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2011/09/17

vol.125

<Today's news>
1. 放射性検査薬の投与量を全国調査へ- 放射線技師会
2. DPP-4阻害薬トラゼンタを発売- ベーリンガーとリリーが共同販促
3. 年内にも登場する新薬により3剤併用が標準に
4. 【登録販売者と薬剤師の連携を】JPEC/日薬が研修会‐「問題解決型」の顧客対応が重要
5. 9/15号 「たばこ、1箱1000円に」が過半数
6. 9/16号 「患者から1万円徴収」、受診時定額負担の代替案


放射性検査薬の投与量を全国調査へ- 放射線技師会
2011年09月15日 16:48 キャリアブレイン ※会員登録が必要です
[要訳]
甲府市立甲府病院(山梨県甲府市)で行っていた腎臓の放射線検査で、日本核医学会が推奨する投与量を大きく上回る放射性の検査薬「テクネチウム」が投与されていた問題で、日本放射線技師会は放射線検査を実施している病院など全国の約1100施設を対象に、検査薬の実際の投与量をアンケート調査すると発表した。    

DPP-4阻害薬トラゼンタを発売- ベーリンガーとリリーが共同販促
 2011年09月15日 18:44 キャリアブレイン ※会員登録が必要です
[要訳]
トラゼンタは腎臓ではなく主に胆汁から排泄されるため、腎機能の程度に応じた用量調節を必要としないという。
既存のDPP-4阻害薬がほかの種類の糖尿病治療薬との併用が可能なのに対し、トラゼンタは単独療法でのみ承認されている。通常、5mgを1日1回経口投与する。
主な副作用は、便秘(発現率1.9%)、鼓腸(1.5%)、腹部膨満(1.0%)など。また、重大な副作用として低血糖症(0.7%)が報告されている。

*comment*
DPP-4阻害薬の処方数は増えているため、腎臓の負担をかけない薬として注目されそうだが、併用できない点で単剤でどこまで血糖コントロールができるかがキーポイントになりそうである。

年内にも登場する新薬により3剤併用が標準に
2011. 9. 15 日経MD ※会員登録が必要です

[要訳]
田辺三菱製薬は今年1月、国内初のプロテアーゼ阻害薬であるテラプレビルの製造販売承認を厚労省に申請した。
「3剤併用(ペグインターフェロン(IFN)とリバビリンとテラプレビルの)した症例の約90%で、治療開始から4週までにHCV-RNAが陰性化していた。従来の治療と比べ、より早い時期から効果がある印象だ」とのこと。
副作用として貧血と皮疹が問題視されている。「頻回に血液検査を行い、貧血兆候が認められた際には早期にリバビリンを減量するなど、安全に治療を継続できるよう努めた」。「皮疹には抗ヒスタミン薬や外用ステロイドで対処する。皮膚科との連携も重要だ」。

*comment*
C型肝炎治療の新たな方法に、今まで薬物では対応できなかった型の人たちにも明るい道が提供されるのか?新薬やインターフェロンなどは高価でもあるため、患者に負担は強いられるだろう。B型肝炎のインターフェロン療法が保険適応になるなどの記事も出てきている。C型肝炎患者のどこまで補償が適用されるのか、今後見守っていきたい。


【登録販売者と薬剤師の連携を】JPEC/日薬が研修会‐「問題解決型」の顧客対応が重要
2011年9月16日 (金) 薬事日報

[要訳]
日本薬剤師研修センター(JPEC)と日本薬剤師会は都内で、「登録販売者のための一般用医薬品基礎知識研修会~薬局店頭で適切な情報を提供するために~」を開いた。研修会では、登録販売者と薬剤師が連携し、お互いを高め合う関係を構築していくことの重要性が示されたほか、登録販売者も患者・消費者の問題を解決する役割を担うべきことが指摘された。
登録販売者の役割に関して、「単に指名商品を販売するだけではプロの仕事とは言えない」と指摘。医薬品などを販売することが最終目的ではなく、消費者が抱えている問題の解決に向けて、情報を収集し、状況を見極めて、消費者にとって適切な製品を選択し、適切な情報提供を行う必要があるとした。

*comment*
現場にいたとき、正直登録販売者のレベルの格差にとまどう部分はあった。試験に受かっても患者様に提供できるほどの知識は正直備わっていない。どんな些細な質問でも、薬剤師がいればすべて薬剤師に託すといった行動もよく見られた。また、多くのケースで登録販売者が他の業務に追われ、医薬品販売業務にかかわることのできない現状も見受けられた。これではいつまでたっても登録販売者は成長しないし、会社の発展にもつながらない。薬剤師と協力をして店舗単位やグループ単位で高めていく必要性は十分にあるように思う。


9/15号 「たばこ、1箱1000円に」が過半数
2011年09月15日 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
小宮山厚労相が就任早々、たばこ税を引き上げ、1箱700円程度にしてはどうか、と発言し、波紋を広げているのを受け、m3.com意識調査で、「たばこ増税、賛成?反対?」をお聞きしました。
たばこは現在、1箱約400円。「いくらにすべきか」を聞いたところ、最も多かった回答が、「1000円」でした(Q1、詳細な結果はこちら)。医師会員では過半数を超え、57%、医師以外の会員でも47%。次いで多かったのが、「800円以上」あるいは「現在のまま(約400円)」。今の喫煙状況は、本数にかかわらず、「日常的に吸う」の回答は、医師会員の11%、医師以外の会員の17%(Q2)。Q1でたばこ1箱の値段を「現在のまま(約400円)」と回答者数(医師会員10%、医師以外の会員15%)とほぼ一致する数字です。

*comment*
たばこに関しては、禁煙を押している医療者が多いようである。1箱1000円という値も、禁煙者ならではの回答。どうせ自分は買わないからいくら高くてもいいという風にも取れる。「現在のまま」の回答が喫煙者の割合と同じであるのも納得である。果たしていくらになるのだろうか??


9/16号 「患者から1万円徴収」、受診時定額負担の代替案
2011年09月16日 m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
 「受診時定額負担に代えて、病院と診療所の役割分担などを考慮して、例えば、大病院での外来受診時のみ定額負担を求めることをどう考えるか。受診時定額負担100円と同規模の財源を確保するには、大病院の初診1回につき、7000円から1万円程度の追加負担をお願いすることになる」紹介状のない患者さんの「大病院集中」を是正する効果を期待したものと思われます。

「7000円から1万円の追加負担」の試算は次のようなものです。
・ 2009年4月から2010年3月までの医科、歯科の外来の年間受診延日数:20.6億日(うち初診は、3.5億日)
・ 大病院(200床)以上の初診の年間受診延日数:約0.3億日(再診は2.4億日)
・ 100円×20.6億日÷0.3億日=約7000円
・ 紹介状なしの患者からのみ徴収する場合は、1万円程度(地域医療支援病院の外来では約7割、特定機能病院の外来では約5、6割)。

*comment*
受診時定額負担の新たな考え方の一つとして紹介。受診時1回100円に比べて、大学病院初診7000円~1万円というのは大きな差。確かに紹介状のない患者さんの大学病院への集中受診は、本当に必要な人への医療の提供が遅れることにもつながり改善すべき問題ではあるが、それをお金で解決するのが唯一の手なのだろうか。効果がなくはないと思うが。


2011年9月16日 橋本佳子(m3.com編集長) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
「女性医師の就労環境に関する実態調査」によると、5年前に比べて院内保育施設の設置が進むなど、就労環境の改善が進むものの、いまだ女性医師は常勤医と非常勤医は半々であり、今後取り組むべき課題として、「複数主治医制」を挙げた院長が多いことが明らかになった。2006年度にも同様の調査を行っており、院内保育施設が「ある」と回答したのは、2006年度の56%から、89%(80大学中71大学)に増加した。以前は院内保育施設を看護師に限るケースも見られたが、現在は医師も利用可能な施設がほとんどであり、保育時間も延長した。
短時間勤務でも常勤医として認めるなど、多くの大学で「女性医師の就労継続支援を目的とした勤務制度」を持っており、育児だけでなく介護の場合にも利用できるほか、80%の大学では男性医師も利用可能になっている。また、短時間勤務制、産休・育休取得の可否や育児期間中の当直免除など、就労継続支援や過重勤務緩和に有効な対策を聞いたところ、多くの院長が「複数主治医制」に高い関心を示した。

*comment*
女性医師のキャリアを考えた「複数主治医性」。患者側としては、一人に医師に把握してもらうほうが何かと利便性があるが、現状を考えると取り入れる必要性も出てくるのではないだろうか。患者の状況にも合わせ、うまく連携が取れるのであれば「複数主治医性」もありなのでは?

2011/09/13

vol.120

<Today's news>
1. 福祉分野は「経済成長につながる」- 小宮山厚労相
2. 次期改定で「薬剤師の病棟配置」の評価を- 日病薬が要望書
3. “介護職員の医行為”検討した日医・三上氏- 「たん吸引、医行為から外して実施すべき」
4. 高血圧診断の指標にすべきは24時間自由行動下血圧
5. 医薬品ネット販売で改正省令を施行- 第2類移行後も継続使用者にはネット販売可
6. 医療・福祉業界の7月分給与は32万7426円 厚労省・毎月勤労統計調査
おまけ.  人材不足に資金難、入院再開なお見通せず- 震災半年・福島(1)
おまけ. 仮設住宅での「健康カフェ」~お茶っこ健康相談~

福祉分野は「経済成長につながる」- 小宮山厚労相
 2011年09月12日 19:01 キャリアブレイン ※会員登録が必要です
[要訳]
小宮山洋子厚生労働相は、福祉分野について「介護の処遇を含め、これからしっかり処遇すれば、そこで雇用が生まれて(経済)成長につながる」との考えを示した。「削れるところは効率化するとか、(国民に)ご負担していただくところは負担していただくとか、痛みの伴うこともしっかり説明して実行していかないと、どんどん膨れる一方だと思う」と指摘した。
*comment*
この処遇をどのようにするかが今後の課題なのでは?


次期改定で「薬剤師の病棟配置」の評価を- 日病薬が要望書
 2011年09月09日 14:41 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
「薬剤師の病棟配置に関する評価」をめぐっては、「現状では病棟で勤務する薬剤師が少なく、評価が難しい」ことを理由に見送られた。日病薬は、薬剤師の病棟配置の実態などについて調査した結果、薬剤師の病院配置(病床当たり人数)が多いほど病棟業務時間が長くなり、これが増えるほど、診療報酬上では評価されていない病棟業務(薬剤管理指導業務以外の薬剤業務)にも積極的に取り組む施設割合が増加することが明らかになったと指摘。その上で、次期改定で「薬剤師の病棟勤務により、医療の安全と質のさらなる向上に努める医療機関の体制を『入院基本料の加算』として評価するよう強く要望する」とした。
また、「後発医薬品使用体制加算の算定要件の緩和」にいて、「医薬品の採用品目数の多い施設で、後発品の使用を推進するためのインセンティブになっていない傾向にある」と指摘。算定要件を「採用品目の割合」から「使用数量の割合(すべての医薬品の使用数量に占める後発品の使用数量の割合)」に変更するよう要望した。

*comment*
病棟活動が患者にとってのメリットになり、金銭的な利益をうむようになれば、病院としても薬剤師の価値を評価するようになる。ただし、利益を生むようになるまでには、誰かの無償の努力が強いられる。今はその時期なのかもしれない。誰かの努力が無駄にならないよう、連盟などはうったえ続けてほしい。


“介護職員の医行為”検討した日医・三上氏- 「たん吸引、医行為から外して実施すべき」
2011年09月10日 10:00 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
6月に成立した「改正社会福祉士及び介護福祉士法」により、来年度から、一定の研修を受けた介護福祉士やホームヘルパーなどの介護職員にたん吸引などの医行為を認める新たな制度が始まる。
現在医行為とされているもので、リスクの少ない医行為について介護職員に認めるならば、まずは医行為から外すべきです。医行為を行う場合、介護職員には50時間の講義を含む基本研修と、実地研修が義務付けられます。しかし、リスクの高い鼻腔内や気管カニューレ内部のたん吸引に関しては、その程度の研修で認めるべきではありません。
医行為をばらばらにして、1つずつ片付けていくような考え方は全くおかしいです。本来は医学を体系的に学び、全身のことを理解してさまざまな判断を下すための知識が必要です。そうすることで高齢者の安全が守られるのです。
今回できる制度の下で事故が起これば、制度を修正することが必要だと考えています。


高血圧診断の指標にすべきは24時間自由行動下血圧
2011. 9. 12 日経MD ※日経メディカル閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
高血圧の診断は長らく、複数回測定した外来血圧値を指標に行われてきた。だが、家庭で測定された血圧や、24時間自由行動下血圧測定(Ambulatory blood-pressure monitoring;ABPM)の値の方が、心血管リスクとの相関が強いことが示されている。
外来で1回測定した血圧が高かった広範な年齢の男女の高血圧診断において、ABPMは、誤診を減らし、QALYsを延長し、生涯コストを抑えることが明らかになった。

*comment*
A&D Medicalによると、睡眠時に血圧が下降しない場合や起床後急激に血圧が上昇するケースなど、様々な疾患との相関性が高いという。睡眠中などは自分で測ることはできないため、こういった理由からも、家庭で測定した結果よりも24時間自由行動下血圧測定のほうが有効であるといえるのであろう。診療報酬点数の適用(※1)もあるため、これらを利用して始めるきっかけにはなるかもしれない。
ただし、24時間血圧計を付けていなければならないというのは患者にとっても負担が大きいという欠点もある。

※1【D225-3 24時間自由行動下血圧測定】
24時間自由行動下血圧測定は、日本循環器学会、日本心臓病学会及び日本高血圧学会の承認を得た「24時間血圧計の使用(ABPM)基準」に関するガイドライン」に沿って行われた場合に、1月に1回に限り算定する。 厚生労働省 2008年3月5日発表
参考:A&D Medical HP:http://www.aandd.co.jp/adhome/products/me/ambulatory/index.html
 
 
医薬品ネット販売で改正省令を施行- 第2類移行後も継続使用者にはネット販売可
2011年09月09日 18:47 キャリアブレイン

[要訳]
09年6月に施行された「薬事法施行規則等の一部を改正する省令」では、副作用のリスクが最も低い第3類を除き、一般用医薬品のネット販売などを禁止。一般用医薬品のリスク区分の見直しで、第3類から第2類に移行する「リスク区分変更医薬品」について、2013年5月31日までに限り、継続使用者へのインターネット販売などを認める改正省令を公布、即日施行された。

