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2008/12/18

Saya's 薬学ニュース vol.32-貧しい国への支援(糖尿病とインスリン)/超多剤耐性結核菌/「センサーチップ搭載の薬」/医学部に薬学の授業を導入/「遠隔予防医療相談システム」

<Today's news>
1. 最貧国の子供たちへ、インスリンと糖尿病ケアの無償提供
2. 超多剤耐性結核の治療に大きな一歩
3. 「センサーチップ搭載の薬」で、身体反応をモニター
4.
山形大医学部に医薬品安全対策の講義―国内初
おまけ. KDDI・NEC・慶応大、「遠隔予防医療相談システム」の実験を開始~公民館で画面を共有しながら相談可能

最貧国の子供たちへ、インスリンと糖尿病ケアの無償提供
2008年12月5日-ノボ ノルディスク ファーマ株式会社プレリリース

[要訳&コメント]
ノボ ノルディスク社は、世界で最も貧しい国々の10,000人の子どもたちに、インスリンの無償提供を含む糖尿病ケアの提供を行うことを発表しました。これは、「糖尿病とともに生きる子供たちの未来を変える」というプログラムで、2009年から5年間にわたって行うものです。
先進国において1型糖尿病の子供は寿命を全うできる可能性があるのに対し、サハラ以南のアフリカで生まれた子供が1型糖尿病と診断された場合、その寿命は1年にも満たないのが現状です。

アフリカにおける1型糖尿病の子供たち(0-14歳未満)は、38,000人と推定されるという。その子供たちが、インスリンを手に入れられないことで、1年未満の寿命で亡くなっていく…こんな事実を皆さんはご存知でしたか。食べ物が手に入らず飢餓により亡くなっていくことが多い貧しい地域では、インスリンなどの薬剤はどれだけ高価なものとして映っているのだろう。先進国でも国内で薬が承認されておらず、海外から全額負担で購入している人や、海外で移植をしに日本を発つ人たちもいる。そのくらいの、いやそれ以上に難しいことなのかもしれない。飢餓や感染症ばかりに目が行っていたが、糖尿病も支援の一つになるのだと、この記事で改めて教えられた。この子供たちは、先進国で生まれていれば…と考えることもあるのだろうか。それとも、その先進国という言葉を知らずに亡くなっていくのだろうか。

超多剤耐性結核の治療に大きな一歩
2008年12月8日-週刊医学界新聞

[要訳&コメント]
財団法人微生物化学研究会は超多剤耐性結核菌(XDR‐TB)に有効な治療薬の開発をめざし,米国のリリー結核創薬イニシアチブとの共同開発研究を開始したことを発表した。
微生物代謝産物から発見した化合物CPZEN‐45は、「XDR‐TBに有効で,10剤耐性結核菌にも高い有効性がある」「高い安全性を有する」「耐性菌の出現頻度が極めて低い」といった特徴をもつため、結核菌に対する有効性が期待されている。

結核菌は、一般の人からは「過去の話」のような印象を持たれているかもしれないが、今でも死亡原因第4位に位置する驚異の疾患であることを忘れてはならない。それも、今まで効いていた薬に耐性が出始めていることが原因である。抗生剤・抗菌剤には、必ずと言っていいほど耐性が作られる時が来る。それが遅いか早いか、という話だけであり、新しい薬が開発されたからといって安心してはいられない。さらなる開発が必要なのである。

「センサーチップ搭載の薬」で、身体反応をモニター
2008/12/09-Wired Vision


[要訳&コメント]
あと数年のうちには、錠剤を口にするという行為が、ただ薬を飲んで効いてくれるのを待つ、という以上の意味を持つようになるかもしれない。
薬の効果を簡単にモニターできるシステムを開発した。超小型コンピューターとセンサーを薬剤に組み込み、携帯電話やインターネットにつなぐというものだ。
この技術を利用すれば、患者の重要データを自動的に収集し、糖尿病や高血圧といった慢性疾患の管理に役立てることが可能になる。特に、一定量の投薬に対する患者の反応を詳細に追跡するのに役立つとみられる。
参考原文:WIRED NEWS 原文(English)

この技術で吸収や分布、代謝や排せつの速度が測れれば、薬物動態のチェックなどにも応用できるのではないだろうか。この技術がどこまで使えるものなのかがはっきり分からないので何とも言えないが、技術の進歩はここまで来たか…といった興味深い記事だったので紹介した。

