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2011/09/17

vol.125

<Today's news>
1. 放射性検査薬の投与量を全国調査へ- 放射線技師会
2. DPP-4阻害薬トラゼンタを発売- ベーリンガーとリリーが共同販促
3. 年内にも登場する新薬により3剤併用が標準に
4. 【登録販売者と薬剤師の連携を】JPEC/日薬が研修会‐「問題解決型」の顧客対応が重要
5. 9/15号 「たばこ、1箱1000円に」が過半数
6. 9/16号 「患者から1万円徴収」、受診時定額負担の代替案


放射性検査薬の投与量を全国調査へ- 放射線技師会
2011年09月15日 16:48 キャリアブレイン ※会員登録が必要です
[要訳]
甲府市立甲府病院(山梨県甲府市)で行っていた腎臓の放射線検査で、日本核医学会が推奨する投与量を大きく上回る放射性の検査薬「テクネチウム」が投与されていた問題で、日本放射線技師会は放射線検査を実施している病院など全国の約1100施設を対象に、検査薬の実際の投与量をアンケート調査すると発表した。    

DPP-4阻害薬トラゼンタを発売- ベーリンガーとリリーが共同販促
 2011年09月15日 18:44 キャリアブレイン ※会員登録が必要です
[要訳]
トラゼンタは腎臓ではなく主に胆汁から排泄されるため、腎機能の程度に応じた用量調節を必要としないという。
既存のDPP-4阻害薬がほかの種類の糖尿病治療薬との併用が可能なのに対し、トラゼンタは単独療法でのみ承認されている。通常、5mgを1日1回経口投与する。
主な副作用は、便秘(発現率1.9%)、鼓腸(1.5%)、腹部膨満(1.0%)など。また、重大な副作用として低血糖症(0.7%)が報告されている。

*comment*
DPP-4阻害薬の処方数は増えているため、腎臓の負担をかけない薬として注目されそうだが、併用できない点で単剤でどこまで血糖コントロールができるかがキーポイントになりそうである。

年内にも登場する新薬により3剤併用が標準に
2011. 9. 15 日経MD ※会員登録が必要です

[要訳]
田辺三菱製薬は今年1月、国内初のプロテアーゼ阻害薬であるテラプレビルの製造販売承認を厚労省に申請した。
「3剤併用(ペグインターフェロン(IFN)とリバビリンとテラプレビルの)した症例の約90%で、治療開始から4週までにHCV-RNAが陰性化していた。従来の治療と比べ、より早い時期から効果がある印象だ」とのこと。
副作用として貧血と皮疹が問題視されている。「頻回に血液検査を行い、貧血兆候が認められた際には早期にリバビリンを減量するなど、安全に治療を継続できるよう努めた」。「皮疹には抗ヒスタミン薬や外用ステロイドで対処する。皮膚科との連携も重要だ」。

*comment*
C型肝炎治療の新たな方法に、今まで薬物では対応できなかった型の人たちにも明るい道が提供されるのか?新薬やインターフェロンなどは高価でもあるため、患者に負担は強いられるだろう。B型肝炎のインターフェロン療法が保険適応になるなどの記事も出てきている。C型肝炎患者のどこまで補償が適用されるのか、今後見守っていきたい。


【登録販売者と薬剤師の連携を】JPEC/日薬が研修会‐「問題解決型」の顧客対応が重要
2011年9月16日 (金) 薬事日報

[要訳]
日本薬剤師研修センター(JPEC)と日本薬剤師会は都内で、「登録販売者のための一般用医薬品基礎知識研修会~薬局店頭で適切な情報を提供するために~」を開いた。研修会では、登録販売者と薬剤師が連携し、お互いを高め合う関係を構築していくことの重要性が示されたほか、登録販売者も患者・消費者の問題を解決する役割を担うべきことが指摘された。
登録販売者の役割に関して、「単に指名商品を販売するだけではプロの仕事とは言えない」と指摘。医薬品などを販売することが最終目的ではなく、消費者が抱えている問題の解決に向けて、情報を収集し、状況を見極めて、消費者にとって適切な製品を選択し、適切な情報提供を行う必要があるとした。

*comment*
現場にいたとき、正直登録販売者のレベルの格差にとまどう部分はあった。試験に受かっても患者様に提供できるほどの知識は正直備わっていない。どんな些細な質問でも、薬剤師がいればすべて薬剤師に託すといった行動もよく見られた。また、多くのケースで登録販売者が他の業務に追われ、医薬品販売業務にかかわることのできない現状も見受けられた。これではいつまでたっても登録販売者は成長しないし、会社の発展にもつながらない。薬剤師と協力をして店舗単位やグループ単位で高めていく必要性は十分にあるように思う。


9/15号 「たばこ、1箱1000円に」が過半数
2011年09月15日 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
小宮山厚労相が就任早々、たばこ税を引き上げ、1箱700円程度にしてはどうか、と発言し、波紋を広げているのを受け、m3.com意識調査で、「たばこ増税、賛成?反対?」をお聞きしました。
たばこは現在、1箱約400円。「いくらにすべきか」を聞いたところ、最も多かった回答が、「1000円」でした(Q1、詳細な結果はこちら)。医師会員では過半数を超え、57%、医師以外の会員でも47%。次いで多かったのが、「800円以上」あるいは「現在のまま(約400円)」。今の喫煙状況は、本数にかかわらず、「日常的に吸う」の回答は、医師会員の11%、医師以外の会員の17%(Q2)。Q1でたばこ1箱の値段を「現在のまま(約400円)」と回答者数(医師会員10%、医師以外の会員15%)とほぼ一致する数字です。

*comment*
たばこに関しては、禁煙を押している医療者が多いようである。1箱1000円という値も、禁煙者ならではの回答。どうせ自分は買わないからいくら高くてもいいという風にも取れる。「現在のまま」の回答が喫煙者の割合と同じであるのも納得である。果たしていくらになるのだろうか??


9/16号 「患者から1万円徴収」、受診時定額負担の代替案
2011年09月16日 m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
 「受診時定額負担に代えて、病院と診療所の役割分担などを考慮して、例えば、大病院での外来受診時のみ定額負担を求めることをどう考えるか。受診時定額負担100円と同規模の財源を確保するには、大病院の初診1回につき、7000円から1万円程度の追加負担をお願いすることになる」紹介状のない患者さんの「大病院集中」を是正する効果を期待したものと思われます。

「7000円から1万円の追加負担」の試算は次のようなものです。
・ 2009年4月から2010年3月までの医科、歯科の外来の年間受診延日数:20.6億日(うち初診は、3.5億日)
・ 大病院(200床)以上の初診の年間受診延日数:約0.3億日(再診は2.4億日)
・ 100円×20.6億日÷0.3億日=約7000円
・ 紹介状なしの患者からのみ徴収する場合は、1万円程度(地域医療支援病院の外来では約7割、特定機能病院の外来では約5、6割)。

*comment*
受診時定額負担の新たな考え方の一つとして紹介。受診時1回100円に比べて、大学病院初診7000円~1万円というのは大きな差。確かに紹介状のない患者さんの大学病院への集中受診は、本当に必要な人への医療の提供が遅れることにもつながり改善すべき問題ではあるが、それをお金で解決するのが唯一の手なのだろうか。効果がなくはないと思うが。


2011年9月16日 橋本佳子(m3.com編集長) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
「女性医師の就労環境に関する実態調査」によると、5年前に比べて院内保育施設の設置が進むなど、就労環境の改善が進むものの、いまだ女性医師は常勤医と非常勤医は半々であり、今後取り組むべき課題として、「複数主治医制」を挙げた院長が多いことが明らかになった。2006年度にも同様の調査を行っており、院内保育施設が「ある」と回答したのは、2006年度の56%から、89%(80大学中71大学)に増加した。以前は院内保育施設を看護師に限るケースも見られたが、現在は医師も利用可能な施設がほとんどであり、保育時間も延長した。
短時間勤務でも常勤医として認めるなど、多くの大学で「女性医師の就労継続支援を目的とした勤務制度」を持っており、育児だけでなく介護の場合にも利用できるほか、80%の大学では男性医師も利用可能になっている。また、短時間勤務制、産休・育休取得の可否や育児期間中の当直免除など、就労継続支援や過重勤務緩和に有効な対策を聞いたところ、多くの院長が「複数主治医制」に高い関心を示した。

*comment*
女性医師のキャリアを考えた「複数主治医性」。患者側としては、一人に医師に把握してもらうほうが何かと利便性があるが、現状を考えると取り入れる必要性も出てくるのではないだろうか。患者の状況にも合わせ、うまく連携が取れるのであれば「複数主治医性」もありなのでは?