医療・福祉業界の7月分給与は32万7426円 厚労省・毎月勤労統計調査
2011/09/12(月) ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
7月分の毎月勤労統計調査の結果速報によると、医療・福祉業界の1人当たり現金給与総額は前年同月比1.9%減の32万7426円だった。全産業平均は0.1%減の36万7738円。医療・福祉業界の現金給与総額の内訳は、所定内給与が23万5497円(同0.3%増)、所定外給与が1万3751円(同2.4%減)で、特別に支払われた給与が7万8178円(同8.3%減)。

人材不足に資金難、入院再開なお見通せず- 震災半年・福島(1)
2011年09月11日 09:00 キャリアブレイン ※会員登録が必要です

[要訳]
常勤医の数は、従来の10人から3人にまで減った。 「常勤医3人では宿直に対応できない。入院診療の再開は無理だ」とのこと。本来なら新卒看護師を4月に迎え、診療報酬がより高くなる「10対1」の看護配置を敷くはずだったが、それも不可能に。渡辺病院では、月に2億円あった売り上げが事故後は2000万円程度に落ち込んだ。10月からは、スタッフの給与3割カットに切り込むほかない。

*comment*
福島の医療従事者人材不足に資金難はしばらく続きそうであり、回復の見込みも見えない問題となりそうである。


仮設住宅での「健康カフェ」~お茶っこ健康相談~
2011. 9. 13 日経MD ※会員登録が必要です
[要訳]
健康相談が主な目的ではありますが、仮設住宅の中に引きこもりがちな人たちも引っ張り出す仕掛けとして「お茶っこ」、つまりお茶やハーブティーなどが無料で飲めるイベントにしよう、ということになりました。「お茶っこ」というのは、近所の方々と漬け物や煎餅でお茶を飲みながらおしゃべりを楽しむという東北地方の文化だそうです。
慢性疾患を抱える高齢者の方には、血圧を測りながら、どのようなことに不安を感じているかといったお話を伺いました。ほとんどの方は通院されていてお薬も内服されていましたが、やはり通院は不便であること、以前のように近くに医療機関がないことの不安などを語られました。医師、看護師、薬剤師、臨床心理士などの6人が参加しました。さらに法律相談もできるよう司法書士さんもお呼びしました。

*comment*
ボランティア活動の一つを紹介しました。このような一つ一つの活動が、東北の皆さんの心を少しずつ癒しているのかもしれませんね。

2011/09/11

vol.119

<Today's news>
1. 精神安定剤不正入手「偽造、見抜くのは困難」
2. テロ救助でがん発症増加 19%、NYの消防士 「米同時テロ10年」
3. 【肝炎治療戦略会議】B型肝炎治療薬「ペグインターフェロン」を医療費助成の対象に追加
4. 【OTC薬協調査】第1類薬売上低下に歯止めかかる‐法改正後の販売状況を分析
5. サマータイム:不眠に注意 出勤早まり就寝変わらず…寝不足から自律神経失調へ
6. 米で新種の豚インフル 09年流行の遺伝的特徴 監視強化呼び掛け

精神安定剤不正入手「偽造、見抜くのは困難」
2011年9月3日 提供:読売新聞

[要訳]
静岡市内の薬局に偽造された処方箋が提出され、精神安定剤が不正に処方されていた問題で、偽造の手口はカラーコピーという至って簡単なものだが、薬局関係者は「精巧で見抜くのは難しかった」と口をそろえる。2008年から約3年間にわたり、同市内の薬局約30軒で約400枚の処方箋が提出され、精神安定剤約7万錠が処方された。
不正に処方されたのは、精神安定剤「エチゾラム」。患者が複数の医療機関で受診する「多重受診」をして、大量の薬の処方を受けることを見抜く方法がないのが現状。再発防止策については、「コピーすると『複写』という文字が浮かびあがる処方箋にするなど、医療機関側の対応が必要だ」と提言する。

*comment*
以前にも取り上げたこの内容の記事。確かに、病院によってはコピーように見える処方箋もある。押印がされているのでそのまま調剤してきたが、カラーコピーの精度が上がれば見分けにくくなるのも仕方のないこと。処方箋事態に工夫を凝らして「複写」の文字が浮かびあがる処方箋も存在するが、「多重受診」をしてしまえば、医薬品は簡単に入手できるということになる。病院へのアクセスが自由であるからこそ発生しうる事件なのかもしれない。これも氷山の一角なのだろう。
カナダでは、家庭医制度といって最初にかかるDrが決まっており、病院もすべて推薦状によりかかることができる。また、患者医療情報データーベースにより、いつどこで薬をどれだけ手に入れたかもデータ化されているため、多重受診や多重医薬品入手ということが出来ない仕組みになっている。あらゆる意味でも有効なシステムである。


テロ救助でがん発症増加 19%、NYの消防士 「米同時テロ10年」
2011年9月2日 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
2001年の米中枢同時テロで崩壊した世界貿易センタービル跡地で救助活動した消防士は、ほかの消防士に比べ、がんの発症率が19%高いことを突き止めた。アスベスト(石綿)やダイオキシンなど有害物質にさらされた影響とみられる。がんの部位別では、胃がん、大腸がん、膵臓(すいぞう)がんなど10種類で通常よりも発症率が高かったが、肺がんは通常よりも58%低かった。

*comment*
911の文字がちらつく時期になったのではないだろうか。カナダでも毎日ニュースで取り上げられている。救助活動した消防士の中には、精神的な被害を被った人も少なくないと考えられる。それに追い打ちをかけるように癌の発症増加。なんとも残念なニュースである。
アスベストを吸い込んでいる割に、肺がんの発症率が低いというのも不思議な結果がでているように感じるのは私だけだろうか。


【肝炎治療戦略会議】B型肝炎治療薬「ペグインターフェロン」を医療費助成の対象に追加 
2011年9月9日 (金) 薬事日報

[要訳]
現在、B型肝炎患者の治療薬としては、核酸アナログ製剤やインターフェロンが医療費助成されている。従来のインターフェロンは、週2~3回の注射が必要だが、ペグインターフェロンは、週1回の注射で済む。助成の対象について、HBV‐DNA陽性の慢性活動性肝炎で、肝癌を合併していない患者とする方針を示した。また、助成回数は1回で、助成期間は1年以内(48週の週1回投与)、過去にインターフェロン治療の医療費助成を受けた患者も対象とする予定。


【OTC薬協調査】第1類薬売上低下に歯止めかかる‐法改正後の販売状況を分析
 2011年9月5日 (月) 薬事日報

[要訳]
第1類薬の販売金額は、改正薬事法が施行された09年6月が35・4億円で、前年よりマイナス17・3%と大きく低下。10年5月までは低迷が続いた。しかし10年6月以降は、前年同期を上回る月もあり、低下に歯止めがかかっている。OTC薬の年間購入金額(10年7月~11年6月)は、世代が上がると共に高くなる傾向が見られ、10%強がOTC薬を年間に1度も購入していなかった。

*comment*
一類医薬品の認知度が上がってきたということだろうか。低下に歯止めがかかった理由なども同時に確認できれば面白かったかもしれない。一類を購入するきっかけになった事例なども含めて興味がある。薬剤師のいるカウンターに行けばすぐに手に入るからなのか?薬剤師の説明があるから安心して購入できるのか、効果が他の薬に対して高かったためか?その辺も調査してみたらおもしろいかも。


サマータイム:不眠に注意 出勤早まり就寝変わらず…寝不足から自律神経失調へ
毎日新聞 2011年9月5日 東京朝刊

[要訳]
夏場に企業や自治体が始業と終業の時間を繰り上げるサマータイム(夏時間)。節電をねらい今夏、実施したところが多かった。ただ、欧米のように国内のすべての時計が一斉に進んだわけでなく、職場と家庭で「二重生活」を送る人がほとんどだ。生活のリズムが狂って睡眠不足になる人も出ており、専門家が注意を呼びかけている。
「急激な環境の変化は、うつ病などの気分障害の発症につながる。時間を急に戻すのでなく、たとえば10分ずつ、ゆっくりと戻すような工夫が体に優しい」と話す。

*comment*
最近イライラしたり眠れなくなったという人は、これが原因の一つかもしれない。


米で新種の豚インフル 09年流行の遺伝的特徴 監視強化呼び掛け
2011年9月5日 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要訳]
米国内の子ども2人が新種の豚インフルエンザウイルスに感染したと発表した。2人の健康状態は既に回復しており、今のところ感染の広がりはない。ウイルスは2009年に発生し、世界的に流行したH1N1型インフルエンザの遺伝的特徴を持っているという。8本ある遺伝子のうちの1本が、2009年に世界的に大流行したH1N1型由来の遺伝子に入れ替わっており、豚の体内などで交雑して新たなウイルスができた可能性がある。ウイルスがH1N1由来の遺伝子を持ったことで、人から人へ感染しやすくなる恐れがあることを指摘する研究者のコメントを紹介している。

*comment*
2年前の豚インフルエンザには嫌な思いでがある。またあの時のような混乱が起きると大変なので、医療従事者達、特に一般小売店等で働いている人たちはできるだけ正確な情報の提供と予防の声かけを徹底して頂きたい。

2009/06/23

Saya's 薬学ニュース vol.98-新型インフルエンザに関する情報サイト/後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1/医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置/OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ

<Today's news>
1. 新型インフルエンザに関する情報サイト
2. 後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1
3. 医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置
4. OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ


新型インフルエンザに関する情報サイト
2009/04/28(火)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
豚インフルエンザに関する情報サイトのリンクです。

●日本感染症学会緊急提言「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」http://www.kansensho.or.jp/ 
●日本予防医学リスクマネージメント学会「新型インフルエンザ A(N1H1) 情報」http://www.jsrmpm.org/JSwineinfo.html 
●国立感染症研究所感染症情報センター「国内医療機関における新型インフルエンザA(H1N1)診断の流れ Ver.1」http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/pdf09/090506_diagnosis.pdf 
●国立感染症研究所感染症情報センター「国内医療機関における新型インフルエンザA(H1N1)抗ウイルス薬による治療・予防投薬の流れ Ver.1」http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/pdf09/090506_treatment-chemoprophylaxis.pdf 
その他リンク先は記事のリンクへ

後発薬への変更4% 不可の処方せん3分の1
2009年5月8日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
医師の処方せんで、先発薬から後発薬(ジェネリック医薬品)への変更を認めないものが34%あり、変更を認めた処方せんでも実際に後発薬が使用されたのはうち6%だったことが、厚生労働省の調査で7日分かった。変更可能な処方せんを持参した患者の9割以上に、後発品変更の説明をしている薬局はわずか10%。58%は患者の3割未満にしか説明していなかった。患者が変更を希望しない理由では「後発薬に不安がある」、「(自己負担額の)差額が小さい」などが目立った。

相変わらず後発品の普及には時間がかかっている様子である。医師の処方せんサイン方法を変更したところで、結局34%が変更を認めていない。たかがサインといっても医師、もしくは医療機関にとっては労力が費やされている事は間違いない。在庫などのこともあり、薬局が消極的であるのも変わらないようである。

医薬品のネット販売、離島などに2年の経過措置
2009/05/11 23:34   キャリアブレイン

[要約]
厚生労働省は5月11日、「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」の第6回会合を開き、6月1日の「薬事法施行規則等の一部を改正する省令」施行後も2年間に限り、離島居住者などに対して「第2類医薬品」など通信販売などで購入できるようにするなどとした経過措置を盛り込んだ省令案を提示した。

OTC薬通販の規制除外は離島と継続使用のみ
2009. 5. 25-日経DI

[要約]
厚生労働省が5月22日、同月11日に公表し意見募集(パブリックコメント)にかけていてた省令改正案を、内容変更せずに今週中にも公布する方針を明らかにした。
経過措置の有効期限は、2011年5月31日まで。離島居住者の場合、購入経験の有無を問わず薬局製剤と第2類医薬品を通販で購入できる。継続使用者は、今年5月以前に通販で購入した医薬品と同一の薬局製剤または第2類医薬品を、同じ店舗から購入する場合に限って通販が利用できる。

2009/05/25

Saya's 薬学ニュース vol.97-「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道/乳がんの新治療薬を承認/ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索/スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ/感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設/コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待

<Today's news>
1. 「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道
2. 乳がんの新治療薬を承認
3. ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索
4. スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ

5. 感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設
おまけ. コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待

「マスクは効果乏しい」 英紙、交換必要と報道
2009年4月30日-m3.com 提供:共同通信社  ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
新型インフルエンザをめぐり、英紙デーリー・エクスプレスは、マスクを着用しても感染を防ぐ効果は乏しく、大量の使用済みマスクがかえって被害の拡大を招く恐れがあると報じた。「マスクはぬれるとウイルスが侵入しやすくなるので、1日に2度は交換する必要がある」と指摘。その上で「(ウイルス)感染の疑いがあるマスクの大量処分は、重大な公衆衛生上の危険を招く恐れがある」と警告している。

感染予防にはマスクというのが、いまや日本の常識となっているが、この見解も納得である。確かにマスクの扱い方をきちんと知っていなければ、せっかくの予防効果がかえって感染率を上げてしまう可能性もないわけではない。マスクマスク!という呼びかけではなく、医療機関で購入される方に対しては、きちんとした使い方も同時に説明が必要のように感じる。

乳がんの新治療薬を承認

2009年4月30日-読売新聞
[要約]
乳がんの新しい治療薬「タイケルブ」(一般名ラパチニブトシル酸塩水和物)が22日、承認された。乳がんのうち、2~3割の患者は、HER2(ハーツー)という遺伝子が過剰に働くことで、がんが増殖する。同様の効果がある抗がん剤ハーセプチンが効かなかったり、治療後に再発したりした患者が対象。6月には保険薬価に収載され、使えるようになる見通し。

ワーファリンの過量投与で薬局に家宅捜索
~東京都足立区の「東京医療第一薬局」、業務上過失致死の疑いで~
2009. 5. 1-日経DI

[要約&コメント]
抗血栓剤のワーファリン(一般名:ワルファリンカリウム)の量を間違えて多く調剤し、同薬を過量服用した82歳の男性患者が死亡した疑いが持たれている。調剤過誤が起きたのは、2008年8月13日。
ワーファリンの1回量は1.5mgを誤って1mgの錠剤と5mgの錠剤を一包化してしまったのが過量投与の原因だ。

調剤過誤に関するニュース。薬局での仕事は、他の一般的な販売とは違い人の命を危める可能性のあるものであることを、改めて再確認させられる悲しいニュースである。同じミスで大切な命を失うことのないよう、この手のミスの改善方法を再検討していただきたい。薬により亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

スイッチOTC候補18成分を8月末に審議へ
2009年5月1日 (金)-薬事日報

[要約&コメント]
厚生労働省は27日、スイッチOTC化を進める医療用医薬品の候補として、プロトンポンプ阻害薬のランソプラゾール、オメプラゾールなどを含む18成分を発表した。厚労省は、一般用への転用が適当と考えられる成分について、▽有効性▽安全性▽転用が適当と考えられる理由――などの概要の取りまとめを日本薬学会に委託。
今回、日本薬学会が選定した18成分は以下の通り。
▽フルルビプロフェン=抗炎症薬 
▽ナジフロキサシン=抗生物質含有製剤、経皮 
▽レバミピド=胃粘膜保護薬、内服 
▽コレスチミド=コレステロール吸収阻害薬、内服 
▽ベンダザック=抗炎症薬、経皮  
▽クロベタゾン酪酸エステル=副腎皮質ステロイド、経皮 
▽トラニラスト=抗アレルギー性点眼薬、点眼 
▽アンレキサノクス=アレルギー用鼻炎等用薬、内服 
▽オフロキサシン、ノルフロキサシン=抗菌薬含有製剤、点眼 
▽オメプラゾール、ラベプラゾールナトリウム、ランソプラゾール=プロトンポンプ阻害薬、内服 
▽デキサメタゾン=副腎皮質ステロイド、粘膜 
▽アルファカルシドール、カルシトリオール=ビタミンD3製剤 
▽ドンペリドン=消化管運動調整薬、内服 
▽フドステイン=去痰薬、内服

ビタミンD3などは、骨粗鬆症のためのセルフメディケーションとしてスイッチOTC移行されてもおかしくはない。実際に海外では1μgのビタミンD錠がサプリメントとして販売されている。また、カナダとオーストラリアではすでにニゾラール(ケトコナゾール)がOTC薬として販売されているのを見ているが、ここで出ているのはナジフロキサシンである。海外の状況は参考にされているのだろうか?

