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2009/08/19

Saya's 薬学ニュース vol.99-糖尿病入院患者の低血糖が高死亡率に関連/60歳以上の97%が“COPD”の疑い/「レーシック手術で感染症」50人が提訴/抗精神病薬「クロザリル」を発売/ 医療改革“真夏の戦い”へ

<Today's news>
1. 糖尿病入院患者の低血糖が高死亡率に関連
2. 50代の69%、60歳以上の97%が“COPD”の疑い
3. 「レーシック手術で感染症」50人が提訴
4. 抗精神病薬「クロザリル」を発売 ノバルティスファーマ

おまけ. 医療改革“真夏の戦い”へ 米大統領に妥協圧力

みなさんこんにちは。
大変ご無沙汰しております。時間に余裕が出てきましたので、さっそく薬学ニュースを再開させたいと思います。今後とも皆さんよろしくお願いいたします。


糖尿病入院患者の低血糖が高死亡率に関連
2009/07/31(金)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
入院中に低血糖症を起こした糖尿病患者は、入院中あるいは1年以内の死亡リスクが有意に高いことが新しい研究で示された。 低血糖症を来した日が1日増えると、入院中の死亡リスクが85.3%増加し、退院後1年間の死亡リスクも65.8%増加した。さらに、低血糖症を来した日が1日増えると入院日数も2.5日伸びることが判明した。「直前に食べた食事のような明らかな理由による低血糖症であっても、自然に生じた低血糖症と同様にリスクが高いのかどうかを調べる総合的分析はできない」と述べている。

この内容からみると、ここで述べられている低血糖症状とは、自然に起きる低血糖症状のことを主に指していることがわかる。特に入院患者の場合は状態が重症化し、食事を摂れないケースもある。そんなときに入院前とお同じ治療をしていては低血糖を引き起こすリスクも高くなるということである。
低血糖のリスクはみな承知の上であるが、このように具体的な数字でみると1日の低血糖発現も侮ることはできない。

50代の69%、60歳以上の97%が“COPD”の疑い
2009/07/31(金)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
40歳以上で10年以上の喫煙者のCOPDの疑いが、40代で20%、50代で69%、60代では97%と、年代とともにと急増するという。ファイザー株式会社が行った調査からわかった。また、COPDの疑いがある人のうち68.4%(253/370人)は、ニコチン依存症であることもわかったという。
私の祖父もCOPDで他界した。何度言ってもタバコだけはやめなかった。そして病院にも行こうとしなかった。祖父は当時80近くだったので、この割合を知っていたら…と思うことがある。すでに依存症だったのだろう。

「レーシック手術で感染症」50人が提訴
2009/08/03(月)-ケアネット.com 記事提供:読売新聞 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
東京都中央区の診療所「銀座眼科」(閉鎖)で、レーザーを照射して視力を矯正する「レーシック手術」を受けた患者に感染症被害が多発した問題で、患者50人が「感染症の危険を知りながら手術を続けた」として、元院長などに計約1億3000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 手術を受けた患者が感染性角膜炎になり、「衛生管理を見直さず、感染被害を続発させた責任は大きい」と主張している。

今はやり(?)のレーシック手術。友人の何人かもすでに手術を受け、良好な視界を手に入れたことを喜んでいる。ただし、おこなう場所に関しては選らぶ必要がありそうだ。実際に手術を行った友人の紹介など、信頼を重視して選ぶほうがよさそうだ。

抗精神病薬「クロザリル」を発売 ノバルティスファーマ
2009年8月3日 (月)-薬事日報

[要約&コメント]
ノバルティスファーマは、抗精神病薬「クロザリル錠25mg、同100mg」(一般名:クロザピン)を新発売した。クロザリルは、日本初の治療抵抗性統合失調症治療薬。2種類以上の抗精神病薬で十分な効果が得られない患者に対して、効果を発揮する。ただし副作用発現が多くみられたことから、「クロザリル患者モニタリングサービス」(CPMS)が運用され、医師や保険薬局はCPMSへの登録が義務となる。

この薬が開発されたのは1960年代と古く、他の向精神薬開発の糸口となった薬であるという。ただし、無顆粒球症等の重篤な副作用のため開発は中止された。他の薬で治療困難な患者に効果が認められ今回販売に至ったが、使用には厳格な副作用・血中濃度モニタリングが必要となる。副作用発現に十分注意する必要のある薬なので要注意である。

