血管新生阻害薬(抗VEGF薬)が登場。従来の治療方法としては、増殖前網膜症の時期に光凝固、増殖網膜症の時期になったら硝子体手術が標準で、単純網膜症に対しては、有効性が確認された治療手段はなかった。ステロイドの眼内注射は有効だが、眼圧上昇などの副作用もある。その点、抗VEGF薬は血管新生を抑えるだけでなく、血管の透過性亢進を抑える働きもあり、「浮腫に対しても効果が期待できる」


『ランセット』が日本特集発行
2011. 9. 1 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
英医学誌の『ランセット』は9月1日、日本の保健医療の現状をまとめた日本特集号を発刊した。副題は「Japan : Universal Health Care at 50 Years(日本:国民皆保険達成から50年)」。同特集号は、日本が戦後、短期間で長寿社会を実現した要因を探るととともに、国民皆保険制度の限界や、現行の保険医療システムの問題点を指摘。
特集号の論文は『ランセット』のウェブサイト(http://www.thelancet.com/japan)、日本国際交流センターのウェブサイト(http://www.jcie.or.jp/japan/csc/ghhs/lancetjapan/)で読むことができる。日本語版の出版物(1部1300円+税)は、日本国際交流センターのウェブサイトで購入可能。

*comment*
友人が購入しているので、帰国後さっそく読んでみたい内容である。日本の国民皆保険制度はどこまで持つのだろうか。そして、今後生き残るとしたらどのような変化を遂げていくのだろうか。日本国外からではあるが見守っていきたい。


1日に15分の運動でも死亡リスクが14%低下
2011. 9. 5 日経MD  ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
これまでに、週に150分以上の運動>の利益を示すエビデンスは蓄積されている。しかし、150分に満たない運動の健康への影響は明らかではなかった。
1日の運動量と全死因死亡の関係を調べたところ、15分から最長100分まで、15分伸びるごとに全死因死亡リスクは4%(2.5-7.0%)ずつ低下した。癌死亡のリスクも1%(0.3-4.5%)ずつ低下していた。
運動による全死因死亡リスク低減はあらゆる年齢の男女に見られること、心血管リスクが高いと考えられる人々にも同様に認められることが示された。毎日15分、または週に90分程度の運動が、多くの人々に生存利益をもたらすことが示された。

*comment*
この運動量であれば、私たちの生活にも大いにあてはまることがわかる。毎日15分間ウォーキング程度の運動であれば、通勤時間でもクリアできる内容であるし、日本人にもぜひ試してもらいたい内容である。しかし、この試験は台湾で行われたため、食事(日本食VS台湾食)による影響がどの程度あるかはわからないが、同じアジア人として似たようなデータになることが予想される。
さて、毎日15分間のウォーキング、初めてみませんか?


躁病の急性期治療に有効なのは、リスペリドン、オランザピン、ハロペリドール
2011. 9. 6 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
急性躁病治療に関するガイドラインであh、有効性に基づく治療薬の順位付けをしていなかった。
全体として、急性期の躁病治療においては気分安定薬に比べ抗精神病薬の方が有効で、現在の選択肢のうちのベスト3は、リスペリドン、オランザピン、ハロペリドールであることが示された。偽薬が最善の治療である確率は23%で、下から4番目だった。
偽薬より下位にあったのはラモトリギン(21%)、トピラマート(7%)、ガバペンチン(3%)だった。

*comment*
これらの研究により、一定の選択肢を提示するきっかけになったのでは?偽薬よりも下位であった医薬品に関しては、急性の躁病治療においては検討されなければならないかもしれない。


日本人の一次予防患者でも積極的LDL-C低下療法の優位性を実証
2011. 8. 29 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
血清LDL-C値は強化療法群では163.7mg/dLから84.4mg/dLに-47.0%、従来療法群では166.8mg/dLから119.1mg/dLに-27.4%、それぞれ低下し、低下率は強化療法群で有意に大きかった。他にも強化療法群では従来療法群に比べて、LDL-C/HDLコレステロール(HDL-C)比、non HDLコレステロール値、トリグリセリド値が有意に改善した。
「日本人の動脈硬化性疾患の一次予防においても、より強力なスタチンを用いた“the lower, the better”の意義を明らかにすることができた」と結論した。

*comment*
これらの内容は、患者への情報提供時にも有効に活用してもらいたい。「薬を飲まなければならないのか?」と悩んでいる患者さんに、効果のほどを伝えて説得してみては?