2011/09/11

vol.119

<Today's news>
1. 精神安定剤不正入手「偽造、見抜くのは困難」
2. テロ救助でがん発症増加 19%、NYの消防士 「米同時テロ10年」
3. 【肝炎治療戦略会議】B型肝炎治療薬「ペグインターフェロン」を医療費助成の対象に追加
4. 【OTC薬協調査】第1類薬売上低下に歯止めかかる‐法改正後の販売状況を分析
5. サマータイム:不眠に注意 出勤早まり就寝変わらず…寝不足から自律神経失調へ
6. 米で新種の豚インフル 09年流行の遺伝的特徴 監視強化呼び掛け

精神安定剤不正入手「偽造、見抜くのは困難」
2011年9月3日 提供:読売新聞

[要訳]
静岡市内の薬局に偽造された処方箋が提出され、精神安定剤が不正に処方されていた問題で、偽造の手口はカラーコピーという至って簡単なものだが、薬局関係者は「精巧で見抜くのは難しかった」と口をそろえる。2008年から約3年間にわたり、同市内の薬局約30軒で約400枚の処方箋が提出され、精神安定剤約7万錠が処方された。
不正に処方されたのは、精神安定剤「エチゾラム」。患者が複数の医療機関で受診する「多重受診」をして、大量の薬の処方を受けることを見抜く方法がないのが現状。再発防止策については、「コピーすると『複写』という文字が浮かびあがる処方箋にするなど、医療機関側の対応が必要だ」と提言する。

*comment*
以前にも取り上げたこの内容の記事。確かに、病院によってはコピーように見える処方箋もある。押印がされているのでそのまま調剤してきたが、カラーコピーの精度が上がれば見分けにくくなるのも仕方のないこと。処方箋事態に工夫を凝らして「複写」の文字が浮かびあがる処方箋も存在するが、「多重受診」をしてしまえば、医薬品は簡単に入手できるということになる。病院へのアクセスが自由であるからこそ発生しうる事件なのかもしれない。これも氷山の一角なのだろう。
カナダでは、家庭医制度といって最初にかかるDrが決まっており、病院もすべて推薦状によりかかることができる。また、患者医療情報データーベースにより、いつどこで薬をどれだけ手に入れたかもデータ化されているため、多重受診や多重医薬品入手ということが出来ない仕組みになっている。あらゆる意味でも有効なシステムである。


テロ救助でがん発症増加 19%、NYの消防士 「米同時テロ10年」
2011年9月2日 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
2001年の米中枢同時テロで崩壊した世界貿易センタービル跡地で救助活動した消防士は、ほかの消防士に比べ、がんの発症率が19%高いことを突き止めた。アスベスト(石綿)やダイオキシンなど有害物質にさらされた影響とみられる。がんの部位別では、胃がん、大腸がん、膵臓(すいぞう)がんなど10種類で通常よりも発症率が高かったが、肺がんは通常よりも58%低かった。

*comment*
911の文字がちらつく時期になったのではないだろうか。カナダでも毎日ニュースで取り上げられている。救助活動した消防士の中には、精神的な被害を被った人も少なくないと考えられる。それに追い打ちをかけるように癌の発症増加。なんとも残念なニュースである。
アスベストを吸い込んでいる割に、肺がんの発症率が低いというのも不思議な結果がでているように感じるのは私だけだろうか。


【肝炎治療戦略会議】B型肝炎治療薬「ペグインターフェロン」を医療費助成の対象に追加 
2011年9月9日 (金) 薬事日報

[要訳]
現在、B型肝炎患者の治療薬としては、核酸アナログ製剤やインターフェロンが医療費助成されている。従来のインターフェロンは、週2~3回の注射が必要だが、ペグインターフェロンは、週1回の注射で済む。助成の対象について、HBV‐DNA陽性の慢性活動性肝炎で、肝癌を合併していない患者とする方針を示した。また、助成回数は1回で、助成期間は1年以内(48週の週1回投与)、過去にインターフェロン治療の医療費助成を受けた患者も対象とする予定。


【OTC薬協調査】第1類薬売上低下に歯止めかかる‐法改正後の販売状況を分析
 2011年9月5日 (月) 薬事日報

[要訳]
第1類薬の販売金額は、改正薬事法が施行された09年6月が35・4億円で、前年よりマイナス17・3%と大きく低下。10年5月までは低迷が続いた。しかし10年6月以降は、前年同期を上回る月もあり、低下に歯止めがかかっている。OTC薬の年間購入金額(10年7月~11年6月)は、世代が上がると共に高くなる傾向が見られ、10%強がOTC薬を年間に1度も購入していなかった。

*comment*
一類医薬品の認知度が上がってきたということだろうか。低下に歯止めがかかった理由なども同時に確認できれば面白かったかもしれない。一類を購入するきっかけになった事例なども含めて興味がある。薬剤師のいるカウンターに行けばすぐに手に入るからなのか?薬剤師の説明があるから安心して購入できるのか、効果が他の薬に対して高かったためか?その辺も調査してみたらおもしろいかも。


サマータイム:不眠に注意 出勤早まり就寝変わらず…寝不足から自律神経失調へ
毎日新聞 2011年9月5日 東京朝刊

[要訳]
夏場に企業や自治体が始業と終業の時間を繰り上げるサマータイム(夏時間)。節電をねらい今夏、実施したところが多かった。ただ、欧米のように国内のすべての時計が一斉に進んだわけでなく、職場と家庭で「二重生活」を送る人がほとんどだ。生活のリズムが狂って睡眠不足になる人も出ており、専門家が注意を呼びかけている。
「急激な環境の変化は、うつ病などの気分障害の発症につながる。時間を急に戻すのでなく、たとえば10分ずつ、ゆっくりと戻すような工夫が体に優しい」と話す。

*comment*
最近イライラしたり眠れなくなったという人は、これが原因の一つかもしれない。


米で新種の豚インフル 09年流行の遺伝的特徴 監視強化呼び掛け
2011年9月5日 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
米国内の子ども2人が新種の豚インフルエンザウイルスに感染したと発表した。2人の健康状態は既に回復しており、今のところ感染の広がりはない。ウイルスは2009年に発生し、世界的に流行したH1N1型インフルエンザの遺伝的特徴を持っているという。8本ある遺伝子のうちの1本が、2009年に世界的に大流行したH1N1型由来の遺伝子に入れ替わっており、豚の体内などで交雑して新たなウイルスができた可能性がある。ウイルスがH1N1由来の遺伝子を持ったことで、人から人へ感染しやすくなる恐れがあることを指摘する研究者のコメントを紹介している。

*comment*
2年前の豚インフルエンザには嫌な思いでがある。またあの時のような混乱が起きると大変なので、医療従事者達、特に一般小売店等で働いている人たちはできるだけ正確な情報の提供と予防の声かけを徹底して頂きたい。

2011/09/09

vol.115

<Today's news>
1. 治癒B型肝炎、新薬治療で劇症化…18人死亡
2. HIV発症が早期化…ウイルス変異大規模調査へ
3. 「エピペン」を保険適用 アレルギーの自己注射薬
4. AZのクレストール、主要評価でリピトールとの統計的有意差示せず
5. ファイザー、脂質異常症薬「リピトール」、11年秋にも日米で後発品

治癒B型肝炎、新薬治療で劇症化…18人死亡
2011年9月8日03時02分 読売新聞

[要訳]
いったん完治したと考えられていたB型肝炎が、リウマチや血液がんなどの治療薬で体の免疫が低下したことをきっかけに再発し、劇症肝炎を起こして死亡する例もあることがわかった。B型肝炎は治ってもウイルスの遺伝子は体内に潜み続ける。近年、免疫抑制効果の高い薬が相次いで登場し、治療をきっかけに再発する例が出てきた。

*comment*
B型肝炎の発症は、自分で気づかないうちに起こって治癒することもあるとのことで、既往歴として認識されない部分が怖いところである。



HIV発症が早期化…ウイルス変異大規模調査へ
2011年9月8日14時35分 読売新聞
[要訳]
エイズの原因となるヒト免疫不全ウイルス(HIV)が変異することで、感染後短期間で発症するケースが増えていることがわかった。HIV感染後でも、治療薬で発症を大幅に遅らせることができるようになっているが、短期で発症するケースが増えると、こうした治療は難しくなる。







「エピペン」を保険適用 アレルギーの自己注射薬
2011年9月8日 提供:共同通信社  m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
アレルギー患者の救命手段として普及しているが、高価なため、患者側から保険適用を求める声が上がっていた。エピペンは、ハチ毒や食物、薬物などによる急性アレルギー反応で、呼吸困難や血圧低下などの全身症状がみられる「アナフィラキシーショック」の補助治療用。過去に症状を起こした人や、発症する危険性の高い人が対象で、ショック症状が出る前に使用する。

AZのクレストール、主要評価でリピトールとの統計的有意差示せず
2011/09/08(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です
[要訳]
クレストールは同薬でリピトールに次ぐ売り上げ規模。リピトールを上回る有効性を示すことで、年内にも米国発売される後発薬へのシェア流出を防ぐ狙いもあったとみられる。主要評価項目はアテローム体積率(PAV)のベースラインからの変化量で、クレストール投与群の変化量はリピトール群を上回ったが、統計的有意差は得られなかった。

*comment*
リピトールとコレステロールはほぼ同等の効果が得られるものとして認識できるが、副作用発現率に関してはどうなのだろうか?有用性を示すのに、メリットの部分だけでなく、デメリットの減少が見られれば使用を促進するインシデントにはなると思うのだが。


ファイザー、脂質異常症薬「リピトール」、11年秋にも日米で後発品
2011/09/08(木) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
米国では印ランバクシーの後発薬が先陣を切り、世界売上高トップを独走してきた同剤のシェア奪取を目指す。
日本でもリピトールは今年6月に物質特許が満了し、翌7月には沢井製薬、東和薬品、サンドなど5社の後発薬申請が承認された。

