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2011/09/14

vol.124

<Today's news>
1. 刻印がない!予製ばらしで見分けがつかない!
2. 日本臨床救急医学会、「救急認定薬剤師」27人を認定
3. 日本社会薬学会が「東日本大震災とくすり」をテーマにシンポ
4. 秋の憂鬱を和らげる「セントジョーンズワート」
5. 飲みやすい青汁、探してみませんか
6. 「Arm Yourself!」インフルエンザに備えよ


刻印がない!予製ばらしで見分けがつかない!
2011. 9. 14 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
ヨウコバール錠250μg(同一成分品:メチコバール250μg)とクロルプロマジン塩酸塩錠25mg「ツルハラ」(同一成分品:コントミン糖衣錠25mg)の見た目がそっくりだったため、一包化予製のばらし作業時に見分けがつかなくなったという事例。
これに対し、以下のような対策を考案
・医師の指示や患者の強い希望がない限り、識別コードのある医薬品を選択し採用する。
・どうしても識別コードのないものを取り扱わなけれバならない場合
(1)一包化予製の作成時、必ずPTPシートを残し、鑑査でPTPシートと照合させる。
(2)予製作成シート(処方せんコピー)に識別コードも記載する。識別コードのない医薬品がある場合はその旨を記載する。
(3)識別コードのない医薬品が含まれる予製剤をばらすときは、該当患者の予製作成シートとバラ錠を置いて2名で鑑査し、医薬品名が明確に分かる状態で保管する。

*comment*
一包化による調剤ミスは起こりやすいタイプの一つ。とくに一包化薬のばらし作業は間違った医薬品を混ぜ合わせる事故が多いので、薬局ごとに対策が必要である。


日本臨床救急医学会、「救急認定薬剤師」27人を認定
2011. 9. 12 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
この認定制度は、同医学会が日本病院薬剤師会の協力下で、救急現場での薬物療法に関する高度な知識、技術、倫理観を備えた薬剤師を養成するために創設したもの。救急医療を専門とする薬剤師の認定制度は日本で初めてだ。
認定要件は、(1)薬剤師としての実務経験が5年以上、(2)救急治療における薬物療法に2年以上従事、(3)同医学会の正会員歴が2年以上、(4)日病薬、日本医療薬学会、薬剤師認定制度認証機構の認証する生涯研修認定制度、日本臨床薬理学会のいずれかによる認定薬剤師資格を持つ、(5)救急治療に関する薬物療法の症例報告が25症例以上、(6)医療従事者向け蘇生トレーニング(ICLS)コースの受講または一次救命処置(BLS)/自動体外式除細動機(AED)コースの指導経験、(7)研修委員会の指定学術集会などで所定の単位を取得──など。
*comment*
この記事のコメント欄にも記載されているが、(3)の同医学会の正会員歴が2年以上 というのは何をもって決まった認定要件なのだろうか。会員になったばかりの人でその他の要件を満たしていては認定されないのか?学会が認定しているため仕方のないことなのだろうか。


日本社会薬学会が「東日本大震災とくすり」をテーマにシンポ
2011. 9. 9 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
前半は、被災地の薬剤師、および被災地外から支援に赴いた薬剤師が、震災の現場で何が起きたのかを報告。後半は医薬品供給の観点から、厚生労働省、日本製薬工業協会、日本医薬品卸業連合会、日本薬剤師会、世界保健機関(WHO)の担当者が、震災時の対応と今後の課題について報告した。
*comment*
今回の震災では、想定外のことが多く起きたため多くの課題が残された出来事となった。被災地から関東のほうへ避難してきた患者さんの処方箋などを対応したり、医薬品の供給が安定せず医薬品手配に四苦八苦したりと、身近に感じる震災となった。このような緊急時には、専門職の個人の能力が試されるため日ごろからの努力の必要性を改めて感じた。


秋の憂鬱を和らげる「セントジョーンズワート」
2011. 9. 12 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
毎年、セントジョーンズワートは、売り上げがトップ10に入る人気ぶりです。赤色の草汁に、生物学的活性を有するヒペリシンが含まれています。セントジョーンズワートは、伝統的に疲労、倦怠感、うつ病を治すために用いられてきました。
ハーブティーとして飲用する場合は、ティースプーン山盛り1杯(約3g)の乾燥ハーブを温めたポットに入れ、熱湯150mLを注ぎます。ふたをして5~10分間抽出したものを、1日2~3回飲みます。

*comment*
最近気になっているハーブやアロマ。なかでもセントジョーンズワートは薬物との相互作用があることで薬剤師の多くが知っているハーブの一つではないだろうか。うつ症状で試している人も多くいるかもしれないので、併用薬等の確認が重要になってくる。


飲みやすい青汁、探してみませんか
2011. 8. 24 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
青汁とは本来、「青い汁。生の緑葉野菜のしぼり汁」のこと。苦い、飲みづらいものばかりではありません。原料としてよく使われているのが、大麦若葉やケール、明日葉。そのほか、桑の葉や長命草、ゴーヤ、緑茶、ヨモギなどをブレンドして、飲みやすさを向上した青汁も販売されています。
明日葉は栄養価が高く、日本食品標準成分表によると、100gあたりのカロテン含有量は5300μg。食物繊維は5.6g、ビタミンKは500μg、ビタミンB2は0.24mg含有されています。食物繊維の含有量はケールの約1.5倍、ビタミンB2は約1.6倍にもなります。
 
明日葉に含有される黄色の色素成分カルコンは、ポリフェノールの1種で、胃酸の分泌を抑える作用や強い抗菌作用、セルライトの解消作用、血栓形成を抑える作用があるといわれています。
*comment*
明日葉は試したことがあるが、ケールに比べて断然飲みやすい味。野菜を取りにくい生活にも助けになるでしょう。ただし、ビタミンKを多く含んでいることから、薬剤相互作用にも注意が必要な健康食品の一つです。


「Arm Yourself!」インフルエンザに備えよ
2011. 9. 6 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
アメリカのインフルエンザの予防接種者数は、1990年代と比較して約2倍に増えました。これには、薬局が予防接種サービスを始めたのが大きく貢献しています。ちなみに、インフルエンザの予防接種は1回20~30ドル。ただ、公的医療保険のメディケア加入者は、保険でカバーされるので無料です。ほぼどの民間医療保険も薬局での薬剤師による予防接種をカバーしているので、加入者は割安で予防接種を受けられます。

*comment*
カナダでもアメリカ同様にインフルエンザのワクチンを薬局で受けることが出来ます。値段はいくらだったのだろう?今度確認してみます☆
このように、薬局での活動が社会に貢献しているという事実はうれしいものですね。

2011/09/11

vol.119

<Today's news>
1. 精神安定剤不正入手「偽造、見抜くのは困難」
2. テロ救助でがん発症増加 19%、NYの消防士 「米同時テロ10年」
3. 【肝炎治療戦略会議】B型肝炎治療薬「ペグインターフェロン」を医療費助成の対象に追加
4. 【OTC薬協調査】第1類薬売上低下に歯止めかかる‐法改正後の販売状況を分析
5. サマータイム:不眠に注意 出勤早まり就寝変わらず…寝不足から自律神経失調へ
6. 米で新種の豚インフル 09年流行の遺伝的特徴 監視強化呼び掛け

精神安定剤不正入手「偽造、見抜くのは困難」
2011年9月3日 提供:読売新聞

[要訳]
静岡市内の薬局に偽造された処方箋が提出され、精神安定剤が不正に処方されていた問題で、偽造の手口はカラーコピーという至って簡単なものだが、薬局関係者は「精巧で見抜くのは難しかった」と口をそろえる。2008年から約3年間にわたり、同市内の薬局約30軒で約400枚の処方箋が提出され、精神安定剤約7万錠が処方された。
不正に処方されたのは、精神安定剤「エチゾラム」。患者が複数の医療機関で受診する「多重受診」をして、大量の薬の処方を受けることを見抜く方法がないのが現状。再発防止策については、「コピーすると『複写』という文字が浮かびあがる処方箋にするなど、医療機関側の対応が必要だ」と提言する。

*comment*
以前にも取り上げたこの内容の記事。確かに、病院によってはコピーように見える処方箋もある。押印がされているのでそのまま調剤してきたが、カラーコピーの精度が上がれば見分けにくくなるのも仕方のないこと。処方箋事態に工夫を凝らして「複写」の文字が浮かびあがる処方箋も存在するが、「多重受診」をしてしまえば、医薬品は簡単に入手できるということになる。病院へのアクセスが自由であるからこそ発生しうる事件なのかもしれない。これも氷山の一角なのだろう。
カナダでは、家庭医制度といって最初にかかるDrが決まっており、病院もすべて推薦状によりかかることができる。また、患者医療情報データーベースにより、いつどこで薬をどれだけ手に入れたかもデータ化されているため、多重受診や多重医薬品入手ということが出来ない仕組みになっている。あらゆる意味でも有効なシステムである。


テロ救助でがん発症増加 19%、NYの消防士 「米同時テロ10年」
2011年9月2日 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
2001年の米中枢同時テロで崩壊した世界貿易センタービル跡地で救助活動した消防士は、ほかの消防士に比べ、がんの発症率が19%高いことを突き止めた。アスベスト(石綿)やダイオキシンなど有害物質にさらされた影響とみられる。がんの部位別では、胃がん、大腸がん、膵臓(すいぞう)がんなど10種類で通常よりも発症率が高かったが、肺がんは通常よりも58%低かった。

*comment*
911の文字がちらつく時期になったのではないだろうか。カナダでも毎日ニュースで取り上げられている。救助活動した消防士の中には、精神的な被害を被った人も少なくないと考えられる。それに追い打ちをかけるように癌の発症増加。なんとも残念なニュースである。
アスベストを吸い込んでいる割に、肺がんの発症率が低いというのも不思議な結果がでているように感じるのは私だけだろうか。


【肝炎治療戦略会議】B型肝炎治療薬「ペグインターフェロン」を医療費助成の対象に追加 
2011年9月9日 (金) 薬事日報

[要訳]
現在、B型肝炎患者の治療薬としては、核酸アナログ製剤やインターフェロンが医療費助成されている。従来のインターフェロンは、週2~3回の注射が必要だが、ペグインターフェロンは、週1回の注射で済む。助成の対象について、HBV‐DNA陽性の慢性活動性肝炎で、肝癌を合併していない患者とする方針を示した。また、助成回数は1回で、助成期間は1年以内(48週の週1回投与)、過去にインターフェロン治療の医療費助成を受けた患者も対象とする予定。


【OTC薬協調査】第1類薬売上低下に歯止めかかる‐法改正後の販売状況を分析
 2011年9月5日 (月) 薬事日報

[要訳]
第1類薬の販売金額は、改正薬事法が施行された09年6月が35・4億円で、前年よりマイナス17・3%と大きく低下。10年5月までは低迷が続いた。しかし10年6月以降は、前年同期を上回る月もあり、低下に歯止めがかかっている。OTC薬の年間購入金額(10年7月~11年6月)は、世代が上がると共に高くなる傾向が見られ、10%強がOTC薬を年間に1度も購入していなかった。

*comment*
一類医薬品の認知度が上がってきたということだろうか。低下に歯止めがかかった理由なども同時に確認できれば面白かったかもしれない。一類を購入するきっかけになった事例なども含めて興味がある。薬剤師のいるカウンターに行けばすぐに手に入るからなのか?薬剤師の説明があるから安心して購入できるのか、効果が他の薬に対して高かったためか?その辺も調査してみたらおもしろいかも。


サマータイム:不眠に注意 出勤早まり就寝変わらず…寝不足から自律神経失調へ
毎日新聞 2011年9月5日 東京朝刊

[要訳]
夏場に企業や自治体が始業と終業の時間を繰り上げるサマータイム(夏時間)。節電をねらい今夏、実施したところが多かった。ただ、欧米のように国内のすべての時計が一斉に進んだわけでなく、職場と家庭で「二重生活」を送る人がほとんどだ。生活のリズムが狂って睡眠不足になる人も出ており、専門家が注意を呼びかけている。
「急激な環境の変化は、うつ病などの気分障害の発症につながる。時間を急に戻すのでなく、たとえば10分ずつ、ゆっくりと戻すような工夫が体に優しい」と話す。

*comment*
最近イライラしたり眠れなくなったという人は、これが原因の一つかもしれない。


米で新種の豚インフル 09年流行の遺伝的特徴 監視強化呼び掛け
2011年9月5日 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
米国内の子ども2人が新種の豚インフルエンザウイルスに感染したと発表した。2人の健康状態は既に回復しており、今のところ感染の広がりはない。ウイルスは2009年に発生し、世界的に流行したH1N1型インフルエンザの遺伝的特徴を持っているという。8本ある遺伝子のうちの1本が、2009年に世界的に大流行したH1N1型由来の遺伝子に入れ替わっており、豚の体内などで交雑して新たなウイルスができた可能性がある。ウイルスがH1N1由来の遺伝子を持ったことで、人から人へ感染しやすくなる恐れがあることを指摘する研究者のコメントを紹介している。