“新型”の手足口病が大流行
2011. 9. 1 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
今夏、手足口病が大流行した。例年とは異なり、高熱や大きな発疹が広範囲に現れるため、水痘などと誤診されるケースもある。「水痘の場合は発疹が体幹を中心に頭髪部にも現れるが、手足口病では四肢が中心となる」という。さらに、発症から1~2カ月後に爪甲が脱落する患児も報告されている。事前に、爪が剥がれても自然と生え替わることを説明しておくとよいだろう」と話す。

*comment*
同様のケースで水痘の診断で来た場合は注意すべき疾患である。

 
MRは、本当にやりがいのある仕事なのか
2011/09/07 05:00 ミクスOnline

[要訳]
MRには2つのことが求められている。その1つは、医薬品が適正に使用されるよう、医療関係者の診療活動に役立つ信頼性の高い情報を提供・収集・伝達するという社会的使命を果たすこと。MRが日々接するのは医療関係者だが、その背後には疾病と闘っている患者がいるということを忘れてはならない。
もう1つは、自社医薬品の普及を図ること、すなわち担当医療機関や担当エリアにおける営業目標を達成するという、製薬企業の営業担当者としての責任を果たすこと。

*comment*
将来MRになりたいと考えている学生さんたちも、一度目を通してみてはいかがだろうか?

2011/08/26

vol.104

<Today's news>
1. 医系予備校は「必要悪」か?
2. レセプトに見る「処方後に骨折が増える薬」とは
3. 疾患・治療法の患者説明用iPadアプリが登場

4. 健康教室は「やればいい」というわけではない  

医系予備校は「必要悪」か?
2011. 8. 26 日経メディカルブログ ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳&コメント]
医系予備校は、なかなか勤勉さを持てない駄目な生徒ばかりを集めた、授業料ばかり高い予備校だと思われがちです。
しかし、こうした実利、効率中心の医系予備校にも利点はあります。子どもたちが医学部にどうしても行かなければならない理由は、他の学部の場合に比べてより明確なケースが多いです。親が医者であることも、在日であることも、第三者がとやかく口を出すべきことではありませんが、結構強固な理由といえます。。。

*comment*
様々な理由があるにしろ、医療者になることの動機や倫理観を持たずに、不純な動機をもった資格保有者を作り出すことが可能な医療系予備校は個人的には良く思っていなかったが、医療系予備校が求められるその背景には様々なものがあることを教えてくれた記事。



レセプトに見る「処方後に骨折が増える薬」とは
2011. 8. 24 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
抗ヒスタミン薬、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬、抗てんかん薬、筋弛緩薬を対象にしぼり、5726人を対象に調査。筋弛緩薬は各年代で骨折出現率が2倍以上になりました。

*comment*
このような結果が出ているが、実際薬だけにより影響ではなく、筋弛緩薬を服用する患者=スポーツをする患者なども含まれており、骨折をするリスクが高い生活環境に置かれていること影響しているのではないか、という考察がなされている。一言助言をする程度としては活用できるのでは?



疾患・治療法の患者説明用iPadアプリが登場
2011. 8. 22 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
CG動画の制作、ソフトウエアの開発を手掛けるメディカクラウド(千葉県船橋市)は、医師や看護師などが患者への説明に使うiPad向けアプリケーション「IC動画HD」を開発、公開した。
疾患や治療方法について解説した30秒~1分程度のCG動画が7本収録されており、必要な動画を選んで再生する。「口頭で説明するより、図で示した方が分かりやすく、動画を使えばさらに患者の理解度を高められる」という。一つひとつの動画は、長くても1分程度と短いのが特徴だ。
現在、エーザイ、ツムラ、科研製薬、三笠製薬が協力している。

*comment*
手術の説明なども、言葉よりも画像でみたほうが患者にとってわかりやすいのは確かである。
薬局でもiPadを使って有効にカウンセリングに役立てられないだろうか?誰か開発しているのかな?