2011/09/02

vol.112 ミルクシスル(マリアアザミ、オオアザミ);シリマリン,シリビニン 特集

<Today's news>
1. 【第36節】マリアアザミも、しょうが(生姜)同様、免疫グロブリンE抗体の産生と化学伝達物質の放出を抑える!
2. 肝炎の治療のためのシリビニン成分


【第36節】マリアアザミも、しょうが(生姜)同様、免疫グロブリンE抗体の産生と化学伝達物質の放出を抑える!
2010,01,15, 食品医学研究所 Evidence shop
[要訳]
マリアアザミ(またはオオアザミ、英名ミルクシスル)に多く含まれるシリマリン(silymarin)のうちのシリビニン(silibinin)には、免疫グロブリンE(IgE)抗体の産生を抑えるだけでなく、マスト細胞(肥満細胞ともいう)や好塩基球からのヒスタミンなどの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)の放出を抑えることも分かりました。
シリビニンの作用
抗アレルギー、抗喘息効果
マスト細胞や好塩基球での膜安定化作用によってカルシウムの細胞内流入を抑えて、ヒスタミンの放出を用量依存的にかなり抑制し、マクロファージでつくられる炎症性サイトカインの腫瘍壊死因子-α(TNF-α)やインターロイキン-6(IL-6)の産生も抑える。プロスタグランジン(PG-E2)や血中の炎症誘発因子であるトロンボキサン(TX-B2)を抑える働きもあります。
抗酸化作用(アンチエイジング)、抗癌作用
活性酸素の除去作用(抗酸化作用)によって、細胞の酸化ストレスを軽減するため、がん細胞などの転写因子NF-κB (Nuclear Factor for κ-kinase gene in B cells)の活性が抑えられ、がん細胞のアポトーシス(プログラム細胞死)を誘導して、がん細胞の分裂・増殖・転移を防ぐ働きもあります。
慢性肝炎や肝硬変に有効
解毒成分として知られている抗酸化物質のグルタチオン(Glutathione)の合成やRNAポリメレース(RNA polymerase)の働きなどを高め、タンパク質の合成を促して損傷した肝細胞を再生する。アルコールをよく飲む人は飲酒の1時間くらい前に摂っておくと、酔いにくく、アルコールの抜けも速いため、悪酔いや二日酔いをしにくいといわれています。
肌の弾力性回復効果
美容関係では真皮のコラーゲンを増やし、肌のシワや弾力性を改善する働きが知られています。
*comment*
これら以外にも、コレステロール低下作用や血糖値低下作用なども確認されており、ドイツでは伝統医療として用いられていた。(Legalon(登録商標)SIL:点滴用液剤)
臨床試験では、シリマリンを1日に140mgを3回(420 mg/日)の用量で行われている
副作用はほとんど知られていないため、比較的安全に使用できる健康食品である。


肝炎の治療のためのシリビニン成分
2011.1.27 ekouhou.net

[要訳]
臨床試験で効果が出ているにも関わらず、治療薬としての承認がおりないのは、その薬物動態および最適な投与レジメンに関するデータが限られていることによるものである。シリマリンは水に難溶性であり、経口剤はバイオアベイラビリティが限られている。
その医薬として許容される塩および/または誘導体が、炎症性、ウイルス性肝疾患、特に、C型肝炎の治療に適していることが驚くべきことに判明した。
さらに、シリビニン成分による事前治療によって、患者のその後のインターフェロンおよびリバビリンの投与に対する応答を改善すると思われる。

2009/01/31

Saya's 薬学ニュース vol.70-ワクチンの予防接種後副反応報告書を公表/レセプト請求電子化は違憲/薬害C型肝炎訴訟和解の困難さ/アルツハイマー患者に抗精神病薬は死亡率をUPさせる?/フランと日本の医療

<Today's news>
1. 各種ワクチンについて予防接種後副反応報告書を公表  厚労省
2. レセプト請求電子化は違憲 「営業侵害」医師ら提訴へ
3. 国の同意、2割不透明:薬害C型肝炎訴訟 「フィブリン糊、判断困難」
4. アルツハイマー病患者において抗精神病薬により長期死亡率が上昇する

おまけ. わが国の在宅医療とフランスからの示唆

各種ワクチンについて予防接種後副反応報告書を公表  厚労省
2009年1月15日-m3.com 提供:WIC REPORT(厚生政策情報センター)

[要約&コメント]
厚生労働省は平成18年度の「予防接種後副反応報告書」を公表した。これは、平成18年4月1日から平成19年3月31日までの間に厚労省に報告された予防接種後副反応報告を報告基準にある臨床症状ごとに単純集計し、まとめたものである。
対象とされたワクチンは、定期接種として実施されたジフテリア・百日せき・破傷風混合、ジフテリア・破傷風混合、麻しん、風しん、麻しん・風しん混合、日本脳炎、ポリオ(急性灰白髄炎)、BCG、インフルエンザである。
参考資料:予防接種後副反応報告制度について(PDFファイル)

ここでは詳しく紹介しませんが、参考資料のPDFファイルにそれぞれのワクチンによる副反応事象が記載されています。是非活用下さい。

レセプト請求電子化は違憲 「営業侵害」医師ら提訴へ
2009年1月16日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
診療報酬明細書(レセプト)のオンライン請求を義務化するのは「営業の自由の侵害で違憲だ」として、国に対しオンライン請求の義務がないことの確認と一人当たり100万円の慰謝料を求め、横浜地裁に提訴することが15日、分かった。(提訴は21日)
弁護士は「オンライン請求には高額の設備投資が必要で、対応できない医療機関は廃業するしかない。国会の立法によらない省令で一律に義務化するのは、憲法の保障する営業の自由の侵害だ」と訴えている。
類似記事:診療報酬の「電子申請義務化は違憲」…国を提訴へ(ケアネット 提供:読売新聞)

とうとう提訴に至ったレセプトオンライン請求義務化に対するの問題。先日匿名さんにコメントを頂いたように、オンライン化が義務化されれば、地域医療や歯科医療に多大な損害を与えることとなる。この訴訟により、オンライン化への動きも大きく変化を加えられるのではないだろうか。引き続き、今後の動きに注目したい。

国の同意、2割不透明:薬害C型肝炎訴訟 「フィブリン糊、判断困難」
2009年1月16日-毎日新聞社

[要約&コメント]
薬害C型肝炎訴訟の原告約1400人のうち、被害者救済法に基づく和解に国が同意するかどうか未定(保留)の被害者が、全体の2割の約270人に上ることがわかった。薬害肝炎被害者は、病状に応じ1200万~4000万円の給付を受けられるが、その前に国と裁判上の和解が必要になる。
保留のケースは...
(1)血液製剤フィブリノゲンを接着剤として調合した「フィブリン糊(のり)」で感染した...因果関係の判断ができない<160人>
(2)ウイルス処理が比較的有効だった時期(85年8月以前)に投与され、大量の輸血も受けた<10人>
(3)医師らの投薬証明だけでカルテなどがない...投薬証明に加え、医師らを尋問した上で判断が必要<100人>
--に大別される。

保留にされている間に、病状は進行し続け、死に至ることも実際に起きている。これらの訴訟には時間がかかり、さらに実際感染が多数起きた時期は40年近くも前のことになるので、もちろん証拠となる書面を入手することももはや困難である。国としては救済したい思いがあっても、どの程度でラインを引くべきなのか最も難しい部分なのだろう。両者の間で、よい方法が生み出されることを祈るばかりである。

アルツハイマー病患者において抗精神病薬により長期死亡率が上昇する
2009年1月19日-m3.com  提供:Medscape ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
新しい試験で抗精神病薬の処方を受けるアルツハイマー病患者の長期死亡率上昇が示され、アルツハイマー病患者の神経精神症状の治療のため有害性の少ない代用療法の必要性が浮き彫りになっていると研究者は述べる 。抗精神病薬(チオリダジン、クロルプロマジン、ハロペリドール、トリフロペラジン、リスペリドン等)は複数の症状(攻撃性、苦痛等)がみられる患者においてのみ使用し、例外的状況を除いて、3ヵ月以上使用すべきではないと訴えている。

実際、6~12週間抗精神病薬を投与した場合、中程度の効果が得られているとのことなので、精神症状には第一選択薬として広く用いられているとのこと。ガイドラインもあくまでガイドラインでしかなく、新たな知見に合わせて改良されていくべきである。

おまけ...フランスの医療

わが国の在宅医療とフランスからの示唆
2009年1月19日-医学書院

[要約&コメント]
フランスと日本の医療制度には,極めて多くの共通点がある。医師は自由開業制であり,患者は受診におけるフリーアクセス権を持つ。また,国民皆保険のもと豊富な種類の保険があり,保険会社・医療・被保険者は良好な関係がみられる。
フランスでは,在宅入院という概念があるのである。入院で行うことを在宅で行うという概念である。代表的なものは抗がん剤による化学療法である。対象にはその他手術後の管理,リスクの高い妊娠,点滴などがある。今後の日本でも,フランスのような高度な在宅医療が求められていく。その中で,診療所の医師が,どこまで在宅医療を担えるのかは大きな課題である。