山形大医学部に医薬品安全対策の講義―国内初
2008/12/08 11:00-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
山形大医学部は2010年度から、医薬品・医療機器の承認審査や市販後安全対策、薬害の問題などについて総合的に学ぶ講義を、医学部内に新しく設置する。薬害問題や医薬品の規制の仕組みなどについて系統立って学ぶ講義の開設は、全国でも初の試みになる。
講義の内容は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)が実施している医薬品や医療機器の承認審査や、市販後の安全対策、副作用の被害拡大防止の方法のほか、薬害の問題などについて
山形大医学部では、この他にも現在診療科離れが起きている小児科や産科、救急医学、外科の4科のいずれかを研修内容として選択することで、一部の授業料を免除するなどの取り組みも国内初で行っている。

薬害を学ぶことで、薬の恐ろしさなどを患者の訴えから学ぶことはできるだろうが、これがどこまで学生の胸に響くか...見守っていきたい内容である。西洋医学においては、症状などから診断を下すまでに力を入れ、一度診断が下ればルーチンのように薬が決定される。一度出た薬はなかなか削除されないのが現状ではないだろうか。一人の患者に対しこんなにも薬の種類が処方されているのは、日本くらいではないだろうか、と感じるが、その辺医師がどのように考えているのかディスカッションしたい内容である。薬はできるだけ減らす方向で、さらに最小限の薬で症状を維持する。この点をこれらの教育から気づいてもらえれば、意味のある講義だと思うのだが。

おまけ...在宅医療
KDDI・NEC・慶応大、「遠隔予防医療相談システム」の実験を開始~公民館で画面を共有しながら相談可能
2008年12月8日 18:24-RBB Today

[要訳&コメント]
慶応義塾、NEC、KDDIの3者は8日、同大学の「コ・モビリティ社会の創成プロジェクト」 の一環として、「遠隔予防医療相談システム」の実証実験を開始した。
採血された血液のサラサラ度合いを血液レオロジー測定装置で検出し、データをインターネットで都心の医師に送信し、住民と医師や健康コンシェルジュスタッフが血液データをはじめとする健康データをコミュニケーション端末の画面上で共有しながら、健康相談や助言などを行うことが可能となる。医師と定期的に話すことで住民の安心感を高め、QOL (Quality of Life) の向上、中長期的には自治体の医療費負担の削減につなげることが目標とのこと。なお、血液サラサラ度合いがわかる動画を遠隔で住民と医師が共有するのは、世界初の試みとなる。
                    *遠隔予防医療相談システム概要

Saya's 薬学ニュース vol.10のおまけでもIntelによる、TV電話を使った在宅医療患者のための医療管理システムを紹介した。Intelでは患者の血圧や心拍数のデータ管理によるものだが、今回の慶応大学では血液のサラサラ度合を機械を使って遠隔で測定する事が可能になるという。これらはいずでも、へき地における医師不足などの問題に対し、予防や未病の観点で期待ができる内容なので紹介した。いつでも相談できる、というイ環境は、市民にとっても安心材料となるだろう。

2008/11/21

Saya's 薬学ニュース vol.13-国家試験や将来像などで議論/「薬剤師に採血や聴診器を」/「薬剤師余り」への対応策を議論/スギメディカルに富士バイオ治験部門など譲渡

最近では、日中の気温がマイナスを維持するようになってしまいました。朝起きると、二重の窓には氷の結晶がきれいに作られています。夕方近くになると0(ゼロ)℃程度まで上がってくるので、少しずつ解けていく雪の結晶を見ることができます。こんな体験ができるとは。。。雪の結晶、幻想的で昔から好きなんです♪

さて、今日の薬学ニュースは??