健康教室は「やればいい」というわけではない
2011. 8. 19 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳&コメント]
住民の健康保持を目的として地域に直接出て行くこうした活動は、Community Outreachといいます。Community Outreachは、ただやればそれでいいというわけではなく、きちんとしたプランがあって初めて意味のあるものになります。講演会や健康教室も例外ではありません。地域ニーズやリソースの把握がなおざりなまま、思いつきやひらめきだけで実施しても、自院、患者の双方にとってムダになりかねません。このモデルは、おおまかには下表のような手順で実施されます。

(参考URL http://homepage1.nifty.com/PRECEDE-PROCEED/precede.html http://lgreen.net/precede.htm)。

*comment*
また、これらを円滑に進めるためにも、地域のお茶会などへの参加も重要であることを勧めている。地域の社会貢献の一環として考えている人は是非参考にしていただきたい記事である。

2009/04/28

Saya's 薬学ニュース vol.90-ジルテック錠3日間の飲み忘れ分を一気に服用した患者/1回飲み切り型抗菌剤「ジスロマックSR」が発売/6月施行の改正薬事法で、薬局店頭が変わる/夜更かし幼児、遅れる発達

<Today's news>
1. ジルテック錠3日間の飲み忘れ分を一気に服用した患者
2. 1回飲み切り型抗菌剤「ジスロマックSR」が発売
3. 日薬が薬剤師の生涯学習の指標を公表
4. 6月施行の改正薬事法で、薬局店頭が変わる

おまけ. 夜更かし幼児、遅れる発達…就寝夜10時以降で急増

ジルテック錠3日間の飲み忘れ分を一気に服用した患者

2009. 4. 8-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
薬剤師が患者の服薬状況を確認したところ、最近3日間は服用していないことがわかり、必ず1日1回夕食後に服用するよう注意を促した。すると、患者は会計時にドリンク剤を購入しジルテック錠(一般名:セチリジン塩酸塩)を一度にまとめて3錠(3日分)を服用していたという。患者としては飲み忘れの分を解消しようとしたのである。

薬剤師の一般的な認識として、飲み忘れたからと言って忘れた分を一度に飲む、という事はもちろん常識ではない。が、患者にとっては薬剤師にとっての非常識が常識としてとらえられているので注意が必要である。この記事はその一つと言える。まさかしないだろうが…と思いつつも服用忘れ時の対応に関してはきちんと伝えておく必要がありそうである。
しかし、ピルの場合は忘れた分を思い出した時にまとめて飲むものであるため、薬によりもちろんその対処法が違う事も把握しておかなければならない。

1回飲み切り型抗菌剤「ジスロマックSR」が発売
2009. 4. 8-日経DI

[要約&コメント]
ファイザーは4月6日、アジスロマイシン水和物の新剤形である「ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g」*を発売した。1回だけの飲み切りタイプ(7日間効果が続く)であるため、服薬コンプライアンスが向上し、薬剤耐性菌の増加への歯止めが期待される。
マイクロスフェアと呼ばれる、粒子径数μm程度のポリマー製微小球を用いることで腸での溶解や苦味減を実現させた。食後に服用すると食事の影響を受けやすく、最高血中濃度(Cmax)が上昇(約2.2倍)し、下痢などの副作用が起こりやすくなるため、空腹時(食間それぞれ2時間ずつ空ける)に服用する。
*ジスロマックSR成人用ドライシロップ
一般名:アジスロマイシン
用法・用量:2g(力価)を用時水で懸濁し、空腹時に1回経口投与する
薬価:1瓶当たり2103円。
参考:ファイザー新発売のご案内(PDF)

Saya's 薬学ニュース vol.81-ジスロマックSR:1回の服用で効果が7日間持続で紹介した製剤がとうとう販売された。効果が7日間も維持されることから、服用の仕方の指導と副作用面で注意が必要である。

日薬が薬剤師の生涯学習の指標を公表
2009. 4. 10-日経DI

[要約&コメント]
日本薬剤師会は「薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダード(PS)*」を作成し、4月7日に日薬の会員向けページに公表した。
*プロフェッショナルスタンダード(PS)
薬剤師が生涯学習によって達成すべき能力を具体的に列挙したもの。(1)ヒューマニズム(2)医薬品の適正使用(3)地域住民の健康増進(4)リスクマネジメント(5)法律制度の遵守──の5領域からなる。
生涯教育を始めたばかりの時は、受講項目数が多いので正直どれから学んでいいのか分からないことがある。(自分の場合は順番に見ていっている感じであるが。)ガイドラインのような形で、ある程度何を学べばどの程度の能力に到達するか、という指標があると勉強する側としてもやりやすいのではないだろうか。