フランスの医療が日本の医療と似ていること、ご存知でしたか?私は知りませんでした...医療費などはどうなっているのでしょうか?日本と同じようにたくさんの負債を抱えているのでしょうか?
新たな薬剤師の職能拡大域として、在宅医療が注目されている。癌患者の多くも、自宅での療養を望んでいる人が多い事もあり、フランスでニーズが拡大したのも納得である。しかし、癌のような疾患を在宅で行う事を可能にするのは、日本にとって大きな課題となるであろう。他国では可能にしている、という事は日本でも不可能ではない。いい手本があるのであれば、有効に利用するべきである。

2009/01/28

Saya's 薬学ニュース vol.67-使用上の注意改訂お知らせ/医薬品医療機器総合機構職員の権限はどこまで?/花粉症には「使い捨てコンタクトを」/皮膚局所麻酔の危険性を警告/病院に温度管理システム構築

<Today's news>
1. 3剤で使用上の注意改訂
2. 薬害で医薬品医療機器総合機構(PMDA)職員の権限をどうするか
3. 花粉症には「使い捨てコンタクト」を
4. FDAが皮膚局所麻酔薬の危険性を警告

おまけ. NEC、米NYセイント・ジョセフ病院にRFIDタグを活用した温度管理システム構築

3剤で使用上の注意改訂
2009年01月15日-薬事日報

[要約&コメント]
3種類の薬の使用上の注意改訂版が発表されたので紹介する。
①関節リウマチの治療薬「エタネルセプト」(商品名:エンブレル、ワイスが製造販売)
改訂内容:
1) 「警告」の項の結核に関する記載に「ツベルクリン反応などの検査が陰性の患者において、投与後活動性結核が認められた例も報告されている」ことを追記(症状の顕在化や悪化の恐れがあるため)
2) 「重大な副作用」の項に「皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、多形紅斑、抗好中球細胞質抗体(ANCA)陽性血管炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群」を追記
②悪性神経膠腫治療薬「テモゾロミド」(テモダールカプセル、シェリング・プラウが製造販売)
改訂内容:「重大な副作用」に「間質性肺炎」を追記
③B細胞性非ホジキンリンパ腫治療薬「リツキシマブ」(リツキサン、中外製薬が製造販売)
改訂内容:「重大な副作用」に「細菌、真菌、ウイルスによる重篤な感染症」と「進行性多巣性白質脳症」を追記

知識のアップデートにご利用ください。

薬害でPMDA職員の権限をどうするか
2009/01/15 22:17-キャリアブレイン

[要約&コメント]
厚生労働省の「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」が開かれ、薬害における独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」の権限について多くの意見が出た。
提言取りまとめのために事務局が整理した論点は、
(1)薬害肝炎事件の経過から抽出される問題点
(2)これまでの主な制度改正等の経過
(3)薬害再発防止のための医薬品行政等の見直し―の3点で構成。(感染リスクの高い生物由来製品について、医療機関や企業以外に患者本人へ製剤名やロットなどを公開記録できるようにする方針を検討)
人数を増やすだけでなく、権限の範囲等も再検討が必要であるという主張もあり、検討が必要と考えられる。
参考記事:厚労省:薬副作用、分析を強化 来年度から、担当者を100人増員--方針(毎日新聞)

Saya's 薬学ニュース vol.55で紹介したPMDA増員の記事。PMDAで実際増員されるのは、公務員ではなく、現場経験の豊富は医療関係者など(医師、薬剤師、統計学の専門家ら)であり、国家公務員でないことから裁量に関する疑問も上がっている。

花粉症には「使い捨てコンタクト」を
2009/01/15 22:21-キャリアブレイン

[要約&コメント]
コンタクトレンズ使用者を対象に、「花粉症についての意識調査」を実施したところ、花粉の飛散時期にもコンタクトレンズを使用している人は74.5%で、「できればコンタクトレンズの使用を継続したい」と考えている人は88.3%もいたという。
眼科の専門家は、症状が出る前(1月)に眼科を受診することや、一度付着した花粉を完全に洗い流すことは難しいため、『1日使い捨てタイプ』に切り替えることを勧めている。

コンタクトの使用はもはや必須の時代になっているのかもしれない。そんな中でメガネをかけなさい、という指導はナンセンスであるため、どうにか影響を最小限に抑えるためにも、症状が出る前の受診はお勧めである。また、抗アレルギー薬は人によって合うものと合わないものがあるので、一つの薬が合わなくても医師と相談して合う薬を見つけるよう根気強く続けることも重要である。さらに、花粉症治療として目薬の使用が最も多いことも、コンタクトレンズの使用において注意すべき点である。

FDAが皮膚局所麻酔薬の危険性を警告
2009年1月16日/HealthDay News

[要約&コメント]
米国食品医薬品局(FDA)は消費者および医療従事者に対し、処方薬・市販(OTC)薬ともに皮膚に塗布する局所麻酔薬の不適切な使用により、生命にかかわるリスクが生じるとの警告を発した。
該当する麻酔薬は、皮膚表面に近い神経末端の感覚を鈍らせる作用のあるリドカイン、テトラカイン、ベンゾカイン、プリロカインなどの麻酔成分を含有するもので、クリーム、軟膏およびゲル剤がある。不適切な方法で使用すると、薬剤が血流に取り込まれ、不整脈、痙攣(けいれん)、呼吸困難、昏睡さらには死亡などの反応を引き起こす可能性があるという。

リドカインを含むものには痔の治療薬(ex.ネリプロクト)などがある。特に、傷がある部分や、熱を持った部分に使用すると血中濃度が上昇しやすい傾向にあるため、その点を患者に指導する必要がありそうである。

おまけ…海外の病院

NEC、米NYセイント・ジョセフ病院にRFIDタグを活用した温度管理システム構築
2009年1月14日 12:01-RBB Today

[要約&コメント]
NECならびにNEC Unified Solutionsは、米国ニューヨーク州のセイント・ジョセフ病院において、アクティブRFIDタグを活用した温度管理システムを構築したことを発表した。
このシステムは、同病院内の薬品や血液などが格納されている冷蔵・冷凍庫に温度センサー付アクティブRFIDタグを設置し、同タグより定期的に温度データを収集することで、病院内に保存されている薬品や血液などの温度管理を行うもの。物質の温度に加え、物質の状態や位置情報の24時間常時監視が可能となり、より精密な品質管理が実現した。

日本の病院での温度管理はどのようになっているのだろうか。この記事を読んでふと疑問に思った。研究にも応用できる技術であるが、利用している施設はあるのだろうか?

2009/01/21

Saya's 薬学ニュース vol.60-オバマさん本日大統領就任!/新年初のスイッチOTCは?/喘息コントロール改善に良好な組み合わせ薬剤/Aソ連型は93%でタミフルに耐性/卸の合併話/薬害肝炎患者援助に遅れ(熊本)

<Today's news>
1. 新年初のスイッチOTCは「鼻と皮膚のアレルギー」が標的
2. ホルモテロール+低用量ブデソニド併用療法により喘息コントロールが改善する可能性
3. 今シーズンのAソ連型タミフル耐性ウイルス、日本で93%に見つかる
4. 【メディ・パルHD/アルフレッサHD】合併計画を白紙撤回

おまけ. 深層・真相:ウイルス性肝炎 患者団体など、県の対応遅れを批判 /熊本

今日は記念すべき日です。
アメリカで初の黒人大統領が就任した日。世界各国で取り上げられていましたね。
オマバ大統領は、先進国の中で唯一国民皆保険の唯一ない国アメリカに、導入する意向も示されていたことから、人種だけでなく、医療に関しても注目が集まりそうな大統領になりそうです。

新年初のスイッチOTCは「鼻と皮膚のアレルギー」が標的
2009. 1. 6-日経DIオンライン

[要約&コメント]
抗アレルギー成分「エメダスチンフマル酸塩」(医療用医薬品の商品名:ダレン、レミカットほか)を配合したスイッチOTC薬「ロートアルガード抗アレルギーカプセル」が13日に発売された。適応は成人(15歳以上)のみで、1回1カプセルを1日2回、朝食後および就寝前に服用。医師や薬剤師に相談するまでの期間は、鼻炎の症状に用いる場合は1週間、皮膚の症状では3日間の服用で症状の改善が見られない場合で推奨している。
アレルギーによる鼻炎と皮膚症状のどちらにも効くOTC薬は、2006年11月に発売されたエーザイのスイッチOTC薬「ハイガード」(配合スイッチ成分名:塩酸アゼラスチン)に次ぐ2剤目。

レミカットには眠気はもちろんのこと、肝機能障害も副作用として該当するので、用法どおりの服用が重要である。医師にかかるまでの期間なども一緒に覚えておくと患者にとっても有益ではないだろうか。

ホルモテロール+低用量ブデソニド併用療法により喘息コントロールが改善する可能性
2009年1月8日-m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
低用量ICS療法で十分な効果が得られない場合、ICS+長時間作用型β2刺激薬(LABA)併用療法や高用量ICS単剤療法により、喘息コントロールが改善する」と示している。良好な喘息コントロールの達成に有用でないことが示されたが、喘息増悪の減少と喘息コントロール不良時間の短縮が認められた。
*低用量ICS療法
低用量吸入コルチコステロイド吸入(ICS)は喘息維持療法

ブデゾニドは処方薬商品名パルミコートで知られる吸入ステロイド剤、ホルモテロールは処方薬商品名:アトックで知られるβ2刺激薬である。ステロイドの増量以外に有効な方法が見出されたことは喜ばしいことである。吸入薬であることから、内服薬に比べれば副作用が少ないとはいっても、あくまでステロイド薬。極端な注意が必要である。β2には心臓を刺激する作用もあるので、心臓の状態にも注意を払って頂きたい。