*comment*
2年前の豚インフルエンザには嫌な思いでがある。またあの時のような混乱が起きると大変なので、医療従事者達、特に一般小売店等で働いている人たちはできるだけ正確な情報の提供と予防の声かけを徹底して頂きたい。

2011/09/08

vol.114

<Today's news>
1. 認知症が「新薬が必要と思う疾患」のトップ- 一般生活者意識調査
2. 認知症患者の退院の「目標値」概ね了承- 厚労省検討チーム
3. 日本新薬、ネット書き込みで調査結果を公表
4. 後発品のブランド名に見直し求める声も- ヒヤリ・ハット防止策で
5. 消費税10%で福祉充実 被災地で包括ケア先取り


認知症が「新薬が必要と思う疾患」のトップ- 一般生活者意識調査
2011年09月06日 19:02 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
米国研究製薬工業協会(PhRMA)が7月にインターネットを通じて全国の35歳以上の男女3267人を対象に実施した意識調査で明らかになった。認知症(48%)に続いて多かったのは、インフルエンザ(36%)、胃がん(36%)、大腸がん(35%)、子宮頸がん(35%)、肺がん(34%)、糖尿病(34%)などだった。    

*comment*
人々が年を取った時に最も恐れているのは、病気で死ぬことよりも認知症になって周りに迷惑をかけることなのだろうか。


認知症患者の退院の「目標値」概ね了承- 厚労省検討チーム
2011年09月05日 23:29 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
 
認知症患者への入院を前提とした精神科医療から、地域での生活を支えるための精神科医療にするために厚労省が提案した退院に関する「目標値」を概ね了承した。
同じ月に入院した患者の50%が退院するまでに約半年かかっていることから、これを「1か月後」から「5か月後」までの期間で退院するように短縮するとしていた。
当面は現状の半年間よりも短くすることを目標としつつ、最終的な目標値として2か月とすることを提案した。

*comment*
最近痴呆に関する記事を多く見かける。入院期間を短くする理由として、長すぎると退院後の家族や地域の受け入れが困難になるとの見方もあるようだ。しかし、退院期間を短くすることで、万全でない患者が家族および地域に受け入れられず衰退してしまうケースも考えられるので、同時に受け皿となる地域の環境などを整備していかなければならない。


介護職医行為、「安易な範囲拡大防ぐべき」- 介護福祉学会の井上学会長
 2011年09月05日 12:12 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
来年度から一定の研修を受けた介護職員に認める医行為について、「とめどなく広げられるのではないか懸念している。安易に拡大することは防がねばならない」と述べた。
介護の本質は生活を支えることだと指摘した上で、「たん吸引などの行為そのものに振り回されてはいけない」と注意を促した。さらに、「生活支援をする上で、たんが出ないように環境を良くするにはどうすればいいか考えていく必要がある」と述べ、それにより介護職の専門性が発揮されると訴えた。

*comment*
「介護の本質は生活を支えることであり、医療行為を積極的に行うことではない。」というのが介護職の考え方、では薬剤師の本質は??他との差別化はなんなのだろうか。再度考えさせられた記事である。


日本新薬、ネット書き込みで調査結果を公表
2011年09月05日 23:09 キャリアブレイン

[要訳]
男性社員が宴席で睡眠導入剤を酒に入れて、ほかの男性社員2人に飲ませた事実を認めた上で、「業務外の場面とはいえ、医薬品を使って不適切かつ不謹慎な行為を行ったことを、衷心より深くお詫び申し上げる」とした。
この問題をめぐっては、同社の女性社員が簡易ブログ「Twitter」に書き込み、インターネット上で物議を醸していた。Twitterに書き込んだ女性社員は旅行に参加していたが、「帰りの車中で(宴席に参加していた)男性社員が話していた内容を聞いて書き込んだもので、本人が直接、目撃・体験したものではない」とした。
関連記事:日本新薬 社員がハルシオン後発品を不適正使用 私的な宴席で 不正入手は否定(2011/09/06 05:02 ミクスOnline)

*comment*
Twitterへの安易の書き込みから明るみになった事件。Twitterを使用している人の中には、友人などの仲間内で使っているというイメージを持っている人も少なくないだろう。しかし、Twitterのユーザーは全国、全世界へ広がり、今や誰もがアクセスできる状況であることを忘れてはいけない。


後発品のブランド名に見直し求める声も- ヒヤリ・ハット防止策で
2011年08月31日 19:00 キャリアブレイン

[要訳]
現在独自の製品名(ブランド名)が付いている後発品の名称を、「一般名・剤型・含量・会社名(屋号)」の形式に改めることで、名称の類似した医薬品の取り違えを防止すべき、などの意見が出された。
「医薬品ヒヤリ・ハット事例」のうち、降圧剤ノルバスク(5mg)1錠を処方しようとした医師が、抗がん剤ノルバデックス(20mg)1錠をノルバスクの後発品だと思い込んで処方した事例を「製造販売業者等による対策が必要または可能」と判断した。

*comment*
ノルバデックスに慣れていない新入社員の中には、同じような経験をしたことのある人もいるかもしれない。索引などを利用してただ単にノルバスクとノルバデックスを取り間違えるケースも少なくない。後発医薬品のみでも名称を統一してもらえれば、このリスクはかなり軽減されるのではないだろうか。個人的に大いに賛成である。尚、すでに海外(カナダ)では上記の内容で統一されているので、取り間違いのリスクも少なかった。


消費税10%で福祉充実 被災地で包括ケア先取り
2011年9月6日 提供:共同通信社  m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[一部抜粋]
-社会保障と税の一体改革をどう進めるか。
 「来年の通常国会への法案提出に向けてスピード感を持って取り組む。高齢者だけでなく現役世代にも納得してもらえるよう、子育て支援にも力を入れる。2010年代半ばに消費税率を10%まで引き上げ、財源を確保する。福祉が充実するなら、ある程度の負担は構わないと言う人は多い」
-東日本大震災への対応は。
 「被災者生活支援や原発事故の対応、雇用確保を急ぎたい。11年度3次補正予算では元に戻すだけの復旧でなく、地域包括ケアの先取りなど、超少子高齢社会に向けてのモデル事業を被災3県で形作りたい。食の安全の問題ではしっかりした基準をつくり、安全を確保しながら、現実の中で対応できるような制度にしたい」

*comment*
消費税10%に増税することで達成できるのは、他の分野を充実させることではなく負債を解消することだけで手一杯なのでは?増税するための建前としての発言なのか、負債を拡大させてでも政策を優先さえるつもりなのか、本当にどうしたいのかがあまりよく見えてこない。


2011/08/30

vol.106

<Today's news>
1. 社会問題化したイレッサの副作用
2. 抗癌剤が抱える4つの宿題
3. 「茶のしずく石鹸」で厚労省が迅速報告求める通知
4. 麻杏甘石湯+銀翹散にインフルエンザの解熱促進効果
5. 日薬・児玉会長、医薬分業率100%目指す 
おまけ. 「公式」なき時代の若人に贈る3つのアドバイス 

本誌連動◇イレッサが残した宿題 Vol.1 社会問題化したイレッサの副作用
2011. 8. 29 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
ゲフィチニブ(商品名イレッサ)により薬剤性肺障害が社会問題化し、「医薬品には副作用がつきものである」という当たり前の事実が再認識された。一方で残された課題も多い。
2002年7月、非小細胞肺癌治療薬のゲフィチニブは、世界に先駆けて日本で承認された。患者や医師の要望を受け、薬価収載前でも保険診療との併用が認められる特定療養費制度(当時)が適用され、販売元のアストラゼネカは薬価収載前に発売する異例の対応を取った。
ところが、ゲフィチニブを服用した患者が急性肺障害、間質性肺炎を発症し、相次いで死亡したことが明らかになったのだ。日本人が薬剤性肺障害を起こしやすい理由はまだ分かっていない。ただ、「ゲフィチニブが契機となって、世界的に薬剤性肺障害への関心が高まり理解も深まった」という。

*comment*
がんの治療をしている患者や医師にとって、救世主とも取れるような薬だったのだろう。誰もがすがる思いで使用していた様子が見受けられる。
現在海外での臨床試験が盛んになっているが、この薬のように日本人のみで起こりうる副作用も存在するため、臨床試験のみをうのみには出来ない。自分の担当してる患者からどれだけ情報を聞き取り、それを他の患者のために報告していけるかが薬剤師の役割でもあるように思う。
「薬には副作用がつきものである」という根本的なことを忘れてはならない。薬を扱うものとして、できれば薬を使いたくないというのはここからきている。ただ、使用しなければならない時に、どのようなリスクがあって、どのような症状から判断できるのかなどを丁寧に伝えていくことが薬剤師として重要な任務であるように改めて感じた。


本誌連動◇イレッサが残した宿題 Vol.2 抗癌剤が抱える4つの宿題
2011. 8. 30 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
1 抗癌剤の有効性は何で評価すべきか
無増悪生存期間(progression free survival:PFS)と、全生存期間(overall survival:OS)のどちらで評価すべきか、という興味深い議論がなされている。
2 全例調査を課せば安全性を担保できるか
3 個別化医療で抗癌剤を生かせるか
個別化医療は、企業にとっては開発した薬剤の市場を自ら狭めることにもなる。だが、抗癌剤をより有効、かつより安全に使うために、有効な手段となるはずだ。
4 抗癌剤の副作用を金銭で救済すべきか
抗癌剤の使用と死亡との因果関係をどう判定するかなど、実際には様々な課題があり、“落とし所”はまだ見えない。

*comment*
1の「腫瘍が小さくなることをメインにおくか、生存率をメインにおくか」、という議論が興味深かった。製薬会社としては「腫瘍が小さくなった」という事実が売りになるためこちらをメインに考えがちであるが、腫瘍がいくら小さくなっても生存率が変わらなければ、患者としては同じ事のようにも思える。結局抗がん剤の毒性が腫瘍とは異なる形で患者の体を蝕んでいるのだとしたら、飲む意味があるのだろうか?この点では 『抗がん剤は効かない』(文藝春秋社刊)の著者である近藤誠氏(慶大放射線科講師)の論点に非常に共感できる。
 また、3の個別化医療により対象者をできるだけ絞りこむことが今後できるようになれば、莫大な数の副作用発現を抑えられるかもしれない。

 
2011. 8. 25 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
エソメプラゾールは、ラセミ体であるオメプラゾール(商品名オメプラール、オメプラゾンほか)の一方の光学異性体(S体)である。
オメプラゾールは、その代謝能力には個人差が大きいことが知られているのに対し、エソメプラゾールは、薬物動態及び薬力学作用の個人差が少ないと考えられている。また、エメプラゾールは、総代謝固有クリアランスがオメプラゾールに比べて低いことから、血漿からの消失が遅く、AUCが高くなるため、オメプラゾール以上の臨床効果が期待できる。さらに同薬は、オメプラゾールが取得している適応症(逆流性食道炎など)以外に、「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制」にも適応を取得しているのが特徴である。

*comment*
オメプラゾールの欠点を補う製品の登場か!?オメプラゾールにとって代わる製品となりうるのだろうか?
2011. 8. 26 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
「茶のしずく石鹸」により小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA)を発症する患者が出ているという。2009年ごろから同石鹸を使用し始めた後、小麦含有食品を摂取して、眼瞼浮腫や顔の浮腫を呈する患者が出始め、問題が表面化した。茶のしずく石鹸を販売していた悠香(福岡県大野城市)によると、これまでに何らかの症状を訴えた人は600人以上。WDEIAの原因は、同石鹸に含まれていた加水分解小麦と考えられている。
株式会社 悠香HP http://www.yuuka.co.jp/

*comment*
この石鹸は女性のほとんどが知っている商品であるように思う。現在株式会社 悠香では、
2010年12月7日以前の販売商品に関しては交換または返品の対応をしている。同年12月8日以降の商品に関しては、小麦由来成分の替わりにシルク由来の成分を配合しているとのこと。
化粧品に関しては、添加物による害が判別しにくい分原因が特定できないケースも多い。化粧品だから、と自分の許容範囲外と決めつけている薬剤師も多いのでは?