感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設
2009. 5. 3-日経メディカルオンライン

[要約&コメント]
国立感染症研究所感染症情報センターが4月27日、同センターのインターネットサイト内に、「新型インフルエンザ(豚インフルエンザA/H1N1)」の情報を集めたホームページを作成して立ち上げた。
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html
新型インフルエンザの疫学情報、患者の発生情報、厚生労働省からの通知などを網羅的に掲載する。

情報が遅れてしまったが、サイトをご存じでない方のために念のために載せておきました。5/24の段階では感染者数は335人、うち死亡数は0人である。
日本では報道により多くの方が恐怖に陥っているとの話を聞きましたが、ここカナダでは全土で感染者数は805人。報道の過激度は日本に比べるとはるかに冷めている状態です。テキサス(メキシコと国境で隣り合わせの都市)に在住の薬学生いはく、メキシコで感染が始まった時は薬局のマスクが一気に売れてなくなったが、必死に大量のマスクを集めて再度売り出したころには、インフルエンザの熱も冷め一向に売れなくなってしまったとのことです。アメリカでは毎年インフルエンザで3000人近くの命を失っていますが、今回の豚インフルエンザでは今のところ20数名。死者に関しては数でははかりきれないものがありますが、その20数名だけの脅威のために世界中がパニックに陥っているのもどうなのだろう?というのが薬学生の見解です。感染者数などを考えた上で、日本と北米とのメディアの過激度は大きな差があるように感じますが、皆さんは日本の報道どう思われますか?

おまけ…アルツハイマー

コーヒー飲みアルツハイマー病予防?…カフェイン効果に期待
2009/04/23(木)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
コーヒーやお茶などに含まれるカフェインに、アルツハイマー病*の予防効果があるとする研究結果を、森隆・埼玉医大准教授と米フロリダアルツハイマー病研究センターなどが動物実験からまとめた。記憶力の低下を改善させ、記憶にかかわる脳の海馬や大脳皮質では、Aβが蓄積した「老人斑」の形成が4~5割減少した。カフェインがAβを作る酵素の働きを抑えることも突き止めたという。

*アルツハイマー病
脳にたんぱく質のアミロイドベータ(Aβ)が異常に蓄積して、神経細胞が死んでしまう病気。

日本ではあまり聞かないが、ここカナダではデカフ(=カフェインフリー)を好んで服用する人が多いが、このカフェインにこのような作用が隠されていたということが判明されれば、カフェイン入りコーヒーを好んで飲む人が多くなるかもしれない。日中はカフェインありで、夜や寝る前はデカフで、というスタイルが流行るのでは?

2009/05/23

Saya's 薬学ニュース vol.96-「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ/WHO HbA1cを糖尿病の診断基準に/タミフルと異常行動に「有意な相関なし」/喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗

<Today's news>
1. 鎮痛薬「EVE」に外用薬が登場
2. 「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ
3. WHO 今年中にも新基準を公表へ HbA1cを糖尿病の診断基準に
4. タミフルと異常行動に「有意な相関なし」

5.10代にもタミフル、厚労省が例外容認
おまけ. 1年間で喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗

鎮痛薬「EVE」に外用薬が登場
2009/4/24-J-CASTニュース

[要約]
エスエス製薬は2009年5月1日、外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズ3商品を発売する.「ジクロフェナクナトリウム」のスイッチOTCである。エスエス製薬は、ジクロフェナクナトリウムの経皮吸収製剤化に国内で初めて成功した。
貼るタイプのテープ剤とパップ剤、塗り薬タイプのゲル剤。価格は630円~1890円。
※写真は左からパップ剤、テープ剤、ゲル剤。
参考記事:エスエス製薬、EVEブランドから外用鎮痛消炎薬「イブアウター」シリーズを発売(2009年04月25日 マイライフ手帳@ニュース (プレスリリース))、ジクロフェナク配合のスイッチOTC薬投入‐女性ターゲットに差別化(2009年4月27日 薬事日報)

「ボルタレン」がOTC薬にスイッチ
2009. 4. 30-日経DI

[要約&コメント]
ノバルティスファーマが4月28日より医療用医薬品と同じ「ボルタレン」ブランドの製品を発売するほか、エスエス製薬が5月1日より「イブアウター」ブランドで、大正製薬も「ジクロテクト」ブランドで5月中の発売を予定する。また、消炎鎮痛剤「サロンパス」と「フェイタス」のブランドを持つ久光製薬も、他社と同時に承認を受けている。

他社からも続々と出ているようである。いずれもスイッチOTCということで第一類に属するため、薬剤師の腕が試される分野である。

WHO 今年中にも新基準を公表へ HbA1cを糖尿病の診断基準に
2009年4月17日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
世界保健機関(WHO)が糖尿病の診断基準に、空腹時血糖値をはじめとした従来の診断基準では、持続性高血糖を十分に示していないことからHbA1c値を導入する方向で議論を進めていることが明らかになった。しかし、「赤血球寿命が短縮している病態(溶血性貧血や肝硬変、出血があるケースなど)には使えない」と指摘する。
WHOがもともと1998年に定めた糖尿病の診断基準は、<1>空腹時血糖値≧126mg/dL<2>75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)2時間値≧200mg/dL<3>糖尿病の症状と随時血糖値≧200mg/dL-以上のいずれかの場合とされている。

すでに現場ではHbA1cによる血糖値の把握が主流となっていると思われるが、正式な診断基準もこれでHbA1cへ移行するようである。

タミフルと異常行動に「有意な相関なし」
2009. 4. 28-日経DI

[要約]
厚生労働省の「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」班は、オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル)の使用と異常行動・言動に有意な関連を認めるには至らないとする最終報告書をまとめた。しかし、調査自体の問題点(方法など)を指摘する声もあり、「これらの所見は、直ちに『オセルタミビル使用と異常行動・異常言動の間に関連がない』ことを意味するものではない」との文言も記されている。

10代にもタミフル、厚労省が例外容認
2009/05/04(月)-ケアネット.com 提供:読売新聞 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
新型インフルエンザが国内でも流行する可能性が高まっていることを受け、厚生労働省はインフルエンザ治療薬タミフルを、新型インフルエンザ感染が疑われる10歳代にも処方できるとする方針を明らかにした。有効性や安全性について十分に情報を提供し、同意を得た上で可能にする考えを示した。

上記でタミフルと異常行動との関係に有意差は見られないという見解を持ちながらも、やはり慎重な使用を推奨している。有意な差はないとしても、実際に起きている事の情報提供としては、確かに必要である。薬局からの指導も患者への注意喚起となるので是非続けていくべきであろう。

おまけ…タバコ

1年間で喫煙者の4人に1人が禁煙に挑戦するも、その内7割が禁煙に失敗
2009/04/23(木)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
禁煙に失敗した人のうち、約半数が1週間以内に挫折。主な理由は、「耐え難いイライラ」(37.9%)と「ストレス解消」(21.8%)で、ニコチン離脱症状が禁煙の失敗に深く関与している。しかし、禁煙に失敗した人の8割以上が、すぐにでも禁煙に再挑戦したいと回答した。
詳細:プレリリース

禁煙の難しさを表している調査といえよう。始まりはちょっとした好奇心。これがやめるのに人並ならぬ努力を必要とする。なんて皮肉なものであろうか。離脱症状が大きな壁(原因)となっているのがはっきりしているが、それを解消する解決策も未だにそろいきっていないのが現状である。禁煙には金銭的負担もあるため、くじけてしまった人はあきらめが早いであろうし、どうせ金を払うなら…と再度タバコの購入に走ってしまう事もある。国を挙げて禁煙を応援するのならば、その点の補助も検討してみてはどうだろうか?

2009/05/13

Saya's 薬学ニュース vol.95-胃の「キリキリ」痛みを緩和します!/インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承/療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得/メタボより高血圧対策が重要/米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か

<Today's news>
1. 胃の「キリキリ」痛みを緩和します!
2. インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承
3. ノバルティス、治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得
4. メタボより高血圧対策が重要

おまけ. 米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か

胃の「キリキリ」痛みを緩和します!
2009/4/22

[要約&コメント]
大正製薬は2009年4月21日、一般用鎮痛胃腸薬「ストパン」を発売した。「医療用医薬品」で使われている成分「チキジウム臭化物*」のスイッチOTCである。用法・用量は1回1カプセル、1日3回まで。
1カプセル中チキジウム臭化物…5mg
参考HP:ストパン公式HP(大正製薬)
参考記事:チキジウムのOTC薬、スイッチ化承認から3年経て発売 (5/7日経DI)
*チキジウム臭化物
商品名:チアトン
効能効果:副交感神経を抑制して,消化管などの筋肉(平滑筋)のけいれんを抑制する
副作用:排尿障害,視力の調節障害,動悸,肝機能障害等

HPを参照すると、15歳以上の服用に限定されている。また、1カプエセル中に5mg含有しているため、医療用医薬品のチアトンと比較すると半量であることがわかる。尚、チアトンの添付文書では1回5~10mgを1日3回経口投与する.との記載があるため、これらの違いも把握しておく必要がありそうだ。

インフル専門家会議「大流行前ワクチン」を了承
2009/04/22(水)-ケアネット.com 提供:読売新聞 ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
厚生労働省の新型インフルエンザ専門家会議は20日、大流行が起きる前に接種する「プレパンデミック(大流行前)ワクチン」の効果と安全性について、「大きな問題はない」として了承した。高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)から製造されたワクチンであるが、一部の試験者から副作用が出たため、どの程度をワクチンの対象にするか検討中である。

今話題の豚インフルエンザ。日本から私の無事を確かめるメールが相次いでいるが、正直日本と現地(カナダ・アメリカ)での温度差を感じる。問題が起きている現地では楽観的な人が多く、マスクをつける傾向もなく、マスクの仕入れも未だに整っていない状態である。薬局に1名だけマスクを購入しにきた客がいたが、その人は医療機関で働いており、エイズ患者の対応をしているため、とのこと。現地の人間の楽観さには呆れてしまうくらいであるが、被害者が一名も出ていない中で大騒ぎをしていた日本も少し問題であるように感じた。とうとう感染者が日本国内に入ったことから騒ぎは広がったことと思うが。現地の人間にも、自己予防として、手洗いうがいは徹底して行ってもらいたいものである。

ノバルティス、治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル」の製造販売承認を取得
~治療抵抗性統合失調症治療薬「クロザリル(R)錠25mg/100mg」の製造販売承認を取得~
2009/04/22-NIKKEI NET プレリリース

[要約]
「クロザリル」は、日本で初めて「治療抵抗性統合失調症」の適応症を認められた抗精神病薬です。すでに世界97カ国で承認されており、日本でも統合失調症で入院中の9%の患者さんが、本剤の適応となると見込まれている。他国で抗精神病薬として販売後死亡を含む無顆粒球症の発現が報告されたため、販売を中止する国もあったが、治療抵抗性の統合失調症に対しては効果があることが認められ、血液検査を義務付けた上で販売が承認されている。また、適正なモニタリンを可能とするため、登録を受けている医療機関でのみ処方及び調剤が行われている。
参考:ノバルティス ファーマ株式会社HP(ノバルティス ファーマ株式会社)

メタボより高血圧対策が重要
2009年4月23日-読売新聞

[要約&コメント]
脳卒中や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の予防には、肥満に重点を置いたメタボリックシンドローム対策よりも高血圧対策が重要であることがわかった。
もし全員の血圧を正常にした場合、男性で48%、女性で45%の心筋梗塞や脳梗塞を減らせると推計された。一方、メタボを解消しても男性で12%、女性で8%の改善効果しかないと考えられるという。

メタボリックシンドロームという言葉が数年前から流行りだし、肥満が万病のもとであるというのが一般的な認識であろう。それよりも血圧のコントロールがより重要であるというのは、興味深い話であったので掲載した。

おまけ...豚インフルエンザ

米カリフォルニア州で子ども2人が豚インフルに感染 人から感染か
2009年4月23日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
カリフォルニア州でインフルエンザの定期健診を受けた2人の子どもが豚インフルエンザに感染していたことが判明した。2人はメキシコと国境を接するカリフォルニア州南部のサンディエゴ郡とインペリア郡に在住する10歳の男児と9歳の女児(二人は回復済み。一人は一時40℃近くの熱を出したという。)。2人とも豚と接触したことはなく、これまでのところ感染源は特定できておらず、人から感染した可能性が強くなっている。

カナダのアルバータ州でも、初めて一人豚インフルエンザにより死亡者が出たと報じられたが、新聞を読んでみると、実はその前から喘息の治療で入退院をしており、死亡した時に病院へ行ったのもそのぜんそく症状のためだったという。死亡後検査をしてみると豚インフルエンザの型が検出されたということで、実際の死因が豚インフルエンザによるものなのか、喘息によるものなのかははっきりしないとのこと。For your information...