今シーズンのAソ連型タミフル耐性ウイルス、日本で93%に見つかる
2009. 1. 8-NMオンライン

[要約&コメント]
今シーズンにおいて、Aソ連型タミフル耐性ウイルスが、日本で93%に見つかっていたことが分かった。(14検体中13検体)世界全体では33検体中30検体から耐性ウイルスが検出された。出現頻度は91%と高率だった。日本では現在、Aソ連型のほか、A香港型、B型のウイルスが検出されている。混合感染の様相を呈しており、どの型のウイルスが流行の主流となるかは明らかではない。引き続き、タミフル耐性ウイルスの出現を意識した診療が求められよう。

Saya's 薬学ニュース vol.58でもタミフル耐性ウイルスの話題を盛りだくさんで紹介したが、Aソ連型の耐性が特に多くみられるようだ。日本では耐性率が低いとはいっても、型によっては高い率で耐性が見られるので、今後も注意が必要である。

【メディ・パルHD/アルフレッサHD】合併計画を白紙撤回
2009年01月09日-薬事日報

[要約]
今年4月に合併を予定していた医薬品卸最大手のメディセオ・パルタックホールディングスと2位のアルフレッサホールディングスは1月9日、合併契約を白紙撤回すると発表した。売上高4兆円規模の医薬品卸が誕生することになっていた。と肩を落とす取締役も。「公取委から断られたのではなく、審査が長すぎて営業に関わるため」と、自主的な決断だったことを説明。
参考記事:医薬品卸メディセオとアルフレッサ、合併を白紙撤回(キャリアブレイン)同内容を紹介

おまけ...薬害肝炎

深層・真相:ウイルス性肝炎 患者団体など、県の対応遅れを批判 /熊本
2009年1月9日-m3.com 提供:毎日新聞社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
国内最大の感染症といわれ、早期発見・治療が必要なB型やC型などのウイルス性肝炎対策について県の取り組みが遅れている。県の肝炎対策の方向性を決める肝炎対策協議会が未設置が一番の理由のようだ。厚労省の05年度の報告書で、各都道府県に設置を求めてから、昨年12月時点で設置されていないのは全国47都道府県中、熊本を含む4県だけだという。国から補助を受けて住民や医療機関に情報を提供したり、相談を受け付けたりする拠点病院がないため、情報が十分に行き届いていない可能性がある。

もう08年度も後半なのですが…と突っ込みたくなるような話題である。問題がない中での対応の遅れは、議員が薬害肝炎の問題をそれほど重要視していないかのようにとれる。この数年間の間になくなってしまう方や、悪化してしまう人もいることを、理解してはいないのではないだろうか。被害者の想いを一度聞いたほうがいい薬になるのでは?厳しいことを書いているが、患者の想いを知らなければ政治の舵をとれない人に、どうやって県を動かしていけるだろうか、と疑問に感じてしまう。

2009/01/13

Saya's 薬学ニュース vol.55-厚労省副作用の分析を強化する旨を発表/後発品推進のため、6.1億円を予算にプラス/ネット販売の議論未だに続く/鳥インフルエンザで死亡-中国

<Today's news>
1. 薬副作用、分析を強化 来年度から、担当者を100人増員 厚労省方針
2. 後発医薬品関連は9.2億円‐「カード」配布などを実施
3. 薬の通販 規制で火花

おまけ. 鳥インフルエンザで死亡 北京の19歳女性

薬副作用、分析を強化 来年度から、担当者を100人増員 厚労省方針
2009年1月8日-m3.com 提供:毎日新聞社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
厚生労働省は来年度、発売された医薬品の副作用の原因を分析し、安全対策を検討する体制を強化する方針を固めた。担当者を約100人増やして現行の2倍以上とし、迅速な安全情報の提供や副作用の原因解明を目指す。最近、抗がん剤や関節リウマチなどで効き目の高い薬が登場する一方、重い副作用を伴うケースも増えているが、監視と分析の体制は欧米に比べ手薄になっていた。
現在、1日当たり約130件の副作用情報が寄せられているが、処理されているのは死亡例や特に重い副作用のある同約40件にとどまる。また、対応の遅れで被害が拡大した薬害肝炎の問題を重視した。

薬害肝炎の問題は、私が学生の時から徐々に活動が始まり、決着がつくまで長い年月がかかった。始めは支援する会の会員として活動に参加していたが、徐々に参加する時間がなくなり、最後はML(メーリングリスト)のみでの参加になってしまった。すべての結果が良い方向に向き、活動した人たちの思いがかなったことがうれしかったことを覚えている。
処理件数が130件に対して40件...処理されていないものが公表されずに苦しむ人の姿を想像しただけでも恐ろしい。これも従業員不足だったというのだろうか。

後発医薬品関連は9.2億円‐「カード」配布などを実施
2009年01月07日- 薬事日報

[要約&コメント]
厚生労働省の2009年度予算案で、後発品の使用促進関連費用が9・2億円に上ることが分かった。昨年12月20日の財務省原案内示では、9・2億円だったものの、同日の厚労省当初内示には、後発品使用を希望する患者の意思表示を容易にする「後発医薬品お願いカード」の配布に対する補助金約6・1億円が盛り込まれていなかったため、3・1億円と公表されていた。
厚労省医政局の「後発品の使用促進」は、前年度の4483万円を大幅に上回る1億1500万円となった。

後発品の使用促進は、この数字を見ると大きく前進したように見られる。保険者がすべての被保険者に「カード」を配布する方針は、どのような効果を得られるか。患者の多くが後発医薬品での処方や調剤を希望しているというアンケートから見れば、これも大きな前進につながるように感じる。認知度はすでに高くなっているので、これをどのように実行に移すかである。


薬の通販 規制で火花
2009年1月8日-m3.com 提供:読売新聞 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
今年6月の改正薬事法施行に伴い、厚生労働省は近く省令を改正し、市販薬のインターネット販売やカタログ販売は一部を除き禁止する。店舗での対面販売による安全な薬の提供を目指し法律を改正した。これに対し、ネット業界など関係者や内閣府の規制改革会議は反発、利便性と安全性をめぐり、対立を深めている。
鎮静剤で自殺図った男性のニュースでは、思い立ってから実行まで、わずか5日間。命は取り留めたが重い障害を負った男性は「びっくりするほど簡単に手に入ったから、あまり深く考えずにのんでしまった。後悔している」と話しているという。

Saya's 薬学ニュース vol.48の記事でも紹介したように、厚労省の思い通りに決定が下されたネット通販の件。未だに様々な人が意見をぶつけ合っているとの事だ。ネット販売の議論では、最後のほうで鎮静剤で自殺を図った男性のニュースが大きく取り上げられたが、今回初めて男性の生の声を聞いた。あまり深く考えずに薬を大量服用するということが本当に起きるのだろうか。TVや本の影響が大きいのかもしれない。ネット販売反対に関しては、今まで野放しにされていた内容をしっかりと規制していくという点から考えると妥当であるが、規制を行うだけで利便性を失う人たちに対する対応が語られないのが私としては気になる。何度も話している内容だが、誰か気づいてくれないものだろうか。

おまけ...鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザで死亡 北京の19歳女性
2009年1月7日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
北京市衛生局は6日、市内に住む女性(19)が鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染し、5日朝に死亡したと発表した。女性は昨年12月24日に発病し、症状が重くなったため同月27日に入院した。新華社電によると、女性は福建省出身で同月19日、同郷の友人2人と河北省の市場に行き、アヒルを9羽買った。
中国では、07年末から08年初めにかけても、江蘇省や湖南省などで鳥インフルエンザ感染による死者が出た。中国では鳥インフルエンザの感染者は計31人、死者は計21人となった。

鳥インフルエンザの影響がいまも続いている。感染者に対する死者の割合も2/3。これは少ないとは言えない数字である。ワクチンなどがない分、感染したら怖い病気であることは間違いない。とにかく鳥との接触をなるべく避けるということしかないのではないだろうか。

2008/12/29

Saya's 薬学ニュース vol.43-薬の過剰投与で死亡/C型肝炎の助成/ネット販売どう決着つける?!/癌の治療薬一歩前進/献血で糖尿病チェック

<Today's news>
1. 「薬の過剰投与で死亡」 東北大に5000万円賠償命令
2. C型肝炎「1a型」の助成期間延長も
3. 利便性か、対面販売か 業者と厚労省の対立深刻
4. 発がん抑制分子「有効」 予防新薬に道 筑波大、マウスで実証

おまけ. 献血で糖尿病もチェック 日赤、来年3月から 無料検査項目に追加

「薬の過剰投与で死亡」 東北大に5000万円賠償命令  
2008年12月17日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳&コメント]
胸水(きょうすい)の治療のため2004年、東北大病院に転院した男性=当時(64)=が死亡したのは不整脈治療剤の過剰投与が原因として、遺族が東北大に計約6000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は16日、計約5080万円の賠償を命じた。

薬の過量摂取による死亡。このような記事を見ると、薬の恐ろしさを再認識させられます。薬局に来る患者さんは入院患者に比べれば薬の注射などがない分、このようなケースは起きにくいと考えられる。しかし、睡眠薬など、多量服用することで自殺に用いられるなど、改めて医療従事者としての責任の重さを感じさせられる記事である。