6月施行の改正薬事法で、薬局店頭が変わる
~新資格登録販売者はショートタイプの白衣着用~
09年4月10日-日経ヘルス

[要約&コメント]
6月からスタートの改正薬事法により「登録販売者」が誕生するが、この資格者はショートタイプの白衣を着用し、薬剤師はロングタイプの白衣を着るとの新たな業界基準が日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)*により発表された。
その他、医薬品の陳列もリスク別にすることが定められるが、そのモデル店舗もドラッグストアショーで公開された。第1類医薬品は一般消費者の手の届かない鍵付きのケース等に入れ、空箱陳列にするといった対応がとられることになる。
*日本チェーンドラッグストア協会:http://www.jacds.gr.jp/

とうとう間近となった薬事法の改正。薬の販売が行えるという新たな資格保有者の誕生と、第一類の対面販売義務化により、薬剤師の役割はどのようになっていくのか。患者に薬剤師に相談して良かったと思われるか、なぜ薬剤師を通さないといけないのか、と不満を言われるのか。薬局によっても大きく差が出そうであるが、薬剤師の処方薬に限らないOTC医薬品等のさらなるカウンセリング力が試されそうである。

おまけ…子供の成長
夜更かし幼児、遅れる発達…就寝夜10時以降で急増
2009/04/03-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
平日夜10時以降に寝る幼児は、発達が遅れたり、アンバランスになったりする危険性が高いことが、久留米大学の松石豊次郎教授(小児神経科)らの調査で分かった。子供の睡眠と行動との関係はこれまでも指摘されているが、幼児期の発達との関連が裏付けられたのは初めて。
調査によると、寝る時間が1時間遅くなるごとに、発達に問題のある幼児の割合が約3倍ずつ増えたとのこと。一方、10時前に寝る場合、寝る時刻と発達に関連は見られなかった。また、総睡眠時間や昼寝の回数などと、発達との相関は見られなかった。

寝る時間が遅くなることが原因であり、昼寝をたくさんとってそう睡眠時間をとったところで変わらない、というのは興味深い研究である。夜中12時近くまで起きている子供を見ると「大丈夫か?」と思っていたが…「寝る子は育つ」とは、よくいったものである。

2008/12/12

Saya's 薬学ニュース vol.27-大阪のHIV感染、最多200人超 「潜在」はさらに…/インフルエンザH1N1型にタミフル耐性株が増加/インフルエンザ患者急増、昨年に次ぐペース/介護職に一部の医療行為認める…厚労省

大阪のHIV感染、最多200人超 「潜在」はさらに…
2008.11.29 14:16-産経新聞

[要訳&コメント]
国内の感染者・患者数は、調査を始めた昭和60年以降、年々増加。今年9月までの累計で1万5037人に上っているが、感染の判明自体を恐れて検査を避ける「潜在感染者」はさらに多いとみられる。感染原因は同性間の性的接触が42%を占める一方、異性間の接触でも35%に上り、特に若い世代に目立つという。
献血する際の2次感染予防検査で見つかるケースが大阪の場合は他府県と比べて多く、HIV検査を目的に献血する「不適切利用」が多いのが原因とみられる。
こうした状況に対処するため、府や大阪市は今年3月、大阪・ミナミに大阪検査相談・啓発・支援センター「chot CASTなんば」を開設。保健所などの従来の公的検査機関と異なり、検査時間を週2回の平日夜間や土日の午後に設定したことから、検査に訪れた人が増加した。この結果、感染者・患者数も増えた面もあるという。

感染者数が上記に示されているが、「潜在感染者」数が把握できない状態では、この数だけをみて判断はできないだろう。先進国の中で唯一感染者が上昇している日本。まだエイズに対する認識の低さから、「不治の病」「差別」「偏見」の文字は取り払われていないように思う。感染した人の中には、「感染してどうせ死ぬんだから、これからみんなにうつしてやる」といった考えに発展してしまった人もいるようで、これらの誤解が事態の悪化を生んでしまうこともある。さらなる呼びかけが必要であろう。
エイズに感染してから恐ろしいのは、感染により免疫が低下している状態では他の疾患にかかりやすく、たかが風邪でも危険な状態に陥ってしまうことである。保険を適用した上で治療を行えること、不治の病ではないこと、治療をきちんと行えば周りと変わらない生活を送れるということを知ってほしい。
参考記事:エイズ孤児1900万人、サハラ以南深刻 ユニセフ 中国のエイズ感染者26万人