2009/04/30

Saya's 薬学ニュース vol.91-ジフェンヒドラミンが睡眠時間を有意に延長 /インターネットでの医薬品販売規制へ/性的不能治療薬の長期服用でも視力障害出ず/尿検査で不健康な食生活がわかる-尿中カリウム量で判定

<Today's news>
1. ジフェンヒドラミンが睡眠時間を有意に延長
2. インターネットでの医薬品販売規制へ
3. 性的不能治療薬の長期服用でも視力障害出ず=米研究

おまけ. 尿検査で不健康な食生活がわかる-尿中カリウム量で判定

ジフェンヒドラミンが睡眠時間を有意に延長
2009. 4. 10-日経DI

[要約&コメント]
ジフェンヒドラミン塩酸塩*が、stage2と呼ばれる比較的浅い睡眠を有意に増加させることが明らかになった。服用翌日に精神身体活動に影響が残る「持ち越し効果」についても認められなかった。
関連サイト(エスエス製薬):睡眠ポリグラフィによる「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響
*ジフェンヒドラミン塩酸塩
商品名:レスタミン

抗ヒスタミン薬第一世代であるジフェンヒドラミン塩酸塩は、市販の催眠鎮静薬としても市販されており、グ・スリーやドリエルなどの名前でおなじみではないだろうか。睡眠障害で悩む方が、処方せん薬の睡眠薬と同じなのでは?と勘違いされていることも多いので注意が必要であるが、これでエビデンスとしても催眠効果が認められたことになる。ただし、排尿困難・緑内障の患者に対しては注意が必要である。

インターネットでの医薬品販売規制へ
2009年4月14日-日経パソコン

[要約&コメント]
厚労省と医薬品ネット販売会社との間の対立は、薬事法改正間近に迫っていながらも、いまだに続いている。OTC医薬品分類とその内容なども含め、様々な情報が記載されているため、今回載せることとした。


性的不能治療薬の長期服用でも視力障害出ず=米研究
2009年4月14日 13時19分-毎日新聞

[要約]
「バイアグラ」や「シアリス」は、これまでに服用後に視力低下や視界が青くなるなどの変調を訴える人が出ていた。しかし、その後の研究で視覚機能や眼球圧について各グループに大きな差異は見られなかったという。

おまけ…食生活

尿検査で不健康な食生活がわかる-尿中カリウム量で判定
2009/04/03(金)-ケアネット.com ※ケアネット.com閲覧には会員登録が必要です


[要約&コメント]
尿中のカリウム量と全般的な栄養摂取との間には密接な関連があるという。患者本人に尋ねれば果物、野菜、乳製品の摂取に関する大まかな食事内容はわかるが、自己申告の不正確さは周知のことだという。
尿中カリウム量が多いほど、果物、野菜、全粒穀物、低脂肪乳製品などの健康的な食品の摂取量が多く、カリウム量が少ないほど、赤身の肉、ファストフードおよび糖分が多く高カロリーの飲料摂取が多いことが判明。

食生活に関しては、深い部分まで説明できないことが多い。患者自身自分でよいと思っていた食事方法も、医学的には適さない事もある。これを尿の検査で確認できるという意味は大きいように思う。

2009/04/17

Saya's 薬学ニュース vol.87-消費者が求める販売方法は?―医薬品販売検討会/【規制改革会議】ネット販売容認を提案 /カンデサルタンとアムロジピンの配合剤が製造承認申請/ピオグリタゾンとインスリン製剤が併用可能に/経口接種できるヨーグルトワクチンに可能性

<Today's news>
1. 消費者が求める販売方法は?―医薬品販売検討会
2. 【規制改革会議】ネット販売容認を提案
3. カンデサルタンとアムロジピンの配合剤が製造承認申請
4. ピオグリタゾンとインスリン製剤が併用可能に

おまけ. 経口接種できるヨーグルトワクチンに可能性

消費者が求める販売方法は?―医薬品販売検討会
2009/04/03 12:00-キャリアブレイン

[要約&コメント]
医薬品のインターネット販売の規制賛成派と反対派の議論が平行線をたどり、「第1回から何も進んでいない」「検討会の閉会を提議する」などの声が上がる中、規制反対派が主張する消費者からのヒアリングを行うことがついに了承された。
厚生労働省は昨年9月17日から10月16日にかけて、「薬事法施行規則等の一部を改正する省令案」に関するパブリックコメントを募集した。その結果、2353件が寄せられた内、全体の97%に当たる2303件が規制に反対する意見だったという。楽天が行った規制に反対する署名も107万件に達したことを明らかにしている。

消費者からのヒアリングが了承され、一歩前進といったところだろうか。楽天が主張している107万件に及ぶ反対署名も、実際のところ署名をした人達が法改正の意図を理解した上で行っているとは思いがたい。反対署名を集めている時の文章を拝見したが、法改正の意図などの詳細記載はなく、「ネット通販が規制されれば消費者の利便性は奪われる!といった、消費者を脅迫するかのような説明文のようにさえ感じた。これでは反対署名としての効力があるといえるだろうか。
ヒアリングを行う対象となる消費者の選出がキーとなるかもしれない。

【規制改革会議】ネット販売容認を提案
2009年04月06日-薬事日報

[要約&コメント]
インターネットを含む通信販売による一般薬の販売を第3類薬に限定した改正薬事法の施行日が6月1日に迫る中、政府の規制改革会議は、施行期日までに「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」での結論が得られなかった場合、「現在認められている販売対象範囲を継続して容認する」ことを提案した。

消費者からのヒアリングを行うことが決定した今、規制改革会議からの意見も含め、6月1日までにどのように展開していくかが見守っていきたい。

カンデサルタンとアムロジピンの配合剤が製造承認申請
2009. 4. 1-日経DI

[要約]
武田薬品工業は3月30日、アンジオテンシン2受容体拮抗剤(ARB)のカンデサルタンシレキセチル(商品名:ブロプレス)と、カルシウム拮抗剤のアムロジピンベシル酸塩(アムロジン、ノルバスクほか)の配合剤について、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表した。ARBとカルシウム拮抗剤の配合剤が承認申請されるのは、2008年12月の第一三共による申請に続き2剤目。
併用する2剤を別々に処方するよりも配合剤を1剤処方する方が、剤数を増やさず、飲み忘れを防げるというメリットがある。

ピオグリタゾンとインスリン製剤が併用可能に
2009. 3. 31-日経DI

[要約]
2型糖尿病治療薬のピオグリタゾン塩酸塩(商品名:アクトス)とインスリン製剤との併用療法に関する効能追加が承認された。インスリン製剤との併用投与においては、低血糖症状や浮腫が多く発現することが報告されている。
〈追加された用法・用量〉
成人の2型糖尿病患者で、食事療法、運動療法に加えてインスリン製剤を使用している場合に、ピオグリタゾン15mgを1日1回朝食前または朝食後に経口投与する。ただし、30mgを上限とする。

おまけ...

経口接種できるヨーグルトワクチンに可能性
2009年3月25日/HealthDay News

[要約&コメント]
プロバイオティクス(ヨーグルトやチーズなどの乳製品含まれる体内で有益な働きをする細菌の活用)を利用した新しい経口ワクチンが開発された。いずれは注射の代わりにヨーグルトドリンクを飲むことにより、ワクチンを接種できるようになる可能性もあるという。
この接種法の利点は、注射針による痛みを避けられることはもちろんのこと、ワクチンを直接腸に届けることにより小腸に存在する主要な免疫細胞の力を最大限に活用できることにあるという。
参考:原文

すでに炭疽菌による研究で有効性が確認されていることから、他の感染症における効果も期待されている。注射ではなくドリンク剤での服用が可能になれば、患者の負担も減り、コスト面でも削減が可能となるので期待ができるのではないだろうか。

2009/04/15

Saya's 薬学ニュース vol.86-専門薬剤師に全国初の資格手当/論点提示も議論は平行線/薬剤師国家試験、10年間で2番目に低い合格率/1万1300人が合格、合格率は74.40%/腹痛の原因は薬だった?!

<Today's news>
1. 専門薬剤師に全国初の資格手当―岐阜大病院
2. 【医薬品新販売制度検討会】論点提示も議論は平行線‐消費者のヒアリング実施へ
3. 薬剤師国家試験、10年間で2番目に低い合格率
4. 薬剤師国試に1万1300人が合格、合格率は74.40%

5. 腹痛の原因は薬だった?!

専門薬剤師に全国初の資格手当―岐阜大病院
2009/04/02 16:02-キャリアブレイン

[要約&コメント]
岐阜大医学部附属病院は4月から、日本病院薬剤師会(日病薬)が認定する専門薬剤師の有資格者に対し、全国で初めて資格手当を支給する。日病薬では現在、「がん」「感染制御」「精神科」「妊婦・授乳婦」「HIV感染症」の各部で専門薬剤師を認定しているが、今回資格手当を支給されるのは、「がん」2人と「感染制御」1人の予定で、いずれも金額は5000円。認定看護師への資格手当支給に伴って、認定薬剤師への支給も開始されたとのこと。
参考:薬剤師認定制度認証機構HP



専門薬剤師が給与面で認められるのが全国初、ということを受けて今回記事を掲載しましたが、皆さんはどのように思われますか?私個人では、頑張っている人が給与面でも報われるという事実は素直に喜ばしいことだなと感じました。病院の給与は一般的に低いと言われているが、やりがいがあるからという理由で給与面は二の次にして働かれている人も多い。これが病院で働かれている方達の少しでも励みになればと思います。

【医薬品新販売制度検討会】論点提示も議論は平行線‐消費者のヒアリング実施へ
2009年04月02日-薬事日報

[要約&コメント]
厚生労働省は3月31日、「医薬品新販売制度の円滑施行に関する検討会」に議論すべき課題を整理した論点を提示した。会議では、三木谷浩史委員の要望に応じ、次回、薬局や店舗で医薬品の購入が困難な場合の実情を知るため、消費者からヒアリングを行うことは決まったが、対面販売原則派と規制撤廃派による従来からの主張の繰り返しに多くの時間が費やされ、論点に沿った議論は進まなかった。

貴重な時間を繰り返しの主張のみでなく、前向きに議論を進めていく形にして行って頂きたいものである。

薬剤師国家試験、10年間で2番目に低い合格率
2009/04/06 11:55-キャリアブレイン

[要約]
厚生労働省は4月3日、3月7、8の両日に実施した今年の薬剤師国家試験の合格発表を行った。合格率は74.40%で、前回より1.74%減少。過去10年間で2番目に低かった。今回の受験者数は1万5189人(男性6874人、女性8315人)、合格者数1万1300人(同4830人、同6470人)で、ともに過去10年間で最も多かった。

薬剤師国試に1万1300人が合格、合格率は74.40%
2009. 4. 7-日経DI

[要約&コメント]
合格率トップ5はすべて新設校
全大学を通しての合格率トップ5は、(1)愛知学院大学(96.21%)、(2)崇城大学(94.96%)、(3)九州保健福祉大学(94.78%)、(4)同志社女子大学(92.97%)、(5)広島国際大学(92.00%)。2003年以降に薬学部が設置された、いわゆる新設校が上位を占めた。

未だに気になる国家試験の結果。新設校が続々登場し、薬剤師過剰が懸念されていたが、やはり今年も最多の1万1300人。母体数が増えているため合格率は低下して難しくなっているとはいっても、この人数が毎年薬剤師として誕生していると考えると恐ろしい。歯科医師に続き薬剤師過剰になった暁には???
新設校が上位を占める結果となった今回の国家試験。どんな国家試験対策をしているのだろうか?この結果をみると、新設校では存続をかけて国家試験合格をメインに取り組んでいるようにもみえるが、その実際はいかに?

腹痛の原因は薬だった?!
2009. 3. 9-日経DI

[要約&コメント]
20年来透析を続けている73歳の男性が、透析後に腹痛を訴えて入院してきました。腹部所見は、へその周りに限定された腹膜炎。絶食と抗生物質の投与を1週間続けたところ、腹痛は軽減、CRPは3まで低下したところで突然の下血。開腹術により見ていくと、回腸末端部にPTPシートに入ったままの錠剤を発見。これが腹膜炎の原因となっていたという。

PTPシートの裏側を見ると、「必ずPTPシートから錠剤を取り出してから服用してください」という記載があるが、気にしている人は少ないのではないだろうか。お年寄りで目が見えない患者の場合は、十分あり得るケースである。たかがPTPシート。されどこのような重大な原因となり、患者も苦しみ医師の頭も悩ませる結果になることを改めて思いだしてもらいたい。

2009/03/14

Saya's 薬学ニュース vol.83-3割の病院で薬剤師が剤形・処方変更などに関与/「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響を確認/クラビット後発品 保険収載にたどり着くのは?/6年制での大学院議論開始

<Today's news>
1. 3割の病院で薬剤師が剤形・処方変更などに関与
2. 睡眠ポリグラフィで「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響を確認
3. クラビット後発品 保険収載にたどり着くのは?
4. 6年制での大学院議論開始‐薬学系人材養成の検討会が初会合


3割の病院で薬剤師が剤形・処方変更などに関与
2009. 2. 10-日経DI

[要約&コメント]
約3割の病院で薬剤師が、剤形変更や処方変更、投与量、投薬・注射の提案を行うなど、幅広い業務に携わっている実態が明らかになった。(日本病院薬剤師会による調査)
回答があった項目な中では、「処方薬の剤形変更の処方を提案している」が最も多く、33.1%に達した。以下に、「薬物療法中の状態を定期的にモニターし、処方変更、投与量の変更、投薬・注射の中止の提案」(29.3%)、「医師が指定した慢性期の患者さんについて、定期処方のdo処方を行っている」(13.6%)、「保険薬局で後発医薬品に変更した処方薬を診療録に反映させるための代行入力を行っている」(9.4%)、「ワーファリンなど手術前中止薬をチェックし、処方削除のオーダー入力をしている」(5.7%)などが続いた。

これらのほとんどが、医師の同意の上で行っている業務であるというが、法律上ではグレーゾーンに入るものもあるという。法律を守ることはもちろん大切なことであるが、法律にがんじがらめにされて何もしなければ、新たな職能の獲得にはつながらない。グレーゾーンがあるからこそ、新たな職能開拓につなげられるのである。