国家試験や将来像などで議論―医道審・薬剤師分科会が初会合
2008/11/13 21:39-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
薬剤師の行政処分や国家試験の実施方法などについて審議する医道審議会薬剤師分科会の初会合が開かれ、2006年に薬学部が6年制に移行したのに伴う、今後の国家試験の方向性や薬剤師の将来像などについて意見が交わされた。話し合われた点は以下の3点。
〈薬剤師国家試験に関して〉
・6年制に対応した新たな国家試験の実施年:H12年に実施する方向で検討中
・4年制卒の受験生への対応:6年制対象の試験と同じ内容で実施する予定
・新たな国家試験の合格発表の期日:現場の混乱を避けるため、年度をまたがないようにできるだけ早めていく方向で
〈薬剤師の行政処分に関して〉
・薬害などが起きた場合、全面的に薬剤師が責任をとれるような、スペシャリストの育成を目指していきたいとのこと。
「日本社会、そしてチーム医療の中で、薬剤師をどのように位置付けるかを見極めるべきだ」と強調した。

興味深い記事が掲載されました。6年制と4年制の学生が入り混じっている現在、6年制に対するカリキュラムさえも整っていないのが現状である。現学生(浪人生も含め)にとっても、4年制で卒業した薬剤師にとっても、気になる話題であるのは確かである。特に気になったのが「スペシャリストの育成」と最後の文章である。何をもってスペシャリストと言えるのだろうか?確かに薬学が起きたにもかかわらず、責任は国や医師。薬に関することであるのに、薬剤師という名前は全くもって出てきていなかった。薬に関して責任をとれずに、何に責任をとれるというのだろうか?
6年制のカリキュラムを決めていく中で、スペシャリストの育成を目指しているのであれば、最後の文章のように、どのような役割をスペシャリストとして担えるのか、位置づけをはっきりしないうちは何も語れないのではないだろうか。

「薬剤師に採血や聴診器を」
2008/06/12 21:24-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
2008年春の薬剤師国家試験の合格者が初めて1万人を超え、さらにこれからも増加が間違いない状況。「薬剤師余り」がすぐそこに見えている中で、「薬剤師の職能拡大」 に関する議論がなされた。その中で出た意見が、薬剤師にも「採血や聴診器によるヘルスチェックの権利」を与えては、というもの。
医師不足、看護師不足という状況の中で、チーム医療としてある程度薬剤師の裁量を増やし、条件付きで鎮痛剤などの限られた薬に対する処方権を与えるなど、その内容は大きなものである。
それに対し、現状を考えると6年制教育でそこまで教育することは厳しいが、志願者に対し新たに研修項目を設置し、認定薬剤師のような制度を作っては、という意見もでた。

ちょっと古い記事でしたが、スペシャリスト育成の一つの例として取り上げてみました。現に、カナダのアルバータ州では、認定薬剤師にのみ処方権が認められており、上記で議論されている内容を実際に行っている国もある。もちろん医師のように全ての医薬品に関して処方できるわけではなく、一部に限定はされているが、これは普段の薬剤師業務において医師の信頼を得てきている歴史があるからこそ、可能となった、いわば薬剤師が勝ち取ってきた権利なのである。役割を果たしていないのに権利ばかり主張はできないので、これらの内容を大きな目標として掲げ、まずは「薬を買うときは薬剤師に相談して」、「処方時に投与量設定が難しい患者が現れた場合は、薬剤師との相談で決定する」ということが日常茶飯事に起こるような状態にしていくことが、6年制教育の課題なのではないだろうか。

「薬剤師余り」への対応策を議論
2008/06/12 17:12- キャリアブレイン

[要訳&コメント]
厚生労働省の「第3回薬剤師需給の将来動向に関する検討会」が開かれ、増加する一方である薬剤師の職能に関して焦点を当てて話し合われた。
1つがセルフメデュケーションのキーパーソン。地域医療の担い手、最も身近な健康相談相手という考え方である。薬局やドラッグストアで健康診査なども可能にすることで、健康相談相手でもあり、地域の健康管理と維持に努めていくことが可能になる。
もう一つが、病棟での臨床薬剤師としての役割である。

スペシャリスト育成に関する、違った視点での記事も紹介したい。現在、健康ブームもあり、TVやインターネットであらゆる"健康ネタ"を用いで視聴者に大きな影響を与えている。時には、理論をおおげさに評価していたり、ないものをあるかのように言うことで、視聴者の中で健康被害が出ていることもある。そういった情報を、客観的に判断し、正確な情報を患者に与えることも、薬剤師として重要な役割のように思う。病気になった人が処方箋を持ってくるだけの薬局ではなく、処方箋がなくても、薬の購入のために薬剤師を訪ねて薬局に来る人が増えるよう、予防や未病に一躍買えるようスペシャリストの育成もよい目標となるのではないだろうか。