2011. 8. 30 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
2009年のH1N1インフルエンザのパンデミックの初期に、中国で行われた無作為化非盲検試験で明らかになったという。

 
2011年08月27日 20:25 キャリアブレイン
[要訳]
日本薬剤師会は8月27日、東京都内で通常総会を開いた。この中で、児玉孝会長は「薬剤師の職能を確立するための手段として、医薬分業率100%を完成させたい。そのためには国民から役立っていると思っていただく必要がある」と述べた。
児玉会長は、「薬剤師が医薬品の研究、開発、製造から調剤、セルフメディケーション、生活者への服薬指導に至るまでのすべての過程において責任と主体性を持つことが大事だが、あらゆる面でまだまだ」と指摘。
*comment*
この題名を見たとき、医薬分業率だけの問題だろうか?と疑問を持って見てみた記事だが、記事を見てみても疑問が残る。責任と主体性を持つ事はもちろん重要だが、抽象的で具体性に欠ける。どんな活躍をと考えているのか、もっと具体的な議論に発展させたいものだ。
「公式」なき時代の若人に贈る3つのアドバイス
2011. 8. 25 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です
[抜粋]
アドバイス1:本当にやる気があれば、臨床留学はできる
もちろん簡単ではありませんが、本当にやる気があれば、必ず道は開けます。
要は、本当にやりたいと思っているかどうかです。その覚悟を聞き返すと、たいていの人は口をつぐんでしまいます。この決意ができるかどうかが、臨床留学で成功するかしないかの分かれ目になると言っても過言ではありません。
アドバイス2:人と同じことをしない― Make a difference ! ―
直訳すれば「違いを作り出す」ということになりますが、「何か大きな仕事をして現状を変える、改革する」というニュアンスがあります。人と同じことをやっていては“make a difference”することはできません。
アドバイス3:野心を持つ
「野心」ならば何でもありです。金でも地位でも名誉でも。どんなことであれ、大きな仕事をするには野心が必要です。野心がないと、人は重箱の隅をつつくような仕事で満足してしまいがちだからです。
*comment*
進路に悩んでいる後輩に伝えたい言葉を代弁してくださった記事なので載せました☆

2011/08/26

vol.103

<Today's news>
1. 7社が適応追加で公知申請 適応外薬の解消の一環
2. 全A型インフルに作用の抗体発見 予防薬開発に期待
3. アリセプトが国内売り上げトップ- 今年4-6月
4. HbA1cの国際標準化、2012年4月をめどに完全移行
おまけ.   “眠れる”中国の巨大介護マーケット- 介護企業の海外展開(上)

7社が適応追加で公知申請 適応外薬の解消の一環
2011/08/25 05:00 ミクスonline

[要訳]
 追加する適応は、医療現場から強い求めがあり、同省検討会議も医療上必要性が高く、医学薬学上も公知であると判断したもの。
公知申請は、追加する適応に対する当該医薬品による治療が広く行われ、実績があると判断されていることから、新たに治験することなく申請できる。
▽サワシリン細粒ほか(アモキシシリン水和物、アステラス製薬)、パセトシン細粒ほか(同、協和発酵キリン):追加適応「小児における最大投与量の引き上げ」。「1日量として最大90mg(力価)/kgを超えないこと」を追記する。
▽ラステットSカプセル(エトポシド、日本化薬)、ベプシドカプセル(同、ブリストル・マイヤーズ):「がん化学療法後に増悪した卵巣がん」 等

*comment*
日本における抗生物質などの用量は海外と比較すると圧倒的に少なくなるため、適応外処方の例も多かったはず。医療機関からの強い要望が通ったことはありがたいことである。


全A型インフルに作用の抗体発見 予防薬開発に期待
2011/08/25 10:08 【共同通信】
[要訳]
「H1」や「H3」などの型にかかわらず、すべてのA型インフルエンザウイルスに作用する抗体を、藤田保健衛生大(愛知県豊明市)などの研究チームが発見し、25日までに米科学誌ジャーナル・オブ・ビロロジー(電子版)に掲載された。
同大の黒沢良和教授は「流行が予想されるどのウイルスにも作用する予防薬の開発につながる重要な発見」としている。
関連記事:A型インフルウイルスの抗体発見…新薬に期待も 2011年8月25日15時22分 読売新聞 

*comment*
高齢者や免疫力の低下している基礎疾患を持っている患者などへの予防注射や予防薬の開発につながるチャンス。元気な人達は予防薬に頼ることなく基礎的な免疫力の維持・向上に力を入れる努力を。



アリセプトが国内売り上げトップ- 今年4-6月
2011年08月23日 20:50 キャリアブレイン

[要訳]
医薬品市場調査会社IMSジャパンの今年4-6月の市場統計(薬価ベース)によると、エーザイのアルツハイマー型認知症治療薬アリセプト、サノフィ・アベンティスの抗血小板薬プラビックスの売り上げが、それぞれ前年同期比20%を超える伸びを示し、国内の医療用医薬品の中でアリセプトはトップ、プラビックスは6位となった。
<売上上位10位の製品>
1.アリセプト356億円(前年同期比22.8%増)
2.武田薬品工業の高血圧症治療薬ブロプレス327億円(5.6%減)
3.ノバルティスファーマの高血圧症治療薬ディオバン313億円(11.8%減)
4.アステラス製薬の高コレステロール血症治療薬リピトール280億円(5.4%増)
5.第一三共の高血圧症治療薬オルメテック224億円(4.6%増)
6.プラビックス216億円(27.1%増)
7.武田の消化性潰瘍治療薬タケプロン206億円(10.1%増)
8.久光製薬の鎮痛消炎薬モーラス201億円(10.2%減)
9.エーザイの消化性潰瘍治療薬パリエット199億円(7.9%増)
10.武田の抗がん剤リュープリン192億円(4.7%増)
薬効別に見ると、糖尿病治療薬が15.1%の伸びを示した。(DPP-4阻害薬がいずれも大きく伸長した。)国内医療用医薬品市場の総売上高は2兆3138億円(5.3%増)。

*comment*
高齢化に伴うアルツハイマーや痴呆の問題が浮き彫りになったニュース。今後さらに拡大することが予想される。相変わらず医薬品業界は低迷することなく伸びているようです。



HbA1cの国際標準化、2012年4月をめどに完全移行
2011. 8. 25 日経メディカル 
 [要訳]
日本糖尿病学会は、HbA1cの表記を、日本のJDS値から、国際的に使用されているNGSP値に相当する値に変更することを2010年に決定、まずは同年7月から学術論文や国際学会の発表に適用した。いよいよ2012年4月には日常診療・検診・健康診断にも適用され、完全移行の見通しだ。

(図1●HbA1c表記変更の工程表) 

*comment*
とうとう実施の時期が決定されたようですね。


“眠れる”中国の巨大介護マーケット- 介護企業の海外展開(上)
2011年08月23日 12:00 キャリアブレイン
[要訳]
団塊世代が75歳以上になる2025年に向け、日本国内の介護マーケットは右肩上がりの成長拡大を続ける。高齢化の進展で、介護業界は一見、安泰と思われがちだ。それにもかかわらず、ここにきて中国など海外への進出を試みる介護企業の動きが本格化してきた。介護企業はなぜ、海外を目指すのか―。
「いずれ日本国内の介護マーケットは伸び悩みの時代を迎えるが、中国は日本と比較にならないほど多くの高齢者が生まれる。これを商機ととらえ、中国が高齢化のピークを迎える前に、地盤固めをしておきたい思惑があるのだろう」と指摘する。

*comment*
介護の海外展開。新しい動きに関して興味のある方はどうぞ。

2009/08/23

Saya's 薬学ニュース vol.101-新型インフル確認死者数が千人突破/総医療費の増額、医療従事者の増員が最大の争点/日本発抗癌剤「ミリプラチン」が登場へ/ネクサバール®錠200mgを安全にお使いいただくために/インフル薬にお茶の力

<Today's news>
1. 確認死者数が千人突破 新型インフルでWHO集計
2. 総医療費の増額、医療従事者の増員が最大の争点

3. 日本発抗癌剤「ミリプラチン」が登場へ
4. ネクサバール®錠200mgを安全にお使いいただくために

おまけ. インフル薬にお茶の力 カテキン加工、タミフルより効果

確認死者数が千人突破 新型インフルでWHO集計
2009年8月5日 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
世界保健機関(WHO)が4日発表した7月31日現在の新型インフルエンザの感染状況によると、感染が確認された人の総数は海外領土などを含めた168カ国・地域で16万2380人、このうち死者が1154人とWHO集計ベースで初めて千人を超えた。

夏にも関わらず感染者が増え続けていることから、秋や冬のさらなる感染拡大が予想されるであろう。新型のみにかかわらず、一般的なインフルエンザにも備えて高齢者に対する予防注射を徹底してほしい。

総医療費の増額、医療従事者の増員が最大の争点◆Vol.3
2009年8月5日-m3.com 上昌広 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
両党のホームページを見れば、民主党は自民党よりもはるかに医療にウエイトを置いていることがわかる。また、民主党は、マニフェストの冒頭で、予算・工程表、さらに財源を説明しているが、自民党は、これらに関して情報を提供していない。
民主党の説明は一応、辻褄は合っている。しかしながら、政権担当経験のない民主党の実行力に、多くの国民が疑問を持っていることは否定できない。

両党のマニュフェスト内容の比較は、衆議院議員選挙において重要な内容として議論されているが、この記事でも詳細に意見が記載されている。気になるトピックが含まれていればぜひ読んでみていただきたい。
【総医療費】【地域医療対策】【開業医への対応】【医師不足問題】【医療事故】【新型インフルエンザ対策】

日本発抗癌剤「ミリプラチン」が登場へ
2009年8月4日 (火)-薬事日報

[要約]
肝細胞癌治療薬「ミリプラ動注用70mg」(一般名:ミリプラチン水和物、大日本住友製薬が製造販売)の承認を審議し、了承した。承認されれば日本発の抗癌剤となる。 「ミリプラ動注用」は、腫瘍血管に沈着する造影剤に抗癌剤を混ぜ合わせ、肝動脈に注入する「リピオドリゼーション」という方法で用いる。 造影剤で腫瘍の血流を阻害し、栄養動脈を閉塞することにより、抗癌剤による抗腫瘍効果を向上させる。類薬に、アステラス製薬の「スマンクス肝動注用」がある。

ネクサバール®錠200mg(一般名:ソラフェニブトシル酸塩製剤)肝細胞癌領域で安全にお使いいただくために
2009年8月5日-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
ネクサバール®は進行性肝細胞癌に対し、腫瘍の増殖と血管新生の両方を抑えることにより生存期間を延長したはじめての経口薬です。本剤は適応追加にあたり、肝細胞癌患者を対象とした全例調査の実施が義務付けられております。本コンテンツでは、全例調査ならびに本剤の適正使用・安全使用のために必要な情報をご紹介しています。

ネクサバール錠の服用には、医師からの説明が必要であり、薬局で薬を渡す際「服用ダイアリー」を持っているかどうかの確認が必要になります。もし持っていない場合は、「服用ハンドブック」を用いて指導を行い、処方確認センターへの連絡が義務付けられています。
詳細を確認したい場合は、上記のページへ飛んでコンテンツを視聴してみてください。

おまけ...カテキン,インフルエンザ

インフル薬にお茶の力 カテキン加工、タミフルより効果 2009年7月31日10時59分-asahi.com

[要約&コメント]
緑茶に含まれるカテキンを加工してインフルエンザ治療薬に応用する技術を、大阪大学と横浜市衛生研究所の共同チームが開発した。季節性インフルエンザや鳥インフルエンザで効果が確認された。治療薬タミフルよりも約100倍、感染を抑える効果があるという。感染を防ぐ作用もあるため、鼻やのどに噴霧する予防薬への応用も期待できるという。

カテキンの効果はもうすでに皆さんご存じのことと思うが、現在新型インフルエンザの流行が騒がれている時期でもあるため、期待大の内容である。これらカテキンの製品化がどこまで実現できるかは定かではないが、見守っていきたい内容である。

2009/08/21

Saya's 薬学ニュース vol.100-SU薬が見直されている理由/どの党に投票?マニフェスト徹底比較/薬局から劇薬相次ぎ盗難/薬剤師の配置適合率は93%/タミフルが無料に

<Today's news>
1. 糖尿病治療でSU薬が見直されている理由
2. どの党に投票?マニフェスト徹底比較
3. 薬局から劇薬相次ぎ盗難 愛知・大府市
4. 薬剤師の配置適合率は93%

おまけ. タミフルが無料に
[要約&コメント]
肥満を伴う軽症2型糖尿病および肥満を伴わない軽症2型糖尿病のそれぞれについて、第1選択薬を選択してもらうアンケートにおいて、以下のような結果がでた。
肥満を伴う軽症2型糖尿病ではBG薬を選んだ人が最も多く(35.9%)、次いでSU薬(19.9%)。
一方、肥満を伴わない軽症2型糖尿病では、SU薬が35.6%と最も多く、次いでαGI。
SU薬は膵β細胞を疲弊させる可能性があるとして使用は控えられていたが、その常識が変わりつつあるという。その理由として、「確実な血糖降下作用、副作用が少ない点が評価されているほか、グリメピリドが持つインスリン抵抗性改善作用に期待する医師が増えているようだ」「インスリンとの相性がよい」というのももう一つの理由である。
2009年08月04日-m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
両党が言及した項目は、結構一致しています。(1)後期高齢者医療制度、(2)診療報酬改定、(3)大学病院のあり方、(4)救急・産科医療等の体制、(5)医学部定員、(6)臨床研修制度のあり方、(7)社会保険病院・厚生年金病院の存続問題、(8)新型インフルエンザ・難病・肝炎・がん対策など。
真っ向から意見が対立する施策は見当たりませんが、それぞれの内容は異なります。

衆院選に向けてマニュフェストが公表されたが、その内容の比較を行っている記事。項目は似ているものの、内容については相違点が大きくみられる。相違点を比較するのに一読してみるのもよいだろう。

[要約&コメント]
愛知県大府市柊山町の「スター薬局」で、店内が荒らされ向精神薬と降圧剤(劇薬を含む)などが盗まれているのを出勤してきた店長が見つけた。同市内で同じようなケースがみられたことから、同一犯による連続窃盗事件とみて調べている。

盗難ニュース。自分の周りでは起こらないと思っていたのに、カナダの研修先の薬局で盗難が入ったことがある。結局麻薬等のありかを突き止めら得ず、現金1万円程度盗まれただけの被害で済んだが、ドアのかぎの修理などで出費があった様子。薬が盗まれなかっただけ良かったと思ったほうがよいのだろうか。オープンして4ヶ月間ですでに2件の盗難...一度入られた薬局は二度やられるんだとか?