睡眠ポリグラフィで「ジフェンヒドラミン塩酸塩」の睡眠への影響を確認
2009/02/12(木)-日経DI

[要約&コメント]
エスエス製薬株式会社は、ジフェンヒドラミン塩酸塩*の睡眠構築と、翌日のQOL(Quality of Life:生活の質)に及ぼす影響を確認し発表した。
徐波睡眠(Stage3+4)及びREM睡眠の出現量を抑制せず、Stage2を有意に増加させることがわかり、また、実睡眠時間(就寝時間-覚醒時間)および睡眠効率(実睡眠時間/観察時間×100)を有意に改善することで、翌日の身体的疲労及び集中力をも改善し、日中のQOLの改善にも有用であることが示唆されたという。
*ジフェンヒドラミン塩酸塩
ヒスタミンH1受容体拮抗薬(抗ヒスタミン剤)の中でも、とくに催眠鎮静作用の強いことが知られている。欧米でも睡眠導入を目的としたOTC医薬品として利用されている。

抗ヒスタミン薬の睡眠効果は、花粉症の薬を試したことのある人であれば体験している人も多いのではないだろうか。その効果からOTC医薬品で睡眠改善薬として販売されるようになり、睡眠で悩む人の中では喜んだ人も少なくないだろう。エスエス製薬株式会社の睡眠改善薬といえば「ドリ〇ル(ジフェンヒドラミン50mg含有)」であるが、正直効果は疑っていた。
患者さんの中には、処方せん薬で服用しているような睡眠薬と同じもの、と勘違いしている人も多いので、異なることを説明した上で、今回の結果をお伝えするのもよいかもしれない。

クラビット後発品 保険収載にたどり着くのは?
2009/02/12 17:35-キャリアブレイン

[要約&コメント]
昨年の後発品業界の話題は、血圧降下剤「アムロジピン」一色だった。これに対し、今年の目玉となる後発品の一つが、抗菌剤「レボフロキサシン」(第一三共のクラビット)だ。承認を得た会社数は32社に上る。このうち何社が保険収載にたどり着くかが今後、注目すべきポイントとなる。安定供給や先発品との特許係争といった“不安要素”を抱える後発品は、厚労省の胸算用ひとつでふるいに掛けられるのが実情である。

後発品の承認、保険収載に関わる話をあまり耳にすることのなかった自分としては、興味深い内容であった。このようなバトルが繰り広げられていたとは。後発医薬品の普及を目指す厚労省、そしてその恩恵にあずかる後発医薬品メーカー。この両者の間にどのようなやりとりが繰り広げられるのであろうか。

6年制での大学院議論開始‐薬学系人材養成の検討会が初会合
2009年02月17日-薬事日報

[要約&コメント]
会合で文科省は、薬学系大学院のあり方に関して、
●6年制と4年制で異なる薬学系大学院の人材養成の目的をどう明確化するか
●薬学系大学院に必要な教育研究内容
●教育内容に応じた設置基準上の専任教員数  等について検討が必要とした。
癌専門薬剤師やトランスレーショナルリサーチを推進する研究者の育成など、臨床現場でより高度な医療を提供するための人材を養成する場とする点について委員間の賛同が得られたものの、学部で6年間、大学院で4年間学んだ学生の「就職先」を懸念する声があがった。

3年前から、6年制及び4年制大学を同時並行させていくことになり、いくつかの大学では2種類の募集をかけたが、実際のところ4年制への入学希望者は少ない、という結果となった。その大きな理由としてはやはり就職の面であろう。4年制へ進んでも薬剤師の免許は取れない。研究をしたい、と思って入学しても、4年間もあれば将来を考え直すこともあり、高校生の時点では選択肢の広がる6年制を選ぶのも無理はない。果たしてどのような見解を示すのであろうか。

2009/03/13

Saya's 薬学ニュース vol.82-「インターネットで買えないとイヤ」な薬、トップは?/富山薬売り、高齢者も勉強/献血者数6年ぶりに増加 HIV陽性者は過去最多を更新/ゾニサミド:少用量製剤でパーキンソン病にも適応を拡大

<Today's news>
1. 「インターネットで買えないとイヤ」な薬、トップは「サプリメント」
2. 富山薬売り、高齢者も勉強 改正薬事法、資格取得で 「スクランブル」
3. 献血者数6年ぶりに増加 HIV陽性者は過去最多を更新
4. ゾニサミド:少用量製剤でパーキンソン病にも適応を拡大


「インターネットで買えないとイヤ」な薬、トップは「サプリメント」
2009/02/20 12:31 -CNET Japan

[要約&コメント]
2009年6月の改正薬事法施行にともない、一部を除く市販薬についてインターネットなどによる通信販売を禁止する省令に対し、一般の人がどのように考えているのか調査を行った。インターネットを利用して購入できなくなると最もイヤな医薬品を聞いたところ、「どれもイヤではない」が53.2%を占めたが、「サプリメント」が13.4%、「コンタクトレンズ」が11.1%と1割を超えた。
インターネットを利用した医薬品購入でメリットだと思う点を択一選択式で聞くと、35.9%が「時間を気にせず購入できる」と回答。次いで「人目を気にせずに商品を比較・検討できる」が18.2%、「宅配してくれる」が15.2%、「わからないことをネット検索しながら購入を検討できる」が12.3%と続いた。
コンビニでの販売に関しても、肯定の意見のほうが多かった。

想定していた風邪薬などの明記がないのに少し驚かされたが、この結果を見る限り思ったよりも一般の人たちの不便さは感じとれない。500名近くにしか聞いていない事もあるのだろう。ネット販売のメリットの一つとして、「分からないことをネット検索しながら購入検討できる」が挙げられていたのに少しショックであり、現実を突きつけられた感じであった。店頭でいかに薬剤師が活用されていないかがわかる。。。

富山薬売り、高齢者も勉強 改正薬事法、資格取得で 「スクランブル」
2009年2月19日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
高齢者の多い「越中富山の薬売り」として知られる薬配置販売業者は、経過措置として当面は登録販売者の資格は必要ないが、「消費者の信頼を得よう」と資格取得に懸命だ。昨年10月に合格発表があった富山県の第1回試験。受験者1104人のうち、配置販売業は460人。受験した同業者の半数が60-80代で、この年代の合格率は約4割と平均を約2割下回った。
「富山の置き薬」は300年以上の歴史。しかし薬剤販売の規制緩和に反対する全国薬害被害者団体連絡協議会は「スモンの原因となった整腸剤キノホルムは大衆薬だった。置き薬の被害もあったはず」と主張。配置販売業者も試験や資格できちんとした知識を持つべきだとして「経過措置」に反対してきた。

「富山の置き薬」は薬学の知識がある人であればだれもが聞いたことのある話だろう。300年の歴史があるために、この経過措置はとられたのであろう。そんな高齢者でも、信頼を勝ち得ようと必死に学んでいる姿は、薬を扱う者としてのプライドさえも見受けられる。このような倫理感も見習うべきであるように思う。

献血者数6年ぶりに増加 HIV陽性者は過去最多を更新 日赤調査の2008年間速報値
2009/02/16(月)-Care NET

[要約&コメント]
昨年1年間の献血者数は約507万7200人と前年を約13万7700人上回った。前年比増加は6年ぶり。献血者のうちHIV陽性者と判明は、10万人当たりの陽性者数は2.107人といずれも過去最多を更新。

10万人当たりの陽性者数2.107人を多くとるか少なくとるか。自分が陽性かもしれない、と思っている人ほど献血を恐れて受けていないのも事実。病院で輸血を利用している人の割合は、献血の量に比べていったいどのくらいなのだろうか?

ゾニサミド:少用量製剤でパーキンソン病にも適応を拡大
2009. 2. 13-日経DI

[要約]
パーキンソン病のうち、レボドパ含有製剤に他の抗パーキンソン病薬*を使用しても十分に効果が得られなかった場合にゾニザミド*(商品名:トレリーフ錠25mg)が適応にあり、ゾニサミドを処方する際にはレボドパ含有製剤と併用することが定められている。
パーキンソン病治療には1日1回25mgで使用するのに対し、てんかん治療では「通常、成人は最初1日100~200mgを1~3回に分割経口投与する。以後1~2週ごとに増量して通常1日量200~400mgまで漸増し、1~3回に分割経口投与する」となっており、パーキンソン病とてんかんとでは用量が異なることに注意したい。

*おもな抗パーキンソン病薬
レボドパ含有製剤やドパミン受容体刺激薬、ドパミン放出促進薬(アマンタジン塩酸塩)、MAO-B阻害薬(塩酸セレギリン)、抗コリン薬(塩酸トリヘキシフェニジルなど)、ノルアドレナリン補充薬(ドロキシドパ)、末梢COMT阻害薬(エンタカポン)等
*ゾニザミド
長い半減期(62時間)を持つ抗てんかん薬として、錠剤(商品名:エクセグラン錠100mgほか)と散剤(商品名:エクセグラン散20%ほか)が1989年6月から臨床使用されている。

2009/02/05

Saya's 薬学ニュース vol.74-米国の中高年25人中1人に重大な薬物相互作用リスク/シロスタゾールは血小板凝集阻害を増強?!/OTC医薬品流通変革と消費者の行動変化調査/薬学老舗4校の調整機構離脱/ニコチン蓄積の仕組み解明 禁煙用たばこも可能?

<Today's news>
1. 米国の中高年25人中1人に重大な薬物相互作用リスク
2. 冠動脈ステント留置術を受けた抗血小板薬抵抗性の患者でシロスタゾールは血小板凝集阻害を増強
3. OTC医薬品流通変革と消費者の行動変化についての調査結果を発表
4. 老舗4校の調整機構離脱に「モラル問われる」と批判

おまけ. ニコチン蓄積の仕組み解明 禁煙用たばこも可能?

米国の中高年25人中1人に重大な薬物相互作用リスク
2009. 1. 19-日経DI

[要約&コメント]
米国では、中高年者の9割が医薬品やサプリメントのいずれかを使用しており、重大な薬物相互作用のリスクが懸念される組み合わせが4%に見られることを示した。
調査対象2979人の中で91%は医薬品/サプリメント使用者、42%が1製品以上のOTC薬を、49%が1製品以上のサプリメントを使用していた。最も多く使用されていた処方薬またはOTC薬は、高脂血症治療薬、抗凝固薬を含む心血管疾患治療薬(アスピリン、ヒドロクロロチアジド、アトルバスタチン、リシノプリル、メトプロロール、シンバスタチン、アテノロール、アムロジピン、フロセミド、エゼチミブ、バルサルタン、ワルファリン、クロピドグレル)。重大な薬物相互作用が懸念される組み合わせの半数に、非処方薬が関わっていた。また、半数弱に抗凝固薬(ワルファリンなど)や抗血小板薬(アスピリン)が関与していた。
原題は「Use of Prescription and Over-the-counter Medications and Dietary Supplements Among Older Adults in the United States」

Saya's 薬学ニュース vol.59で高齢者は薬への感受性を受けやすいことから、高齢者に投与すべきでない薬について紹介したが、今回は相互作用に関する内容である。OTC医薬品やサプリメントの服用は、日本に比べて欧米のほうが多いように思う。セルフメディケーションが進んでいることもあるが、アメリカの場合は治療費や薬剤師の問題も絡んでいるだろう。日本でもOTC薬やサプリメントは少なからず利用者がいる限り、その点も含めた相互作用にはさらに注意を重ねていく必要がありそうである。

冠動脈ステント留置術を受けた抗血小板薬抵抗性の患者でシロスタゾールは血小板凝集阻害を増強
2009. 1. 19-日経DI

[要約]
冠動脈ステント留置術を受けたhigh post-treatment platelet reactivity (HPPR)症例に対して、標準的抗血小板療法(アスピリン+チエノピリジン系薬)にシロスタゾール*を追加した3剤療法の有効性が検討された。
アスピリンとチエノピリジン系薬の2剤による抗血小板療法(2剤療法)は、PCI施行例あるいは急性冠症候群の長期予後を改善することが知られている。一方、シロスタゾールは血小板と血管平滑筋細胞のPDE-3の選択的阻害により、細胞内のcAMP濃度を高める作用を持ち、待機的ステント留置術では、3剤療法(アスピリン+チエノピリジン系薬+シロスタゾール)は、2剤療法と比べてADP惹起血小板凝集が高く、新内膜過形成を抑制することが知られている。
研究結果から、「対象症例数は少ないが、冠動脈ステント留置術を受けたHPPR症例において、シロスタゾール追加は、クロピドグレル高維持量投与に比べてHPPRを抑制し、血小板凝集阻害を高めることが示された」との結論を導いている。
*シロスタゾール
商品名:プレタール(抗血栓薬)
副作用:頭痛,動悸,むかつき,軟便など

シード・プランニング、OTC医薬品流通変革と消費者の行動変化についての調査結果を発表
2009年01月19日-マイライフ手帳@ニュース (プレスリリース)

[要約&コメント]
今年6月からコンビニなどでも一部医薬品が買えるようになる薬事法の改正による消費者動向の変化と流通の変革について調査した。登録販売者がいればコンビニやスーパーで医薬品を購入する人は66%に達することがわかった。

年代別に比較すると肯定的見方が最も多かったのは40代で7割を超えた。一方、60代では4割が「そう思わない」と回答した。年代によって若干の差が見られる結果となった。また「夜間緊急時に医薬品を買いにいく店舗」として女性消費者の85%がコンビニをあげ、「他の買い物のついでに医薬品を買えたら便利な店舗」としては84%がスーパーと答えた。

今回の薬事法改正は、医薬品販売に多いな変化を与えることになりそうである。不景気により、医薬品購入事態は減るだろうが、利便性が増すことによりアクセスの量が増えるのでもしかしたら、OTC医薬品売上は上昇する可能性もある?かもしれない。しかし、無駄な医薬品使用が増えることは避けたいことである。その判断を、どこまで薬剤師・登録販売者がつけられるか、が今後求められてくるであろう。

老舗4校の調整機構離脱に「モラル問われる」と批判
2009年01月20日-薬事日報


[要約&コメント]