スギメディカルに富士バイオ治験部門など譲渡
2008/11/20 22:42-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
富士バイオは、非臨床事業やCRO(開発業務受託機関)事業、SMO(治験施設支援機関)事業を子会社と共に展開していたが、今回、この3事業がスギメディカルに譲渡されることになった。
スギメディカルは、調剤薬局、在宅医療、訪問看護を柱としてきたが、今回の事業譲渡を受け、他の治験関連企業や団体と連携しながら治験事業などへの参入を進めていくことになる。

調剤薬局や在宅医療をメインに行っていた会社が、治験に関する事業を展開する…あまりイメージのわかない話である。地域医療と治験をどのように結び付けていくのだろうか。薬局の顧客が治験に参加することもあるのだろうか?そうなると、薬局薬剤師の役割は?どう発展していくのか見ものである。

2008/11/17

Saya's 薬学ニュース vol.10-日本の用量では患者は救えない/こころとからだの相談室:医薬品の販売方法が変わるそうですが?/薬事法の規制緩和を目指す特区を提案-香川県NPO法人/Intel、在宅患者向け医療管理システム「Health Guide」を発表

日本の用量では患者は救えない
2008年11月7日-nikkei BPnet

[要訳&コメント]
日本と米国とでは用法・用量が大きく異なる例がある。特に重症の患者に対しては、米国流の大量投与が救命に必須となるケースは多い。「感染性心内膜炎*に対するペニシリンGの投与」例をあげて比較してみよう。
米:1日2000万単位を持続静注または4時間ごとに分割点滴静注
日:1回30万~60万単位を1日2~4回。「通常量より大量使用」が認められているが、用法が筋注のみで、点滴薬としての使用は承認されていない。
厚生労働省による承認段階では以上のように決められているが、実際のところこの用法・用量どおりに使用されていないとのこと。

日本の厚労省は、薬の承認に対し一般的に厳しいという見方がある。これは、害を最小限とし少ないながらも益を得ようという、とても日本人らしい考え方である。もちろん、欧米人と比較して体系も遺伝子も大きく異なることから、欧米のデータをそのまま使うことは出来ないというのは確かである。しかし、治療において一番大切なのは患者を良い方向へと導くこと。患者を助けたい、という思いと、規則を守らなければならない、という思いの板挟みになっているのは医師なのではないだろうか。そんな医師におんぶに抱っこにならないよう、薬に関しては的確なアドバイスを出せるように、日頃から文献などを読んだり、世界で行われている治療に関しても目を向ける必要があることを、この記事から学んだ気がした。

*感染性心内膜症とは?
感染性心内膜炎は、心臓の内側を覆う膜(心内膜)および心臓弁に生じる感染症。 症状が、他の感染症とあまり変わりがないため、診断が難しいとされている。
原因:細菌(または頻度は少ないが、真菌)が、血流中から侵入して心臓弁にとどまり、心内膜に感染することで炎症を起こす。通常正常な血液中に最近は認められないが、傷口などから侵入することもある。
症状:
・急性:38.9〜40℃の高熱、頻脈、疲労感など
・亜急性:疲労感、37.2〜38.3℃の軽度の熱、中等度の頻脈、体重減少、発汗、赤血球数の減少(貧血)など

こころとからだの相談室:医薬品の販売方法が変わるそうですが?
2008年11月10日-毎日新聞

[要訳&コメント]
Q:薬局で購入した薬のパッケージに、【第1類医薬品】という表示がありました。以前はなかったと思うのですが、どういう意味でしょうか?
A:平成20年4月よりリスク(副作用など)の程度に応じて3つのグループに分類されました。
新たな制度では、リスクが高い第1類医薬品は、必ず薬剤師が説明したうえで販売することになります。一方、リスクの比較的低い第2類医薬品・第3類医薬品については、薬剤師だけでなく、「登録販売者」という新たな専門家が適切な情報提供や相談対応をすることで、販売できるようになります(表)。
第1類医薬品は、これまで医師の処方せんに基づいて医療用医薬品として使われていた成分を含むものがほとんどです。効き目のよい分、副作用などにもより慎重に注意する必要があります。第1類医薬品は必ず薬剤師にご相談のうえ、ご購入ください。