2009年8月3日 (月)-薬事日報

[要約&コメント]
医療法に基づく病院への立入検査の2007年度結果を公表した。それによると、医療法等に定める薬剤師配置の標準数に適合する病院の比率は92・8%で、前年から0・9ポイント上昇したことが分かった。ただ、北海道・東北や中国では90%に達しておらず、依然として地域差がみられた。
薬剤師数の適合率は改善傾向にあるが、他の項目と比べると、医師数の86・9%、職員の健康管理の87・1%、患者相談体制の92・6%に次いで低い。
近畿が97・4%、次いで関東が95・3%、北陸・甲信越と四国が94・3%、東海が94・0%と、9割台半ばの水準となっているのに対し、北海道・東北は87・8%、中国は89・8%

薬剤師不足は採用率をみていると明らかであるが、近畿地方が最も多いのは少し驚いた。関東がトップと思っていたが…北海道や東北では、医師不足の割合に近い割合を示している。これをもとに就職先を考えることもできるのではないだろうか。

おまけ...

2009/08/03 Mon 09:23-オランダニュース

[全文]
本日付AD紙によれば、早ければ来週からインフルエンザの治療薬といわれる「タミフル」が無料で薬局で入手できる。ただしホームドクターか保健所(GGD)の処方箋が必要。 今のところ保健所からの処方箋を持っていけば無料で入手できるが、ホームドクターの処方箋では数10ユーロ支払わねばならない。 現在オランダでは500万回分のタミフルが在庫にあるという。

2009/06/23

Saya's 薬学ニュース vol.98-新型インフルエンザに関する情報サイト/後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1/医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置/OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ

<Today's news>
1. 新型インフルエンザに関する情報サイト
2. 後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1
3. 医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置
4. OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ


新型インフルエンザに関する情報サイト
2009/04/28(火)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
豚インフルエンザに関する情報サイトのリンクです。

●日本感染症学会緊急提言「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」http://www.kansensho.or.jp/ 
●日本予防医学リスクマネージメント学会「新型インフルエンザ A(N1H1) 情報」http://www.jsrmpm.org/JSwineinfo.html 
●国立感染症研究所感染症情報センター「国内医療機関における新型インフルエンザA(H1N1)診断の流れ Ver.1」http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/pdf09/090506_diagnosis.pdf 
●国立感染症研究所感染症情報センター「国内医療機関における新型インフルエンザA(H1N1)抗ウイルス薬による治療・予防投薬の流れ Ver.1」http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/pdf09/090506_treatment-chemoprophylaxis.pdf 
その他リンク先は記事のリンクへ

後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1
2009年5月8日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
医師の処方せんで、先発薬から後発薬(ジェネリック医薬品)への変更を認めないものが34%あり、変更を認めた処方せんでも実際に後発薬が使用されたのはうち6%だったことが、厚生労働省の調査で7日分かった。変更可能な処方せんを持参した患者の9割以上に、後発品変更の説明をしている薬局はわずか10%。58%は患者の3割未満にしか説明していなかった。患者が変更を希望しない理由では「後発薬に不安がある」、「(自己負担額の)差額が小さい」などが目立った。

相変わらず後発品の普及には時間がかかっている様子である。医師の処方せんサイン方法を変更したところで、結局34%が変更を認めていない。たかがサインといっても医師、もしくは医療機関にとっては労力が費やされている事は間違いない。在庫などのこともあり、薬局が消極的であるのも変わらないようである。

医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置
2009/05/11 23:34   キャリアブレイン

[要約]
厚生労働省は5月11日、「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」の第6回会合を開き、6月1日の「薬事法施行規則等の一部を改正する省令」施行後も2年間に限り、離島居住者などに対して「第2類医薬品」など通信販売などで購入できるようにするなどとした経過措置を盛り込んだ省令案を提示した。

OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ
2009. 5. 25-日経DI

[要約]
厚生労働省が5月22日、同月11日に公表し意見募集(パブリックコメント)にかけていてた省令改正案を、内容変更せずに今週中にも公布する方針を明らかにした。
経過措置の有効期限は、2011年5月31日まで。離島居住者の場合、購入経験の有無を問わず薬局製剤と第2類医薬品を通販で購入できる。継続使用者は、今年5月以前に通販で購入した医薬品と同一の薬局製剤または第2類医薬品を、同じ店舗から購入する場合に限って通販が利用できる。

2009/05/25

Saya's 薬学ニュース vol.97-「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道/乳がんの新治療薬を承認/ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索/スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ/感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設/コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待

<Today's news>
1. 「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道
2. 乳がんの新治療薬を承認
3. ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索
4. スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ

5. 感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設
おまけ. コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待

「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道
2009年4月30日-m3.com 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
新型インフルエンザをめぐり、英紙デーリー・エクスプレスは、マスクを着用しても感染を防ぐ効果は乏しく、大量の使用済みマスクがかえって被害の拡大を招く恐れがあると報じた。「マスクはぬれるとウイルスが侵入しやすくなるので、1日に2度は交換する必要がある」と指摘。その上で「(ウイルス)感染の疑いがあるマスクの大量処分は、重大な公衆衛生上の危険を招く恐れがある」と警告している。

感染予防にはマスクというのが、いまや日本の常識となっているが、この見解も納得である。確かにマスクの扱い方をきちんと知っていなければ、せっかくの予防効果がかえって感染率を上げてしまう可能性もないわけではない。マスクマスク!という呼びかけではなく、医療機関で購入される方に対しては、きちんとした使い方も同時に説明が必要のように感じる。

乳がんの新治療薬を承認

2009年4月30日-読売新聞
[要約]
乳がんの新しい治療薬「タイケルブ」(一般名ラパチニブトシル酸塩水和物)が22日、承認された。乳がんのうち、2~3割の患者は、HER2(ハーツー)という遺伝子が過剰に働くことで、がんが増殖する。同様の効果がある抗がん剤ハーセプチンが効かなかったり、治療後に再発したりした患者が対象。6月には保険薬価に収載され、使えるようになる見通し。

ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索
~東京都足立区の「東京医療第一薬局」、業務上過失致死の疑いで~
2009. 5. 1-日経DI

[要約&コメント]
抗血栓剤のワーファリン(一般名:ワルファリンカリウム)の量を間違えて多く調剤し、同薬を過量服用した82歳の男性患者が死亡した疑いが持たれている。調剤過誤が起きたのは、2008年8月13日。
ワーファリンの1回量は1.5mgを誤って1mgの錠剤と5mgの錠剤を一包化してしまったのが過量投与の原因だ。

調剤過誤に関するニュース。薬局での仕事は、他の一般的な販売とは違い人の命を危める可能性のあるものであることを、改めて再確認させられる悲しいニュースである。同じミスで大切な命を失うことのないよう、この手のミスの改善方法を再検討していただきたい。薬により亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ
2009年5月1日 (金)-薬事日報

[要約&コメント]
厚生労働省は27日、スイッチOTC化を進める医療用医薬品の候補として、プロトンポンプ阻害薬のランソプラゾール、オメプラゾールなどを含む18成分を発表した。厚労省は、一般用への転用が適当と考えられる成分について、▽有効性▽安全性▽転用が適当と考えられる理由――などの概要の取りまとめを日本薬学会に委託。
今回、日本薬学会が選定した18成分は以下の通り。
▽フルルビプロフェン=抗炎症薬 
▽ナジフロキサシン=抗生物質含有製剤、経皮 
▽レバミピド=胃粘膜保護薬、内服 
▽コレスチミド=コレステロール吸収阻害薬、内服 
▽ベンダザック=抗炎症薬、経皮  
▽クロベタゾン酪酸エステル=副腎皮質ステロイド、経皮 
▽トラニラスト=抗アレルギー性点眼薬、点眼 
▽アンレキサノクス=アレルギー用鼻炎等用薬、内服 
▽オフロキサシン、ノルフロキサシン=抗菌薬含有製剤、点眼 
▽オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム、ランソプラゾール=プロトンポンプ阻害薬、内服 
▽デキサメタゾン=副腎皮質ステロイド、粘膜 
▽アルファカルシドール、カルシトリオール=ビタミンD3製剤 
▽ドンペリドン=消化管運動調整薬、内服 
▽フドステイン=去痰薬、内服

ビタミンD3などは、骨粗鬆症のためのセルフメディケーションとしてスイッチOTC移行されてもおかしくはない。実際に海外では1μgのビタミンD錠がサプリメントとして販売されている。また、カナダとオーストラリアではすでにニゾラール(ケトコナゾール)がOTC薬として販売されているのを見ているが、ここで出ているのはナジフロキサシンである。海外の状況は参考にされているのだろうか?

感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設
2009. 5. 3-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
国立感染症研究所感染症情報センターが4月27日、同センターのインターネットサイト内に、「新型インフルエンザ(豚インフルエンザA/H1N1)」の情報を集めたホームページを作成して立ち上げた。
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
新型インフルエンザの疫学情報、患者の発生情報、厚生労働省からの通知などを網羅的に掲載する。

情報が遅れてしまったが、サイトをご存じでない方のために念のために載せておきました。5/24の段階では感染者数は335人、うち死亡数は0人である。
日本では報道により多くの方が恐怖に陥っているとの話を聞きましたが、ここカナダでは全土で感染者数は805人。報道の過激度は日本に比べるとはるかに冷めている状態です。テキサス(メキシコと国境で隣り合わせの都市)に在住の薬学生いはく、メキシコで感染が始まった時は薬局のマスクが一気に売れてなくなったが、必死に大量のマスクを集めて再度売り出したころには、インフルエンザの熱も冷め一向に売れなくなってしまったとのことです。アメリカでは毎年インフルエンザで3000人近くの命を失っていますが、今回の豚インフルエンザでは今のところ20数名。死者に関しては数でははかりきれないものがありますが、その20数名だけの脅威のために世界中がパニックに陥っているのもどうなのだろう?というのが薬学生の見解です。感染者数などを考えた上で、日本と北米とのメディアの過激度は大きな差があるように感じますが、皆さんは日本の報道どう思われますか?

おまけ…アルツハイマー

コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待
2009/04/23(木)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
コーヒーやお茶などに含まれるカフェインに、アルツハイマー病*の予防効果があるとする研究結果を、森隆・埼玉医大准教授と米フロリダアルツハイマー病研究センターなどが動物実験からまとめた。記憶力の低下を改善させ、記憶にかかわる脳の海馬や大脳皮質では、Aβが蓄積した「老人斑」の形成が4~5割減少した。カフェインがAβを作る酵素の働きを抑えることも突き止めたという。

*アルツハイマー病
脳にたんぱく質のアミロイドベータ(Aβ)が異常に蓄積して、神経細胞が死んでしまう病気。

日本ではあまり聞かないが、ここカナダではデカフ(=カフェインフリー)を好んで服用する人が多いが、このカフェインにこのような作用が隠されていたということが判明されれば、カフェイン入りコーヒーを好んで飲む人が多くなるかもしれない。日中はカフェインありで、夜や寝る前はデカフで、というスタイルが流行るのでは?