C型肝炎「1a型」の助成期間延長も
2008/12/18 22:58-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
C型慢性肝炎「1b」型で「高ウイルス」の患者に限り、来年度から治療費の助成期間を延長する厚生労働省の方針に関連して、同省は海外の文献などで72週のインターフェロン治療に有効性や安全性が認められれば、「1a」型も助成の延長対象とする考えを示した。 前回の同本部の会合では、薬害肝炎原告の福田衣里子さんが、「わたしは1aだったが、1年半投与して陰性になった。1a、2a、2bにも、48週で足りない人もいると思う」と発言し、厚労省に延長対象の拡大を訴えた。専門家からのヒアリングを行い、72週のインターフェロン治療の有効性と安全性が認められた場合、来年度からの助成の延長対象に1aも入れる考えを示した。2a、2b、3型については、延長の必要はないとの方針で進めている。

Saya's 薬学ニュース vol.25で紹介した時は、「1b」型だけの対象であったが、その時の訴えもあり「1a」型も今回追加検討されるまでに至った。このように、市民からの訴えというのはとても重要であり、この訴えがなければ検討さえもされなかったかもしれない。日本は、他国に比べ国に対する訴えや意思表示が少ないとみられている。フランスでは、国民が立ち上がり、全国でデモを起こし、多くの権利を獲得してきた。医療保険が良い例であろう。国を動かしているのはまさに国民なのである。政治不安が続く日本に、国民は何ができるだろうか。
参考記事:「1b型」限定の助成期間延長に、薬害肝炎原告が異議(キャリアブレイン)

利便性か、対面販売か 業者と厚労省の対立深刻
2008年12月18日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
以下の2点で論争が繰り広げられている。
▽「野放し」是正を
「適法なものを勝手に規制できるのか」
現行の薬事法には、ネット販売を規制する条文はない。厚労省は通知などで、販売はビタミン剤など副作用のリスクが低いものに限るよう求めてきたが守られていない。これらの「野放し」を今回の法改正と同時に規制していこうというのである。
▽死活問題
ネット販売売り上げの約6割は、改正法では禁止される風邪薬など「第2類」医薬品。店頭よりネットの売り上げが多い社もあった。だが厚労省の担当者は「ネットではその気になれば麻薬も買えるしニセ薬もはんらんしている。その中で薬のネット販売を公に認めるリスクは大きい」と反論する。

発がん抑制分子「有効」 予防新薬に道 筑波大、マウスで実証 
2008年12月18日-m3.com 提供:毎日新聞社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳&コメント]
がんが発症するのを未然に防ぐ仕組みを、渋谷彰筑波大教授らの研究チームが解明し、17日発表した。がんにかかりにくい体質にする薬の開発につながるという。
研究チームは、「キラーT細胞」などの免疫細胞の表面にできる分子「DNAM1」が、がん細胞上の別の分子と結合する性質に注目。DNAM1ががん細胞を殺す上で重要な役割を担うことは実験で推測されていたが、生物でその作用があるのかは不明だった。渋谷教授は「DNAM1の働きを高めることで、がん治療だけでなく予防にもつながるのでは」と話す。

高齢化社会(日本はすでに高齢社会だが)により、癌の罹患率も増え、薬の開発が不十分な中では死亡率が上昇する一方であった。死因No.1の癌。この薬の開発が重要視されている中、このような研究は治療薬を待ち望んでいる人たちにとって朗報となるであろう。

献血で糖尿病もチェック 日赤、来年3月から 無料検査項目に追加 
2008年12月18日-m3.com 提供:共同通信社

[要訳&コメント]
日赤は17日、街頭などで献血した人に無料で実施している血液検査に、糖尿病の疑いがあるかどうかを調べる項目を新たに加えると発表した。食生活の欧米化などで患者数が増え、国民的にも関心が高くなっている糖尿病を検査対象とすることで、深刻化する献血者の減少に歯止めをかけるのが狙い。
日赤は健康増進を目的とした献血時の無料検査を1982年から実施。肝機能障害の指標となるガンマGTPやコレステロールなどの値を約2週間後に献血者に知らせている。

皆さんは献血していますか?私は実はあまり経験がありません。というのも、小さい頃病院で血液検査を何度か経験したことがあり、その際にとんでもない看護師さんに非常に痛い思いをさせられてから、血液検査には悪いイメージが…とは言っていられませんね。
献血では、エイズ(AIDS/HIV)やコレステロール、肝機能などの検査に比べて、糖尿病の検査できるようになるのですね。これは身近な健康診断所としてよいかも知れませんね。忙しくて検査に行けない…そういう人は血液を提供する代わりに自分の健康を管理する、というのも近代的な方法かも知れません。

2008/12/24

Saya's 薬学ニュース vol.38-後発医薬品の使用進まず/薬害C型肝炎訴訟が終結/副作用であるまつげの伸びる作用を美容で利用/特発肺線維症に新薬/アメリカに国民皆保険制度が導入?

<Today's news>
1. 後発医薬品の使用進まず―厚労省調査
2. 日本製薬と和解合意 社長謝罪、6年ぶり決着 薬害C型肝炎訴訟
3. 眼病薬にまつげが伸びる副作用~アラガン、美容目的で販売申請
4. 特発性肺線維症治療薬を新発売-塩野義製薬

おまけ. 米次期厚生長官にダシュル氏 オバマ氏、医療改革へ指名

後発医薬品の使用進まず―厚労省調査   
2008/12/15 14:43-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
先発医薬品からの切り替えが進められている後発医薬品の今年4月の使用状況が、「内服薬」を除いてすべて悪化したことが、厚生労働省の調べで明らかになった。
今回の改定では、後発医薬品の使用を一層促進するため、処方せんの「変更不可」欄に医師の署名がなければ後発医薬品に変更できることになったほか、「後発医薬品調剤体制加算」が新設され、後発品の調剤率が30%以上の場合に4点の加算が取れるようになった。

薬剤師に対するアンケートSaya's 薬学ニュース vol.36でも紹介したが、法が改定されてからも薬剤師の後発医薬品に対する動きは鈍いように感じる。患者に対するアンケートでは多くの患者が後発医薬品での処方を希望しているのに対し、逆行しているかのようだ。未だに多くの医療者が後発医薬品に対する先入観や悪いイメージをぬぐうことができず、また経営悪化の問題などもあり起こっていることのように思う。経営に関しては、何らかの法的処置をとらなければ厳しいものであるが、正しい知識を得ることは自分でも今からできることである。多くのことを誤解していることに気付いていない薬剤師は多いのではないだろうか。何のための後発医薬品推進なのか、海外でこれほどまでに一般的に使用されているのに日本では受け入れようとしないのか、薬剤師としてこの問題にしっかりと向き合うことは責務なのではないだろうか。
参考記事:ジェネリック医薬品について、依然として半数を超える薬剤師が“患者さんから尋ねられたら説明”(沢井製薬)、ジェネリック医薬品での処方・調剤を依頼する患者さんが着実に増加 前回13.2%から20.5%へ(沢井製薬)

日本製薬と和解合意 社長謝罪、6年ぶり決着 薬害C型肝炎訴訟
2008年12月15日-m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳&コメント]
汚染された血液製剤によりC型肝炎に感染したとして、患者らが国や製薬会社に賠償を求めた薬害肝炎訴訟で、全国原告・弁護団と被告の日本製薬は14日、東京都千代田区の同社本社で、事実上の和解となる基本合意書に調印した。
原告は既に国のほか、大半の原告にとって被告企業の田辺三菱製薬(大阪市、旧ミドリ十字)などと合意。1社残っていた日本製薬とも合意したことで、2002年から全国的に起こされた集団訴訟は約6年ぶりに決着した。

5年前、薬害の問題に初めて触れることとなり、当時組織されていた「肝炎訴訟を支える会」で初期に関わっていたことがあるが、やっと決着に辿り着くところまで見届けることができた。薬害は薬の問題であるのに、薬剤師が責任を求められる事は一切なく、そのことに関し強い疑問を抱いていた。薬の責任は薬剤師にあるのでは?当時学生だった私はなぜかよく分かっていなかった。責任を求められない代わりに、職能も低い現実を目の当たりにしたのだった。
学生の頃に携わっていたが、卒業を迎えるころには良い知らせを聞けるようになり、それからは順調であった。組織も徐々に大きくなり、多くの方が懸命に活動している姿をいつの間にか客観的に見る立場へと変わってしまったが、それでも思いは皆と同じであった。ここまで頑張ってこられた原告の方々や、支援されてきた方々に感謝の意を表したいと思います。
 
眼病薬にまつげが伸びる副作用~アラガン、美容目的で販売申請  
2008年12月15日 18:31-USFL.COM - New York,NY,USA

[要訳&コメント]
食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は15日までに、医薬品会社アラガンが申請していた緑内障治療用点眼薬「ルミガン」*の美容目的での販売について、認可すべきであるとの勧告を行った。ルミガンには上まつげの育毛効果があり、認可されれば同薬は「ラティス」の商品名で販売される。
ドライアイや目の炎症といった副作用もみられることもあった。本来は緑内障治療薬であるため眼球に触れると眼圧が低下するといった説明を医師や患者に行いながらの販売になりそうである。
類似記事:まつ毛を長く濃くする薬:緑内障の治療薬を利用(Wired Vision09/01/15)(ボトックスは、ボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素を使う薬で、日本でも注射剤として、眼瞼痙攣や片側顔面痙攣、痙性斜頸の適応で承認されている。近年では医療用としてだけでなく、美容外科領域において、筋弛緩作用を応用した「皺取り」や「輪郭補正(エラ取り)」の目的で使用されることが多い。)