商品名: クロザリル錠
一般名:クロザピン
規格:25mg、100mg
用法用量:初日は12.5mg(25mg錠の半分)、2日目は25mgを1日1回経口服用する。3日目以降は症状に応じて1日25mgずつ増量し、原則3週間かけて1日200mgまで増量。維持量は1日200~400mgを2~3回に分けて経口服用。最高用量は1日600mgまで。
副作用:無顆粒球症、めまい、立ちくらみ、吐き気、口渇等
注意:糖尿病患者には原則投与しない、白血球数検査が必要

おまけ...米国の国民皆保険制度改革

医療改革“真夏の戦い”へ 米大統領に妥協圧力
2009年8月3日-ケアネット.com  提供:共同通信社 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
オバマ氏は、約4700万人が無保険状態であることに加え「重病にかかったり失業すると保険が適用されない」という現状のいびつさを指摘。保険会社の「もうけすぎ」も批判し、公的保険の導入で競争を強め、健全化を図ると訴えている。これに対し、改革反対の共和党デミント上院議員らは「政府は余計な手を出すな」との立場。政府主導の国民皆保険は「社会主義への一歩で米国の自由に対する脅威」という保守派の価値観が根底にある。
7月30日付のニューヨーク・タイムズ紙の世論調査結果によると、69%が「公的保険を導入し国民皆保険となれば、自分の保険の質が低下する」と懸念を表明。一方で、公的保険がなければ「いつか自分の保険がなくなる」との回答も66%に上り、有権者の揺れる気持ちを示した。

医療ニュースではホットな話題の一つでもある米国の国民皆保険制度に関する議論。1兆ドル(約94兆6500億円)規模の支出を伴う改革をどう乗り切るのか。世論の反応も期待と不安が混ざっているのがわかる。しばし見守っていきたい議論である。

2009/05/23

Saya's 薬学ニュース vol.96-「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ/WHO HbA1cを糖尿病の診断基準に/タミフルと異常行動に「有意な相関なし」/喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗

<Today's news>
1. 鎮痛薬「EVE」に外用薬が登場
2. 「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ
3. WHO 今年中にも新基準を公表へ HbA1cを糖尿病の診断基準に
4. タミフルと異常行動に「有意な相関なし」

5.10代にもタミフル、厚労省が例外容認
おまけ. 1年間で喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗

鎮痛薬「EVE」に外用薬が登場
2009/4/24-J-CASTニュース

[要約]
エスエス製薬は2009年5月1日、外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズ3商品を発売する.「ジクロフェナクナトリウム」のスイッチOTCである。エスエス製薬は、ジクロフェナクナトリウムの経皮吸収製剤化に国内で初めて成功した。
貼るタイプのテープ剤とパップ剤、塗り薬タイプのゲル剤。価格は630円~1890円。
※写真は左からパップ剤、テープ剤、ゲル剤。
参考記事:エスエス製薬、EVEブランドから外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズを発売(2009年04月25日 マイライフ手帳@ニュース (プレスリリース))、ジクロフェナク配合のスイッチOTC薬投入‐女性ターゲットに差別化(2009年4月27日 薬事日報)

「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ
2009. 4. 30-日経DI

[要約&コメント]
ノバルティスファーマが4月28日より医療用医薬品と同じ「ボルタレン」ブランドの製品を発売するほか、エスエス製薬が5月1日より「イブアウター」ブランドで、大正製薬も「ジクロテクト」ブランドで5月中の発売を予定する。また、消炎鎮痛剤「サロンパス」と「フェイタス」のブランドを持つ久光製薬も、他社と同時に承認を受けている。

他社からも続々と出ているようである。いずれもスイッチOTCということで第一類に属するため、薬剤師の腕が試される分野である。

WHO 今年中にも新基準を公表へ HbA1cを糖尿病の診断基準に
2009年4月17日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
世界保健機関(WHO)が糖尿病の診断基準に、空腹時血糖値をはじめとした従来の診断基準では、持続性高血糖を十分に示していないことからHbA1c値を導入する方向で議論を進めていることが明らかになった。しかし、「赤血球寿命が短縮している病態(溶血性貧血や肝硬変、出血があるケースなど)には使えない」と指摘する。
WHOがもともと1998年に定めた糖尿病の診断基準は、<1>空腹時血糖値≧126mg/dL<2>75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)2時間値≧200mg/dL<3>糖尿病の症状と随時血糖値≧200mg/dL-以上のいずれかの場合とされている。