インフルエンザH1N1型にタミフル耐性株が増加
2008/12/01 23:18-キャリアブレイン

[要訳]
インフルエンザのH1N1型ウイルスに、タミフルが効かない「耐性株」が増加している。昨年北欧でタミフルの効かない耐性株の増加傾向が確認されて以来、世界的に増加しているという。耐性株の出現は遺伝子の突然変異に伴い、ウイルスを構成するタンパク質の一部が変質したことによるもの。

インフルエンザ患者急増、昨年に次ぐペース
2008/12/02 12:00-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
インフルエンザの患者報告数が早くも急増している。患者報告数は今年第41週以降増え続けており、第47週(11月17日―23日)の患者報告数は2632人。「1987年の測定開始以降、最も流行が速かった昨シーズンに次ぐペース。今、急速に増えている時だ」として、注意を呼びかけている。
今年第36週から第47週までの患者累積報告数は6351人。年齢群別では、5―9歳の1952人、0―4歳の1647人、10―14歳の882人、30―39歳の570人の順に多い。 インフルエンザウイルスの分離報告でみても、「今後どの型が流行するかはまだ不明」という。

インフルエンザに関する記事を2つつづけて紹介したが、今年はインフルエンザに注意が必要な年であることは間違いない。お年寄りの感染者数が他の年齢層に比べて未だ少ないデータが出ているが、心配なのは小児である。他の年齢層に比べて2倍~4倍近くになっている。インフルエンザウィルスの型も報告ではまんべんなく検出されているので、その動向も今後見ていく必要がありそうだ。
新型インフルエンザが恐れられている中、さらに薬の耐性が増加しているというのは、深刻な事態ととらえるべきであろう。最近は、インフルエンザといえば「タミフル」といったように、タミフルばかりに頼りすぎている傾向がみられる。これでは、耐性ができるのは当り前、といっても言い過ぎではない。抗生剤や抗菌剤は必ずと言ってよいほど耐性が現れるものである、という認識を忘れず、量や期間に関しても"使いすぎ"ということがないよう、医師の処方に対しても注意を払って頂きたいと願うばかりだ。

おまけ...介護
介護職に一部の医療行為認める…厚労省
2008年11月20日 読売新聞

[要訳&コメント]
厚生労働省は介護や高齢社会の将来像を示す「安心と希望の介護ビジョン」の中で、研修を受けた介護従事者が、施設で医師、看護師と連携しながら、経管栄養の処置やたんの吸引などができる仕組みが必要だとした。

この意見に対しては、「唐突すぎる」などの反対意見も出ていたが、私個人としては厚労省にしては大胆で興味深い取組のように感じた。医師や看護師不足が深刻な中、施設には介護士という立派な資格保持者がいる。介護士の中にも、緊急な事態にあった場合法律で規制され何もできない自分に対し悔しい思いをした人がいるのではないだろうか。そういう人たちは自分でしっかりと勉強しているし、新たな裁量が与えられれば、研修にも積極的に取り組もうとする人達は出てくるはずである。
確かに唐突すぎる話かもしれないが、せっかくこのような話ができているのであれば、時間をかけてでも前向きに検討していただきたい内容であったので掲載した。
これは薬剤師にも言えることで、国によっては研修を受けた薬剤師に対し、処方権を与えているところもある。これも同じことで、処方できる薬剤や期間に制限があるものの、前向きに考えている薬剤師は研修に参加し、少しでも患者の役に立とうと頑張っている。もちろん、処方するということは、責任はすべて自分にかかってくる訳で、あえてその権利を持とうとしない薬剤師も存在する。それでよいのではないだろうか。薬が切れてしまいそうだが、医師にすぐにかかれないような患者に対し、薬剤師の責任のもとで1週間だけの処方を行い、その間に医師にかかるよう説明する。患者にとっても、医師にとってもありがたいことのように感じるのは私だけであろうか。

2008/12/11

Saya's 薬学ニュース vol.26-国民の信頼感、「医療機関」がトップ/インスリン治療50年、患者を表彰…日本イーライリリー/骨粗しょう症予防にホルモン補充療法を希望したが/医療崩壊の根本原因は医療費抑制(下)日本も見習う?弱者切り捨ての米病院会社