緑内障の治療薬が美容目的で使用…インターネットで検索してみると、多くのネット販売がヒットする。しかもその値段はどれも7000円~1万を超えるものもあり高い。一生まつ毛が長いまま...という夢をかなえるには安いと思うのだろうか。ただし、医療用で使われるほどの薬であることを忘れてはならず、眼球に触れないよう指導を徹底していただきたい。
*ルミガン
商品名:LumiganOphthalmicSolution(ルミガン)
一般名:Bimatoprost(ビマトプロスト) 0.03%
効能効果:緑内障・高眼圧症治療薬
製造元:Allergan(アルゲン)

特発性肺線維症治療薬を新発売-塩野義製薬
2008/12/16 -キャリアブレイン

[要訳&コメント]
特発性肺線維症*治療薬「ピレスパ錠200㎎」(一般名・ピルフェニドン)が販売された。ピレスパ錠は、線維化そのものを抑制する新しい作用機序の薬、臨床試験でも、肺活量の低下を抑制することが確認され、無増悪生存期間も低下の抑制が見られた。

瓶が500錠、PTPが100錠。薬価は676.40円(200㎎)
*特発性肺線維症
原因不明の疾患で、肺胞壁の線維化が進行することにより、不可逆性の蜂巣肺(高分解能CTで肺が蜂の巣様に写る状態)形成を来す予後不良の疾患。一般的に拘束性障害(肺活量や全肺気量の減少)が認められる。症状(肺胞壁の線維化)が進行すると、肺での酸素と二酸化炭素の交換が困難になり、酸素吸入療法などが必要になる場合もある。特定疾患に指定されている。

 
おまけ... 米国医療制度に改革?!

米次期厚生長官にダシュル氏 オバマ氏、医療改革へ指名
2008年12月12日-朝日新聞

[要訳&コメント]
オバマ米次期大統領は11日、医療制度改革を担う次期政権の厚生長官にトム・ダシュル元民主党上院院内総務(61)を指名した。オバマ政権は国民皆保険を視野に入れた抜本的な改革が大きな目標。オバマ氏は「健康保険料は過去8年間で2倍近く高騰し、4500万人もの国民が無保険だ。医療コストを下げ、誰にとっても手頃な費用で済む医療制度を実現したい」と発言。


先進国で唯一国民皆保険制度を持たな行くにアメリカ。そのアメリカでついに国民皆保険を視野に入れた改革がオバマ氏の手によって実現するのか!?オーストラリア/カナダ/日本(+αで他国)の医療制度や薬学事情の比較を行っている私にとっては、非常に興味深いものであったので紹介した。将来アメリカに住みたいと思っている人には、大きな動機につながるかもしれない。

2008/12/21

Saya's 薬学ニュース vol.35-ネット販売10万の署名をもって反対/C型肝炎に維持療法が効かない?!/中国の偽薬ネット販売サイト/介護の講習を無料で提供

<Today's news>
1. あくまで撤回‐規制改革会議、強気の姿勢崩さず
2. C型肝炎の維持療法は一部の患者には効果なし
3. 一般用医薬品のネット通販継続求め要望書-ヤフーなど
4. 中国政府、偽薬品販売サイトのリストを公表

おまけ. 「素晴らしい機会に感謝」=憩の園=在宅介護のノウハウ学ぶ=17回で修了者7百人に

あくまで撤回‐規制改革会議、強気の姿勢崩さず
2008年12月10日-薬事日報

[要訳&コメント]
規制改革会議は、22日の最終答申に向けて検討を進めているが、医薬品ネット販売の規制緩和に関して、「アドホックなもので(最終)答申とは別扱いで進めたい」とした。「ネット販売と店頭販売がイコール・フッティング(同等の競争条件)のもとで競争し合う。そういう意味での工夫を検討する必要がある」とし、あくまでネット販売と対面販売を同等に扱うルール作りを行うべきとの考えを崩さなかった。

ネット販売規制反対派と賛成派の議論は白熱していく一方であるが、反対派が提示している“利便性を奪うことに対する対応策”などがいつになっても賛成派から提示されないのが気になる点である。これらの内容を話し合わないうちに法改正を行ってよいものなのだろうか。

C型肝炎の維持療法は一部の患者には効果なし
2008/12/11-ロイター

[要訳&コメント]
進行した慢性C型肝炎患者に対する低用量のペグ(PEG)インターフェロンを用いた維持療法は、初回治療が奏功しなかった患者には無効であることが新しい研究で示された。このほか肝疾患の期間が4年を超える患者では、予想外の健康状態の低下がみられることも判明した。
参考記事:原文

非常に残念な研究結果であるが、進撃に受け止めなければならない研究結果であることも明らかである。インターフェロンは決して楽な治療ではない。多くの副作用に悩まされながらも、治癒することを期待して頑張っている患者がいる。その期待を裏切るような無効な治療を続けることは決してならないのである。知り合いにC型肝炎患者を持つ私にとっては、非常に辛いが、同時に注意すべき点も見えたので良かったと思うべきであろう。

中国政府、偽薬品販売サイトのリストを公表 
2008年12月11日 13時14分-ロイター

[要訳&コメント]
高血圧や糖尿病、腫瘍などの薬を販売している74のサイトが、虚偽の説明を行っているとして政府のブラックリストに掲載された。今回ブラックリストに載ったWebサイトの多くは、禁止令にもかかわらず、いまだにアクセスできる状態にあり、薬の販売も続けられている。

中国らしい対応といえば、それまでである。中国のインターネット警察は、アクセスを遮断するなり閉鎖するなりできる広範な権力を有しているのにも関わらずその対応をしていないのは、やはり「他国に対する見せかけ」の部分が大きいためであろうか。なんとも腑に落ちない内容である。

一般用医薬品のネット通販継続求め要望書-ヤフーなど
2008/12/11 21:38   キャリアブレイン

[要訳&コメント]
ヤフーや楽天など6つの企業・団体は12月11日、舛添要一厚生労働相に対し、現行の一般用医薬品(OTC)の通信販売を継続するよう求める要望書と賛同者約10万人分の署名などを提出した。
要望書は、通販で医薬品を購入することが不可欠な消費者にとって、対面販売の義務付けは健康維持の必要性の観点から重大な問題があると指摘。現在行われているOTCの通販を継続するよう要望している。
参考記事:一般薬の通信販売、利便性強調し“継続”求める 医薬品ネット販売規制に反対する楽天のネット署名が10万人突破

ヤフーがネット上で署名を募っているいる記事に関しては、Saya's 薬学ニュース vol.14で紹介したことがあるが、この署名フォームにおいては、薬事法改正の意図など、安全性を考慮した上で行われていることであるという記載は全くない。”国が国民の利便性を奪おうとしている!みんなで食い止めよう”とも受け取れる。政治不信があるなかで、これでは法改正の意図を理解していない人が、簡単に署名してしまう事もあるのではないだろうか。
この点ではこの署名の内容に関しては疑問が残るが、「副作用は販売方法の差ではなく、情報提供の差にある」という意見には納得である。今の状態で、果たしてインターネットで説明する以上に、薬剤師が説明をすることで危険を回避できる、と自信を持って言える薬剤師はどのくらいいるだろう。
あなたはインターネットで記載する情報以上に、患者の健康を守れるような説明ができると胸を張って言えますか?

おまけ...介護


「素晴らしい機会に感謝」=憩の園=在宅介護のノウハウ学ぶ=17回で修了者7百人に
2008年12月2日-ニッケイ新聞 - Brazil

[要訳&コメント]
ブラジルで、社会福祉法人救済会が実施する「老人のための在宅介護講習会~Formacao de Cuidador de Idosos~」の修了式が行われた。現時点で、約七百人が講習を終えたことになるという。この講習会は、毎回栄養士や理学療法士、作業療法士、医師、看護士、心理学者、社会福祉士、言語聴覚士などの専門家を呼び、食事や老人病、薬物、高齢者の心理についてなど幅広いテーマに分けて介護のノウハウを伝授するものだが、無料で行われていたものだという。

ブラジルでも高齢化社会は進んでいるようで、このような取組が市民のために無料で行われているということに驚いたので紹介した。介護の面では、診療報酬などの面で厳しい部分もあり、なかなか需要に応えられていないのが現状である。しかし、このように介護で人の役に立ちたいと思っている人は多く、もちろん日本にもたくさんいることは明らかである。早急に優遇措置がとられ、高齢社会の日本を支える人たちの活躍できる場が与えられれば、と願っている。

2008/12/10

Saya's 薬学ニュース vol.25-Wikipedia、薬に関する項目は重要情報の抜けが多いとの調査結果/「1b型」限定の助成期間延長に、薬害肝炎原告が異議/肝炎患者への治療費助成、国の目標下回るペース/フィブリノゲン製剤納入先医療機関の追加調査について