東京薬科大学、星薬科大学、昭和薬科大学、日本大学薬学部の老舗4校が、調整機構を介さず、独自に確保した実習先で実習を行う態度を鮮明にしたことについて、薬学教育協議会の望月正隆理事長(東京理科大学教授)は「モラルが問われる」と痛烈に批判。
各大学の調整機構に対する不満の最大は、調整機構を介した実習では、最後まで学生が具体的にどの薬局で実習をするかが分からない点にあるという。また、大学独自のカリキュラムを生かすため、やむを得ない措置だと説明する大学もあるが、そうした勝手な行為をした結果の実習で、どれほどよい実習が保障できるのだろうか」と疑問を呈した。

おまけ...たばこ

ニコチン蓄積の仕組み解明 禁煙用たばこも可能?
2009年1月20日-m3.com 提供:共同通信社

[要約&コメント]
ニコチンは導管を流れる水と一緒に根から葉に向けて移動。NtJATというタンパク質がニコチンを取り込み、葉の細胞内にある液胞という袋にため込んでいたことがわかった。この働きを邪魔すれば、ニコチンを含まない品種のタバコ(吸った気分はそのままに、ニコチン中毒からの脱却を助ける禁煙用たばこ)が開発できる可能性があるとのことである。

ニコチンが入っていなければイライラ感などは消えないだろうし、吸った感じは同じと言えるのかは疑問であるが、禁煙の推進に向けて大きな一歩であることは確かである。

2009/02/04

Saya's 薬学ニュース vol.73-青少年の不安障害にSSRIと認知行動療法の併用が有効 /OTC医薬品販売に「異業種の参入は避けられない」/高血圧治療ガイドライン2009/風邪には良質な睡眠が一番の薬/冷え症の診かたと方剤の選び方

<Today's news>
1. 青少年の不安障害にSSRIと認知行動療法の併用が有効
2. OTC医薬品販売に「異業種の参入は避けられない」
3. 高血圧治療ガイドライン2009を公表
4. 夜間の良質な睡眠が風邪をおとなしくさせる

おまけ. 冷え症の診かたと方剤の選び方(前編)

青少年の不安障害にSSRIと認知行動療法の併用が有効
2009. 1. 16-日経DI

[要約&コメント]
不安障害は青少年によく見られる精神疾患だ。(有病率は10~20%)この病気は患者の学校生活や家族関係を難しくする上に、成人後の不安障害や大うつ病のリスクを高める。小児期に有効な治療を行うことが重要と考えられるが、この病気に対する一般の認知度は低く、未治療となる患者も少なくない。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)のセルトラリン*と認知行動療法が、偽薬に比べて有効であることを明らかにした。また、これらを併用すると、治療に反応する患者の割合、症状改善レベルの両方がさらに向上することも分かった。
※原題・概要:「Cognitive Behavioral Therapy, Sertraline, or a Combination in Childhood Anxiety」
小中高生の教師たちは、現在の子どもたちに頭を抱えているということをよく耳にする。時代の変化もあるが、この疾患を抱えている子どもたちもいるのかもしれない。認知度が低いことから教師や親でさえも気づけずに、辛い思いをしている子どもたちもいるのかもしれない。先生たちにも是非このような知識を持ってもらいたい。
*セルトラリン(SSRIs)
商品名:ジェイゾロフト
薬効:うつ病・うつ状態の治療薬
副作用:,吐き気,ねむ気,口の渇き,めまい,頭痛,下痢

OTC医薬品販売に「異業種の参入は避けられない」
2009年01月19日-薬事日報

[要約&コメント]
「ドラッグストア業態10兆円産業への道」をテーマにした講演において、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)の会長は、改正薬事法に伴う登録販売者制度の導入により、OTC医薬品の販売に異業種が参入してくるのは間違いないとの考えを示し、それに対応するために、専門性を打ち出し、長時間営業など地域に密着したドラッグストア作りを行っていくことの重要性を強調した。その一つの策として、ドラッグストアの長時間営業に踏み込むべき、と述べている。さらに、「薬剤師を置いて第1類薬を販売できる店舗を作り」も重要視している。第1類に分類される薬を拡大し、薬剤師による相談のもとで薬を手に入れられるように、薬剤師の職能も拡大していきたいとのことである。

医薬品の購入は、薬剤師をとの相談によって行われる、という認識の拡大は賛成である。薬剤師の意識改革にもつながるし、セルフメディケーション推進にもつながるからである。しかし、いまやコンビニエンスストアが24時間営業をしている時代に、それに対抗するためにドラッグストアも営業時間を延長する、というのは少しナンセンスにも感じた。もちろん、ドラッグストアが生き残っていくためには必要なのだろうが、登録販売者をコンビニやスーパーにも配置して長時間営業をしているのであれば、消費者にとってはそれで充分であるし、わざわざドラッグストアに店を開けて置いてほしいとは思わないのではないだろうか。第一類を販売する薬剤師を配置したドラッグストアの営業時間を拡大するのには、大いに賛成なのだが。それこそ人件費の無駄遣いにつながらないだろうか。

高血圧治療ガイドライン2009を公表 日本高血圧学会 メタボ・CKDなどの合併例に留意した降圧求める
2009年1月19日-m3.com 提供:Japan Medicine(じほう) ※m3.com閲覧には会員登録が必要です
[要約&コメント]
(5年ぶりの改訂の)ガイドラインでは全編を通じ、“24時間にわたる厳格な降圧”の重要性を強調。メタボリックシンドロームやCKD(慢性腎臓病)など他疾患を合併した症例には、留意して治療に当たることを求めた。夜間や早朝に血圧値が上昇する「仮面高血圧」の早期発見のためにも、家庭血圧値(診察室血圧より5mmHg程度低い)の測定を促している。
降圧目標(診察室血圧)
・若年者・中年者で、130/85mmHg未満
・糖尿病患者、CKD患者、心筋梗塞後患者では130/80mmHg未満
・脳血管障害患者では、140/90mmHg未満
・高齢者は140/90mmHg未満
治療の第一選択薬は、これまでのα遮断薬に代わってCa拮抗薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬の5種類となっている。糖尿病/メタボリックシンドローム合併高血圧については、Ca拮抗薬からARB/ACE阻害薬が第1選択薬に推奨されている。
併用療法については、「RA系阻害薬+Ca拮抗薬」「RA系阻害薬+利尿薬」「Ca拮抗薬+利尿薬」「Ca拮抗薬+β遮断薬」を推奨。「利尿薬+β遮断薬」は推奨から外れた。

高血圧の患者は、来局患者の大半を占めるため、医師の治療方針などを含めた意味で把握しておいたほうがよい内容だと思われるので紹介した。特に変更点などは要チェックである。

夜間の良質な睡眠が風邪をおとなしくさせる
2009年1月19日-m3.com 提供:WebMD ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
夜間の睡眠が7時間未満である者は、8時間以上の睡眠をとる者に比べて、風邪原因ウイルスへの曝露後に風邪をひく傾向が3倍高いことが、最新研究で示された。さらに、睡眠は量ではなく質が大切であるという。

風邪に効く薬はない…私もそう信じている。良質な睡眠・食事・適度な運動を行うことだけで、風邪に打ち勝つことはできる、という一部がエビデンスに基づいていることがわかりうれしい記事であった。風邪っぽいなと思ったら、薬にすぐに頼るのではなく栄養をしっかりとって早めに床に入る...まずはその努力をしてみましょう!

おまけ...冷え性と漢方
冷え症の診かたと方剤の選び方(前編)
2009. 1. 16-日経DI

[要約&コメント]
冷え症は西洋医学にはない概念ですが、漢方では立派な疾患として考えられています。冷え症には、以下のようなタイプに分類される。
(1)手足など末梢が冷えるタイプ(年齢に関係なく女性に多い)
(2)胃腸の働きの低下を伴い、全身が冷えるタイプ(やせ型で小食の人に多い)
(3)末梢のうち特に下肢が冷えるタイプ(高齢者に多く、やや男性が多い)
(4)むくみを伴って冷えるタイプ(若い女性に多く、ぽっちゃりした色白の人に多い)
それぞれの分類における症例を紹介し、適当な漢方薬を選択しているので、詳しい内容は記事をみていただきたい。以下の漢方薬が処方されていた。
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう:ツムラTJ-38)
・人参湯(にんじんとう、ツムラTJ-32)
・真武湯(しんぶとう、ツムラTJ-30)

海外に住んでいて西洋人との感じることのひとつに、この「温度感覚」がある。周りが皆半そでで過ごしているのに、自分一人長そでだったり羽織るものを着ていることがよくある。自分が冷え症ということで差が大きく開いてしまっているのであろう。寒くないの?と聞いても「どこが?」といった感じの答え。完全に温度感覚機能が異なる人種なのだ、と思うようになった。西洋医学に冷え症が存在しないのもそれで納得である。鈍感というか、うらやましいというか…漢方に興味のある方はぜひ記事を見てください。

2009/02/03

Saya's 薬学ニュース vol.72-新型インフルエンザの対策(報道)/多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡/米ファイザーがワイス買収 6兆円/OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否/ダイエット食品で女性入院

<Today's news>
1. 新型インフルで、BCP策定と家庭での準備呼び掛け
2. 多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡、福岡大病院 呼吸器通じ拡大か
3. 米ファイザーがワイス買収 6兆円、製薬最大手固める 競争力強化で、業界再編も
4. OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否

5. ダイエット食品で女性入院 医薬品成分を検出

新型インフルで、BCP策定と家庭での準備呼び掛け
2009/01/26 12:24-キャリアブレイン

[要約&コメント]
新型インフルエンザのパンデミック(大流行)を想定し、BCP(事業継続計画)策定や家庭での準備を呼び掛けようと、東京都は1月24、25の両日、新宿西口広場イベントコーナーで、「新型インフルエンザ対策の現状と課題-先進事例に学ぶ事業活動のあり方」と題したシンポジウムを開いた。
NHK報道局では、放送機関としての責務を果たすためにパンデミック時でも放送を続けるという前提で、対策に取り組んでいる。
▽サージカルマスク36万枚、N95マスク3万6000枚を備蓄
▽PPE(個人防護具)と消毒薬の備蓄
▽PPEの脱着訓練
▽パンデミック時のシミュレーションVTRの作成  ―などの準備を済ませたという。

日本におけるインフルエンザ予防策はマスクに重点を置かれているが、ここカナダではマスクをしている人を見たことがない。薬局内で粉薬を混ぜる時に薬局用のマスクを着用したことがあるが、一般の人たちはどのように予防するつもりなのだろうか。国によってそれぞれ予防策は異なるだろうが、その点調べてみたら面白いかもしれない。

多剤耐性菌に23人院内感染 4人死亡、福岡大病院 呼吸器通じ拡大か
2009/01/27 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
福岡市の福岡大病院救命救急センターの集中治療室(ICU)に運ばれた患者23人(4人が死亡)が、ほとんどの抗菌薬が効かない多剤耐性のアシネトバクター菌*に院内感染していたことがわかった。感染が人工呼吸器の使用を通じて広がったとの見方を示した。韓国で肺炎を発症し、日本に帰国後の昨年10月に入院、その後死亡した男性へのアシネトバクター菌感染が確認されたのをはじめ、呼吸器の部品から同菌が検出された。
アシネトバクター菌による院内感染は、国内では極めて珍しいという。
*アシネトバクター菌
土壌や水などの自然界や、人間の皮膚などに広く存在する細菌。通常は健康な人への病原性は弱いが、手術後など免疫力が低下した状態で感染すると重症化し、死亡することもある。

ICUなど、特に免疫の低下した患者の多い患者が集中する場所であったことが感染を拡大させた大きな要因であろう。死亡者も出ていることから、今後も警戒が必要である。洗浄による消毒を行ったにもかかわらず感染が拡大していることから、より厳格な消毒方法の検討も行う必要もありそうだ。

米ファイザーがワイス買収 6兆円、製薬最大手固める 競争力強化で、業界再編も
2009/01/28 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
製薬業界で世界最大手の米ファイザーは26日、同業の米ワイスの買収で合意したと発表した。買収額は680億ドル(約6兆円)。両社の2007年の売上高を単純合計すると700億ドル規模に達し、最大手の地位を固める。 世界的な景気後退の影響で、米国では安価な後発医薬品が増加、経営を圧迫されているファイザーは規模拡大で競争力を高め、巻き返しを図る。製薬業界では新薬の開発費が高騰する一方、医療費抑制に向けて医療機関などが後発薬を積極的に使用。短期間で投資を回収しつつ、コンスタントに新薬を投入していく必要が強まり、規模拡大が課題となっている。

この景気後退が製薬企業にも大きな影響を与えているようだ。医療費の削減も大きな課題ではあるが、新薬の開発は求めている人がいる限り必要なことでもある。今後、ますます新薬の金額は上がりそうである。そんな中、日本は先発品を使い続けるのだろうか。もしくは、この不景気が功を奏して後発医薬品使用に拍車がかかるのか?!

OTC市場占う「大衆肥満薬」の成否
2009/01/29 14:44-キャリアブレイン

[要約]
大正製薬が、グラクソ・スミスクライン(GSK)から、OTCである肥満改善薬「アリー」の国内製品化権を獲得した。「アリー」を医療用として開発するのか、それとも直接、OTCとしての商品化を目指すのかについても、今のところ明確な方針を示していない。(現段階ではOTCとしての商品化の可能性が高いと推測されている。)
米ではOTC薬として半年間で300億円近くを売り上げたヒット商品だが、今のところ、他の主要国での承認はなく、副作用(激しい下痢)も強いことから、日本でのOTC販売は難しいとも言われている。

ダイエット食品で女性入院 医薬品成分を検出
2009/02/03 00:00-共同通信社

[要約&コメント]
30代の女性がインターネットで個人輸入したダイエット用食品から、国内で医薬品として承認されていない「シブトラミン」と、薬事法で劇薬に指定されている「フェノールフタレイン」の2種の医薬品成分が検出されたと発表した。女性は肝機能障害などで一時入院したが、食品の服用をやめると症状は改善したという。

せっかくなので大衆肥満薬の記事を2つ続けて紹介した。1つ目は、日本のOTC薬に画期的な事象を巻き起こす可能性のある記事であるが、2つ目の記事でそれを大きく覆されるような、マイナスの内容の記事である。同じ薬であるため比べることはできないが、この内容を見て厚労省が果たしてGoサインを出すのだろうか。4日後の記事であるとはいっても、タイミングが悪いとしか言いようがない…
しかし、日本でしっかりとした審査により承認した薬が販売されれば、逆にネットなどで海外の安全性が確保されていない薬に手を出すことを減らせるかもしれない。厚労省の判断はいかに?