国民の信頼感、「医療機関」がトップ
2008/11/27 18:51-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
「議員、官僚、大企業、警察等の信頼感」に関する調査で、医療機関に対する国民の信頼感は自衛隊と並んで1位だった。医療機関に対する評価は、2004年調査で3位だったが、前回07年調査で2位に上昇、今回はさらに評価を上げた。(詳しくは、中央調査社のホームページで。 http://www.crs.or.jp/)
医療機関・自衛隊・裁判官は例年上位3位に浮上する3項目。毎年その順位に違いはあるものの、平均して信頼される項目であることがわかる。この他にも、「国民に信頼されるよう努力してほしい機関・団体」や「閉鎖的で、国民に対して情報公開が進んでいないと思う機関・団体」の順位も出ていて、現代の状況を反映しているアンケート結果であるため、非常に見ていて興味深い。下がり続ける首相への期待感。この点をどのように改善していくものか。
個人的に気になったので紹介したが、医療機関で働く職種は様々であり、医師・看護師・薬剤師など、細かい分類はどのようになっているのだろうか。そもそも、この医療機関と答えた人のイメージの中に"薬局"が含まれているかは疑問であるが。

インスリン治療50年、患者を表彰…日本イーライリリー
2008年11月28日 読売新聞

[要訳&コメント]
世界糖尿病デーの14日、製薬企業の日本イーライリリーは、インスリン治療を50年以上続けてきた患者を「リリー インスリン50年賞」として表彰した。
受賞者は、医師で糖尿病患者の中村和之さん(84)(東京)ら9人。中村さんは、多忙で不規則な生活を送っていた大学病院勤務時代に発症。自身でも血糖コントロールを行いながら、内科医として糖尿病教室の開催や患者会設立などに力を尽くしてきた。

経験から患者に対して指導ができるため、説得力も大いにあったのではないだろうか。医師と共に治療を行う。患者としては新しい間隔で医師と向き合っていたのではないかと思う。自分も病気を克服していくことで、患者に勇気を与えることができることは簡単なことではない。この賞はそんな意味で素敵だなぁと感じたので紹介した。血糖コントロールの重要性を、薬剤師の立場として伝えられるかが今後の課題である。

骨粗しょう症予防にホルモン補充療法を希望したが
2008年11月28日-毎日新聞

[要訳&コメント]
質問内容:58歳の女性。52歳で閉経しましたが、最近、卵巣の摘出手術を受けました。卵巣から出る女性ホルモンがなくなると骨粗しょう症になりやすいときき、ホルモン補充療法(HRT)を受けたいと婦人科の先生に相談しましたが、もうすぐ60歳なので必要ないと言われました。私のような場合、HRTは対象外なのでしょうか。

女性の場合、閉経して女性ホルモン・エストロゲンが減るのと合わせて、骨量も急速に減少していき、骨粗しょう症や骨折が増えるのが一般的に知られています。
ホルモン補充療法(HRT)には、足りなくなったエストロゲンを補充して骨粗しょう症を予防する効果が認められているのと合わせて、悪玉コレステロールの低下、血管が硬くなるのを防ぐ、皮膚や粘膜を乾燥から守る、記憶など脳の働きを改善するなどで、多くのデータがあります。
HRTで乳がんが増えるという不安についても、さらなる研究により、期間が5年以内なら乳がんは増えないことも明らかになっています。また、始めるタイミングについても閉経後なるべく早い時期に始めることがよい効果につながり、70歳を越すとリスクが高くなるというデータもあります。
こうしたことから、HRTはなるべく60歳までに始めるのが望ましいとされていますが、これを越えたあとでも、個々の患者さんの状態をチェックし、リスクとベネフィットを説明し納得を得た上で行うことがすすめられています。

特に医師から「何故必要ないのか」ということを説明されないと、やはり患者様というのは不安になるものなのですね。今後の服薬指導でも、自分の知っている知識のみで「NO」というのではなく、何故という部分を大切にしていかなければ、と考えさせられた記事でした。