すでに現場ではHbA1cによる血糖値の把握が主流となっていると思われるが、正式な診断基準もこれでHbA1cへ移行するようである。

タミフルと異常行動に「有意な相関なし」
2009. 4. 28-日経DI

[要約]
厚生労働省の「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」班は、オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル)の使用と異常行動・言動に有意な関連を認めるには至らないとする最終報告書をまとめた。しかし、調査自体の問題点(方法など)を指摘する声もあり、「これらの所見は、直ちに『オセルタミビル使用と異常行動・異常言動の間に関連がない』ことを意味するものではない」との文言も記されている。

10代にもタミフル、厚労省が例外容認
2009/05/04(月)-ケアネット.com 提供:読売新聞 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
新型インフルエンザが国内でも流行する可能性が高まっていることを受け、厚生労働省はインフルエンザ治療薬タミフルを、新型インフルエンザ感染が疑われる10歳代にも処方できるとする方針を明らかにした。有効性や安全性について十分に情報を提供し、同意を得た上で可能にする考えを示した。

上記でタミフルと異常行動との関係に有意差は見られないという見解を持ちながらも、やはり慎重な使用を推奨している。有意な差はないとしても、実際に起きている事の情報提供としては、確かに必要である。薬局からの指導も患者への注意喚起となるので是非続けていくべきであろう。

おまけ…タバコ

1年間で喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗
2009/04/23(木)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
禁煙に失敗した人のうち、約半数が1週間以内に挫折。主な理由は、「耐え難いイライラ」(37.9%)と「ストレス解消」(21.8%)で、ニコチン離脱症状が禁煙の失敗に深く関与している。しかし、禁煙に失敗した人の8割以上が、すぐにでも禁煙に再挑戦したいと回答した。
詳細:プレリリース

禁煙の難しさを表している調査といえよう。始まりはちょっとした好奇心。これがやめるのに人並ならぬ努力を必要とする。なんて皮肉なものであろうか。離脱症状が大きな壁(原因)となっているのがはっきりしているが、それを解消する解決策も未だにそろいきっていないのが現状である。禁煙には金銭的負担もあるため、くじけてしまった人はあきらめが早いであろうし、どうせ金を払うなら…と再度タバコの購入に走ってしまう事もある。国を挙げて禁煙を応援するのならば、その点の補助も検討してみてはどうだろうか?

2009/01/23

Saya's 薬学ニュース vol.62-糖尿病は脳機能を低下させる/喫煙は大腸がんのリスクも高めることが判明!/餅の丸のみが胃潰瘍の原因?!/花粉症対策「症状がでてから」が6割近く/医療崩壊-医師不足を切り口に-

<Today's news>
1. 糖尿病は脳機能を低下させる
2. 喫煙は大腸癌の罹患と死亡のリスクも高める
3. もち丸飲みで胃かいように
4. 花粉症対策「症状が出てから」が6割近く

おまけ. 医療崩壊 ~医師不足を切り口に~(2)

糖尿病は脳機能を低下させる
2009年1月9日-m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
厳格にコントロールされている場合でも、軽度糖尿病により精神機能が低下するという。糖尿病患者の反応時間と認知速度は共に正常であったが、新しい言語情報を迅速かつ正確に処理する必要のある課題については遅れがみられた。この障害は速度には影響するが、言語の流ちょう性には影響しなかった。

臨床的に重要ではないとしても、脳にも影響を与えることは確かである。視力、末梢神経、腎機能、脳、もはや全身に及ぶ影響は糖尿病の恐ろしさを表している。自覚症状がないのは幸いなのか、悪化に気づけない恐怖というべきなのか…少なくとも糖尿病の可能性があると言われた人は、全身の機能が低下してどうにもならなくなる前に、どうか治療を始めていただきたい。

喫煙は大腸癌の罹患と死亡のリスクも高める
2009. 1. 9-NMオンライン

[要約&コメント]
喫煙は、肺癌のほか、口腔、咽頭 喉頭、食道、胃、腎臓、膀胱、子宮頸部、膵臓などの癌のリスクを高めることが示されている。だが、大腸癌と喫煙の関係を調べた研究では、一貫した結果が得られていなかった。
1日の喫煙本数が10本増えるごとに、リスクは7.8%(5.7%-10.0%)上昇した。10pack-years増加当たりのリスク上昇は4.4%(1.7%-7.2%)だった。リスク上昇傾向が認められるのは約10年を経過した時点で、統計学的有意性が見られるのは30年後からだった。