2009/02/02

Saya's 薬学ニュース vol.71-昨年の医薬部外品市場は横ばい/厚労省処方希望カードを配布 後発薬使用促進/「薬歴管理」は薬剤師の新たな役割/ パーキンソン病治療剤の製造販売承認を取得/21%の453万世帯が滞納

<Today's news>
1. 昨年の医薬部外品市場は横ばい
2. 処方希望カードを配布 後発薬使用促進で厚労省
3. 「薬歴管理」は薬剤師の新たな役割
4. パーキンソン病治療剤の製造販売承認を取得
おまけ. 21%の453万世帯が滞納 08年、国保で過去最悪 保険料上昇で支払えず

昨年の医薬部外品市場は横ばい
2009/01/21 12:22-キャリアブレイン

[要約&コメント]
昨年の医薬部外品市場は、前年とほぼ同額の1兆978億円だったことが、マーケティング会社「富士経済」の調査で分かった。項目別では、「薬用スキンケア」「薬用ヘアケア・スカルプケア」が微増だった半面、「薬用オーラルケア」や「ドリンク剤」などが減少し、全体では横ばいとなった。 4月の改正薬事法の施行に伴い、一部の医薬品が薬局やドラッグストア以外でも販売可能となるため、「機能や訴求の競合する一部の医薬部外品については、少なからず影響を受ける可能性がある」としている。

法改正によりコンビニなどで購入できるようにはなるが、この不景気ではそこまで大きな伸びを見せるかは疑問である。緊急時の薬へのアクセスが容易になることは喜ばしいことだが、安易な薬の使用などが起こることは避けたい。コンビニ内であれば、薬剤師よりも登録販売者の存在が重要となるので、4月以降の状況が楽しみでもあり、不安でもある。

処方希望カードを配布 後発薬使用促進で厚労省
2009年1月21日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
厚生労働省は20日までに、患者が病院窓口や薬局で提示して後発医薬品(ジェネリック医薬品)の処方を希望できる「お願いカード」を、中小企業の従業員らが対象の協会けんぽや後期高齢者医療制度の加入者に配布する方針を決めた。
後発薬の普及率は17%(06年度、数量ベース)にとどまり、12年度までに30%以上に引き上げる国の目標達成は厳しい状況。08年度の診療報酬改定で処方せんの様式が変わり、医師が後発薬への変更を認めない場合だけ「変更不可」欄にチェックするようになったが、医師や薬剤師の理解不足もあり後発薬の使用はあまり進んでいない。

後発品の普及率は17%。確か、H12年度が12%(16%?)であった気がするから、ほとんど変わっていないということである。国の政策によっても伸び悩みは隠せない状況である。処方希望カードの配布がどこまで影響を与えられるか。今までにも、すでに処方希望カードが存在していたのが少ししか利用されず、使用してもよいのか躊躇している患者も多くいた。後発医薬品の処方を希望する人の割合が多いことから、処方カードが定着すれば控え目な患者の手にも後発医薬品を提供できるようになるかもしれない。もう少し様子を見ていきたい。
参考記事:沢井製薬 患者さん対象調査報告~ジェネリック医薬品での処方・調剤を依頼する患者さんが着実に増加 前回13.2%から20.5%へ~

「薬歴管理」は薬剤師の新たな役割
2009/01/22 20:12-キャリアブレイン

[要約&コメント]
医業経営コンサルタントグループのMMPG(メディカル・マネジメント・プランニング・グループ、東京都中央区)は、「どうなる日本の医療2009!」をテーマに、定例研修会を都内で開いた。薬学部の定員増に伴う薬剤師の増加については、高齢者への重複投薬を防ぐための薬剤師の新たな役割として、『薬歴管理』を提案している。
その他、がん患者の不安を取り除くための取り組みとして、英国の任意団体「ディペックス」の映像データベースについて紹介された。消費税率引き上げの是非について言及しているが、消費税率を上げることはやむを得ないとしても、高齢者への臓器別医療やメタボ健診など医療の無駄を省くべき、と主張している。

薬歴管理に関しては、日本は進んでいるように感じる。ここカナダでも一部の州で薬歴の管理を薬剤師の仕事としてとらえているところもあれば、細かく管理していない州もある。患者一人一人の投薬記録などは勿論みたことがない。薬歴管理は勿論行っていくべきと考えているが、時に薬剤師の仕事をしばりつける原因ともなり得るとも感じている。待ち時間の延長や、患者の負担割合増加にも影響している事は確かである。薬歴の本来のあり方などを再度見直し、有効に活用されるような法規制が必要ではないだろうか。

パーキンソン病治療剤の製造販売承認を取得

2009/01/23 10:29-キャリアブレイン

[要約]

大日本住友製薬は、パーキンソン病治療剤「トレリーフ(R)錠25mg」(一般名・ゾニサミド)の製造販売承認を取得した。ゾニサミドは国内では抗てんかん剤(製品名「エクセグラン(R)*」)として1989年に発売されている。同社では、トレリーフの作用機序について「まだ完全には解明されていないが、ドパミンの放出を促進すると共に、ドパミンの分解を阻害することが考えられる」と説明している。レボドパ含有製剤と併用する。
*エクセグラン
一般名:ゾニサミド
薬効・薬理:てんかんのけいれん発作を予防
副作用:肝臓や肺の障害、血液の異常、尿路結石など

おまけ...

21%の453万世帯が滞納 08年、国保で過去最悪 保険料上昇で支払えず
2009年1月19日-m3.com 提供:共同通信社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
厚生労働省は16日、自営業者や無職の人が加入し市区町村が運営する国民健康保険*で、保険料(税)を1カ月でも滞納した世帯が2008年6月1日現在、453万世帯に上ったと発表した。同4月に75歳以上が後期高齢者医療制度に移ったため世帯数自体は減少したが、加入世帯に占める割合は20・9%で過去最悪となった。
「無所得や低収入の加入者が増え、年々上昇する保険料を支払う余裕がないため」と分析している。09年は景気後退でさらに事態が悪化する可能性が高い。
*国民健康保険
国民健康保険 農家や自営業者向けの公的医療保険として始まったが、近年は高齢者や無職者が約半数を占める。健康保険組合や協会けんぽに入っていた人が離職すれば国保加入となる。75歳以上は昨年4月から後期高齢者医療制度に全員移った。所得が低い人が多い一方で高齢化から医療給付費が膨らみ、一般的に保険料負担は健保組合などより重い。加入者全員に掛かる「均等割」と所得に応じた「所得割」を合算して保険料を決める自治体が多い。低所得者には軽減措置がある。

保険に加入していない世帯が453万。国民皆保険を誇ってきた日本にとっては信じられない数字である。景気後退によりさらなる無保険者が増えることが予想されるが、その人たちを守っていくにはどうすればよいか。Saya's 薬学ニュース vol.24とvol.26で、日本の医療はアメリカの医療に近づいている、という事実に警鐘を鳴らしている。

2009/01/30

Saya's 薬学ニュース vol.69-インフルエンザ予防接種妊婦もOK/不況により症状あっても受診「我慢」が6割近く/コンビニ、スーパーでの医薬品販売は人気になりそう?/医薬品販売制度改正後のルールづくりは?/ピンクリボンの認知度に大きな男女差

<Today's news>
1. インフルエンザワクチン 「妊婦さんもOK」 予防接種、医師に相談を
2. 症状あっても受診「我慢」が6割近く
3. コンビニ、スーパーで買うのは「頭痛薬」など
4. 医薬品販売制度改正で都道府県に協力要請-厚労省

おまけ. ピンクリボンの認知度に大きな男女差

インフルエンザワクチン 「妊婦さんもOK」 予防接種、医師に相談を
2009.1.7 08:29-産経新聞

[要約&コメント]
 妊婦がインフルエンザワクチンの接種を希望する場合は接種してよいという日本では初の公式見解が、日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会が作った「産婦人科診療ガイドライン産科編2008」(日本産科婦人科学会発行)に明記されている。インフルエンザは妊婦がかかると重症化しやすいとされており、予防の選択肢の一つとして期待が高まりそうだ。
妊婦には、「生ワクチン*」は原則として禁忌だが、「不活性化ワクチン*」は接種可能だ。

妊婦への予防接種は聞いたことがなかった。未だに医師の判断に任されてはいるが、質問があった時にある程度エビデンスを混ぜながら話せるので良い材料となった。完全に安心とは言えないので、状況を見つつになるであろう。
*生ワクチン
病原性を弱めたウイルスや細菌などをワクチンにしたもの
*不活化ワクチン
培養したウイルスや細菌などを精製してホルマリン処理などをして病原体を無毒化したもの

症状あっても受診「我慢」が6割近く
2009/01/19 21:22-キャリアブレイン

[要約&コメント]
景気の悪化が深刻になる中、今年は「我慢」して医療機関にかからない場合があると考える人の割合が全体の6割近くに上ることがわかった。どんなときに「我慢」するかとの問いには、「(重くない)風邪」と答えた人が約半数で、「歯痛」や「頭痛」など、多数の市販薬がある症状では、医療機関に行かずに済ませる傾向が強いことが分かった。

この結果は、個人的にうれしいものであった。不況は無駄なものを排除する性質がある。日本人は、何かあるとすぐに病院へ行く傾向があるように感じる。そのため、病院では軽症の患者であふれる事もある。風邪の場合、病院にいっても出されるのは薬だけ、ゆっくり休んでくださいの一言である。そのために病院で長い間待たされて、もらわなくてもいいような菌をもらう事もある。市販薬があるなかで、それらをうまく利用し、セルフメディケーションを心がけていただきたい。それでも良くならない場合は病院へ行き検査を受けるべきであるが…そこで薬剤師としてどの程度まで患者に情報提供ができるか。この点が求められてくるのではないだろうか。

コンビニ、スーパーで買うのは「頭痛薬」など
2009/01/19 21:30-キャリアブレイン

[要約&コメント]
今年6月の改正薬事法施行後、コンビニやスーパーなどで一般用医薬品(OTC)を購入したいとする人が66%に上ることがわかった。(夜間の緊急時には85%に上昇している。)購入する医薬品としては、頭痛薬などが挙げられた。年代別では、40歳代で肯定的な見方をする回答が最も多く7割を超えたが、60歳代では4割が「購入したいと思わない」と回答している。

コンビニでの医薬品購入が可能になれば、夜間急きょ薬が必要になった場合の不安はなくなるであろう。登録販売者がしっかりと応対する条件であれば問題ないし、利便性が向上することはうれしいことでもある。ただし、登録販売者がどのように顧客に関わっていくのか、その点が課題である。

医薬品販売制度改正で都道府県に協力要請-厚労省
2009/01/20 21:56-キャリアブレイン

[要約&コメント]
厚生労働省医薬食品局は、1月20日の「全国厚生労働関係部局長会議」で、今年6月の改正薬事法施行に伴う医薬品の購入者からの相談体制の整備などについて、都道府県の担当者に協力を求めた。医薬品についての情報提供や相談対応で薬局・薬店などが順守すべきルールを厚労省が明確にした後、各都道府県において現場指導を徹底するよう求めているほか、購入者からの通報や相談に対応する体制の整備なども必要としている。「ルールについては、法令や通知などで順次伝えていく」としている。

ちょうどコンビニでの販売の話をしたすぐ後に見つけた記事。私が気になった対応についてである。今の段階ではまだ“手探り段階”であることが見てとれる。薬剤師としても、登録販売者がどのようなルールの中で医薬品の販売を行っていくか知っている必要がある。厚労省の意向が発表されたら紹介していこうと思う。

おまけ...乳がん/ピンクリボン

ピンクリボンの認知度に大きな男女差
2009/01/19 21:38   キャリアブレイン

[要約&コメント]
ピンクリボン運動の内容を知っている女性の割合は72.5%(「詳しく知っている」15.4%、「何となく知っている」57.1%)なのに対し、男性では45.0%(「詳しく」6.8%、「何となく」38.2%)。また、乳がん検診の受診状況を女性に尋ねたところ、受診経験者が半数を下回ることも分かった。年齢別でみると、「30歳代」が62.4%で最多。以下は、「20歳代」58.0%、「40歳代」56.2%、「その他」31.0%と続いた。

ピンクリボン運動は、2000年から広がっているとはいっても、多くの人が知り始めたのはここ数年なのではないだろうか。「余命1か月の花嫁」が上映されてから、その反響は大きく多くの場でピンクリボン運動や乳がん検診などが盛んに叫ばれるようになった。個人的にも応援しており、健診の普及にはかかわっていきたいと考えているが、未だに健診を受けたことがないので、帰国したらぜひ挑戦したい内容である。

2009/01/28

Saya's 薬学ニュース vol.67-使用上の注意改訂お知らせ/医薬品医療機器総合機構職員の権限はどこまで?/花粉症には「使い捨てコンタクトを」/皮膚局所麻酔の危険性を警告/病院に温度管理システム構築

<Today's news>
1. 3剤で使用上の注意改訂
2. 薬害で医薬品医療機器総合機構(PMDA)職員の権限をどうするか
3. 花粉症には「使い捨てコンタクト」を
4. FDAが皮膚局所麻酔薬の危険性を警告

おまけ. NEC、米NYセイント・ジョセフ病院にRFIDタグを活用した温度管理システム構築

3剤で使用上の注意改訂
2009年01月15日-薬事日報

[要約&コメント]
3種類の薬の使用上の注意改訂版が発表されたので紹介する。
①関節リウマチの治療薬「エタネルセプト」(商品名:エンブレル、ワイスが製造販売)
改訂内容:
1) 「警告」の項の結核に関する記載に「ツベルクリン反応などの検査が陰性の患者において、投与後活動性結核が認められた例も報告されている」ことを追記(症状の顕在化や悪化の恐れがあるため)
2) 「重大な副作用」の項に「皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症、多形紅斑、抗好中球細胞質抗体(ANCA)陽性血管炎、急性腎不全、ネフローゼ症候群」を追記
②悪性神経膠腫治療薬「テモゾロミド」(テモダールカプセル、シェリング・プラウが製造販売)
改訂内容:「重大な副作用」に「間質性肺炎」を追記
③B細胞性非ホジキンリンパ腫治療薬「リツキシマブ」(リツキサン、中外製薬が製造販売)
改訂内容:「重大な副作用」に「細菌、真菌、ウイルスによる重篤な感染症」と「進行性多巣性白質脳症」を追記