おまけ... アメリカの医療制度続き。
医療崩壊の根本原因は医療費抑制(下)日本も見習う?弱者切り捨ての米病院会社
2008/11/21 -JanJanニュース

[要訳&コメント]
日米は同じ「小さな政府」だが、医療費を比べると米国は税金で1人当たり日本の3.5倍も負担している。日本政府が言う「公的負担は限界に達した」は誤りだ。医療保険を民間に依存する米国では貧乏人は加入できないのに加え、1人当たり医療費が日本の3倍近い。現在の日本が世界に誇る公的医療保険制度を崩壊させてはならない。
米国で民間医療保険の加入者は、総人口3億人のうちの約2億人にとどまる。高齢者や低所得者らを救済しようとする公的医療保険として、メディケア(高齢者・障害者)とメディケイド(低所得者)がある。各約4,000万人で、ほかに無保険者4,500万人がいる状態だ。
米国の保険会社は儲けを多くするため、病人を保険に入れない。自営業者の保険料が高く設定してあるのもそのためである。反対に大企業で働く人の保険料は安い。健康な人が多く、大口の顧客を獲得できるからである。そのため、公的保険に有病者が集中して加入者の負担が増すという悪循環に陥っている。医療費負債による個人破産は原因の第2位に上昇しているのも事実である。
その他混合診療のデメリットや株式会社の病院のぼったくり度合などに関しても述べている。

Saya's 薬学ニュース vol.24に引き続きアメリカの医療に関して紹介したが、これは、日本がアメリカ同様の医療に転換しつつあることへの警鐘である。みていてぞっとするような内容であり、これでは憲法第25条の『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。』を約束できるものとは思えない。
何度も繰り返すようだが、この記事やマイケルムーア監督の映画「Sicko(シッコ)は、はあくまでもアメリカの医療の一面であることには変わりないが、本質を知っているからこそ訴えるかけるものがあるようにも思える。はたしてこのまま突き進んでよいものなのだろうか。国民もこれらの情報は知っておくべきなのではないだろうか。

2008/11/19

Saya's 薬学ニュース vol.11-糖尿病医療連携「継続的努力が必要」/レセプトオンライン請求の完全義務化、個別の判断は適当でない/HIV新規感染者が過去最多

最近栄養に興味が出てきたこともあり、NR(Nutritional Representative:栄養情報担当者)認定の資格について調べてみた。
2005年から開始されたもので、まだ多くの人が持っている資格ではない(約1,900名)。しかし、生活習慣病の罹患率が増加していることから、多くの人が"栄養"や"健康"に興味を持っているのは確かである。薬局でも、「最近TVで○○が△△に効くっていうのを観たんだけど…」という話を患者さんから耳にする薬剤師も多いのではないだろうか。ドラッグストア勤務の薬剤師に聞いたところ、"栄養"に関する質問は日常茶飯事であるとのこと。NRの資格勉強によって得た知識は、日々の勤務で有効に利用できるとの事だ。
どうやら、多くの会社で通信教育が可能のようであるし、これは一つ、挑戦してみる価値がありそうだ♪

薬剤師も、積極的に生活習慣病の予防や治療にあらゆる方面(薬だけでなく)から関わっていきたいものです。そんな風に思っている薬剤師も多いのでは?
興味のある人は以下のサイトへ☆
独立行政法人 国立健康・栄養研究所(http://www.nih.go.jp/eiken/index.html )

糖尿病医療連携「継続的努力が必要」
2008/11/11 14:55-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
「東京都糖尿病医療連携講演会―地域での取り組み事例から学ぶ」で行われたディスカッションでは、今後、都内全域に拡大される糖尿病医療連携の課題について意見交換が行われた。以下、参加医師たちによる意見。
「数年ではうまくいかないと思う。少なくとも10年スパンで考える必要があり、継続的に努力する組織が必要」
「日常の予防や、早期発見などについてボトムアップする」
「合併症が進んできた患者に対し、さらに高度な医療を提供する」
「合併症が進んだ患者については、個別の対応になり、主治医と紹介先の医師との関係が大事になってくるので、普段から顔を合わせてしっかりと連携を取っていくことが必要になる」

この中で目にとまった意見がこれ。「糖尿病患者が多いので、医師だけではなく、コメディカルといかに力を合わせていくかが、医療連携を推進する一つのカギになるのではないか」
医師が、他の医療従事者達との連携により、糖尿病医療を克服していく考えを示したことはとても興味深い。さて、これに薬剤師が含まれているかどうかは定かではないが、含まれているとしたらそれはいったいどういった内容であろうか。
・薬のコンプライアンス?
・副作用の有無の確認?
そんなことは、他の疾患でも行っている内容である。では、糖尿病だからこそ協力し合える、薬剤師の役割とは?この答えを見出し、実行することが出来れば、"コメディカル"に参加する切符を得られるのではないだろうか。