Wikipedia、薬に関する項目は重要情報の抜けが多いとの調査結果
2008年11月26日 17時08分-ITmedia

[要訳&コメント]
ユーザーが編集するWebリソース「Wikipedia」を使って薬に関する情報を調べる消費者は、潜在的に有害な薬物相互作用や副作用が分からずじまいになる恐れがあることが、最新の調査で明らかになった。健康関連のインターネット検索を行う人の3分の1は、一般市販薬や処方薬の情報を探しており、Google検索でWikipediaの項目が検索結果の最上位に表示されることが多いという。
「人々が医療関係者に問い合わせずに、こうした項目を唯一の、あるいは信頼できる情報源として利用すると、このような情報が分からないという悪影響がある」、「こうした情報の抜けは、誤りと同じくらい危険なことがある」と述べ、情報の取得方法に関し危険を呼びかけている。

情報の取得方法として利便性の高いインターネット。しかし、情報があふれるばかりで、その中から適切な情報を得るのは非常に難しくなっている。自分の飲む薬に関してインターネットで調べることは、有益な情報が得られることもあるが、同時に良い情報(効能や効果)しか得られず、悪い情報(副作用など)は表示されないケースがあることを、この記事では訴えている。TVでも同じだが、こういったメディアの場合は、その真偽を見極める必要があることを忘れてはいけない。この辺の情報提供も、医薬品の適正使用における薬剤師の役割に含まれるように感じた。
記事の筆者が推奨する医薬品検索サイト(英語):medlineplus.gov、medscape.com
参考記事:
医療情報、女性は友人や家族よりネットが頼り――米調査(医療および健康情報の入手先として、医師や医療専門家を挙げた人は82%、インターネットと答えた人は60%、友人、家族、夫や恋人という回答は51%)
「ネットで医療情報を入手」71%――米調査(ヘルスケア関連の情報入手にインターネットを使ったことがある人は2005年の53%から71%に増加。これは、米国の成人1億6000万人に相当するという。)

「1b型」限定の助成期間延長に、薬害肝炎原告が異議
2008/11/27 11:33-キャリアブレイン

[要訳]
C型慢性肝炎「1b」型で「高ウイルス」の患者に限り、来年度から治療費の助成期間を延長する厚生労働省の方針に対し、薬害肝炎原告の福田衣里子さんが異議を唱えた。「1a、2a、2bにも、(現行の助成期間の)48週で足りない人もいると思う」とも指摘し、同省の方針に疑問を投げ掛けた。
現在の助成期間の対象となっている48週について、「インターフェロンの医薬品の添付文書にも、48週を超えた有効性、安全性については確立していないと書かれている。添付文書上は48週を超えた延長については保証していない」と数字の根拠を説明した。

肝炎患者への治療費助成、国の目標下回るペース
2008/11/27 17:27   キャリアブレイン

[要訳]
今年度から始まった肝炎患者へのインターフェロン治療費の助成制度で、8月末までの5か月間に受給者証の交付を受けた患者の数が、年間10万人の国の目標に対して、2万2562人にとどまっていることがわかった。
、「制度自体を知らない人もいるので、一人でも多くの人に普及・啓発を行いたい」と話しており、リーフレットの作成や各都道府県に拠点病院を設置することなどによって、検査の重要性の周知やかかりつけ医の研修を行いたいとしている。

フィブリノゲン製剤納入先医療機関の追加調査について
平成20年11月28日-厚生労働省 医薬食品局血液対策課

[要訳&コメント]
平成16年12月9日に公表したフィブリノゲン製剤納入先医療機関を対象として、平成19年11月7日付で実施した追加調査の結果について、11月14日までに回収した医療機関からの回答を取りまとめた状況を紹介している。

元患者数
お知らせした:6,441人(54%)(※2)
お知らせしていない:5,460人(46%)
→理由
投与後に死亡:1,826人(15%)
連絡先不明、連絡がつかない:1,900人(16%)
その他:1,734人 (15%)
[合計]11,901人

C型肝炎患者に関する記事を3つ紹介した。訴訟における原告側の勝訴により、国からの援助を勝ち取ったが、実際の援助は目標を大きく下回る状況であることがわかる。被害者の中には、援助の対象となる感染時期よりも前に感染した人たちもいたり、輸血を受けたことさえも忘れ、感染に全く気付いていない人たちも多く、さらにこの援助自体を知らない人たちさえもいる。といったように、情報がいきわたっていないのが現状である。
中でも、医療機関からのお知らせを行っていない人たちが50%近くいることに驚かされる。C型肝炎の場合は感染しても自覚症状がない場合も多く、症状が出てきた頃には重症になっている事も多いため、医療機関からの通知が患者への唯一の伝達方法であるかもしれない状況で、この数字には非常に残念である。連絡先が不明であり、連絡がつかないなら仕方がないとしても、方法があるのであれば、まずはそこから徹底して行っていくことが本当の意味での患者の救済になるのではないだろうか。

2008/12/02

Saya's 薬学ニュース vol.20-腎臓病の新薬開発へ成果/C型肝炎の治療薬、2ウイルスに効果 研究成果/漢方薬の服用上の注意(2)西洋薬と漢方薬

腎臓病の新薬開発へ成果
2008/11/24 03:00-キャリアブレイン

[要訳&コメント]
塩分摂取が慢性腎臓病に与える分子メカニズムを、東大医学部附属病院のグループが、マウスを使った実験などで解明した。腎臓病の新治療薬開発につながると期待されている。
塩分の過剰摂取が高血圧を引き起こしたり、心臓や腎臓の機能に障害を与えたりすることは知られているが、その原因やプロセスについては、不明な点が多かった。今回塩分の過剰摂取がRac1とMRを活性化させ、腎臓障害を発生しやすくすることを突き止めた。

腎生涯の患者はどんどん増えており、現在慢性腎臓病患者はおよそ400万人。このうち約27万人が透析治療を受けているという。透析になると頻繁な通院が必要になり、透析の後の疲れなどもあり患者のQOLを低下させている。今回新たなメカニズムが明らかになったことで、新薬開発に一歩前進したしたようだ。腎疾患患者に対する投薬においても、一つ伝えられる事実が増えたのではないだろうか。

C型肝炎の治療薬、2ウイルスに効果 研究成果
2008年11月24日 20:37-AFPBB News

[要訳&コメント]
C型肝炎の治療薬として試験中の薬剤が、ラッサ(Lassa)熱ウイルスと同系列のウイルスなど2種類のウイルスに対し、大きな効果を発揮すると発表された。
薬剤名:Bavituximab
薬効:C型肝炎の治療薬として臨床試験段階。
作用機序(今回発見されたウイルスへの作用):ウイルスが細胞に感染した時点で、通常は細胞壁の内側表面に存在するリン脂質、ホスファチジルセリン(phosphatidylserine)が細胞の外側に現れると、Bavituximabがホスファチジルセリンに取り付き、感染細胞を破壊するために白血球細胞を送るよう免疫系に危険信号を送る。
製薬会社:ペレグリン・ファーマシューティカルズ(Peregrine Pharmaceuticals

今回ウイルスへの効果が試験されたのは、生物兵器テロに用いられる可能性のあるウイルスへの効果を見るためであったという。C型肝炎だけでなく、他のウイルスにも新しい作用で効果を持つようになれば、抗生剤や抗ウイルス剤の耐性や変異などの問題への解決策として期待できる。ただし、臨床検査段階での副作用の有無や重症度などは記載されていないのが気になる。果たして承認されうる薬剤なのだろうか。

こころとからだの相談室:漢方薬の服用上の注意(2)西洋薬と漢方薬
2008年11月24日-毎日新聞

[要訳&コメント]
質問内容:最近、どこの薬局でも漢方薬のコーナーが設けられ、一般の薬と同じように購入できるようになりました。漢方薬をあまり知らない人が使用する際の注意点など教えてください。

最近売られている漢方薬は、服用する上で利便性からエキス剤の顆粒が多いが、本来は、生薬を煎じたものを服用する方法が吸収量にも優れていることから最も効果的と考えられている。市販されているものを服用する場合は、水で服用するよりもお湯に溶かして服用するとより吸収率が良くなるという。
また、お茶・牛乳やジュースで服用すると吸収が低下してしまうので、できるだけ水または白湯での服用がベスト。
小児や高齢者の場合は、服用量にも注意する必要がある。漢方薬を複数服用する場合、同じ成分が入っているものもあるので、成分なども確認していただきたい。特に多くみられるのが「甘草(カンゾウ)」。足のつりや痛みを和らげる処方でよくでる「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」を服用している高齢者は多いので、他に服用している漢方薬に甘草がはいっていないか確かめることが重要である。もし、違う処方にも甘草が含まれている場合、「むくみ、高血圧、手足の筋肉に力が入らない」などの症状が現れていないか、再確認してもらいたい。
*その他の注意すべき症状
地黄(ジオウ)、当帰(トウキ)、川きゅう(センキュウ)、山梔子(サンシシ)、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ):吐き気、食欲不振、胃もたれ、腹痛、下痢などの胃腸症状
(特に大黄、芒硝:腹痛や下痢)
柴胡剤(サイコザイ):間質性肺炎や肝障害
気になる症状が出てきた場合、常用量を続けて飲むのではなく、飲む回数や1回の量を減らすなど工夫するとよい。多数の西洋薬を服用している患者さんや、腎疾患などで透析をしている場合は、漢方の服用には制限があるため、専門家に相談することをお勧めします。