喫煙者には耳が痛い話かもしれない。これを聞いてもやめる気になれない、やめられないのは本人にとってもつらい話なのだろう。しかし、私には同情はできない。強い意志をもってやめている人たちは少なからずいるからである。現在全体的に喫煙者は減少傾向にあるが、未だに男女とも30%前後の値を示しているのが現実である。

もち丸飲みで胃かいように
2009/01/13 22:15-キャリアブレイン

[要約&コメント]
「食物が異常な大きさのまま胃内に長期間滞留した場合、胃酸が出続けて出血性病変を生じる可能性がある」という。食べ物が長時間残っていたため、胃液が出続け、胃角部で接触性の粘膜障害を来し、胃かいようができてしまうケースが見つかった。このほか丸飲みしたシラタキや結びコンニャク、ギョーザ、大量の寒天などでも起こる可能性があるとのことなので、注意が必要である。

胃潰瘍らしきものを持っている自分にとっては興味深い記事だったので紹介した。これを見た限りでは、胃潰瘍の原因も様々だなぁ、と感じてしまう。コンニャクや寒天は健康食品としても販売されているので、薬局で購入する際は一言注意を呼び掛けるのも親切かもしれない。

花粉症対策「症状が出てから」が6割近く
2009/01/13 15:48-キャリアブレイン

[要約&コメント]
日本人の5、6人に1人が罹患し、「国民病」ともなっている花粉症について、花粉症を自覚している人の6割近くが、症状が出てから対策を始めていることが明らかとなった。
また、「花粉症状に対し、どのような薬で治療しているか」との問いには5056人が回答。「市販の目薬」が1471人(29.1%)で最も多く、次いで、「病院での処方薬」が1243人(24.6%)、「市販の内服薬」が819人(16.2%)、「市販の点鼻薬」が768人(15.2%)などだった。

日本にいたころは、1月頃から花粉症に控えて薬を服用していたことを覚えている。だいぶ楽になるのだが、この調査ではその有用性を多くの人は知っていないようだ。今年の花粉は例年よりも多いとのことなので、あらかじめ準備が必要なのと、投薬時に花粉症薬を服用している人のためにも、来年のアドバイスをしてあげると喜ばれるかもしれない。

おまけ...

医療崩壊 ~医師不足を切り口に~(2)
2009年1月10日-NBオンライン

[要約&コメント]
日本全国には約9000の病院がある。2006年、医療費削減により全国の病院の43パーセントが赤字であったという。医業収入よりも医業費用のほうがかかっているために、医業をやればやるほど赤字になるのが公立病院の今の現状なのである。
また、救急医療の性質上、患者の出入りは予想がつかないため、救急体制を充実させようとすれば、採算性の悪化は避けられない構造になっている。

医師不足は医療界では重要なトピックの一つである。公立病院も次々と経営難に追い込まれることももはや日常茶飯事である。なぜこんなことが起きているのか、分かりやすく説明されているので一読の意味はありそうだ。

2009/01/10

Saya's 薬学ニュース vol.53-避妊用ピルが環境を汚染?!/緑内障の新発売/医薬品・医療機器等安全性情報12月/全国初禁煙条例?!/BMIも測れるトイレ

2009年01月05日 17:05-AFPBB News

[要約&コメント]
ローマ法王庁が発行する日刊紙に3日、「経口避妊薬は環境を汚染し、男性不妊の原因ともなっている」との見解を示した報告書が掲載された。、「ここ数年で、経口避妊薬を服用した女性の尿を通じて、数10トンものホルモンが自然界に放出され、環境に壊滅的なダメージを与えている」と警告。
しかし、ある避妊薬の研究機関は、「経口避妊薬として服用し体内に取り込まれたホルモンは、再び女性ホルモンの特性を持つことはない」、イタリア薬理学協会も、「ピル(経口避妊薬)に含まれるエストロゲンなどのホルモンは、プラスチックや消毒剤、食肉など、身の回りのあらゆる所に存在するものだ」との見解を示している。