薬事法の規制緩和を目指す特区を提案-香川県NPO法人
2008年11月14日-nikkei BPnet

[要訳&コメント]
現在の薬事法では、特定保健用食品(トクホ)を除いて、素材の機能性などを食品に表示することはできない。そのため、機能性食品を開発する多くの企業が、“薬事法の壁”に苦労している。トクホの許可取得などは、人での臨床試験なども含め億単位の資金が必要だからである。一方、薬事法で認められた成分以外にも、食品の中には機能性などにおいて明確なエビデンスを確立しているものもあるため、そういった製品に対し「機能性食品において配合素材の機能性やエビデンスなどの表示を許可する」構造改革特区の提案を内閣府に申請したという。

私がお世話になった研究室でも、化粧品などの開発に励んでおり、今回ハンドクリームの販売スタートした。この製品も、自分たちで人体実験をしたところ、あらゆる不都合点を改善したことから、効能効果をうたえるほどの製品であることが判明。しかし、トクホ申請するには莫大な費用と月日がかかることから、医薬部外品としての販売をかいしさせた。“薬剤師法の壁”は想像以上に大きいようだ。
そのようなケースを見ているからこそ、上記の申請に関しては賛成であるが、気をつけたいのは「効能効果や機能性」がやたらと表示されるようになると、消費者の混乱を招くということである。
その中で、薬剤師が表示されているエビデンスを正しく読み取り、患者さんに的確なアドバイスと適正な製品を選択して差し上げることにより、薬剤師の新しい役割が見出せるのではないだろうか。

おまけ…在宅医療に関して
Intel、在宅患者向け医療管理システム「Health Guide」を発表
2008年11月11日 08時10分-ITmedia

[要訳&コメント]
Intelは、医療機関が遠隔から慢性疾患を持つ患者や高齢者の健康状態を監視し、患者に病状説明やアドバイスを送信できるシステムの予備実験を開始する。
患者の血圧や心拍数のデータ管理、処方せんや医師の診察などを患者に知らせる通知機能、患者と医療機関との通信ツールを含むインタラクティブなツールを提供。医療機関は患者の症状を常に把握でき、患者は自宅にいながら症状について問い合わせることができる。

最近では「テレビ電話」の技術がかなり進化し、誰もが"無料"で使える時代となった。声だけでなく、顔を見ると妙に安心するもので、海外と日本とのやり取りにも関わらず、あたかも相手がすぐそばにいる感覚にさえ陥ってしまうから不思議である。これを医療に応用することで、在宅医療で「何かあったら…」と不安を抱えている患者の"安心"を得られるかもしれない。
これを薬学の背景で捉えたらどうだろう?薬の質問においても、「このOTC薬は飲んでも大丈夫?」という質問があった場合など、そのパッケージなどを視覚でとらえられる事などが可能だ。また、電話ではどうしても相手の顔が見えない分、誤解などを招くこともあるが、TVを通して薬剤師が笑顔で答えるだけでも、薬局での服薬指導と同等の効果を得られるのではないだろうか。

2008/11/13

Saya's 薬学ニュース vol.8-30代男性のニオイ解明 ライオンが体臭抑える商品発売へ/FDAがうつ病治療用の磁気装置を認可/赤ワイン含有成分まねた薬、肥満などに効果ある可能性

カナダのエドモントンでは、地面一面が真っ白になる雪が降りました。
朝起きてみると外は銀色の世界★素敵ですね♪
まだ気温がマイナスでも1~5℃程度で、最高気温が0℃を超えるため、積もった雪はどんどん溶けていってしまいますが、これが冬本番を迎えると気温の低さのため(0℃をこえない)雪が氷になって解けなくなります。そうなると危険のようですので、万全な準備が必要です!

30代男性のニオイ解明 ライオンが体臭抑える商品発売へ
2008.11.13 23:22-産経ニュース

[要訳&コメント]
30代男性特有の体臭の原因は、使い古した食用油に似たにおいを発する「ペラルゴン酸」であることを解明したと発表した。来春をめどに、ライオンから新たなデオドラント商品が発売されるという。

男性にとっては朗報なのではないでしょうか?ネット販売でも体臭に効く石鹸などが販売されていますが、果たしてその効果は?原因の成分がわかれば、科学的に説明がつくので期待できそうですね。