知識のアップデートにご利用ください。

薬害でPMDA職員の権限をどうするか
2009/01/15 22:17-キャリアブレイン

[要約&コメント]
厚生労働省の「薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会」が開かれ、薬害における独立行政法人「医薬品医療機器総合機構(PMDA)」の権限について多くの意見が出た。
提言取りまとめのために事務局が整理した論点は、
(1)薬害肝炎事件の経過から抽出される問題点
(2)これまでの主な制度改正等の経過
(3)薬害再発防止のための医薬品行政等の見直し―の3点で構成。(感染リスクの高い生物由来製品について、医療機関や企業以外に患者本人へ製剤名やロットなどを公開記録できるようにする方針を検討)
人数を増やすだけでなく、権限の範囲等も再検討が必要であるという主張もあり、検討が必要と考えられる。
参考記事:厚労省:薬副作用、分析を強化 来年度から、担当者を100人増員--方針(毎日新聞)

Saya's 薬学ニュース vol.55で紹介したPMDA増員の記事。PMDAで実際増員されるのは、公務員ではなく、現場経験の豊富は医療関係者など(医師、薬剤師、統計学の専門家ら)であり、国家公務員でないことから裁量に関する疑問も上がっている。

花粉症には「使い捨てコンタクト」を
2009/01/15 22:21-キャリアブレイン

[要約&コメント]
コンタクトレンズ使用者を対象に、「花粉症についての意識調査」を実施したところ、花粉の飛散時期にもコンタクトレンズを使用している人は74.5%で、「できればコンタクトレンズの使用を継続したい」と考えている人は88.3%もいたという。
眼科の専門家は、症状が出る前(1月)に眼科を受診することや、一度付着した花粉を完全に洗い流すことは難しいため、『1日使い捨てタイプ』に切り替えることを勧めている。

コンタクトの使用はもはや必須の時代になっているのかもしれない。そんな中でメガネをかけなさい、という指導はナンセンスであるため、どうにか影響を最小限に抑えるためにも、症状が出る前の受診はお勧めである。また、抗アレルギー薬は人によって合うものと合わないものがあるので、一つの薬が合わなくても医師と相談して合う薬を見つけるよう根気強く続けることも重要である。さらに、花粉症治療として目薬の使用が最も多いことも、コンタクトレンズの使用において注意すべき点である。

FDAが皮膚局所麻酔薬の危険性を警告
2009年1月16日/HealthDay News

[要約&コメント]
米国食品医薬品局(FDA)は消費者および医療従事者に対し、処方薬・市販(OTC)薬ともに皮膚に塗布する局所麻酔薬の不適切な使用により、生命にかかわるリスクが生じるとの警告を発した。
該当する麻酔薬は、皮膚表面に近い神経末端の感覚を鈍らせる作用のあるリドカイン、テトラカイン、ベンゾカイン、プリロカインなどの麻酔成分を含有するもので、クリーム、軟膏およびゲル剤がある。不適切な方法で使用すると、薬剤が血流に取り込まれ、不整脈、痙攣(けいれん)、呼吸困難、昏睡さらには死亡などの反応を引き起こす可能性があるという。

リドカインを含むものには痔の治療薬(ex.ネリプロクト)などがある。特に、傷がある部分や、熱を持った部分に使用すると血中濃度が上昇しやすい傾向にあるため、その点を患者に指導する必要がありそうである。

おまけ…海外の病院

NEC、米NYセイント・ジョセフ病院にRFIDタグを活用した温度管理システム構築
2009年1月14日 12:01-RBB Today

[要約&コメント]
NECならびにNEC Unified Solutionsは、米国ニューヨーク州のセイント・ジョセフ病院において、アクティブRFIDタグを活用した温度管理システムを構築したことを発表した。
このシステムは、同病院内の薬品や血液などが格納されている冷蔵・冷凍庫に温度センサー付アクティブRFIDタグを設置し、同タグより定期的に温度データを収集することで、病院内に保存されている薬品や血液などの温度管理を行うもの。物質の温度に加え、物質の状態や位置情報の24時間常時監視が可能となり、より精密な品質管理が実現した。

日本の病院での温度管理はどのようになっているのだろうか。この記事を読んでふと疑問に思った。研究にも応用できる技術であるが、利用している施設はあるのだろうか?

2009/01/25

Saya's 薬学ニュース vol.64-タミフル耐性インフルエンザの対策は「リスク分散」が基本/登録販売者試験で替え玉受験判明/ジェネリック薬業界は順調/女性向けの健康機器ブランドを発表

<Today's news>
1. 耐性ウイルスの出現は突然、対策はリスク分散が基本
2. 耐性ウイルスを意識した抗インフルエンザ薬治療を
3. 登録販売者試験で「替え玉受験」判明
4. 急成長のジェネリック薬業界、主要企業44社の売上は前年比14%の3480億円

おまけ. テルモ、女性向けの新しい健康機器ブランド

耐性ウイルスの出現は突然、対策はリスク分散が基本
2008. 3. 13-日経メディカル

[要約&コメント]
これまでタミフル耐性株はあまり伝播しないというのがWHOなどの見方だったが、ノルウェー(66%)やフランス(39%)などでの耐性出現率をみるとこういった認識を変えなければならないことに気付かされる。アマンタジン(シンメトレル)も同様に、耐性ができにくい薬と考えられていたが、事態は急変し高頻度で耐性が見られるようになったとのことだ。タミフル一辺倒という状況を見直すなどの、「リスクの分散化」が重要になるとのこと。

Saya's 薬学ニュース vol.60で耐性の広がりなどに関して記事を記載したが、事態は昔に比べて大きく変化していることを再認識させられる。耐性ができてしまった今、どのように耐性の増加を食い止められるか、など専門家の声が必要である。

耐性ウイルスを意識した抗インフルエンザ薬治療を
2008. 12. 17-日経メディカル

[要約]
耐性ウイルスの出現が騒がれている中で、治療指針では、A型、B型別に、ザナミビル(商品名;リレンザ)、タミフル、アマンタジン(商品名;シンメトレルなど)の3種類の抗インフルエンザ薬をどのように使っていくべきかが示されている。


登録販売者試験で「替え玉受験」判明
2009年01月14日-薬事日報

[要約&コメント]
奈良県では、2008年度第2回「一般用医薬品登録販売者試験」で、大阪府豊中市の配置販売業経営の男性(54歳)が、その息子(20歳)になりすまして受験していたことが判明したと発表した。男性の受験を無効とすると共に、替え玉受験については、有印私文書偽造および同行使の容疑で告発する予定だ。
類似記事:パーマかけ眼鏡外し…でも替え玉受験の父、息子になりきれず (m3.com)

登録販売者試験の替え玉受験。親が子供の資格のために、自分で勝手に行ったことだと語っていたが、果たしてこれが子供のためになる教育なのだろうか、と疑問に感じてしまう記事である。と同時に、もしこの替え玉が発覚せず、実際に免許を交付していたらどうなっていただろうか。全く知識のない登録販売者が薬剤師のいないドラッグストアなどにいる事態が発生することになる。倫理的に考えても誰のためにもならないのが現実である。

急成長のジェネリック薬業界、主要企業44社の売上は前年比14%の3480億円
2009/01/13 17:40-MarkeZine

[要約&コメント]
ここ数年急激に業績を伸ばしているジェネリック薬企業の現状と開発戦略について調査を行った。特に業績が急伸しているのは、病院での採用が増えている売上100億円以上の大手ジェネリック薬企業で、13社合計で5年間で68%という驚異的な伸びを示している。
類似記事:ジェネリック医薬品の売上高は前年より14%増(ケアネット.com)

後発品の使用に控え目になっている薬局に対し、ジェネリック薬企業では業績が伸びているのが明らかになった。国の後押しなどもあり、今後も成長を続けていく事が考えられるが、その分新薬企業の製薬会社がどのような状態なのか比較するものがあれば面白いと感じた。

テルモ、女性向けの新しい健康機器ブランド
2009/01/12-ケアネット.com

[要約&コメント]
テルモ株式会社は、女性向け商品の新ブランド「PREMIAGE」(プレミアージュ)を立ち上げた。「PREMIAGE」は「PREMIUM+AGE」の造語で、「これからの人生をより一層いきいきと」という願いを込めたとのこと。女性ホルモン(エストロゲン)の減少による体の様々な変化に着目し、女性の閉経前後(45~55歳)から急増する高血圧など生活習慣病予防につながる商品を展開していくという。

女性は妊娠や閉経などによりホルモンバランスが変わるために、様々な疾患に対し気をつけなければならない。更年期障害で悩んでいる人、これから妊娠をする人など、何かしらの不安を抱えている人は多いのではないだろうか。そんな女性の不安を少しでも取り除くことのできる製品が開発されるといいのだが。

2009/01/21

Saya's 薬学ニュース vol.60-オバマさん本日大統領就任!/新年初のスイッチOTCは?/喘息コントロール改善に良好な組み合わせ薬剤/Aソ連型は93%でタミフルに耐性/卸の合併話/薬害肝炎患者援助に遅れ(熊本)

<Today's news>
1. 新年初のスイッチOTCは「鼻と皮膚のアレルギー」が標的
2. ホルモテロール+低用量ブデソニド併用療法により喘息コントロールが改善する可能性
3. 今シーズンのAソ連型タミフル耐性ウイルス、日本で93%に見つかる
4. 【メディ・パルHD/アルフレッサHD】合併計画を白紙撤回

おまけ. 深層・真相:ウイルス性肝炎 患者団体など、県の対応遅れを批判 /熊本

今日は記念すべき日です。
アメリカで初の黒人大統領が就任した日。世界各国で取り上げられていましたね。
オマバ大統領は、先進国の中で唯一国民皆保険の唯一ない国アメリカに、導入する意向も示されていたことから、人種だけでなく、医療に関しても注目が集まりそうな大統領になりそうです。

新年初のスイッチOTCは「鼻と皮膚のアレルギー」が標的
2009. 1. 6-日経DIオンライン

[要約&コメント]
抗アレルギー成分「エメダスチンフマル酸塩」(医療用医薬品の商品名:ダレン、レミカットほか)を配合したスイッチOTC薬「ロートアルガード抗アレルギーカプセル」が13日に発売された。適応は成人(15歳以上)のみで、1回1カプセルを1日2回、朝食後および就寝前に服用。医師や薬剤師に相談するまでの期間は、鼻炎の症状に用いる場合は1週間、皮膚の症状では3日間の服用で症状の改善が見られない場合で推奨している。
アレルギーによる鼻炎と皮膚症状のどちらにも効くOTC薬は、2006年11月に発売されたエーザイのスイッチOTC薬「ハイガード」(配合スイッチ成分名:塩酸アゼラスチン)に次ぐ2剤目。

レミカットには眠気はもちろんのこと、肝機能障害も副作用として該当するので、用法どおりの服用が重要である。医師にかかるまでの期間なども一緒に覚えておくと患者にとっても有益ではないだろうか。

ホルモテロール+低用量ブデソニド併用療法により喘息コントロールが改善する可能性
2009年1月8日-m3.com ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
「低用量ICS療法で十分な効果が得られない場合、ICS+長時間作用型β2刺激薬(LABA)併用療法や高用量ICS単剤療法により、喘息コントロールが改善する」と示している。良好な喘息コントロールの達成に有用でないことが示されたが、喘息増悪の減少と喘息コントロール不良時間の短縮が認められた。
*低用量ICS療法
低用量吸入コルチコステロイド吸入(ICS)は喘息維持療法

ブデゾニドは処方薬商品名パルミコートで知られる吸入ステロイド剤、ホルモテロールは処方薬商品名:アトックで知られるβ2刺激薬である。ステロイドの増量以外に有効な方法が見出されたことは喜ばしいことである。吸入薬であることから、内服薬に比べれば副作用が少ないとはいっても、あくまでステロイド薬。極端な注意が必要である。β2には心臓を刺激する作用もあるので、心臓の状態にも注意を払って頂きたい。

今シーズンのAソ連型タミフル耐性ウイルス、日本で93%に見つかる
2009. 1. 8-NMオンライン

[要約&コメント]
今シーズンにおいて、Aソ連型タミフル耐性ウイルスが、日本で93%に見つかっていたことが分かった。(14検体中13検体)世界全体では33検体中30検体から耐性ウイルスが検出された。出現頻度は91%と高率だった。日本では現在、Aソ連型のほか、A香港型、B型のウイルスが検出されている。混合感染の様相を呈しており、どの型のウイルスが流行の主流となるかは明らかではない。引き続き、タミフル耐性ウイルスの出現を意識した診療が求められよう。

Saya's 薬学ニュース vol.58でもタミフル耐性ウイルスの話題を盛りだくさんで紹介したが、Aソ連型の耐性が特に多くみられるようだ。日本では耐性率が低いとはいっても、型によっては高い率で耐性が見られるので、今後も注意が必要である。

【メディ・パルHD/アルフレッサHD】合併計画を白紙撤回
2009年01月09日-薬事日報

[要約]
今年4月に合併を予定していた医薬品卸最大手のメディセオ・パルタックホールディングスと2位のアルフレッサホールディングスは1月9日、合併契約を白紙撤回すると発表した。売上高4兆円規模の医薬品卸が誕生することになっていた。と肩を落とす取締役も。「公取委から断られたのではなく、審査が長すぎて営業に関わるため」と、自主的な決断だったことを説明。
参考記事:医薬品卸メディセオとアルフレッサ、合併を白紙撤回(キャリアブレイン)同内容を紹介

おまけ...薬害肝炎

深層・真相:ウイルス性肝炎 患者団体など、県の対応遅れを批判 /熊本
2009年1月9日-m3.com 提供:毎日新聞社 ※m3.com閲覧には会員登録が必要です

[要約&コメント]
国内最大の感染症といわれ、早期発見・治療が必要なB型やC型などのウイルス性肝炎対策について県の取り組みが遅れている。県の肝炎対策の方向性を決める肝炎対策協議会が未設置が一番の理由のようだ。厚労省の05年度の報告書で、各都道府県に設置を求めてから、昨年12月時点で設置されていないのは全国47都道府県中、熊本を含む4県だけだという。国から補助を受けて住民や医療機関に情報を提供したり、相談を受け付けたりする拠点病院がないため、情報が十分に行き届いていない可能性がある。

もう08年度も後半なのですが…と突っ込みたくなるような話題である。問題がない中での対応の遅れは、議員が薬害肝炎の問題をそれほど重要視していないかのようにとれる。この数年間の間になくなってしまう方や、悪化してしまう人もいることを、理解してはいないのではないだろうか。被害者の想いを一度聞いたほうがいい薬になるのでは?厳しいことを書いているが、患者の想いを知らなければ政治の舵をとれない人に、どうやって県を動かしていけるだろうか、と疑問に感じてしまう。