2009/05/23

Saya's 薬学ニュース vol.96-「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ/WHO HbA1cを糖尿病の診断基準に/タミフルと異常行動に「有意な相関なし」/喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗

<Today's news>
1. 鎮痛薬「EVE」に外用薬が登場
2. 「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ
3. WHO 今年中にも新基準を公表へ HbA1cを糖尿病の診断基準に
4. タミフルと異常行動に「有意な相関なし」

5.10代にもタミフル、厚労省が例外容認
おまけ. 1年間で喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗

鎮痛薬「EVE」に外用薬が登場
2009/4/24-J-CASTニュース

[要約]
エスエス製薬は2009年5月1日、外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズ3商品を発売する.「ジクロフェナクナトリウム」のスイッチOTCである。エスエス製薬は、ジクロフェナクナトリウムの経皮吸収製剤化に国内で初めて成功した。
貼るタイプのテープ剤とパップ剤、塗り薬タイプのゲル剤。価格は630円~1890円。
※写真は左からパップ剤、テープ剤、ゲル剤。
参考記事:エスエス製薬、EVEブランドから外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズを発売(2009年04月25日 マイライフ手帳@ニュース (プレスリリース))、ジクロフェナク配合のスイッチOTC薬投入‐女性ターゲットに差別化(2009年4月27日 薬事日報)

「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ
2009. 4. 30-日経DI

[要約&コメント]
ノバルティスファーマが4月28日より医療用医薬品と同じ「ボルタレン」ブランドの製品を発売するほか、エスエス製薬が5月1日より「イブアウター」ブランドで、大正製薬も「ジクロテクト」ブランドで5月中の発売を予定する。また、消炎鎮痛剤「サロンパス」と「フェイタス」のブランドを持つ久光製薬も、他社と同時に承認を受けている。

他社からも続々と出ているようである。いずれもスイッチOTCということで第一類に属するため、薬剤師の腕が試される分野である。

WHO 今年中にも新基準を公表へ HbA1cを糖尿病の診断基準に
2009年4月17日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
世界保健機関(WHO)が糖尿病の診断基準に、空腹時血糖値をはじめとした従来の診断基準では、持続性高血糖を十分に示していないことからHbA1c値を導入する方向で議論を進めていることが明らかになった。しかし、「赤血球寿命が短縮している病態(溶血性貧血や肝硬変、出血があるケースなど)には使えない」と指摘する。
WHOがもともと1998年に定めた糖尿病の診断基準は、<1>空腹時血糖値≧126mg/dL<2>75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)2時間値≧200mg/dL<3>糖尿病の症状と随時血糖値≧200mg/dL-以上のいずれかの場合とされている。

すでに現場ではHbA1cによる血糖値の把握が主流となっていると思われるが、正式な診断基準もこれでHbA1cへ移行するようである。

タミフルと異常行動に「有意な相関なし」
2009. 4. 28-日経DI

[要約]
厚生労働省の「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」班は、オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル)の使用と異常行動・言動に有意な関連を認めるには至らないとする最終報告書をまとめた。しかし、調査自体の問題点(方法など)を指摘する声もあり、「これらの所見は、直ちに『オセルタミビル使用と異常行動・異常言動の間に関連がない』ことを意味するものではない」との文言も記されている。

10代にもタミフル、厚労省が例外容認
2009/05/04(月)-ケアネット.com 提供:読売新聞 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
新型インフルエンザが国内でも流行する可能性が高まっていることを受け、厚生労働省はインフルエンザ治療薬タミフルを、新型インフルエンザ感染が疑われる10歳代にも処方できるとする方針を明らかにした。有効性や安全性について十分に情報を提供し、同意を得た上で可能にする考えを示した。

上記でタミフルと異常行動との関係に有意差は見られないという見解を持ちながらも、やはり慎重な使用を推奨している。有意な差はないとしても、実際に起きている事の情報提供としては、確かに必要である。薬局からの指導も患者への注意喚起となるので是非続けていくべきであろう。

おまけ…タバコ

1年間で喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗
2009/04/23(木)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
禁煙に失敗した人のうち、約半数が1週間以内に挫折。主な理由は、「耐え難いイライラ」(37.9%)と「ストレス解消」(21.8%)で、ニコチン離脱症状が禁煙の失敗に深く関与している。しかし、禁煙に失敗した人の8割以上が、すぐにでも禁煙に再挑戦したいと回答した。
詳細:プレリリース

禁煙の難しさを表している調査といえよう。始まりはちょっとした好奇心。これがやめるのに人並ならぬ努力を必要とする。なんて皮肉なものであろうか。離脱症状が大きな壁(原因)となっているのがはっきりしているが、それを解消する解決策も未だにそろいきっていないのが現状である。禁煙には金銭的負担もあるため、くじけてしまった人はあきらめが早いであろうし、どうせ金を払うなら…と再度タバコの購入に走ってしまう事もある。国を挙げて禁煙を応援するのならば、その点の補助も検討してみてはどうだろうか?

2009/05/13

Saya's 薬学ニュース vol.95-胃の「キリキリ」痛みを緩和します!/インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承/療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得/メタボより高血圧対策が重要/米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か

<Today's news>
1. 胃の「キリキリ」痛みを緩和します!
2. インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承
3. ノバルティス、治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得
4. メタボより高血圧対策が重要

おまけ. 米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か

胃の「キリキリ」痛みを緩和します!
2009/4/22

[要約&コメント]
大正製薬は2009年4月21日、一般用鎮痛胃腸薬「ストパン」を発売した。「医療用医薬品」で使われている成分「チキジウム臭化物*」のスイッチOTCである。用法・用量は1回1カプセル、1日3回まで。
1カプセル中チキジウム臭化物…5mg
参考HP:ストパン公式HP(大正製薬)
参考記事:チキジウムのOTC薬、スイッチ化承認から3年経て発売 (5/7日経DI)
*チキジウム臭化物
商品名:チアトン
効能効果:副交感神経を抑制して,消化管などの筋肉(平滑筋)のけいれんを抑制する
副作用:排尿障害,視力の調節障害,動悸,肝機能障害等

HPを参照すると、15歳以上の服用に限定されている。また、1カプエセル中に5mg含有しているため、医療用医薬品のチアトンと比較すると半量であることがわかる。尚、チアトンの添付文書では1回5~10mgを1日3回経口投与する.との記載があるため、これらの違いも把握しておく必要がありそうだ。

インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承
2009/04/22(水)-ケアネット.com 提供:読売新聞 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
厚生労働省の新型インフルエンザ専門家会議は20日、大流行が起きる前に接種する「プレパンデミック(大流行前)ワクチン」の効果と安全性について、「大きな問題はない」として了承した。高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)から製造されたワクチンであるが、一部の試験者から副作用が出たため、どの程度をワクチンの対象にするか検討中である。

今話題の豚インフルエンザ。日本から私の無事を確かめるメールが相次いでいるが、正直日本と現地(カナダ・アメリカ)での温度差を感じる。問題が起きている現地では楽観的な人が多く、マスクをつける傾向もなく、マスクの仕入れも未だに整っていない状態である。薬局に1名だけマスクを購入しにきた客がいたが、その人は医療機関で働いており、エイズ患者の対応をしているため、とのこと。現地の人間の楽観さには呆れてしまうくらいであるが、被害者が一名も出ていない中で大騒ぎをしていた日本も少し問題であるように感じた。とうとう感染者が日本国内に入ったことから騒ぎは広がったことと思うが。現地の人間にも、自己予防として、手洗いうがいは徹底して行ってもらいたいものである。

ノバルティス、治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得
~治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル(R)錠25mg/100mg」の製造販売承認を取得~
2009/04/22-NIKKEI NET プレリリース

[要約]
「クロザリル」は、日本で初めて「治療抵抗性統合失調症」の適応症を認められた抗精神病薬です。すでに世界97カ国で承認されており、日本でも統合失調症で入院中の9%の患者さんが、本剤の適応となると見込まれている。他国で抗精神病薬として販売後死亡を含む無顆粒球症の発現が報告されたため、販売を中止する国もあったが、治療抵抗性の統合失調症に対しては効果があることが認められ、血液検査を義務付けた上で販売が承認されている。また、適正なモニタリンを可能とするため、登録を受けている医療機関でのみ処方及び調剤が行われている。
参考:ノバルティス ファーマ株式会社HP(ノバルティス ファーマ株式会社)

メタボより高血圧対策が重要
2009年4月23日-読売新聞

[要約&コメント]
脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の予防には、肥満に重点を置いたメタボリックシンドローム対策よりも高血圧対策が重要であることがわかった。
もし全員の血圧を正常にした場合、男性で48%、女性で45%の心筋梗塞や脳梗塞を減らせると推計された。一方、メタボを解消しても男性で12%、女性で8%の改善効果しかないと考えられるという。

メタボリックシンドロームという言葉が数年前から流行りだし、肥満が万病のもとであるというのが一般的な認識であろう。それよりも血圧のコントロールがより重要であるというのは、興味深い話であったので掲載した。

おまけ...豚インフルエンザ

米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か
2009年4月23日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
カリフォルニア州でインフルエンザの定期健診を受けた2人の子どもが豚インフルエンザに感染していたことが判明した。2人はメキシコと国境を接するカリフォルニア州南部のサンディエゴ郡とインペリア郡に在住する10歳の男児と9歳の女児(二人は回復済み。一人は一時40℃近くの熱を出したという。)。2人とも豚と接触したことはなく、これまでのところ感染源は特定できておらず、人から感染した可能性が強くなっている。

カナダのアルバータ州でも、初めて一人豚インフルエンザにより死亡者が出たと報じられたが、新聞を読んでみると、実はその前から喘息の治療で入退院をしており、死亡した時に病院へ行ったのもそのぜんそく症状のためだったという。死亡後検査をしてみると豚インフルエンザの型が検出されたということで、実際の死因が豚インフルエンザによるものなのか、喘息によるものなのかははっきりしないとのこと。For your information...

2009/03/11

Saya's 薬学ニュース vol.81-「社会保障 ここが知りたい」ジェネリックを賢く使う 【2】/「異常行動との関連性なし」は変わらず タミフル/ジスロマックSR:1回の服用で効果が7日間持続/08年度から医学英語検定制度スタート

<Today's news>
1. 積極的な取り組み広がる  企業健保、国保、病院も 定期企画「社会保障 ここが知りたい」ジェネリックを賢く使う 【2】
2. 「異常行動との関連性なし」は変わらず タミフル・基礎WG
3. ジスロマックSR:1回の服用で効果が7日間持続

おまけ. 08年度から医学英語検定制度スタート グローバル化で問われる医学英語の実力

積極的な取り組み広がる  企業健保、国保、病院も 定期企画「社会保障 ここが知りたい」ジェネリックを賢く使う 【2】
2009年2月13日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
医療費を抑えるため、価格の安いジェネリック医薬品(後発薬)を積極的に使う取り組みがここ数年、病院や企業の健康保険組合、自治体などで広がっている。
2003年に入院患者に対する診療報酬の定額制を導入した聖マリアンナ医大病院(川崎市)では、変更可能な薬は後発薬に変えた。薬剤部長は「年間2、3億円、全体の5%の薬剤費を節減できた。後発薬による問題は全く起きていない」と話す。「受診者はあまり実感できないかもしれないが、全体での削減効果は大きい」という。

昨日に引き続き、ジェネリック医薬品使用に対する記事の第二弾。一般処方導入で有名になった聖マリアンナ医大病院が一例として取り上げられていた。薬剤費の削減に関しては、昨日の記事では患者
一人一人に対する費用の削減が取り上げられたが、もともと価格の安い薬に関しては差額があまりなく安く感じないものもある。しかし、このように全体を見て考えるとかなりの削減になっているのがわかる。自分のために後発医薬品を選択するか、国の今後のために選択するか。それは個人の自由であるがこの事実は見過ごせないものである。

「異常行動との関連性なし」は変わらず タミフル・基礎WG
2009年2月13日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会・安全対策調査会の「リン酸オセルタミビルの基礎的調査検討のためのワーキンググループ(基礎WG)」は、インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用と異常行動との因果関係を調べるために、国内外の研究者らが実施した非臨床試験などに関する文献5件について検証した。「異常行動との関連性は認められない」という結論を覆すような結果は得られなかった。

タミフルをめぐる異常行動に関する見解は今のところ因果関係なし、と言う認識でよいということだろうか。新型インフルエンザが叫ばれている中で、タミフルの使用が果たしてよいものかどうかの結論は未だに出ていないが、この結論らであれば、使用は推奨されるということであろうか。さらに見ていく必要がありそうである。

ジスロマックSR:1回の服用で効果が7日間持続
2009. 2. 5-日経DI

[要約&コメント]
アジスロマイシン*水和物の新剤形製剤である「ジスロマックSR成人用ドライシロップ2g」が製造承認を取得した。これまでの製剤では、1日1回、3日間投与すると、7日間効果が持続するもので、今回承認されたジスロマックSRは、さらに服用回数を減らし、1回服用するだけでその効果が7日間効果が持続するように設計された、成人用ドライシロップ製剤である。本製剤では、「マイクロスフェア製剤」(ポリマーからなる粒子径が数μm程度の球状の製剤)という新しい技術を採用することで、高用量(1回2g)の服用を可能にしている。
食事の影響を受けやすく、空腹時の服用が基本となる。具体的には、「食後2時間以上経過してから服用し、服用後は2時間以上食事を控えること」と患者に指導する。
*アジスロマイシン
エリスロマイシンの基本骨格に窒素原子を導入することで、感染病巣への優れた薬剤移行性と長い半減期を実現し、軽症から中等症の急性呼吸器感染症に優れた臨床効果を発揮する抗菌薬である。

3回の服用で1週間作用が持続するという特徴でも十分であったのに、さらに1回の服用まで回数が提言されている。ここで問題になるのは、副作用の発言である。患者によっては1回だけの服用で1週間も悩まされる可能性があることは見逃せない内容である。服薬指導の例も参考にしてもらいたい。

おまけ…医学英語

08年度から医学英語検定制度スタート グローバル化で問われる医学英語の実力
2009年2月6日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう)  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
医学英語検定試験(医英検)は、日本の医療・医学の国際化を普遍的に推進することを目的として、日本医学英語教育学会が08年度から開始した医学・医療に特化した英語検定試験。グローバル化の加速で、今や日本の医療現場も英語での対応を迫られる機会が増えている。在日外国人も急増し、医療機関でも医療通訳の必要性が認識され始めている。「医師だけでなく、看護師などのコメディカルも簡単な問診ぐらいは英語でできないといけない。それ以外の病院の事務、福祉分野などのスタッフも、ある程度、医学英語を知っておく必要がある。医療に関係する人たちには、少なくとも3級は取ってほしい。世界で活躍したい人は将来、さらに上の2級、1級を目指してほしい」

薬剤師に対しては特に記載がないが、薬局に訪れる外国人も東京付近では多いのが事実である。日本のシステムでは、すべてが日本語で印刷・カウンセリングされ、日本が全く駄目な外国人にとっては理解する要素が見当たらない。これに挑戦する薬剤師はいったいどのくらいいるのだろうか?