FDAがうつ病治療用の磁気装置を認可
2008.11.4-Dr.赤ひげ.com

[要訳&コメント]
米食品医薬品局(FDA)は、うつ病の治療に用いる非侵襲性の脳刺激装置(noninvasive brain stimulator)を初めて認可した。
この装置は最初の抗うつ薬治療で軽減がみられなかった患者に対し、多剤併用以外の治療の選択肢を提供するものであるという。外科手術による電極の埋め込みや、最終手段とされるショック療法のようなリスクをもたらすこともないという。しかし、この治療は少し高価なのが難点。(治療回数によるが約59万~98万円)
装置商品名:「NeuroStar」
性質:頭蓋骨を通して磁気パルスを発することにより、脳細胞の興奮を促す微小な電荷を発生

高価であることが難点であるが、うつ病治療の新たな選択肢の提案としては、とても有効ではないだろうか。この治療を行うことで自殺企図率も減るというのだから、自殺者数に歯止めをかける手段としても期待ができるのではないだろうか。ただし、初めての試みであるため、今後治療対象者を増やしていく中で新たな問題が発見されていくこともあるだろう。非侵襲性であるとはいえ、脳に刺激を送るということは必要でない脳にも反応をきたす可能性もある。その部分を掘り下げて知らせてほしいものである。
 
2008年 11月 5日 13:31-ロイター
[要訳&コメント]
ブドウや赤ワインに豊富に含まれる成分[レスベラトロール]に、肥満や糖尿病対策として役立つ可能性があると、研究チームが4日明かした。この成分は、体内にある脂肪を燃焼したりするような酵素を活性化する効果があるとのこと。この酵素は、ジムに行って運動したりする際に活性化される酵素だという。
赤ワインですか…個人的には白ワインが好きで毎日飲んでいるから、できれば白ワインにその効果があってほしかった…と人生そううまくはいきません(笑)赤ワインやブドウには、老化を防止することで有名なポリフェノールを多く含んでいたり、と良い噂を聞くけれど、白ワインはどうなのでしょう?
そんな白ワイン愛好家にも朗報です★以下のような効果があるといわれています。
【白ワインの効果】
-殺菌効果:pH値が低いため抗菌作用をもつ。「魚料理と白ワイン」の由来でもあるように、赤痢菌、サルモ ネラ菌、大腸菌などの食中毒菌に有効。
-新陳代謝UP:カリウム(K)を多く含むことから、Kの利尿作用により、新陳代謝が活発になる。Kには、血圧の上昇を抑える効果も★
-骨粗鬆症予防:カルシウム(Ca)とマグネシュウム(Mg)をバランスよく含むことから、骨粗鬆症を防ぐ可能性も★
-痴呆防止:神経伝達物質や記憶に関係する物質を分解する酵素の働きを妨げる物質を持つ。
-ポリフェノール含有:ポリフェノールの量は赤ワインの方が多いが、長い期間飲んでいると白ワインでも効果に大差はないといわれている。
-「お酒は百薬の長」:ほどほどのお酒(1日1~2杯)であれば、お酒をたしなむ人のほうが長生きするとか♪(白ワインの効能ではありませんが・・・)

なので、お酒は楽しんで飲まなければ意味がない!何でも飲みすぎず、好きなものをほどほどに楽しむことで人生のQOLもUPするわけです♪ってこじつけ?
 
おまけ…「在宅介護」の動き
2008-11-5 12:30:00 -ケアマネジメント オンライン

[要訳&コメント]
社会保障国民会議では、医療・介護の社会保障機能強化について、医療の機能分化を進めて急性期医療に人的、物的資源を集中投入し、入院期間を短縮して早期の社会復帰を実現することが提案されている。同時に在宅における医療・介護を大幅に充実させ、地域での包括的なケアシステムを構築することにより、利用者のQOL(生活の質)の向上を目指すとしている。
一方で、以上の事を行っていく上で十数兆円という資金が必要になると見積もられているが、財源確保の具体的な施策は明記されていないのが現状だ。
 
 
 
 
【現状】
・在宅サービスメニュー、量の不足
・居住系整備不足
<人口5万人の場合>
 
 
  
 
  
【2025年の姿】
・できる限り住み慣れた地域で暮らし続ける
・自らの希望と選択でよりよいサービスを受けることができる
・施設・居住系サービスをスウェーデン並みに拡充
・24時間対応など多様な在宅サービス
・施設も地域に密着した小規模化、ユニットケア