レセプトオンライン請求の完全義務化、個別の判断は適当でない  厚労省答弁
2008/11/14 00:0-厚生政策情報センター

[要訳&コメント]
厚生労働省は、診療報酬のオンライン請求の完全義務化に関する質問に対する答弁書を公表した。H20年5月分の診療分について集計したところ、現在は以下のような状況だという。(社会保険診療報酬支払基金による集計結果)
〈オンライン請求を行った施設〉
医科病院:8708施設、医科診療所:7万5902施設、薬局:4万7060施設
〈オンラインでない方法で請求を行った施設〉
医科病院:123施設、医科診療所:1万2726施設、薬局:4558施設
また、アンケートを行ったところ、「実際にオンライン請求を行っている保険医療機関等の約6割が職員の業務負荷の軽減につながり、3割が病院経営の改善につながった」と回答していることから、個別の判断にゆだねず、すべての保険医療機関等がオンライン請求の対象とするよう答弁した。

オンライン請求への移行により、医療事務職員の業務負荷が軽減することに関しては、実際目にしていることから納得できる。このアンケート調査で、逆にオンライン請求による不都合点なども指摘されているはずであり、その点に関して、にオンライン請求義務化にする前に解決していただきたいものである。

HIV新規感染者が過去最多 感染・患者累計、初めて1万5000人超す
2008.11.19 18:38-産経新聞

[要訳&コメント]
今年7月~9月に新たに報告された国内のエイズウイルス(HIV)感染者数は294人で、4半期ベースで過去最多を更新したと発表した。今期で、昭和60年の報告開始以降、初めて感染者・患者数が1万5000人(薬害患者除く)を突破した。 新規のエイズ患者数は119人で、過去2番目に多かった。
そのうち、男性は282人(96%)と大半を占める。感染経路別では同性間性的接触が211人と最多で、ほとんどが男性だった。次いで異性間性的接触が54人となった。年齢別では30代が116人と最も多く、20代が83人と続いたが、40代以上の増加が目立った。

アメリカでも、エイズの感染は同性愛者によるものが多く、差別を受けてきた形になっているが、日本でもこれほどの割合で男性が多いのは個人的にも驚いた。ほとんどが異性間性的接触によるものと勘違いしていた私は、ある意味ショックな記事であった。だからといって(個人的に同性愛者を自然と受け入れている私にとっては)同性愛者を差別する気は全くないが、エイズ感染により互いに辛い未来を歩むことになるよりは、しっかりと検査を受けた上で愛を育んでほしい、と思わずにはいられない。

おまけ…エイズ(AIDS)
性やHIV、喫煙や薬物乱用 専門医の言葉に説得力 健康教育充実へ学校と連携
2008.9.24 07:47-産経新聞

[要訳&コメント]
性の問題や心の悩み、喫煙や薬物乱用など子供たちのさまざまな健康問題に対応しようと、専門医が学校に出向いて児童生徒向けの講演や教職員対象の研修を行うなど、学校と専門医が連携して健康教育を充実させる取り組みが進んでいる。以下の内容を始めて聞く学生たちは多いという。
・先進国では減少している新規患者数が、日本だけは増加が続いていること。
・かつては必ず死に至る病とされたが、複数の薬を組み合わせて使う多剤併用療法の開発によって、病気の進行が食い止められるようになり、いまでは慢性疾患の1つになったこと。
・とはいえ、薬をずっと飲み続けなければならず、1人の生涯治療費は約1億円かかること…。
・HIVの感染経路は性行為、輸血などの血液媒介、母子感染の3通りであり、握手をしたり、一緒にご飯を食べたり、蚊に刺されたり、咳(せき)やくしゃみなどでは感染しないこと。
・クラミジアなどの性感染症に感染しているとHIVに感染しやすくなること。

日本でのエイズ感染に関しては、"無知"による感染拡大が大きな要因と考えている。しかし、これらの内容を、若い世代(10代、20代)が知っているだけでも、今後自分の身の守り方、性行為に対する考え方なども少しずつ変わってくるのではないだろうか。単純なことであるが、今までなされなかったことにより、今の現状がある。気づいたとき対策を講じれば、まだ遅くはない。このような動きが全国で起こることを願って…