タイトルを見て、驚きも交えながら記事を見に来てみたが、どうやら避妊用ピルが環境を汚染している、というのは過大表現である可能性もある。妊娠中絶に反対する教会として、皆にピルの悪いイメージを伝えたかったのか、それともそのエビデンスを示す研究結果が出たのか。この記事からは確かな情報はつかめなかった。

2008/12/16-参天製薬(株)

[要約&コメント]
商品の説明+副作用なども載せておきます。同系の点眼薬は第一もしくは第二選択薬として頻繁に処方されるようになっているので、確認が必要でしょう。
商品名:タプロス点眼液0 .0 0 1 5%
一般名:タフルプロスト(プロスタグランジンF2α誘導体)
薬効:ブドウ膜強膜流出路からの房水流出量増加
剤形:点眼薬2 . 5 m L
副作用:目の充血、まれに角膜障害、虹彩色素沈着

12月版-厚生労働省

[要約&コメント]
使用上の注意の改訂について(その202)
塩酸アマンタジン:本剤の投与を急に中止した場合,パーキンソン症状の悪化,悪性症候群,カタトニー(緊張病),錯乱,失見当識,精神状態の悪化,せん妄があらわれることがあるので,本剤の投与を中止する場合には,徐々に減量すること。
エベロリムス:心嚢液貯留:心嚢液貯留があらわれることがあるので,使用に際しては心電図,心エコー,胸部X線検査を行うなど,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
シクロスポリン(経口剤,注射剤):血圧上昇があらわれることがあり,可逆性後白質脳症症候群,高血圧性脳症に至ることがあるので,定期的に血圧測定を行い,血圧上昇があらわれた場合には,降圧剤治療を行うなど適切な処置を行うこと。可逆性後白質脳症症候群,高血圧性脳症等の中枢神経系障害があらわれることがあるため、本剤を減量又は中止し,血圧のコントロール,抗痙攣薬の投与等適切な処置を行うこと。
本剤はJIS T 3226-2に準拠したA型専用注射針を用いて使用すること。

薬の知識のアップデートにご利用ください。詳細は、各ページに飛んで確認してください。

2009年1月6日-m3.com 提供:共同通信社

[要約&コメント]
神奈川県の松沢成文(まつざわ・しげふみ)知事が2月県議会で成立を目指している全国初の禁煙条例。知事は当初、全面禁煙の方針だったが、反発を受け一部分煙の容認や猶予の対象拡大など"妥協"を重ねている。だが飲食などの業界や県議会の反対は依然根強く、成立には暗雲が垂れ込めている。県議会は経済情勢の悪化などを理由に挙げ「2月議会は予算案審議が最優先」「パチンコ店や飲食店の経営悪化につながりかねない」と慎重姿勢を崩していない。

全国初にこだわる知事。以前Saya's 薬学ニュース vol.33でタバコのアンケート結果を紹介したが、タバコで不快な思いをしている人は70%近い数字を出していた。タバコによる害はこれほどまでに明らかになっているのに、経済的な理由によりそれが阻められている。今年の1月から、カナダのアルバータ州でも、ついに薬局でのたばこの販売が中止された。これは2年近く前から議論されていた内容との事だ。日本でもこの程度かかってしまうのだろうか。

おまけ...
2008年12月25日-日経トレンディネット

[要約&コメント]
健康チェックシステムを搭載した住宅用トイレ「インテリジェンストイレ II」が発売された。2005年4月発売の初代は「尿糖値」「血圧」「体脂肪」「体重」の測定機能を搭載していたが、「インテリジェンストイレ II」では新たに、「尿温度」の測定機能を追加。「体脂肪」については「BMI値」(肥満度を表す体格指数)を表示するようにした。 「尿温度」測定は、深部体温の指標になり、測定を習慣化すれば女性特有のホルモンバランスを確認して、月経の時期、排卵日を予測できるという。「BMI値」測定は、子どもから大人までの肥満やメタボリックシンドロームの予防・健康管理につながる。

こんなトイレがあったのか!!とびっくりした記事。BMIはメタボリックが騒がれている今最も気になる値なのではないだろうか。でも、これおいくら?