2009/02/20

Saya's 薬学ニュース vol.78-外来初診時に、タミフル耐性診断が30分で可能に/男性型脱毛症用薬がドーピングの禁止リストから除外/冷え症の診かたと方剤の選び方(後編)

<Today's news>
1. 外来初診時に、タミフル耐性診断が30分で可能に
2. 男性型脱毛症用のみ薬「プロペシア」09年よりドーピングの禁止リストから除外
3. 冷え症の診かたと方剤の選び方(後編)

外来初診時に、タミフル耐性診断が30分で可能に
2009. 1. 20-日経DI

[要約&コメント]
外来初診において、インフルエンザウイルスのタミフル耐性を30分ほどで診断できる検査キットの開発が進んでいる。スマップ(SMAP;Smart Amplification Process)法という新たな遺伝子検査技術を応用したものである。
※SMAP法
血液一滴以下(数μL)程度の検体を前処理試薬と混合し加熱処理した後、そのまま増幅試薬に添加し、60度で反応させることで、簡便かつ迅速に特定の遺伝子を診断する方法

タミフル耐性のインフルエンザの場合、症状が悪化するばかりでなく死者も出ているのが現状である。このような簡易な診断方法の開発により、迅速に薬物感受性を確認でき、その上治療の切り替えが行えるのは、耐性菌が注目している中で非常に有用である。しかしさらなる問題は、耐性が発覚した際に、どんな治療法が代わりになり得るか、ということであろう。

男性型脱毛症用のみ薬「プロペシア」09年よりドーピングの禁止リストから除外
09年1月26日-日経ヘルス

[要約&コメント]
プロペシアは、世界で初めての医師が処方する男性型脱毛症用飲み薬。現在は日本を含めて世界60カ国以上で使用されているが、05年より禁止薬物の使用を隠蔽する「隠蔽薬」として禁止物質に指定されていた。近年の分析技術の向上により、フィナステリドを使用しても禁止物質の判別ができるようになったため、WADAが今回の除外を決定したという。
*プロペシア
一般名:フィナステリド
規格:0.2mg/1mg
薬効:「5α-還元酵素II型阻害薬」:脱毛の原因物質であるジヒドロテストステロンの産生をおさえる
副作用:ほとんどなし

科学の進歩に伴い、多くのオリンピック選手などの間での薬物使用が明るみに出やすくなってきている。彼らにとって、勝つことと負けることは生きていく上で雲泥の差なのであろう。しかし、だからと言って薬を使わずにありの姿で戦った人達が、薬を使った人たちに勝利を奪われるというのは、どんな言い訳を考えついてもやはりフェアとは言えない。そんな分野で薬学の進歩が影響を与えられているというのはうれしいことである。

冷え症の診かたと方剤の選び方(後編)
2009. 1. 21-日経DI

[要約&コメント]
今回の記事では「高齢男性の冷え」と「若い女性の冷え」について、症例を提示して説明している。高齢者の場合、加齢に伴う様々なホルモン作用の低下による熱産生の低下や末梢循環不全などが原因となり、八味地黄丸などが使用されるという。その他、多少の症状の違いにより、牛車腎気丸・真武湯等に変更・追加されることもあるという。
一方、若い女性の冷え症には当帰芍薬散が第1選択薬であるという。
<まとめ>
・四肢の冷えにはしもやけの薬である当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を用いる。
・胃腸機能が低下した冷えには人参湯(にんじんとう)を用い、むくみの所見があれば真武湯(しんぶとう)を追加する。
・高齢者の足の冷えには、漢方のホルモン補充療法と呼ばれる八味地黄丸(はちみじおうがん)を用いる。
・若い女性のぽっちゃり型体系の冷え症には当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を用いる。


女性にとって冷え症は、習慣病というか大敵というか…悩まされてます。漢方の場合は、西洋医学のような"この症状にはこの薬"という分難しいように感じるが、人は一人一人全く違うため、医学はこうあるべきなのでは?と思う事も多々ある。特にカナダで自然療法医師に会ってから尚更強く感じるようになった。薬剤師も、患者を一人一人の個人として診るように努力しなければ、見落としてしまうことがある。個人として認める努力をすると、患者は自然と応える努力をしてくれるものであると感じることがよくある。まずは自分から心を開く努力をしなければならないのではないだろうか。薬剤師としてだけでなく、一人の人間として。

2009/02/12

Saya's 薬学ニュース vol.75-日本初の再生医療製品が保険適応/処方薬、「飲み切らない」が7割強/「リレンザ」を処方の高2男子が転落死

<Today's news>
1. 自家培養表皮「ジェイス」が保険収載 ヒトの細胞・組織を利用した日本初の再生医療製品
2. 処方薬、「飲み切らない」が7割強
3. インフルエンザ治療薬「リレンザ」を処方の高2男子が転落死


自家培養表皮「ジェイス」が保険収載 ヒトの細胞・組織を利用した日本初の再生医療製品
2009年1月21日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
自家培養表皮「ジェイス」*が1月から保険収載された。ジェイスは、ヒトの細胞・組織を利用した日本初の再生医療製品で、重症熱傷患者に使用できる。自家培養表皮治療に対する公的な保険の適用は、世界でも初めてという。同製品により、自家培養表皮の広範囲な移植が可能となり、これまで救命できなかった広範囲重症熱傷患者*を救命できる可能性があると期待されている。
*「ジェイス」
患者から採取した皮膚組織の細胞を培養して作製する表皮シートのこと。
*ジェイスの適応となるII度・III度の熱傷創が30%以上の患者は、年間約900人発生し、このうち約500人は死亡している。

熱傷創が40%を超えると、死亡する確率はかなり高くなるとのこと。その中で熱傷創90%の患者が新たな治療により一命を取り留める、という事実には正直驚いた。再生医療の是非は賛否両論であると思うが、人間らしく生きるための助けになるものであれば、このように存在してもよいように感じさせられる記事である。

処方薬、「飲み切らない」が7割強
2009/01/21 17:41-キャリアブレイン

[要約&コメント]
処方された薬を最後まで飲み切らずに余らせてしまう人の割合が全体の7割強(よくある」が23.2%、「たまにある」が49.8%)に上ることがわかった。また、処方薬を飲み忘れることがあるかとの質問では、「よくある」「たまにある」と答えた人の割合が全体の71.5%となり、飲み忘れの多い時間帯は、「昼」が53.6%で最多だった。
医師の指示を守って薬を正しく服用しているかとの質問には、全体の79.7%が「良好だと思う」と回答。
抗生物質・抗菌薬を処方されたことのある人に対し、服用を途中でやめたことがあるかと尋ねたところ、4割の人が「ある」と答えた。

昼の飲み忘れは、外出していたり、知り合いの目の前で服用したくないと感じている人が多いのではないだろうか。勤務時代素直に打ち明けてくれる人が多かった気がする。抗生物質や抗菌薬の処方が出た場合、飲みきるようにという説明は当り前のようにしてきたが、実行できていない人たちがこれだけいるとは。途中でやめるとなぜいけないのか、という理由をしっかり患者が把握できていないためではないだろうか。薬剤師の説明不足も要因になっているように感じる。

インフルエンザ治療薬「リレンザ」を処方の高2男子が転落死
2009.1.29 23:30-産経新聞

[要約&コメント]
厚生労働省は29日、インフルエンザにかかり、治療薬「リレンザ*」を処方された長野県松本市の高校2年の男子(17)が27日、自宅ベランダから転落して死亡したことを明らかにした。処方されたリレンザを服用したかどうかは不明。
*リレンザ
一般名:ザナミビル
薬効・薬理:A型,B型インフルエンザ感染症治療薬
副作用:頭痛,下痢,かすれ声,失神,ショックなど

タミフル耐性インフルエンザの出現により、リレンザが再び注目されるようになった。異常行動とタミフルの因果関係について、去年ニュースにも多々取り上げられていたが、タミフルによる服用と、インフルエンザそのものによる脳症によるものとの区別がまだついていないように感じる。

2009/02/03

Saya's 薬学ニュース vol.72-新型インフルエンザの対策(報道)/多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡/米ファイザーがワイス買収 6兆円/OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否/ダイエット食品で女性入院

<Today's news>
1. 新型インフルで、BCP策定と家庭での準備呼び掛け
2. 多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡、福岡大病院 呼吸器通じ拡大か
3. 米ファイザーがワイス買収 6兆円、製薬最大手固める 競争力強化で、業界再編も
4. OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否

5. ダイエット食品で女性入院 医薬品成分を検出

新型インフルで、BCP策定と家庭での準備呼び掛け
2009/01/26 12:24-キャリアブレイン

[要約&コメント]
新型インフルエンザのパンデミック(大流行)を想定し、BCP(事業継続計画)策定や家庭での準備を呼び掛けようと、東京都は1月24、25の両日、新宿西口広場イベントコーナーで、「新型インフルエンザ対策の現状と課題-先進事例に学ぶ事業活動のあり方」と題したシンポジウムを開いた。
NHK報道局では、放送機関としての責務を果たすためにパンデミック時でも放送を続けるという前提で、対策に取り組んでいる。
▽サージカルマスク36万枚、N95マスク3万6000枚を備蓄
▽PPE(個人防護具)と消毒薬の備蓄
▽PPEの脱着訓練
▽パンデミック時のシミュレーションVTRの作成  ―などの準備を済ませたという。

日本におけるインフルエンザ予防策はマスクに重点を置かれているが、ここカナダではマスクをしている人を見たことがない。薬局内で粉薬を混ぜる時に薬局用のマスクを着用したことがあるが、一般の人たちはどのように予防するつもりなのだろうか。国によってそれぞれ予防策は異なるだろうが、その点調べてみたら面白いかもしれない。

多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡、福岡大病院 呼吸器通じ拡大か
2009/01/27 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
福岡市の福岡大病院救命救急センターの集中治療室(ICU)に運ばれた患者23人(4人が死亡)が、ほとんどの抗菌薬が効かない多剤耐性のアシネトバクター菌*に院内感染していたことがわかった。感染が人工呼吸器の使用を通じて広がったとの見方を示した。韓国で肺炎を発症し、日本に帰国後の昨年10月に入院、その後死亡した男性へのアシネトバクター菌感染が確認されたのをはじめ、呼吸器の部品から同菌が検出された。
アシネトバクター菌による院内感染は、国内では極めて珍しいという。
*アシネトバクター菌
土壌や水などの自然界や、人間の皮膚などに広く存在する細菌。通常は健康な人への病原性は弱いが、手術後など免疫力が低下した状態で感染すると重症化し、死亡することもある。

ICUなど、特に免疫の低下した患者の多い患者が集中する場所であったことが感染を拡大させた大きな要因であろう。死亡者も出ていることから、今後も警戒が必要である。洗浄による消毒を行ったにもかかわらず感染が拡大していることから、より厳格な消毒方法の検討も行う必要もありそうだ。

米ファイザーがワイス買収 6兆円、製薬最大手固める 競争力強化で、業界再編も
2009/01/28 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
製薬業界で世界最大手の米ファイザーは26日、同業の米ワイスの買収で合意したと発表した。買収額は680億ドル(約6兆円)。両社の2007年の売上高を単純合計すると700億ドル規模に達し、最大手の地位を固める。 世界的な景気後退の影響で、米国では安価な後発医薬品が増加、経営を圧迫されているファイザーは規模拡大で競争力を高め、巻き返しを図る。製薬業界では新薬の開発費が高騰する一方、医療費抑制に向けて医療機関などが後発薬を積極的に使用。短期間で投資を回収しつつ、コンスタントに新薬を投入していく必要が強まり、規模拡大が課題となっている。

この景気後退が製薬企業にも大きな影響を与えているようだ。医療費の削減も大きな課題ではあるが、新薬の開発は求めている人がいる限り必要なことでもある。今後、ますます新薬の金額は上がりそうである。そんな中、日本は先発品を使い続けるのだろうか。もしくは、この不景気が功を奏して後発医薬品使用に拍車がかかるのか?!

OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否
2009/01/29 14:44-キャリアブレイン

[要約]
大正製薬が、グラクソ・スミスクライン(GSK)から、OTCである肥満改善薬「アリー」の国内製品化権を獲得した。「アリー」を医療用として開発するのか、それとも直接、OTCとしての商品化を目指すのかについても、今のところ明確な方針を示していない。(現段階ではOTCとしての商品化の可能性が高いと推測されている。)
米ではOTC薬として半年間で300億円近くを売り上げたヒット商品だが、今のところ、他の主要国での承認はなく、副作用(激しい下痢)も強いことから、日本でのOTC販売は難しいとも言われている。

ダイエット食品で女性入院 医薬品成分を検出
2009/02/03 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
30代の女性がインターネットで個人輸入したダイエット用食品から、国内で医薬品として承認されていない「シブトラミン」と、薬事法で劇薬に指定されている「フェノールフタレイン」の2種の医薬品成分が検出されたと発表した。女性は肝機能障害などで一時入院したが、食品の服用をやめると症状は改善したという。

せっかくなので大衆肥満薬の記事を2つ続けて紹介した。1つ目は、日本のOTC薬に画期的な事象を巻き起こす可能性のある記事であるが、2つ目の記事でそれを大きく覆されるような、マイナスの内容の記事である。同じ薬であるため比べることはできないが、この内容を見て厚労省が果たしてGoサインを出すのだろうか。4日後の記事であるとはいっても、タイミングが悪いとしか言いようがない…
しかし、日本でしっかりとした審査により承認した薬が販売されれば、逆にネットなどで海外の安全性が確保されていない薬に手を出すことを減らせるかもしれない。厚労省の判断はいかに?

2009/01/30

Saya's 薬学ニュース vol.69-インフルエンザ予防接種妊婦もOK/不況により症状あっても受診「我慢」が6割近く/コンビニ、スーパーでの医薬品販売は人気になりそう?/医薬品販売制度改正後のルールづくりは?/ピンクリボンの認知度に大きな男女差

<Today's news>
1. インフルエンザワクチン 「妊婦さんもOK」 予防接種、医師に相談を
2. 症状あっても受診「我慢」が6割近く
3. コンビニ、スーパーで買うのは「頭痛薬」など
4. 医薬品販売制度改正で都道府県に協力要請-厚労省

おまけ. ピンクリボンの認知度に大きな男女差

インフルエンザワクチン 「妊婦さんもOK」 予防接種、医師に相談を
2009.1.7 08:29-産経新聞

[要約&コメント]
 妊婦がインフルエンザワクチンの接種を希望する場合は接種してよいという日本では初の公式見解が、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会が作った「産婦人科診療ガイドライン産科編2008」(日本産科婦人科学会発行)に明記されている。インフルエンザは妊婦がかかると重症化しやすいとされており、予防の選択肢の一つとして期待が高まりそうだ。
妊婦には、「生ワクチン*」は原則として禁忌だが、「不活性化ワクチン*」は接種可能だ。

妊婦への予防接種は聞いたことがなかった。未だに医師の判断に任されてはいるが、質問があった時にある程度エビデンスを混ぜながら話せるので良い材料となった。完全に安心とは言えないので、状況を見つつになるであろう。
*生ワクチン
病原性を弱めたウイルスや細菌などをワクチンにしたもの
*不活化ワクチン
培養したウイルスや細菌などを精製してホルマリン処理などをして病原体を無毒化したもの

症状あっても受診「我慢」が6割近く
2009/01/19 21:22-キャリアブレイン

[要約&コメント]
景気の悪化が深刻になる中、今年は「我慢」して医療機関にかからない場合があると考える人の割合が全体の6割近くに上ることがわかった。どんなときに「我慢」するかとの問いには、「(重くない)風邪」と答えた人が約半数で、「歯痛」や「頭痛」など、多数の市販薬がある症状では、医療機関に行かずに済ませる傾向が強いことが分かった。

この結果は、個人的にうれしいものであった。不況は無駄なものを排除する性質がある。日本人は、何かあるとすぐに病院へ行く傾向があるように感じる。そのため、病院では軽症の患者であふれる事もある。風邪の場合、病院にいっても出されるのは薬だけ、ゆっくり休んでくださいの一言である。そのために病院で長い間待たされて、もらわなくてもいいような菌をもらう事もある。市販薬があるなかで、それらをうまく利用し、セルフメディケーションを心がけていただきたい。それでも良くならない場合は病院へ行き検査を受けるべきであるが…そこで薬剤師としてどの程度まで患者に情報提供ができるか。この点が求められてくるのではないだろうか。

コンビニ、スーパーで買うのは「頭痛薬」など
2009/01/19 21:30-キャリアブレイン

[要約&コメント]
今年6月の改正薬事法施行後、コンビニやスーパーなどで一般用医薬品(OTC)を購入したいとする人が66%に上ることがわかった。(夜間の緊急時には85%に上昇している。)購入する医薬品としては、頭痛薬などが挙げられた。年代別では、40歳代で肯定的な見方をする回答が最も多く7割を超えたが、60歳代では4割が「購入したいと思わない」と回答している。

コンビニでの医薬品購入が可能になれば、夜間急きょ薬が必要になった場合の不安はなくなるであろう。登録販売者がしっかりと応対する条件であれば問題ないし、利便性が向上することはうれしいことでもある。ただし、登録販売者がどのように顧客に関わっていくのか、その点が課題である。

医薬品販売制度改正で都道府県に協力要請-厚労省
2009/01/20 21:56-キャリアブレイン

[要約&コメント]
厚生労働省医薬食品局は、1月20日の「全国厚生労働関係部局長会議」で、今年6月の改正薬事法施行に伴う医薬品の購入者からの相談体制の整備などについて、都道府県の担当者に協力を求めた。医薬品についての情報提供や相談対応で薬局・薬店などが順守すべきルールを厚労省が明確にした後、各都道府県において現場指導を徹底するよう求めているほか、購入者からの通報や相談に対応する体制の整備なども必要としている。「ルールについては、法令や通知などで順次伝えていく」としている。

ちょうどコンビニでの販売の話をしたすぐ後に見つけた記事。私が気になった対応についてである。今の段階ではまだ“手探り段階”であることが見てとれる。薬剤師としても、登録販売者がどのようなルールの中で医薬品の販売を行っていくか知っている必要がある。厚労省の意向が発表されたら紹介していこうと思う。

おまけ...乳がん/ピンクリボン

ピンクリボンの認知度に大きな男女差
2009/01/19 21:38   キャリアブレイン

[要約&コメント]
ピンクリボン運動の内容を知っている女性の割合は72.5%(「詳しく知っている」15.4%、「何となく知っている」57.1%)なのに対し、男性では45.0%(「詳しく」6.8%、「何となく」38.2%)。また、乳がん検診の受診状況を女性に尋ねたところ、受診経験者が半数を下回ることも分かった。年齢別でみると、「30歳代」が62.4%で最多。以下は、「20歳代」58.0%、「40歳代」56.2%、「その他」31.0%と続いた。

ピンクリボン運動は、2000年から広がっているとはいっても、多くの人が知り始めたのはここ数年なのではないだろうか。「余命1か月の花嫁」が上映されてから、その反響は大きく多くの場でピンクリボン運動や乳がん検診などが盛んに叫ばれるようになった。個人的にも応援しており、健診の普及にはかかわっていきたいと考えているが、未だに健診を受けたことがないので、帰国したらぜひ挑戦したい内容である。

2009/01/26

Saya's 薬学ニュース vol.65-癌の遅延性悪心・嘔吐予防に新薬期待/体外からコントール可能なDDS技術の開発/ED治療薬と相互作用を起こす薬56種類紹介/鳥インフルエンザ死亡者393人/脳死で「臓器提供したい」が4割越


*お知らせ*
Saya's 薬学ニュース vol.37で記載した「日本医療機能評価機構」と「オンラインレセプト請求義務化」に対する貴重なコメントを匿名さんよりいただきました。とても興味深い内容ですので、興味のある方は是非訪れてみてください。
*レセプト請求オンライン義務化によって起こる様々な弊害etc

2008. 9. 18-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
半減期の長い制吐剤パロノセトロンは、癌化学療法による遅延性の悪心や嘔吐にも予防効果のあることが、国内の多施設共同二重盲検無作為化フェーズ3試験で確認された。パロノセトロンは選択的セロトニン(5-HT3)受容体拮抗剤で、化学療法に伴う悪心や嘔吐を防ぎ、化学療法の継続を可能にする作用が報告されている。欧米では注射剤や経口剤がすでに承認されている。

日経メディカルオンラインのランキングに載っていた記事で、少し古いが将来有望な治験薬として紹介した。抗がん剤治療を行う人たちにとって、悪心嘔吐などの副作用は大きな障害となる。治療を続けたいのに続けられない。せっかく薬が効いているのに精神的に耐えられない人たちの少しでも救いになる薬が開発されることを、心から祈っている。


[要約&コメント]
金(ゴールド)ナノ粒子を用いた新しい薬剤送達システム(drug-delivery system:DDS)が開発された。この粒子は、赤外線への曝露により表面に付着した複数の薬剤を放出するという。
この新システムの大きな利点は、外部から操作することによって3~4種類の薬剤を送達できる可能性があること。現在、2種類の薬剤を放出できるDDSは存在するが、放出のタイミングはあらかじめ組み込まれており、体外から操作することはできない

癌の記事を続けて紹介しよう。今度は癌治療におけるDDSの技術についてだ。今回のDDS技術では、薬剤送達の分類に含まれる。抗ガン剤の多くが、癌細胞だけでなく正常な細胞までも攻撃してしまうことがある中で、このような技術は癌細胞のみへの到達率を上げることで、正常細胞の破壊による副作用を低減することも可能である。特に体外からの操作におりコントロールができるのはかなり魅力的である。

2009年1月5日/HealthDay News

[要約&コメント]
米国の消費者団体パブリック・シチズン(Public Citizen)が、勃起不全(ED)治療薬との有害な相互作用を生じる可能性のある物質56種類のリストを作成した。ある種の抗狭心症薬、降圧薬、グレープフルーツ果汁およびハーブ・サプリメントであるセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)などが含まれるという。降圧薬を使用している男性はED治療薬を避ける必要があると述べている。

EDの治療をしている人に最も気をつける内容は、心臓病の有無に関してだがそれ以外にもこれほど多くの薬に気をつける必要があるとは...アメリカの薬で記載してあるが、一般名から比較できるので活用していただきたい。

2009/01/14 11:56-キャリアブレイン
[要約&コメント]
世界保健機構(WHO)がこのほど発表した「感染確定症例数」(1月7日現在)によると、2003年11月-09年1月までに15か国で確認された「ヒトの高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)」の確定症例数は393件、死亡例数は248件だった。
WHOの報告書は「最も重要で、かつまだ答えの分からない疑問は、なぜ、03年より動物の間では60か国で集団発生が起こっているにもかかわらず、ヒト症例の90%(03年11月-08年5月までに報告された症例中)が5か国のみから報告されているのかという点である」としている。

この感染者数と死亡者数をみて少ないと感じるか、多いと感じるか。
90%以上の症例が血縁の家族内に発生している事実も見逃せない内容である。アジア諸国での観戦も多いので、油断はできない。いつ日本で発生してもおかしくはないのである。これまで報告されたいくらかの患者のうち、鳥類との接触がみられたことから、必要以上に鳥類に近づかない事も、簡単であるが重要な予防策になるであろう。海外へ行く人は特に注意が必要である。

2009/01/13 16:32-キャリアブレイン

[要約&コメント]
脳死判定後に「臓器提供したい」と答えたユーザーが、全体の43.1%(男性:40.2%、女性:46.7%)に上ることが明らかになった。年齢別では、30歳代が45.8%と最多で、40歳代が43.3%でこれに続いた。ただ、臓器提供の意思がある回答者のうち、何らかの方法で意思表示をしていると答えたのは46.5%で、半数以上は意思表示をしていなかった。
43.8%の人が臓器移植に何らかの関心を持っていることが分かった。
アイシェアのホームページ(http://release.center.jp/2009/01/1302.html)

臓器移植への関心は、自分の想像よりも以外に高かった。実際に提供したいと考えている人達は中年の人に多かったが、関心を持っているレベルでは、20代が最も多い。中年になると自分の死に関してより具体的に考えるようになるからだろうか。提供したいと思っていても、意思表示をしていない人が半分以上いるのは残念なことである。事故などで急になくなってしまう場合、意思が伝えられないからである。自分もその一人に入るが、どうにかして意思表示カード作成までの流れをより一般的に、アクセスしやすいような啓もう活動が必要と感じた。

2009/01/25

Saya's 薬学ニュース vol.64-タミフル耐性インフルエンザの対策は「リスク分散」が基本/登録販売者試験で替え玉受験判明/ジェネリック薬業界は順調/女性向けの健康機器ブランドを発表

<Today's news>
1. 耐性ウイルスの出現は突然、対策はリスク分散が基本
2. 耐性ウイルスを意識した抗インフルエンザ薬治療を
3. 登録販売者試験で「替え玉受験」判明
4. 急成長のジェネリック薬業界、主要企業44社の売上は前年比14%の3480億円

おまけ. テルモ、女性向けの新しい健康機器ブランド

耐性ウイルスの出現は突然、対策はリスク分散が基本
2008. 3. 13-日経メディカル

[要約&コメント]
これまでタミフル耐性株はあまり伝播しないというのがWHOなどの見方だったが、ノルウェー(66%)やフランス(39%)などでの耐性出現率をみるとこういった認識を変えなければならないことに気付かされる。アマンタジン(シンメトレル)も同様に、耐性ができにくい薬と考えられていたが、事態は急変し高頻度で耐性が見られるようになったとのことだ。タミフル一辺倒という状況を見直すなどの、「リスクの分散化」が重要になるとのこと。

Saya's 薬学ニュース vol.60で耐性の広がりなどに関して記事を記載したが、事態は昔に比べて大きく変化していることを再認識させられる。耐性ができてしまった今、どのように耐性の増加を食い止められるか、など専門家の声が必要である。

耐性ウイルスを意識した抗インフルエンザ薬治療を
2008. 12. 17-日経メディカル

[要約]
耐性ウイルスの出現が騒がれている中で、治療指針では、A型、B型別に、ザナミビル(商品名;リレンザ)、タミフル、アマンタジン(商品名;シンメトレルなど)の3種類の抗インフルエンザ薬をどのように使っていくべきかが示されている。


登録販売者試験で「替え玉受験」判明
2009年01月14日-薬事日報

[要約&コメント]
奈良県では、2008年度第2回「一般用医薬品登録販売者試験」で、大阪府豊中市の配置販売業経営の男性(54歳)が、その息子(20歳)になりすまして受験していたことが判明したと発表した。男性の受験を無効とすると共に、替え玉受験については、有印私文書偽造および同行使の容疑で告発する予定だ。
類似記事:パーマかけ眼鏡外し…でも替え玉受験の父、息子になりきれず (m3.com)

登録販売者試験の替え玉受験。親が子供の資格のために、自分で勝手に行ったことだと語っていたが、果たしてこれが子供のためになる教育なのだろうか、と疑問に感じてしまう記事である。と同時に、もしこの替え玉が発覚せず、実際に免許を交付していたらどうなっていただろうか。全く知識のない登録販売者が薬剤師のいないドラッグストアなどにいる事態が発生することになる。倫理的に考えても誰のためにもならないのが現実である。

急成長のジェネリック薬業界、主要企業44社の売上は前年比14%の3480億円
2009/01/13 17:40-MarkeZine

[要約&コメント]
ここ数年急激に業績を伸ばしているジェネリック薬企業の現状と開発戦略について調査を行った。特に業績が急伸しているのは、病院での採用が増えている売上100億円以上の大手ジェネリック薬企業で、13社合計で5年間で68%という驚異的な伸びを示している。
類似記事:ジェネリック医薬品の売上高は前年より14%増(ケアネット.com)

後発品の使用に控え目になっている薬局に対し、ジェネリック薬企業では業績が伸びているのが明らかになった。国の後押しなどもあり、今後も成長を続けていく事が考えられるが、その分新薬企業の製薬会社がどのような状態なのか比較するものがあれば面白いと感じた。

テルモ、女性向けの新しい健康機器ブランド
2009/01/12-ケアネット.com

[要約&コメント]
テルモ株式会社は、女性向け商品の新ブランド「PREMIAGE」(プレミアージュ)を立ち上げた。「PREMIAGE」は「PREMIUM+AGE」の造語で、「これからの人生をより一層いきいきと」という願いを込めたとのこと。女性ホルモン(エストロゲン)の減少による体の様々な変化に着目し、女性の閉経前後(45~55歳)から急増する高血圧など生活習慣病予防につながる商品を展開していくという。

女性は妊娠や閉経などによりホルモンバランスが変わるために、様々な疾患に対し気をつけなければならない。更年期障害で悩んでいる人、これから妊娠をする人など、何かしらの不安を抱えている人は多いのではないだろうか。そんな女性の不安を少しでも取り除くことのできる製品が開発されるといいのだが。

2009/01/24

Saya's 薬学ニュース vol.63-中国抗生物質の乱用で死亡者多/インフルエンザQ&A 正しいマスクの着け方は?

<Today's news>
1. 中国、抗生物質の乱用深刻 毎年8万人が死亡
2. マスクの正しい着け方は? 新型インフルQ&A

中国、抗生物質の乱用深刻 毎年8万人が死亡
2009年1月13日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
中国青年報によると、中国の医学専門家は医療施設で抗生物質の乱用により毎年約8万人が死亡し、約800億元(約1兆500億円)の医療費の浪費を招いていると指摘した。2005年に薬の副作用で死亡した患者約20万人のうち、40%は抗生物質の乱用が原因だという。医療水準の低さや投薬による利益獲得が理由として挙げられる。

マスクの正しい着け方は? 新型インフルQ&A
2009年1月13日-m3.com 提供:毎日新聞社

[要約&コメント]
質問内容:マスクの正しい着け方は?
回答:顔とのすき間なくし、1日1枚使い捨てで
インフルエンザのウイルスは直径0・08-0・12マイクロメートル(マイクロは100万分の1)で、市販のマスクの目(約5マイクロメートル)よりはるかに小さい。しかし、ウイルスは単独で空気中を漂わない。唾液(だえき)などと一緒に約5マイクロメートルの大きさの飛沫(ひまつ)となって、人から人に感染する。

今話題のインフルエンザ、ものばかり揃えてもいざ使いかたが分からなかったり、ということがないようマスクの付け方を紹介することとした。自分でできる予防法から徐々に始めてみよう。

2009/01/22

Saya's 薬学ニュース vol.61-糖尿病疑いありの半数は未治療のまま/ヒアルロン酸自己注射の危険性/インフルエンザ今後も増加の可能性高い/米国医療の真相はいかに(本紹介)

<Today's news>
1. 40歳以上の3割が糖尿病‐半数は未治療者
2. ヒアルロン酸 しわ取り、自己注射「ダメ」 ネット頼り個人で輸入、後遺症に悩む例も
3. 喘息患者へのアプローチ
4. インフルエンザ、流行指標の4.7倍に増加

おまけ. サブプライム化する米国の医療『米国医療崩壊の構図』 

40歳以上の3割が糖尿病‐半数は未治療者
2009年01月09日-薬事日報

[要約&コメント]
厚生労働省の2007年度「国民健康・栄養調査」で、糖尿病が疑われる人は予備軍も含め、前年度より340万人増え2210万人に達し、特に40歳以上では29.0%と、10人に3人は糖尿病が疑われことが明らかになった。糖尿病が強く疑われる人で、治療を受けている人の割合(55.7%)は10年前に比べ改善したが、指摘を受けた人の半数は治療を受けていないことが分かった。
神経障害が最も多く11.8%、次いで腎症11.1%、網膜症10.6%、足壊疽0.7%の割合。

糖尿病は自覚症状が薄い分、医師から指摘されても危機感を感じにくい。「自分は大丈夫だろう」という理由のない自信を持ちたがる。これは、患者の無知からくるものが大きいように思う。せっかく検査を受けて早期発見ができても、治療に取り掛からなければ症状は悪化する一方。知識がない中で自分流に食生活を変えるだけでは改善が非常に難しい。早めに対応すれば、急激な悪化は防げるし、目を失ったり足を失ったり、透析のために毎日病院に通う必要もない。患者への情報公開を薬局でも積極的にやっていけるのではないだろうか。

ヒアルロン酸 しわ取り、自己注射「ダメ」 ネット頼り個人で輸入、後遺症に悩む例も
2009年1月11日-m3.com 提供:毎日新聞社

[要約&コメント]
インターネットで購入したヒアルロン酸を、自分で顔などに注射する行為が広がっている。ヒアルロン酸は関節や真皮に含まれ、化粧品の保湿成分として使われる。美容クリニックなどでは、しわの下に注射して目立たなくさせる美容法が提供されている。
ある患者は、クリニックで使用していたものと同じメーカーのヒアルロン酸を、香港の輸入代行業者を通して購入を試みた。掲示板の体験談などを基に07年12月、自分のほおや目の下に注射したところ、2、3カ月後、注射した部分の一部が膨らみ、しこりになった。クリニックでヒアルロン酸を分解する注射を打ったがしこりはなくならず、皮下にひきつれが起きる「異物肉芽腫症」と診断された。完全に元に戻すことは難しく、女性は「すごく後悔している」と話す。

美容整形は女性の綺麗になりたい、若くありたいという本能を魅惑する天国のような存在なのだろう。しかし、治療費は高いし、期間はかかるしで、道を踏み外してしまう人も少なくはないようだ。美容整形での治療は専門知識を持っている医師による施術(少なくとも免許を持っている医師であれば)なので、安全性はある程度確保されるが、インターネットでの購入を「ダメ」というのは賛成である。頭ごなしに否定しているわけではなく、それは、あなたのためだからなのです。手を出す前に賛否両論きちんと把握し、危険性を知ることは重要です。

喘息患者へのアプローチ
2009年1月12日-週刊医学界新聞

[要約&コメント]
喘息の重症度を決めるフォーカスを絞った問診がKeyとなる。日中に発作はあるか,夜間寝ている間の発作はあるかなど細かな問診が患者の長期治療戦略に大きく関係してくることは見落としがちだ。そのほか,何が誘発因子だったのか,アレルゲンへの曝露,感染症の有無,ピークフロー,肺機能検査の有無,救急外来での治療,なども重要なポイントである。

〈急性期の治療の基本〉
基本はβ2刺激薬(ベネトリン®)吸入,そしてステロイド(経口/注射)の投与。その他抗コリン薬の使用も重要。テオフィリン製剤に関しては明確なエビデンスがなく、他の薬剤との相互作用や血中濃度を考えると使いづらい点もある。
〈慢性期の治療の基本〉
急性増悪の予防のための教育とコントローラーの組み立て。(重症度を見分けることがポイント)
          <ステップに応じた投薬内容の決定>

〈治療のステップの背景〉 治療の基本は吸入ステロイドである。これに長時間作用性β2刺激薬を組み合わせたり,モンテルカストなどのロイコトリエン拮抗薬を組み合わせたりしてコントロールを図る。長時間作用性β2刺激薬だけで治療することは避ける。
〈薬物療法以外で重要な治療 〉
環境改善:喫煙歴,ネコなどペットに対するアレルギー,ゴキブリの有無など

ちょっと長くなってしまったが、医師がどのような考え方で薬を処方しているのかがわかりやすく記載されていたので掲載した。患者さんへの服薬指導にも応用できそうだ。

インフルエンザ、流行指標の4.7倍に増加
2009/01/13 15:43-キャリアブレイン

[要約&コメント]
インフルエンザが増加しており、昨年の第51週には、全国的な流行開始の指標である定点当たり報告数「1.0」を大幅に上回る「4.68」に達し、今シーズン最高を更新したことが明らかになった。
シーズンの12月までに全国的な流行が始まった場合、流行のピークが翌年の1月末または2月初旬になっており、今後さらに増加する可能性が高いとし、より一層の注意を呼び掛けている。

毎日話題に上るインフルエンザのニュース。つきませんね。さらに増加が見込まれるというのは良いニュースではありませんが、引き続き注意を要するということで、掲載しました。

おまけ...本紹介「米国の医療」
サブプライム化する米国の医療『米国医療崩壊の構図』 
2009年1月9日-NBonline(日経ビジネス オンライン)

[要約&コメント]
本書は米国医療システムに関して論じるレジナ・ヘルツリンガー・ハーバード大学経営大学院教授の3冊目の翻訳書である。2部構成で、前半が現在の米国医療サービス市場の“診断書”、後半がその病根を治療する“処方箋”となっている。
診断書の要点はジャック・モーガンという腎臓疾患患者が、民間医療保険を持ちながらも移植が間に合わず亡くなった理由を、1つのケーススタディーとして追求し、医療保険会社、非営利大病院、雇用主企業、連邦政府とあらゆる種類の規制に関して意見する専門家集団のすべてに、応分の責任があることを解明していく。

海外の医療制度比較などを行っている身としては、とても興味深い内容で読んでみたいと自然に思ったのだが、皆さんはどうでしょうか。実際カナダでも、手術まで待たされ、待たされ。。。。挙句の果てに待てずに亡くなるというケースがあるのが事実です。症例としては似ているかもしれませんが、この2カ国で決定的に違うのは何なのか。皆さんは気になりませんか?