2008/12/30

Saya's 薬学ニュース vol.44-ニコチンパッチの正しい使い方/経口腸管洗浄薬に腎障害のリスクが.../後発医薬品使用促進/ネット販売禁止、低い問題意識

<Today's news>
1. ニコチンパッチの正しい使い方
2. FDAが経口腸管洗浄薬に腎障害リスクの警告表示を要請 
3. 後発品促進策を一層強化‐来年度予算案で方針
4. 薬のネット販売禁止、低い問題意識 


ニコチンパッチの正しい使い方 
2008年12月18日/HealthDay News Nikkei NET
[要訳&コメント]
米国家庭医学会(AAFP)は、ニコチンパッチの使い方について以下のように助言している:
・使用する直前まで包装を開封しない。準備ができたら封を開け、パッチの剥離(はくり)紙をはがす。粘着面には触れないようにする。
・上半身のパッチを貼る部位を清潔にし、乾燥させる。体毛の多い場所や、火傷、痛み、切り傷のある部分を避ける。
・皮膚にパッチを貼り(粘着面を下に)、しわができないよう伸ばして10秒間押さえる。パッチを扱った後は必ずすぐに手を洗う。パッチに含まれるニコチンにより目や鼻が刺激されるのを避けるためである。
・パッケージに表示されている時間を超えてパッチを使用しない。
・はがしたパッチは粘着面を合わせるように折りたたみ、子どもやペットが触れないようにして処理する。
・パッチを貼る部位は日によって替える。1週間空ければ同じ部位に貼ってもよい。
参考資料:原文

以上の内容を、どの程度説明できているでしょうか。いまやニコチンハップは市販で手に入るものとなりました。患者さんが安心して効果の高い使用ができるよう、初めての患者さんだけでなく、使い慣れている患者さんにも確認の意味で説明するとよいかもしれませんね。
 
2008/12/18 -日経NET

[要訳&コメント]
大腸内視鏡検査の前処理として腸管洗浄に使用される処方薬2種が、腎障害を引き起こす可能性があることが米国食品医薬品局(FDA)により報告された。
経口リン酸ナトリウム製剤Visicol*およびOsmoPrep*の2製品について、急性リン酸腎症のリスクがあることを警告として表示するよう促している。類似訳もあるが、下剤として低用量の使用は安全とのこと。リン酸ナトリウムをスクリーニングに使用する大腸癌は、米国で男女ともに診断される癌の第3位。
*Visicol:日本では、日本人に適した製剤、用法・用量に検討され、経口腸管洗浄剤「ビジクリア錠」として販売されている
*OsmoPrep:日本では未承認
 
2008年12月19日-薬事日報

[要訳&コメント]
社会保障費の自然増2200億円の圧縮財源に、健康保険組合などを助成するため年金特別会計に設けられている「特別保健福祉事業資金」の清算で1370億円、一般財源化する道路特定財源で600億円、後発品の使用促進で230億円を捻出して充てることで合意した。 着実な実施を行うための方策として以下が挙げられる
・保険者から被保険者への働きかけ:「ジェネリック医薬品希望カード」の配布
・療担規則、薬担規則の徹底
・普及啓発活動

社会保障費の財源として、後発医薬品使用促進が挙げられていることから、厚労省が後発医薬品の普及に対し大きな関心を寄せているのは間違いない。しかし、現場を見てみよう。沢井製薬が行った薬剤師に対するアンケートを見た限りでは、薬局側は後発医薬品の使用に対し意欲的でないことがわかる。患者側は後発医薬品に対し大いに関心を持っており、変更したいと考えている患者が多くみられたことから(92.8%)、ニーズがある限り改善の余地はあるように思う。ただし、薬局の経営を悪化させるような状態が続くようであれば、難しいようにも感じる。
2008/12/19 23:07-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
一般用医薬品(大衆薬)のうち、H2ブロッカー含有薬や風邪薬などのインターネットによる販売を規制する厚生労働省の省令改正案が実現したとしても、「あまり困らない」と考えているネットユーザーが全体の7割近くに上ることが、わかった。規制の方針を見直す必要があるかどうかでも、「どちらでもよい、分からない」との回答が4割を超えており、全体的にこの問題に対する意識の低さが目立っている。
規制する省令改正案を「知らなかった」と応えのは全体の68.1%(295人)であることからもわかる。
業者や厚労省などの間では、ホットなニュースとして話題となっていたが、どうやら一般の人たちにはその声はあまり届いていないようだ。このままだとネット販売を行っている人たちの訴えはなかなかとどかないのではないだろうか。